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iPhone 14

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Apple > iPhone > iPhone 14/14 Plus
iPhone 14 / iPhone 14 Plus
iPhone 14 ブルー
開発者 Apple
製造者 Foxconn
キャッチコピー 日本語: ビッグと超ビッグ。
英語: Big and bigger.
世代 第16世代
販売開始日 【iPhone 14】2022年9月16日 (2年前) (2022-09-16)
【iPhone 14 Plus】2022年10月7日 (2年前) (2022-10-07)
先代機 iPhone 13/13 mini
iPhone 13 Pro/13 Pro Max
iPhone SE (第3世代)
後継機 iPhone 15/15 Plus
iPhone 15 Pro/15 Pro Max
関連機種 iPhone 14 Pro/14 Pro Max
フォームファクタ スマートフォン
サイズ 【iPhone 14】
146.7 mm
71.5 mm
厚さ 7.8 mm
【iPhone 14 Plus】
160.8 mm
78.1 mm
厚さ 7.8 mm
重量 【iPhone 14】
172 g
【iPhone 14 Plus】
203 g
OS iOS 16.0(初期搭載)iOS 18.2
SoC Apple A15 Bionic
CPU Apple A15 Bionic 6コア(高性能コア×2 + 高効率コア×4)
GPU Apple A15 GPU(5コア)
ストレージ 128, 256, 512 GB
ディスプレイ 【iPhone 14】
6.1インチ
2532 x 1170ピクセル 460 ppi
Super Retina XDRディスプレイ
【iPhone 14 Plus】
6.7インチ
2778 x 1284ピクセル 458 ppi
Super Retina XDRディスプレイ
背面カメラ 12MP/F1.5(広角)
12MP/F2.4(超広角)
2倍の光学ズームアウト
最大5倍のデジタルズーム
4K60fpsビデオ撮影
1080p240fpsスローモーションビデオ撮影
ポートレートモード
前面カメラ 12MP/F1.9カメラ
4K60fpsビデオ撮影
1080p120fpsスローモーションビデオ撮影
ポートレートモード
サウンド ステレオスピーカー
接続 3GLAA対応4GEVS-SWB)・5G(Sub6)
Wi‑Fi 6
Bluetooth 5.3
ウェブサイト www.apple.com/jp/iphone-14/
生産国 中華人民共和国
インド

iPhone 14/ iPhone 14 Plus(アイフォーン フォーティーン / アイフォーン フォーティーン プラス)は、Appleが開発・販売しているスマートフォンで、iPhone 13とiPhone 13 miniに続く、第16世代のiPhoneである。

概要

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2022年9月8日午前2時(日本時間)に開催されたApple Special Eventで発表された。

予約注文は、2022年9月9日21時(日本時間)から開始された。Apple Storeをはじめとして、

NTTドコモauKDDI沖縄セルラー電話連合)、ソフトバンク楽天モバイルのMNO4社から、iPhone 14は2022年9月16日(日本時間)に、iPhone 14 Plusは2022年10月7日に発売された。価格は、iPhone 14(128GBモデル)で119,800円(税込, Apple Store)からであったが、2023年9月に値下げされ112,800円(税込, Apple Store)からとなった[1]

このシリーズでは小さめのminiが廃止になり代わりに画面の大きいplusが登場している。

外観はiPhone 13と似ているが、筐体構造はバックパネルが外せるよう刷新されて、修理がしやすくなっている[2][3]

Appleは発表していないが、2022年9月にインドでも生産を開始[4]、iPhone 14の生産拡大の見送りを決定[5]との報道があった。

2023年3月8日に新色であるイエローが発表された。

また次世代機のiPhone 15のケーブルがUSB-Cに変更されたことで、Lightningケーブルに対応する最後のシリーズとなった。

デザイン

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カラーバリエーション

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カラーはミッドナイト、パープル、スターライト、(PRODUCT)RED、ブルー、イエローの6色が展開されている。

カラー カラーネーム
ミッドナイト
パープル
スターライト
(PRODUCT)RED
ブルー
イエロー

仕様

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ストレージは128GB、256GB、512GBの3構成である。

iPhone 14シリーズからの新機能

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iPhone 14シリーズからの新機能として、「衝突事故検出」機能や、従来の「緊急SOS」に加え「衛星経由による緊急SOS[6]」が追加された。

「衝突事故検出」機能は、

  • 「速度の急激な変化」(高重力加速度センサーで最大256Gの急加速/急減速を検知)
  • 「方向の急激な変化」(ハイダイナミックレンジジャイロスコープで車の突然の向き変化を検知)
  • 「衝突実験データ」(前面/後面/側面衝突、横転の衝突実験を通じて開発したモーションアルゴリズムで、事故を認識)
  • 「車内の気圧変化」(エアバッグ作動時に生じる車内の気圧変化を気圧計で検知)
  • 「衝突時の大きな音」(衝突時の極端に大きな音をマイクで聞き取り、識別)
  • 「過去の事故データ」(衝突事故検出の精度を最大限に高めるために、一般公開データを活用)

の6点から、動きや音などのあらゆる方法で衝突を認識し、ユーザの応答がなければ自動的に救助要請を行う機能である。

「衛星通信による緊急SOS」機能は、携帯電話通信やWi-Fiの電波が届かないために緊急通報サービスに接続できない場合に、ユーザーが衛星接続を利用して助けを得られる機能であり、日本においては2024年7月30日から利用可能になった[7]

ハードウェア

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筐体

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前面にはCeramic Shield(セラミックシールド)の強化ガラスを、背面にも強化ガラスを採用し、側面は再生アルミニウム製である。

重量はiPhone 14が172g、iPhone 14 Plusが203g、寸法はiPhone 14が146.7×71.5×7.8mm、iPhone 14 Plusが160.8×78.1×7.8mm(縦×横×厚さ)である。

ディスプレイ

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iPhone 14/14 Plus共通でHaptic Touch(触覚タッチ)に対応したOLED(有機EL)Super Retina XDRディスプレイ(最大輝度800ニト(標準)、ピーク輝度1,200ニト(HDR)、2,000,000:1コントラスト比)を採用している。

サイズは、iPhone 14が6.06インチ 2,532 x 1,170ピクセル(解像度460ppi)、iPhone 14 Plusが6.68インチ 2,778 x 1,284ピクセル(解像度458ppi)である[8]

カメラ

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新たにPhotonic Engineを搭載。背面には1200万画素26mm ƒ/1.5 センサーシフト光学式手ぶれ補正のメインカメラ、1200万画素13mm ƒ/2.4の超広角カメラのデュアルカメラを搭載している。シネマティックモード(最大4K HDR、30fps)、新たに強力な手ぶれ補正ができるアクションモード(最大2.8K、60fps)、最大4K(24fps、25fps、30fpsまたは60fps)までのビデオ撮影も可能である。また最大6300万画素のパノラマ撮影、バーストモードでの撮影にも対応している[9]

前面には、ドルビービジョン対応HDRビデオ撮影(最大4K、60fps)が可能な、1200万画素の新たにオートフォーカスに対応したTrueDepthカメラ ƒ/1.9が搭載されている[9]

電源

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電源端子はLightning端子である。USB-PDで20W以上のアダプタ使用して急速充電を行った場合、30分で50%充電することが可能である(公式値)。iMacMacBook ProのUSB-Cポートでは15Wでの急速充電が出来る[10] 他、MacのUSB Type-AポートでもUSB-PDより遅い10Wで急速充電ができる。

無線充電には、Qiで7.5W給電に対応する他、MagSafeおよびQi2(iOS 17.2以降)による最大15W給電にも対応している[8]

SoC

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SoCは、iPhone 13と同じApple A15 Bionicだが、13 Pro/Pro Maxと同様にGPUコアが5つの構成のものを搭載している[8]

無線通信

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4x4 MIMOを使用した5G Sub-6に対応しており、高速通信が可能になっている。iOS 16.4以降で5G SAに対応している[11]

今回、米国モデルではiPhone 13シリーズから搭載された5G(ミリ波)による通信の対応が期待されていたが、日本向けiPhone 14シリーズでは見送られた。

リーダーモード対応NFCFeliCa、及び予備電力機能付きエクスプレスカードに対応している。

SIMスロットはnano-SIMである。

Wi-Fi6と、Bluetooth 5.3、物理SIMとeSIMを併用したデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)、デュアルeSIMにも対応している。

その他

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IEC規格60529の防沫・耐水・防塵性ではIP68の評価を受けており、水深6メートルで最大30分間利用できる。

同梱物

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iPhone 14 Plusの背面カメラのプレビューが表示されない不具合

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2024年11月1日、一部のiPhone 14 Plusデバイスで背面カメラのプレビューが表示されない不具合に対する無償修理サービスが、小売販売日から3年間適用されると発表。

iPhone 14 Plusの背面カメラの問題に対する修理サービスプログラム

脚注

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  1. ^ iPhone 14とiPhone 14 Plusを購入”. Apple(日本). 2024年5月26日閲覧。
  2. ^ ASCII. “アップルに取材してわかった「iPhone 14/14 Pro」疑問の答え(本田雅一) (1/6)”. ASCII.jp. 2022年10月6日閲覧。
  3. ^ Appleが秘めたiPhone 14のデザイン変更の内側 | iFixit ニュース” (jp). iFixit (2022年10月6日). 2022年10月6日閲覧。
  4. ^ アップルがiPhone14をインドで生産 中国への依存低減 | TBS NEWS DIG (1ページ)”. TBS NEWS DIG. 2022年9月28日閲覧。
  5. ^ アップル、新型iPhone生産拡大見送り=ブルームバーグ(ロイター)”. LINE NEWS. 2022年9月28日閲覧。
  6. ^ ついに搭載、衛星通信で緊急SOSを送れる「iPhone 14」の新機能”. CNET Japan (2022年9月8日). 2022年9月11日閲覧。
  7. ^ 衛星経由の緊急SOS、本日提供開始”. Apple Newsroom (2024年7月30日). 2024年11月14日閲覧。
  8. ^ a b c iPhone 14とiPhone 14 Plus - 仕様”. Apple(日本). 2022年9月25日閲覧。
  9. ^ a b 株式会社インプレス (2022年9月8日). “iPhone 14シリーズのカメラはどこが変わった?”. ケータイ Watch. 2022年9月25日閲覧。
  10. ^ 各ポートに接続したデバイスの電力供給について”. act2 サポート. 2020年4月19日閲覧。
  11. ^ 株式会社インプレス (2023年3月28日). “ソフトバンク、iPhone 14などで5G SAを提供”. ケータイ Watch. 2023年4月13日閲覧。

外部リンク

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先代
iPhone 13/13 mini
iPhone 13 Pro/13 Pro Max
iPhone SE (第3世代)
iPhone 14/14 Plus
iPhone 14 Pro/14 Pro Max

第16世代
次代
iPhone 15/15 Plus
iPhone 15 Pro/15 Pro Max