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しなの鉄道線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
しなの鉄道線
浅間山をバックに走行する115系 (2017年11月 信濃追分駅 - 御代田駅間)
浅間山をバックに走行する115系
(2017年11月 信濃追分駅 - 御代田駅間)
基本情報
日本の旗 日本
所在地 長野県
種類 普通鉄道在来線第三セクター鉄道
起点 軽井沢駅
終点 篠ノ井駅
駅数 19駅
開業 1888年8月15日 (1888-08-15)
経営移管 1997年10月1日
所有者 しなの鉄道
運営者 しなの鉄道
(第1種鉄道事業者)
日本貨物鉄道(JR貨物)
(第2種鉄道事業者)
使用車両 使用車両を参照
路線諸元
路線距離 65.1 km
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
線路数 複線
電化方式 直流1,500V 架空電車線方式
最大勾配 25
最高速度 85 km/h (53 mph)[1]
路線図

青線はJR信越本線への直通区間
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
htSTRe
JR東北陸新幹線
exSTR+r hSTR
←JR東:信越本線
0.0 軽井沢駅
STR hSTR
草軽電気鉄道(新軽井沢駅)
STR hSTRl
JR東:北陸新幹線→
hKRZWae
湯川
BHF
4.0 中軽井沢駅
BHF
7.2 信濃追分駅
BHF
13.2 御代田駅
SKRZ-Au
上信越自動車道
BHF
18.3 平原駅
STR STR+l
JR東:小海線
STR HST
乙女駅
STR HST
東小諸駅
22.0 小諸駅
STR exSTRl
布引電気鉄道
BHF
27.9 滋野駅
31.3 田中駅
STR
佐久諏訪電気鉄道(未成)
34.7 大屋駅
STR exABZgl
上田丸子電鉄:丸子線
hKRZWae exLSTR
神川
BHF exLSTR
37.1 信濃国分寺駅
eKRZu exSTRr
hSTR+l KRZh hSTRq
JR東:北陸新幹線→
40.0 上田駅
exSTR hSTR STR STR
上田交通真田傍陽線
hSTR3 STR STRl
上田電鉄別所線
hSTR+1 hSTRc4 STR
htSTRa BHF
44.4 西上田駅
tSTR BHF
47.9 テクノさかき駅
tSTR BHF
50.4 坂城駅
tSTR TUNNEL1
葛尾トンネル [2]
tSTR BHF
54.9 戸倉駅
tSTR BHF
57.1 千曲駅
tSTR
59.9 屋代駅
htSTRe exKRWg+l eKRWgr
hSTRl xKRZh KRZh hSTR+r
exSTRq exSTRr STR hSTR
長野電鉄屋代線
BHF hSTR
61.8 屋代高校前駅
SKRZ-Au hSKRZ-A
長野自動車道
hKRZWae hKRZW
千曲川橋梁 千曲川
hSTR+l KRZh hSTRr
しなの鉄道線
hLSTR STR STR+l
→JR東:篠ノ井線
65.1 篠ノ井駅
ABZg+l STRr
hLSTR
JR東:信越本線
74.4 長野駅
hSTR STR tSTR2
長野電鉄:長野線
hSTR STR
↓JR東:北陸新幹線
STR
北しなの線

しなの鉄道線(しなのてつどうせん)は、長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢駅から長野県長野市篠ノ井駅までを結ぶしなの鉄道鉄道路線である。

概要

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元は東日本旅客鉄道(JR東日本)信越本線の一部で、1997年平成9年)10月1日北陸新幹線高崎駅 - 長野駅間(金沢延伸前は長野新幹線と通称)開業の際に並行在来線として経営分離された区間である。新幹線開業に伴い並行在来線を経営分離した初めての路線となった。なお、しなの鉄道は2つ目の路線として2015年(平成27年)3月14日の北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間延伸開業時に長野駅 - 妙高高原駅間の北しなの線を開業(JRから経営分離)しているが、当路線について名称の変更はなく、案内上も変化はない。

JR時代は信濃追分以東を高崎支社、御代田以西を長野支社が管轄していた。

なお、並行する北陸新幹線とは異なり、SuicaなどのICカード乗車券は利用できないが軽井沢駅、小諸駅、上田駅、屋代駅に限りクレジットカードタッチ決済も対応)で切符が購入できる[3]

路線データ

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歴史

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国鉄・JR時代

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  • 1888年明治21年)
    • 8月15日 - 官設鉄道として上田 - 篠ノ井( - 長野)間が開業。
    • 12月1日 - 軽井沢 - 上田間が開業。
  • 1896年(明治29年)1月20日 - 田中 - 上田間に大屋駅開業。
  • 1909年(明治42年)
    • 6月25日 - 軽井沢 - 御代田間に追分仮乗降場(現在の信濃追分駅)開業。
    • 10月12日 - 名称制定。高崎 - 新潟間を信越線とする。
  • 1910年(明治43年)7月15日 - 軽井沢 - 追分間に沓掛駅(現在の中軽井沢駅)開業。
  • 1912年(明治45年)2月11日 - 坂城 - 屋代間に戸倉駅開業。
  • 1914年大正3年)6月1日 - 信越本線に改称。
  • 1920年(大正9年)6月1日 - 上田 - 坂城間に北塩尻駅(現在の西上田駅)開業。
  • 1921年(大正10年)10月10日 - 御代田 - 小諸間に平原信号所開設。
  • 1923年(大正12年)10月1日 - 追分仮乗降場を格上げして信濃追分駅開業、小諸 - 田中間に滋野駅開業。
  • 1952年昭和27年)1月10日 - 平原信号場を格上げして平原駅開業。
  • 1956年(昭和31年)4月10日 - 沓掛駅を中軽井沢駅に、北塩尻駅を西上田駅に改称。
  • 1963年(昭和38年)6月21日 - 軽井沢 - 篠ノ井( - 長野)間が電化。
  • 1967年(昭和42年)7月18日 - 軽井沢 - 中軽井沢間が複線化。
  • 1968年(昭和43年)
    • 8月20日 - 中軽井沢 - 信濃追分間が複線化。
    • 9月6日 - 御代田 - 平原間が複線化。
    • 9月10日 - 信濃追分 - 御代田間が複線化。
    • 9月12日 - 西上田 - 坂城間が複線化。
    • 9月19日 - 小諸 - 滋野間が複線化。
  • 1969年(昭和44年)9月25日 - 上田 - 西上田間が複線化。
  • 1970年(昭和45年)
    • 7月24日 - 田中 - 大屋間が複線化。
    • 9月18日 - 滋野 - 田中間が複線化。
    • 9月27日 - 坂城 - 戸倉間が複線化。
  • 1972年(昭和47年)9月30日 - 大屋 - 上田間が複線化。
  • 1973年(昭和48年)10月25日 - 平原 - 小諸間が複線化。
  • 1978年(昭和53年)9月26日 - 屋代 - 篠ノ井間が複線化[4]
  • 1982年(昭和57年)6月29日 - 戸倉 - 屋代間が複線化[5]。軽井沢 - 篠ノ井間の複線化完成。
  • 1987年(昭和62年)
  • 1989年(昭和64年) - 小諸 - 長野間で平日に「モーニングライナー」が運行開始[7]。1995年時点では毎日運転となり軽井沢 - 長野間に延長[8]

しなの鉄道移管後

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  • 1997年平成9年)10月1日 - 長野新幹線北陸新幹線の金沢延伸前の通称)の開業により、並行在来線となる軽井沢 - 篠ノ井間が東日本旅客鉄道から移管され、しなの鉄道線として開業。JR東日本線としては65.6 kmの区間であったが転換時に改キロされ、しなの鉄道線では65.1 kmとなった[9]
  • 1998年(平成10年)12月8日 - 初ダイヤ改正。快速「しなのサンライナー」運行開始[10]
  • 1999年(平成11年)4月1日 - 西上田 - 坂城間にテクノさかき駅開業。
  • 2001年(平成13年)
    • 2月1日 - 全線(軽井沢 - 篠ノ井間)でCTC導入。
    • 3月22日 - 屋代 - 篠ノ井間に屋代高校前駅開業。
    • 12月1日 ダイヤ改正。
  • 2002年(平成14年)
    • 3月29日 - 大屋 - 上田間に信濃国分寺駅開業。
    • 4月1日 - 田中 - 西上田間の日本貨物鉄道の第二種鉄道事業廃止[11]
    • 10月12日 - L特急「あさま」復活運転。長野 - 軽井沢間を14日まで3往復(14日は直江津まで)する。
    • 12月1日 - ダイヤ改正。夕方に快速「しなのサンセット号」運行開始。「しなのサンライナー」を「しなのサンライズ号」に改称。
  • 2003年(平成15年)
    • 10月1日 - ダイヤ改正。
    • 12月30日 - 特急「あさま」長野 - 軽井沢間復活運転。午前と午後の2往復。
  • 2004年(平成16年)
    • 1月5日 - 軽井沢 - 小諸間の一部列車でワンマン運転開始。
    • 3月11日 - 軽井沢 - 小諸間のワンマン運転拡大。
    • 3月13日 - ダイヤ改正。
    • 7月 - 全車に液晶モニターを取り付け(1車両3台)車内広告開始。
    • 10月16日 - ダイヤ改正。小諸 - 上田間の一部列車でワンマン運転開始。
    • 10月の毎週土曜日 - 「ぐるっと信州ときめき号」を189系で運転。JRと初の共同企画。
  • 2005年(平成17年)12月10日 - ダイヤ改正。
  • 2007年(平成19年)3月18日 - ダイヤ改正。上田 - 戸倉間の一部列車でワンマン運転開始。
  • 2008年(平成20年)
    • 1月21日 - 「ぐるっと信州ときめき号」を485系彩で運転。
    • 3月15日 - ダイヤ改正。最終の時刻を最大で20分ほど繰り上げ。
    • 9月13日 - 旧信越本線軽井沢 - 関山間開業120周年記念事業として湘南色の169系電車を軽井沢 - 長野間で運転開始(詳細は「しなの鉄道#車両」を参照)。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月14日 - 戸倉 - 屋代間に千曲駅開業。同時にダイヤ改正。
    • 8月1日 - 自転車が持ち込めるサイクルトレイン「チャリ電」が軽井沢 - 上田間に2往復初登場。持ち込み料200円。9日まで運転。
    • 8月10日12日 - 軽井沢 - 屋代間に「いろどり軽井沢号」を485系彩で運転。
  • 2010年(平成22年)
    • 3月13日 - ダイヤ改正。
    • 8月1日 - ダイヤ改正。軽井沢駅における長野新幹線との接続改善を目指した実証運行として、軽井沢 - 小諸間で列車を増発。
    • 12月4日 - ダイヤ改正。
  • 2012年(平成24年)3月17日 - ダイヤ改正。軽井沢 - 長野間にて「快速軽井沢号」運行開始。
  • 2013年(平成25年)3月16日 - ダイヤ改正。前日限りで169系電車が定期運用を離脱。戸倉 - 長野間の一部列車でワンマン運転開始。
  • 2014年(平成26年)
    • 3月15日 - ダイヤ改正。「快速軽井沢号」を下りが無愛称の快速に、上りが各駅に停まる普通列車に変更して廃止。
    • 7月11日 - 観光列車「ろくもん」が軽井沢 - 長野間にて運行開始[12]
  • 2019年令和元年)
    • 10月12日 - 令和元年東日本台風(台風19号)により全線運休[13]
    • 10月14日 - 軽井沢 - 小諸間で運転再開[13]
    • 10月15日 - 小諸 - 田中間、上田 - 篠ノ井間で運転再開[13]。田中 - 上田間は田中 - 大屋間上空の海野バイパス海野宿橋損傷のため長期運休[14]
    • 11月15日 - 全線で運転再開[15]
  • 2023年(令和5年)
    • 3月18日 - ダイヤの全面見直しを実施。運行本数を大幅に減らすほか最高速度を100 kmから85 kmに引き下げ・それに伴い線路等級も引き下げ。これに伴い上田駅 - 長野駅の日中時間帯に40分間隔のパターンダイヤを導入[16][17]
    • 6月12日 - 上田駅構内の電留線で入換作業中のSR1系電車が脱線。回送列車のため乗客はおらず、運転士1名にけがはなかった。この影響で田中 - 戸倉間の上下線が14日まで運休となった[18][19]

運行形態

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線内の営業列車は普通・快速列車のみとなっている。人件費削減のため、しなの鉄道の115系にワンマン対応の工事を施した上で一部列車ではワンマン運転を行っている。ワンマン運転は、運賃を車内で収受せず(駅で運賃を収受する)、運転士がドアの開閉、自動放送のみを行う都市型を採用している。2004年(平成16年)1月から軽井沢駅 - 小諸駅間で開始されたのを皮切りに順次拡大され、2013年(平成25年)3月16日からは一部列車をのぞいて、JR信越本線長野駅までがワンマン運転区間となっている。

普通列車

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おおむね1時間に1 - 2本程度運行されている。しなの鉄道線全区間を運行する軽井沢駅 - 篠ノ井駅 - 長野駅間の列車のほか、軽井沢駅 - 小諸駅間、軽井沢駅・小諸駅 - 戸倉駅間および小諸駅・上田駅・戸倉駅 - 長野駅間の区間運転列車がある。篠ノ井駅で折り返す列車の設定はなく、戸倉駅以北へ向かう列車はすべて長野駅までそのまま直通し、しなの鉄道の乗務員がJR線内も通しで乗務する。かつては小諸駅 - 長野駅間の一部列車にJR東日本所属の115系電車が使用されたが、この場合もしなの鉄道の乗務員がJR線からしなの鉄道線を通しで乗務していた。

北しなの線との間では、信越本線を経由し長野駅で列車番号を変えて妙高高原駅との間を直通する列車があり、軽井沢駅・小諸駅発がそれぞれ下り1本、上田駅行きが上り1本設定されている[注 1]。このほか、小諸駅発豊野駅行きの列車が1本設定されている[20]

2010年(平成22年)8月から沿線自治体などからなる「しなの鉄道活性化協議会」により、沿線自治体や国からの補助金を活用して、軽井沢駅 - 小諸駅間において列車増発(上下計13本、のち14本)の実証運行が開始され、軽井沢駅での長野新幹線との接続改善等が図られた。2011年(平成23年)度末で国からの補助金は終了したものの、当該区間の輸送密度の向上に一定程度効果があったとして、2012年(平成24年)度以降も沿線自治体の補助金で増発の実証運行は継続されている。

快速列車

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無愛称の快速列車は、2021年(令和3年)3月13日改正時点で軽井沢駅発着が下り2本・上り1本、小諸駅行きが上り1本、上田駅発着が1往復(土曜・休日運休)設定され、いずれも長野駅発着で運転されていた。停車駅は#駅一覧を参照。快速列車のうち軽井沢駅行きと上田駅行きの上り各1本は、前述の普通列車と同様に北しなの線妙高高原駅から直通運転が行われていた[20][注 1]が、2023年3月18日のダイヤ改正で長野駅発上田駅行き快速(土曜・休日運休)を除いて全て各駅停車に変更された。

これとは別に、いわゆる通勤ライナー的性格の列車として小諸駅 - 長野駅間で途中上田駅のみ停車する「しなのサンライズ号」が1本、夕方以降に「しなのサンセット号」が上田駅発長野駅行きで1本、長野駅発上田駅行きで2本(いずれも土曜・休日は運休)運転されている。これはかつて乗車整理券制を採用していたがJR東日本183系・189系での運行終了とともに廃止された。2020年7月のSR1系への置き換え時に座席指定制となった[21][22]

2014年(平成26年)7月11日からは土曜・休日を中心に観光列車「ろくもん」が軽井沢駅 - 長野駅間で運転を開始したほか[12]、2020年(令和2年)3月14日から土曜・休日に軽井沢駅 - 妙高高原駅間で「軽井沢リゾート号」が1往復運転されている(同年7月4日より軽井沢駅 - 長野駅間でさらにもう1往復運転されていたが、2023年3月18日のダイヤ改正で運行を終了した)。

貨物列車

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坂城駅に隣接する油槽所への貨物列車が、平日に篠ノ井 - 坂城間に3往復(1往復は臨時列車)運行されている。JR貨物は西上田駅まで事業免許を有しているものの、2014年(平成26年)3月改正時点では西上田駅発着の定期貨物列車は設定されていない[23]

2008年(平成20年)3月までは、塩尻機関区篠ノ井派出の電気機関車EF64形0番台の牽引で運行されていたが、3月改正以降は高崎機関区EH200形およびEF64形1000番台(同形式については2010年(平成22年)3月改正以降愛知機関区所属)の牽引に変更された。

過去の列車

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快速軽井沢号

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2012年平成24年)3月17日のダイヤ改正[24][25]に伴い、長野駅 - 軽井沢駅間の直通列車が増やされた際にしなの鉄道所属の115系を使用した愛称付きの快速列車「快速軽井沢号」が1往復運行されるようになった[注 2]

停車駅は長野駅・川中島駅篠ノ井駅屋代駅戸倉駅坂城駅上田駅大屋駅田中駅小諸駅御代田駅信濃追分駅中軽井沢駅・軽井沢駅であった。

しかし、 2014年(平成26年)3月15日のダイヤ改正で上りの1本が小諸駅乗換の普通列車となり、下りの1本も愛称なしの快速列車として運行されるようになったため、「軽井沢号」の愛称は廃止された。

使用車両

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以下に示す車両は全て電車である。特記なき限りしなの鉄道所属。

現在の使用車両

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  • 115系
    • しなの鉄道線として開業時より全線で運用。普通列車および愛称のない快速列車に使用されている。また、専用編成が臨時快速「ろくもん」で使用されている。
  • SR1系
    • 2020年から全線で運用。ライナー車両(100番台)が「しなのサンライズ」「しなのサンセット」「軽井沢リゾート」の3列車と間合いの普通列車で、一般車両(200・300番台)が普通列車で運用されている。

過去の車両

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  • 169系
    • しなの鉄道線として開業時より運用。当初は快速「しなのサンライズ号」「しなのサンセット号」を中心に使用されていたが、保安装置の問題で2011年から本路線内の普通列車限定運用となっていた。2013年4月29日に運行を終了。坂城駅にてS51編成が静態保存されている[26]
  • 115系(JR東日本長野総合車両センター所属)
    • しなの鉄道線として開業時から篠ノ井 - 小諸間で運用されていた。2015年3月13日をもってしなの鉄道線での運行を終了した。
  • 183系・189系(JR東日本長野総合車両センター所属)
    • 169系に代わり、2011年から快速「しなのサンライズ号」「しなのサンセット号」および間合いの普通列車として篠ノ井 - 小諸間で使用されていた。2015年3月13日に運行を終了した。

利用状況

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輸送実績

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しなの鉄道線の輸送実績を下表に記す。

表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

年度別輸送実績
年 度 輸送実績(乗車人員):万人 輸送密度
人/日
特記事項
通勤定期 通学定期 定期外 合計
1997年(平成9年) 201.1 214.0 232.0 647.1 9,494 東日本旅客鉄道から移管・開業
1998年(平成10年) 375.7 444.2 415.2 1235.1 8,780  
1999年(平成11年) 370.8 443.2 400.2 1214.2 8,522 テクノさかき駅開業
2000年(平成12年) 360.9 437.4 387.2 1185.5 8,377 屋代高校前駅開業
2001年(平成13年) 348.9 442.7 372.1 1163.7 8,164 信濃国分寺駅開業
2002年(平成14年) 338.3 447.9 366.7 1152.9 7,939  
2003年(平成15年) 323.4 430.8 371.0 1125.2 7,767  
2004年(平成16年) 315.5 429.5 351.3 1096.3 7,598  
2005年(平成17年) 305.2 436.2 344.9 1086.3 7,472  
2006年(平成18年)       1078.0    
2007年(平成19年)       1067.2    
2008年(平成20年)       1044.3    
2009年(平成21年) 305.6 409.4 306.6 1021.6 7,002  
2010年(平成22年)       997.9    
2011年(平成23年) 299.7 410.1 294.3 1004.1    
2012年(平成24年) 294.8 417.6 295.0 1007.4 6,766  
2013年(平成25年) 300.0 438.3 299.1 1037.4 6,939  
2014年(平成26年) 299.4 408.2 298.1 1005.7 6,693  
2015年(平成27年) 290.4 420.2 307.5 1018.1 6,708  
2016年(平成28年) 284.5 417.1 306.8 1008.4 6,698  
2017年(平成29年) 303.4 423.0 311.1 1037.5 6,901  
2018年(平成30年) 302.4 418.1 315.7 1036.2 6,896  
2019年(令和元年) 300.9 397.0 287.1 985.0    
2020年(令和2年) 258.9 314.0 151.7 724.6    
2021年(令和3年) 268.5 358.1 175.2 801.8    
2022年(令和4年) 269.5 361.7 225.7 856.9    

管内鉄軌道事業者輸送実績(国土交通省北陸信越運輸局)と鉄道統計年報(国土交通省鉄道局監修)より抜粋 [27]

収入実績

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しなの鉄道線の近年の収入実績を下表に記す。

表中、収入の単位は千円。数値は年度での値。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

年度別収入実績
年度 旅客運賃収入:千円/年度 鉄道線路
使用料収入
千円/年度
運輸雑収
千円/年度
総合計
千円/年度
通勤定期 通学定期 定期外 手小荷物 合計
1997年(平成9年) 292,260 158,208 744,691 0 1,195,159 21,274 165,172 1,381,605
1998年(平成10年) 537,566 326,838 1,338,529 0 2,202,933 31,291 424,765 2,658,989
1999年(平成11年) 528,204 326,086 1,272,973 0 2,127,263 30,857 484,975 2,643,095
2000年(平成12年) 518,683 321,119 1,257,011 0 2,096,813 30,268 413,768 2,540,849
2001年(平成13年) 544,057 354,935 1,311,893 0 2,210,885 27,867 486,243 2,724,995
2002年(平成14年) 554,230 381,918 1,273,334 0 2,209,482 21,713 432,232 2,663,427
2003年(平成15年) 609,501 457,710 1,286,167 0 2,353,378 21,534 486,544 2,861,456
2004年(平成16年) 597,980 458,479 1,218,126 0 2,274,585 20,876 422,358 2,717,819
2005年(平成17年) 570,027 465,015 1,187,073 0 2,222,115 31,263 428,788 2,682,166
2006年(平成18年)                
2007年(平成19年)                
2008年(平成20年)                
2009年(平成21年) 656,160 488,816 1,180,711 0 2,325,687 33,028 475,851 2,834,566

鉄道統計年報(国土交通省鉄道局監修)より抜粋

駅一覧

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篠ノ井駅を経由するすべての列車がJR信越本線長野駅まで乗り入れる。そのため、JR信越本線篠ノ井駅 - 長野駅間も併記している。

  • 高崎からの営業キロは、しなの鉄道移管前のJR東日本時代の1997年3月時点の値。移管時にキロ程が改定されており、現行のキロ程と異なる区間がある(表下の注記を参照)。()はしなの鉄道移管前の1997年3月当時未開業。
  • ◆・◇:JR貨物による貨物取扱駅(◇は定期貨物列車の発着なし)
  • 停車駅
  • 全駅長野県内に所在。
  • 標高の単位は m(メートル)
運営会社 路線名 駅名 営業キロ 標高 快速 ろくもん 軽井沢リゾート号 しなのサンライズ号 しなのサンセット号 接続路線 所在地
駅間 累計
軽井沢
から
高崎
から
しなの鉄道 しなの鉄道線 軽井沢駅 - 0.0 40.9 939     東日本旅客鉄道■ 北陸新幹線 北佐久郡 軽井沢町
中軽井沢駅 4.0 4.0 44.9 938      
信濃追分駅 3.2 7.2 48.0 956      
御代田駅 6.0 13.2 53.9 819       御代田町
平原駅 5.1 18.3 59.6 706       小諸市
小諸駅 3.7 22.0 63.3 663.0   東日本旅客鉄道:小海線
滋野駅 5.9 27.9 69.2 563     東御市
田中駅 3.4 31.3 72.6 512    
大屋駅 3.4 34.7 76.1 482     上田市
信濃国分寺駅 2.4 37.1 (78.5) 467    
上田駅 2.9 40.0 81.3 446 東日本旅客鉄道:■ 北陸新幹線
上田電鉄別所線(BE01)
西上田駅 4.4 44.4 85.7 421  
テクノさかき駅 3.5 47.9 (89.2) 410   埴科郡
坂城町
坂城駅 2.5 50.4 91.7 396  
戸倉駅 4.5 54.9 96.3 376   千曲市
千曲駅 2.2 57.1 (98.5) 369  
屋代駅 2.8 59.9 101.3 361  
屋代高校前駅 1.9 61.8 (103.2) 357  
篠ノ井駅 3.3 65.1 106.5 356.2
[* 1]
東日本旅客鉄道:篠ノ井線 長野市
東日本旅客鉄道 信越本線
今井駅 2.1 67.2 (108.6) 359.0  
川中島駅 2.2 69.4 110.8 362.4
[* 1]
 
安茂里駅 2.1 71.5 112.9 360.3  
長野駅 2.9 74.4 115.8 360.5 しなの鉄道:北しなの線
東日本旅客鉄道:■ 北陸新幹線・飯山線[* 2]
長野電鉄長野線 (N1)
  1. ^ a b JR篠ノ井線から直通する一部の列車は通過する(しなの鉄道線の列車は全て停車)。
  2. ^ 飯山線の路線の起点は豊野駅だが、運転系統上は全列車長野駅まで乗り入れる。
  • 御代田 - 平原間では途中で佐久市を通過するが駅は存在しない。
  • JR東日本の時には軽井沢 - 篠ノ井間は65.6 kmであったが転換時に改キロされ、しなの鉄道線としては65.1 kmとなった。駅間距離が変わった区間は、中軽井沢 - 信濃追分(3.1 km→3.2 km)、信濃追分 - 御代田(5.9 km→6.0 km)、御代田 - 平原(5.7 km→5.1 km)、田中 - 大屋(3.5 km→3.4 km)、大屋 - 上田(5.2 km→5.3 km)、坂城 - 戸倉(4.6 km→4.5 km)となっている[28]
  • 無人駅は信濃追分駅、平原駅、滋野駅、信濃国分寺駅、テクノさかき駅、千曲駅で、他は業務委託駅・簡易委託駅・直営駅(社員配置駅)で有人駅になっている。
  • 軽井沢駅、小諸駅、上田駅、戸倉駅、屋代駅ではJR東日本と同じ発車メロディが流れる(軽井沢駅ではカンノ製、小諸駅・屋代駅・戸倉駅ではGK製、上田駅では東洋メディアリンクス製の発車メロディを使用)。また、屋代高校前駅、坂城駅、西上田駅、大屋駅、田中駅、御代田駅には発車ベルが設置されている。
  • 大屋駅、坂城駅、屋代高校前駅は土休日のみ無人駅となる。

過去の接続路線

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その他

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しなの鉄道としては自動改札機は未導入だが、乗り入れ先であるJR東日本が篠ノ井駅と長野駅に導入しているため、乗車券は磁気券で発行される。

脚注

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注釈

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  1. ^ a b 交通新聞社の『JR時刻表』各号では長野駅を境に別列車として案内されている。
  2. ^ この際、既存の快速列車ではなく別の普通列車を転換し、運行を開始した。
  3. ^ 公式サイトの時刻表 (PDF) (2020年7月4日現在)では「快速」、車両の表示では「特別快速」。

出典

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  1. ^ a b 寺田裕一『データブック日本の私鉄』 - ネコ・パブリッシング
  2. ^ 小野田 滋, 竹内 定行, 丸山 孝, 萩原 幸一 (1993). “わが国における鉄道トンネルの沿革と現状 (第4報) 信越本線をめぐって”. 土木史研究 (社団法人土木学会) Vol. 13: pp.255-268. doi:10.2208/journalhs1990.13.255. https://doi.org/10.2208/journalhs1990.13.255 2017年2月15日閲覧。. 
  3. ^ 券売機ご利用に関するお知らせ”. しなの鉄道. 2023年6月8日閲覧。
  4. ^ “「通報」●信越本線屋代・篠ノ井間増設線路の使用開始について(運転局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 2. (1978年9月25日) 
  5. ^ “「通報」●信越本線戸倉・屋代間増設線路の使用開始について(運転局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 6. (1982年6月22日) 
  6. ^ a b 鉄道ジャーナル』第21巻第11号、鉄道ジャーナル社、1987年9月、127頁。 
  7. ^ 『JTB時刻表』1989年3月号、日本交通公社、p.500
  8. ^ 『JTB時刻表』1995年4月号、日本交通公社、p.566
  9. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編1』JTB、1998年10月1日、207頁。 
  10. ^ 「しなのサンライナー好評!!」『交通新聞』交通新聞社、1999年1月8日、2面。
  11. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '02年版』ジェー・アール・アール、2002年7月1日、192頁。ISBN 4-88283-123-6 
  12. ^ a b ろくもんとは - しなの鉄道、2014年5月5日閲覧
  13. ^ a b c 令和元年台風第19号による被害状況等について(第25報)” (PDF). 国土交通省 (2019年10月25日). 2019年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月26日閲覧。
  14. ^ 上田電鉄としなの鉄道、不通区間の運転再開には相当な日数 千曲川での台風19号の被害 - TRAICY(トライシー)、2019年10月20日
  15. ^ しなの鉄道が全線再開、長野 台風被害で1カ月ぶり”. 信毎web. 2019年11月15日閲覧。
  16. ^ コロナ禍を乗り切る経営改善策の概要”. しなの鉄道株式会社. 2022年7月15日閲覧。
  17. ^ 2023年3月のダイヤ改正並びに運賃の一部見直しのお知らせ”. しなの鉄道. 2022年12月16日閲覧。
  18. ^ 日本放送協会 (2023年6月12日). “しなの鉄道列車脱線 復旧には時間も 13日も一部区間で運休 | NHK”. NHKニュース. 2023年6月12日閲覧。
  19. ^ 【脱線事故】クレーンでつり上げ復旧作業続く しなの鉄道14日も田中-戸倉駅間は終日運休【長野・上田市】”. テレビ信州 (2023年6月13日). 2023年6月18日閲覧。
  20. ^ a b しなの鉄道時刻表”. しなの鉄道 (2021年). 2021年4月3日閲覧。
  21. ^ しなの鉄道ダイヤ改正のお知らせ”. しなの鉄道 (2019年12月20日). 2020年3月14日閲覧。
  22. ^ 新型車両「SR1系」による有料快速列車の運行開始について”. しなの鉄道 (2020年5月25日). 2020年10月21日閲覧。
  23. ^ 『貨物時刻表 平成26年3月ダイヤ改正』、鉄道貨物協会、2014年、116頁。 
  24. ^ しなの鉄道線時刻表上り” (PDF). しなの鉄道. p. 2 (2012年2月22日). 2012年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月10日閲覧。
  25. ^ しなの鉄道線時刻表下り” (PDF). しなの鉄道. p. 3 (2012年2月22日). 2012年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月10日閲覧。
  26. ^ 坂城駅で169系S51編成静態保存記念イベント”. 鉄道ファン・railf.jp. 鉄道ニュース. 交友社 (2013年5月26日). 2021年5月30日閲覧。
  27. ^ 管内鉄軌道事業者輸送実績
  28. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編2』JTB、1998年10月1日、575 - 578頁。 

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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