1986年のインディカー・シーズン
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1986年のインディカー・シーズン | |||
前年: | 1985 | 翌年: | 1987 |
1986年のインディカー・シーズンは、CARTの運営による8回目のシーズンであり、4月6日のエイボンデールで開幕し、11月11日の最終戦マイアミまで17戦で争われた。シリーズチャンピオンはボビー・レイホールが、ルーキーオブザイヤーはチップ・ロビンソンが獲得した。第70回インディ500の勝者はボビー・レイホールであった。インディ500はUSACが統括したが、ポイントはシリーズにカウントされた。
参加チームとドライバー
[編集]全車がグッドイヤーを使用。
チーム | シャシー | エンジン | 車番* | ドライバー | スポンサー | 注 |
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コッター | マーチ 86C | コスワース TC | 2 (5) | ロベルト・ゲレロ | トゥルー・バリュー/Emerson | ロングビーチでエンジン不調のためスタートせず。 |
カーブ | マーチ 86C | コスワース TC | 33 | トム・スニーバ | スコール | |
66 | エド・ピム | ダリーはミッドオハイオ、サネアー、エルクハートレイクに出場、トロントには出場せず。ピムはそれ以外の全てのイベントに出場。 | ||||
デレック・ダリー | ||||||
ディック・サイモン・レーシング | ローラ T8600 | コスワース TC | 22 | ラウル・ボーセル | デュラセル・カッパートップ | |
23 | ディック・サイモン | サイモンはインディアナポリス、クリーブランド、ポコノ、サネアーに出場。ロビンソンはメドウランズ、クリーブランド、マイアミに出場。アシュレーはトロント、ミッドオハイオ、エルクハートレイクに出場。 | ||||
チップ・ロビンソン | ||||||
イアン・アシュレー | ||||||
ガレス・レーシング | ローラ T8600/マーチ 86C | コスワース TC/ホンダ | 8 | ジェフ・ブラバム | バルボリン・スピリット | マーチ・86Cはフェニックス第1戦で使用。ホンダは計8戦で使用。 |
ローラ T8600 | コスワース TC | 9 | ロベルト・モレノ | バルボリン・スピリット/Five Star Marketing | カーターはサネアーのみ。モレノはインディアナポリス以降の全戦。 | |
パンチョ・カーター | Five Star Marketing | |||||
15 | Coors Light | インディアナポリス、ミシガン第1戦、ポコノのみ。 | ||||
ヘメルガーン・レーシング | マーチ 86C | コスワース TC/ ビュイック | 71 | スコット・ブレイトン | リヴィング・ウェル/ ハーディーズ/ SPA*erobics/ Driesbach | ハーディーズとビュイックはインディ500のみスポンサード。ブレイトンはフェニックス第1戦、インディアナポリス、ミシガン第1戦、ポコノ、ミシガン第2戦のみ。ヴィルヌーヴはそれ以外の全戦。 |
コスワース TC | ジャック・ヴィルヌーヴ | リヴィング・ウェル/ SPA*erobics/ ラバット/ カナディアン・タイヤ/ Val-Pak | ||||
81 | リヴィング・ウェル/ Hemelgarn | インディ500のみ | ||||
クラコ・レーシング | マーチ 86C | コスワース TC | 18 | マイケル・アンドレッティ | クラコ | |
リーダー・カード・レーシング | マーチ 86C | コスワース TC | 24 | ゲイリー・ベッテンハウゼン | Leader Card | ベッテンハウゼンはオーバル、ドブソンはロードとストリートコース。 |
ドミニク・ドブソン | ||||||
マーチ 85C | 42 | フィル・クルーガー | Squirt/Moran | インディ500のみ | ||
マシニスト・ユニオン・レーシング | マーチ 86C | コスワース TC | 55 | ジョゼル・ガルツァ | シェーファー/マシニスト・ユニオン | パーソンズはサネアー、ミシガン第2戦、フェニックス第2戦。ウィルソンはエルクハートレイク、ラグナ・セカ。ガルツァはそれ以外の全戦。 |
ジョニー・パーソンズ | ||||||
デザイアー・ウィルソン | ||||||
59 | シェーファー/マシニスト・ユニオン | ガナッシはフェニックス第1戦、インディアナポリス。パーソンズはミルウォーキー、クリーブランド、ミシガン第1戦、ポコノ。ウィルソンはミッドオハイオのみ。 | ||||
チップ・ガナッシ | Bryant/シェーファー/マシニスト・ユニオン | |||||
ジョニー・パーソンズ | シェーファー/マシニスト・ユニオン | |||||
95 | ピザハット/マシニスト・ユニオン | インディ500のみ | ||||
アレックス・モラレス・レーシング | マーチ 86C | コスワース TC | 6 | リッチ・ヴォグラー | Byrd's Kentucky Fried Chicken | インディ500のみ |
21 | ジョニー・ラザフォード | Vermont American | ||||
ニューマン・ハース・レーシング | ローラ T8600 | コスワース TC | 5 (2) | マリオ・アンドレッティ | Hanna Car Wash | |
パトリック・レーシング | マーチ 86C | コスワース TC | 7 | ケヴィン・コーガン | セブン-イレブン | |
20 | エマーソン・フィッティパルディ | マールボロ | ||||
ペンスキー・レーシング | マーチ 86C/ PC-15 | コスワース TC/ シェビー A | 1/ 86 (4) | リック・メアーズ | ペンゾイル Z-7 | 86番はフェニックス第1戦で使用。PC-15は計4戦で使用。シェビー Aは計8戦で使用。 |
4 (1) | ダニー・サリバン | ミラー・アメリカン | PC-15/シェビー Aの組み合わせはマイアミのみ。マーチ・86C/コスワース TCはそれ以外の全戦で使用。 | |||
シェビー A | 11 | アル・アンサー | ハーツ | フェニックス第1戦、インディアナポリス、ミシガン第1戦、ポコノ、マイアミのみ。PC-15はフェニックス第1戦、インディアナポリス。マーチ・86Cはミシガン第1戦、ポコノ、マイアミ。 | ||
ダグ・シアソン・レーシング | ローラ T8600 | コスワース TC | 30 | アル・アンサーJr. | ドミノピザ | |
トゥルースポーツ | マーチ 86C | コスワース TC | 3 | ボビー・レイホール | バドワイザー | |
パートタイム参戦 | ||||||
A.J.フォイト・エンタープライズ | マーチ 86C | コスワース TC | 14 | A.J.フォイト | コペンハーゲン-ギルモア | フェニックス第1戦、インディアナポリス、ミルウォーキー、ミシガン第1戦、ポコノ、ミシガン第2戦、フェニックス第2戦、マイアミ。 |
シェビー V6 | 44 | マイク・ニッシュ | インディ500のみ、予選落ち。 | |||
コスワース TC | 84 | ジョージ・スナイダー | カルメットファーム/ ギルモア/ コペンハーゲン | スナイダーはインディアナポリス、ミシガン第1戦。スウィンデルはポコノのみ。 | ||
サミー・スウィンデル | ギルモア/ コペンハーゲン | |||||
アルシエロ・レーシング | マーチ 86C/ マーチ 85C | コスワース TC | 12 | ランディ・ラニアー | Arciero Wines | ラニアーはフェニックス第1戦、ロングビーチ、インディアナポリス、ミルウォーキー、ポートランド、メドウランズ、クリーブランド、トロント、ミシガン第1戦。マクファーソンはミッドオハイオ、エルクハートレイク、ラグナ・セカ、フェニックス第2戦。チャセイはミシガン第2戦、チーバーはマイアミのみ。マーチ・85Cはミシガン第2戦とミッドオハイオ、マーチ・86Cはそれ以外の全戦で使用された。 |
スティーヴ・チャセイ | ||||||
エディ・チーバー | ||||||
ジェフ・マクファーソン | Arciero Wines/ MacHoward Leasing | |||||
ベッテンハウゼン・モータースポーツ | マーチ 86C | コスワース TC | 16 | トニー・ベッテンハウゼンJr. | ベッテンハウゼン・レーシング | インディ500のみ |
ローラ T8600/ マーチ 86C | 61 | アリー・ルイエンダイク | Race for Life/ MCI/ Provimi Veal Canada/ Scot Lad Foods | ポートランドとサネアーを除く全戦 | ||
デイル・コイン・レーシング | DC-1 | シェビー | 19 | デイル・コイン | デイル・コイン・レーシング | インディアナポリスとミルウォーキーを除く全戦。 |
ゴア・レーシング | マーチ 86C | ビュイック/ コスワース TC | 56 | スティーヴ・チャセイ | ジェネシー・ビアー・ワゴン | チャセイはインディアナポリス、ミルウォーキー、ミシガン第1戦。モランはメドウランズ、クリーブランド、ポコノ、ミッドオハイオ、ミシガン第2戦、エルクハートレイク、ラグナ・セカ、フェニックス第2戦、マイアミ。モートンはトロントのみ。ビュイック製エンジンはミッドオハイオまで。コスワースは残る全戦。 |
ロッキー・モラン | ||||||
ジョン・モートン | ||||||
マーチ 85C | ビュイック | 65 | ルパート・キーガン | インディ500のみ、予選落ち。 | ||
J.P.レーシング | ローラ T900 | コスワース TC | 10 | スパイク・ゲールハウゼン | Mountain Computer | インディアナポリス、ミシガン第1戦、ポコノ、ミシガン第2戦のみ。 |
マーチ・エンジニアリング | マーチ 86C | ビュイック | 25 | ダニー・オンガイス | GM Goodwrench | インディ500のみ |
31 | ジム・クローフォード | ASC Buick | ||||
モスキート・オートスポーツ | マーチ 85C | コスワース TC | 16 (19) | リック・ミアスキーウィッツ | R.C.V. Corp | ロングビーチ、インディアナポリス、ミルウォーキー、メドウランズ、クリーブランド、トロントのみ。 |
ペース・レーシング | ローラ T8600 | コスワース TC | 36 | ランディ・ルイス | Raychem/ レイナー | ルイスはロングビーチ、メドウランズ、クリーブランド、トロント、ミッドオハイオ、エルクハートレイク、ラグナ・セカ、マイアミ。ファイアストーンはインディアナポリス、ミシガン第1戦、ポコノ、サネアー、ミシガン第2戦、フェニックス第2戦。 |
デニス・ファイアストーン | レイナー/ Pace Electronics | |||||
チーム・メナード | マーチ 86C | コスワース TC | 28 | ハーム・ジョンソン | Menard Lumber | インディ500のみ、予選落ち。 |
デレック・ダリー |
- 括弧内はインディ500でのみ使用した車番。
シリーズ結果
[編集]レース結果
[編集]Rd | 開催日 | サーキット | 開催地 | 優勝者 | 2位 | 3位 | ポールポジション |
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1 | 4月6日 | フェニックス・インターナショナル・レースウェイ | アリゾナ州エイボンデール | ケヴィン・コーガン | トム・スニーバ | エマーソン・フィッティパルディ | マリオ・アンドレッティ |
2 | 4月13日 | ロングビーチ市街地コース | カリフォルニア州ロングビーチ | マイケル・アンドレッティ | アル・アンサーJr. | ジェフ・ブラバム | ダニー・サリバン |
3 | 5月31日 | インディアナポリス・モーター・スピードウェイ | インディアナ州インディアナポリス | ボビー・レイホール | ケヴィン・コーガン | リック・メアーズ | リック・メアーズ |
4 | 6月8日 | ミルウォーキー・マイル | ウィスコンシン州ウェスト・アリス | マイケル・アンドレッティ | トム・スニーバ | リック・メアーズ | マイケル・アンドレッティ |
5 | 6月15日 | ポートランド・インターナショナル・レースウェイ | オレゴン州ポートランド | マリオ・アンドレッティ | マイケル・アンドレッティ | アル・アンサーJr. | エマーソン・フィッティパルディ |
6 | 6月29日 | メドウランズ・スポーツ・コンプレックス | ニュージャージー州イーストラザフォード | ダニー・サリバン | エマーソン・フィッティパルディ | ボビー・レイホール | マイケル・アンドレッティ |
7 | 7月6日 | クリーブランド・バーク・レイクフロント空港 | オハイオ州クリーブランド | ダニー・サリバン | マイケル・アンドレッティ | マリオ・アンドレッティ | ダニー・サリバン |
8 | 7月20日 | エキシビジョン・プレイス | オンタリオ州トロント | ボビー・レイホール | ダニー・サリバン | マリオ・アンドレッティ | エマーソン・フィッティパルディ |
9 | 8月3日 | ミシガン・インターナショナル・スピードウェイ | ミシガン州ブルックリン | ジョニー・ラザフォード | ジョゼレ・ガルツァ | パンチョ・カーター | リック・メアーズ |
10 | 8月17日 | ポコノ・インターナショナル・レースウェイ | ペンシルベニア州ロングポンド | マリオ・アンドレッティ | ケヴィン・コーガン | パンチョ・カーター | マイケル・アンドレッティ |
11 | 8月31日 | ミッドオハイオ・スポーツカーコース | オハイオ州レキシントン | ボビー・レイホール | ロベルト・ゲレロ | ダニー・サリバン | マリオ・アンドレッティ |
12 | 9月7日 | サネアー・スーパー・スピードウェイ | ケベック州セント=パイ | ボビー・レイホール | アル・アンサーJr. | エマーソン・フィッティパルディ | リック・メアーズ |
13 | 9月28日 | ミシガン・インターナショナル・スピードウェイ | ミシガン州ブルックリン | ボビー・レイホール | マイケル・アンドレッティ | エマーソン・フィッティパルディ | リック・メアーズ |
14 | 10月4日 | ロード・アメリカ | ウィスコンシン州エルクハートレイク | エマーソン・フィッティパルディ | マイケル・アンドレッティ | リック・メアーズ | ボビー・レイホール |
15 | 10月12日 | ラグナ・セカ | カリフォルニア州モントレー | ボビー・レイホール | ダニー・サリバン | マイケル・アンドレッティ | マリオ・アンドレッティ |
16 | 10月19日 | フェニックス・インターナショナル・レースウェイ | アリゾナ州フェニックス | マイケル・アンドレッティ | ダニー・サリバン | ボビー・レイホール | ボビー・レイホール |
17 | 11月9日 | マイアミ市街地コース | フロリダ州マイアミ | アル・アンサーJr. | ロベルト・ゲレロ | リック・メアーズ | ロベルト・ゲレロ |
オーバル
市街地/特設コース
ロード
ドライバーズランキング
[編集]
|
|
- ポイントシステム
順位 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
ポイント | 20 | 16 | 14 | 12 | 10 | 8 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
ボーナスポイント:
- 1:ポールポジション
- 1:最多ラップリード
参照
[編集]- Aberg, Andreas. “PPG Indy Car World Series 1986”. Driver Database. 2009年5月19日閲覧。
- “1986 PPG Indy Car World Series”. Champ Car Stats. 2009年5月19日閲覧。
- “Official Box Score: 70th Indianapolis 500-Mile Race at the Indianapolis Motor Speedway”. Indianapolis Motor Speedway. 2009年5月19日閲覧。
- “Standings after Miami”. Champ Car World Series. 2009年5月19日閲覧。