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M68 (天体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
M68 (天体)
仮符号・別名 NGC 4590[1]
星座 うみへび座
見かけの等級 (mv) +7.96[1]
視直径 11'[2]
分類 球状星団[1]
発見
発見日 1780年4月9日[2]
発見者 シャルル・メシエ[2]
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  12h 39m 27.98s[1]
赤緯 (Dec, δ) −26° 44′ 38.6″[1]
赤方偏移 -0.000387[1]
視線速度 (Rv) -116 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -3.86 ミリ秒/年[1]
赤緯: 0.06 ミリ秒/年[1]
距離 33,300光年[2](約10.2kpc)
M68の位置
M68の位置
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 星図 12h 39m 27.98s, −26° 44′ 38.6″ M68(NGC 4590)は、うみへび座にある球状星団

概要

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双眼鏡で小さく丸く星雲状に見える。口径8cmの望遠鏡から周囲の微星が見え始める。マラスは口径10cmの望遠鏡で見て「中心部が明るく周辺はうすれ、そこに星がバラバラと見える。最も明るい星以外は分かれない。西南に30'離れて5等星があり、黄色みをおびている」とした。球状星団としてはまばらな方で、口径20cm程度の望遠鏡で周辺部は完全に分離でき、口径30cmでは中心部まで分離できる。

観測史

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1780年メシエによって発見された[2]が、いくつかの不審な誤りの結果、ウィリアム・ヘンリー・スミスピエール・メシャンの発見と記録してしまった。この誤りは20世紀になってヘレン・ソーヤー・ホッグによって訂正された[2]

メシエは「うみへび座の星のない星雲。非常に微か。望遠鏡で見るのは大変難しい。近くに6等星がある」と記した[3]1786年ウィリアム・ハーシェルは「たくさんの微星に分解され、非常に密集しているので、大多数の星は径3'~4'の間に混じり合っている」とした[3]ジョン・ハーシェルは「球状星団。不正円形。中央部が次第に輝く。はっきり分かれる。12等星。周辺は乱雑でざらざらしている」とした。ウェップは「球状星団。よく分解される。12等星でそのうち1個は赤い」とした[3]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M68. 2015年12月26日閲覧。
  2. ^ a b c d e f Hartmut Frommert,Christine Kronberg (2007年8月25日). “Messier Object 68”. SEDS. 2015年12月26日閲覧。
  3. ^ a b c Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年5月22日). “Messier 68 - Observations and Descriptions”. SEDS. 2015年12月26日閲覧。