ドッスン
ドッスン (Thwomp) は、任天堂が発売したコンピュータゲームソフトのシリーズ、マリオシリーズに登場する架空のキャラクター。
概要
[編集]『スーパーマリオブラザーズ3』から初登場。全身が石で出来た化け物で、直方体の本体にトゲ状の突起物が付いている。初登場の『マリオ3』では青い体の周囲に灰色のトゲが付いたデザインだったが、『スーパーマリオワールド』以降はトゲも含めた全身が灰色を基調とした色となっていることが多い。普段は天井付近でじっとしているが、マリオなどが近づくと急降下してきて押し潰そうとする。潰されると勿論ダメージを受ける他、体の表面にあるトゲに触れてもダメージを受けてしまう。
『スーパーマリオ64』等の3D系タイトルではデザインが変更され、表面のトゲが無く、平らで丸みがあるスタイルになっており、側面に触れてもダメージは受けず、また上に乗ることも可能となった。こちらも『64』では立方体のような青い体色だったが、『64DS』以降では周囲に飾りのついた灰色のデザインで統合されている。なお、『スーパーマリオギャラクシー』『スーパーマリオギャラクシー2』では押し潰されると即ミスとなる(ただし同作品ではドッスンに限らず、他の敵や障害物に潰されても即ミスとなる)。
『マリオ&ルイージRPG2』では、四角いタイプのドッスンが集まってできた火山、ドッスン・ボルケーノが出てくる。この山にはかつて旧オヤ・マー研究所があった。内部には、ドッスン兄弟などがいる。
『マリオカートシリーズ』では全作において障害物として登場。主にクッパ城をモチーフにしたステージに登場し、触れてもスピン等はしないが、上から押し潰されるとしばらくカートの性能が落ち大幅なタイムロスとなる。64版とGBA版のみ青いものであり、表面から当たってもスピンする。SFC版・3DS版・Wii U版・スマホ版では触れるだけでスピンするスーパードッスンや、GBA版・3DS版では落ちる位置が変わる種も存在する。また64版のみ、「ワッハッハ」と低い笑い声を出し、笑う【尚、音声はワリオのボイス(キャラクターセレクトした時の音声データ)をスロー再生したものである。但し日本版と海外版とではワリオの声優が異なる為、このドッスンのボイスも同様に異なる】。
『マリオパーティ3』ではおたすけキャラの一員となり、初めてマリオ達の味方になる。給料は1ターン4コインと割高だが、他のおたすけキャラに遭遇すると押し潰して一撃で倒してくれる。その他の『マリオパーティシリーズ』にもよく登場する。同じ石仲間であるバッタンとは仲がいいらしい。喋る時は語尾に「~どす」を付ける。
『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』では、『DX』以降カービィの下必殺技「ストーン」の変身パターンのひとつとして登場。このとき変身するのは『DX』『X』は『スーパーマリオ64』の時の姿だが、DXのフィギュアではトゲがあるタイプのデザインとなっている。『for』以降は『New スーパーマリオブラザーズ Wii』の時のデザインに変更された。さらに『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』ではカービィのストーン変身の姿の他、アシストフィギュアとしても登場。マリオシリーズ同様ステージ上部で待機し、接近してきたファイターを押し潰してくる。誰も接近しない場合はワープして位置を変えることもある。
『マリオ&ソニック AT バンクーバーオリンピック』では、ドリームフィギュアスケートの障害物として登場し、アドベンチャーツアーズで不機嫌だったため、道を通せんぼしていたがピーチの優しさにより、機嫌を直し、通してくれた。
バリエーション
[編集]- 横ドッスン
- 横方向に動くドッスンで、『スーパーマリオブラザーズ3』『スーパーマリオメーカー2』に登場。
- ななめドッスン
- 斜め方向に動くドッスン。マリオやルイージが近づかなくても常に斜め方向に動く。『スーパーマリオブラザーズ3』の8ワールド・砦ステージにしか登場しない。
- パタドッスン
- 『スーパーマリオメーカー』でドッスンに「羽」というアイテムを重ねると、ドッスンに羽が生えた状態のパタドッスンになり、ゆっくり横移動をする。マリオが近づくと、勢いよく地面に落ちてマリオを潰そうとしてくる。
派生型
[編集]特記無きものはドッスンと性質は変わらない。
- コトン(Thwimp)
- 小型のドッスン。名前の由来は落下時の「コトン」という音から[要出典]。放物線を描くように左右に軽快にジャンプしている。『スーパーマリオワールド』『マリオvs.ドンキーコング』『New スーパーマリオブラザーズ U』などに登場する。
- ドンカク
- 全身を包帯で覆面したドッスンの一種。各面は完全に平面である。『スーパーマリオ64』や『マリオパーティ2』のミニゲーム「パンチでアタック」などに登場する。
- ドングル
- 体の形状は六角柱。足場を転がって、押し潰そうとする。『スーパーマリオ64』などに登場する。
- メカドッスン
- 機械でできたドッスン。『ペーパーマリオRPG』ではメガバッテンのアジトでクイズを出題する。
- エアドッスン
- 立方体の風船のドッスン。色は青色で半透明になっている。『マリオパーティ4』『マリオパーティ100 ミニゲームコレクション』のミニゲーム「エアドッスン」に登場し、このエアドッスンの上にプレイヤーが乗り、ヒップドロップで空気を抜かれる。
- 一つ目ドッスン
- 『ゼルダの伝説 夢をみる島』や『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実』に登場する、ドッスンの一種。
- 通常のドッスンと異なり、上に乗ることができる。
- オシン
- 夢をみる島に登場する、ドッスンの一種。通路に詰まっているが、壺などを持って乗ると、下へ下がっていく。
- ドシン
- 夢をみる島に登場する、ドッスンの一種。通路に詰まっているが、体当たりすると、下へ落ちていく。
- ドドン
- 『スーパーマリオランド3 ワリオランド』に登場する敵で、ドッスンと同じ習性を持つ無敵キャラ。トゲに触れるとダメージを受けるが、頭の上にはトゲがないため上に乗ることは可能。また、敵を潰させると10コインに変える。
- スーパードッスン(Super Thwomp)
- 『スーパーマリオカート』のレインボーロードで登場する光るドッスン。他のマリオカートのドッスンと違い、無敵以外の状態で当たるとスピンする。ニンテンドー3DS『マリオカート7』、Wii U 『マリオカート8』、Nintendo Switch『マリオカート8 デラックス』、スマートフォン『マリオカート ツアー』の『SFC レインボーロード』にも登場する。着地の衝撃で周囲の道路を揺らす。なおゲームボーイアドバンス『マリオカートアドバンス』の『SFC レインボーロード』には登場しない。
- 大ドッスン(でかドッスン)(Big Thwomp)
- 『New スーパーマリオブラザーズ』以降のスーパーマリオブラザーズシリーズや『スーパーマリオギャラクシー2』などに出てくる大きなドッスン。性質はドッスンと同じだが落下時に下のブロックを壊すほどの破壊力がある。
- 『スーパーマリオギャラクシー2』に出てくるものは、他の巨大化した敵同様に、でっかでっかギャラクシーに登場する。
- オニマスドン
- 『スーパーマリオギャラクシー』などに登場する。『スーパーマリオ64』に登場した「オニマスクン」がドッスンのような容姿になったもの。転がってマリオを押し潰そうとしてくる。立方体で一面だけ空洞になっており、そこが下にくる位置が安全地帯となる。ただし、空洞の面が下に来る時に端の位置にいると、潰されることがある。敵の動きが速くなるクイックモードで出現する機会が多い。
- ヅッツン(Sniffle Thwomp)
- 『マリオ&ルイージRPG3!!!』に登場。風邪をひいているドッスン。熱を冷ますため頭に氷のうのようなモンスターを乗せており、それを吸い込むと、熱を下げられなくなってダメージを受ける。クッパに風邪をうつしてくることもある。
- ドッスン(ダークボコスカ)
- 『マリオ&ルイージRPG3!!!』で登場。ラストボス、ダーククッパの必殺技「ダークボコスカ」で登場するクッパ軍団を模した暗黒モンスター。オリジナル同様空中で待機し、クッパが近づくと急降下攻撃を仕掛ける。
- しっぽドッスン
- 『スーパーマリオ 3Dランド』に登場。タヌキのしっぽが生えたドッスン。同じ位置で上下を繰り返す通常のドッスンと違い、しっぽを振って前後に移動する。
- ?(名称不明)
- 『スーパープリンセスピーチ』に登場。背景一面に出現する、顔だけで全身が収まり切れないほど超巨大なドッスン。3つある部屋を監視しており、定期的にこちらを見張ってくる。見張っている間にそれぞれの部屋にある石像と同じアクションを取りながら進まなければならない。アクションが間に合わなかったり、アクションの途中で違う行動をしてしまうと見つかってしまい、不思議な魔力で最初の入り口まで戻されてしまう。図鑑に登場していないため名称は不明である。
近種
[編集]- ゴロン
- 「ペーパーマリオシリーズ」に登場する石のモンスター。全身にトゲがついていて回りながら降りてくる。「マリオストーリー」ではブロックを破壊している。「スーパーペーパーマリオ」で縦の姿を見るとダンボールのような厚紙で出来ていることが分かる。
- ゴロボー
- 『マリオ&ルイージRPG2』の過去のドッスン・ボルケーノのボスでドッスンの妻。ドッスン・ボルケーノが噴火するのが楽しみだった彼女の夫(ドッスン)がマリオ達が火山の噴火を止めたことによってショックを受け、激怒して襲い掛かってくる。HPが0になると、小さいサイズの4体のゴロボーに分裂する。多少外見に違いがあり、そのうちの一体が、ゴロボーの真の姿である(それ以外は、小さなクリボー)。
- クルンパ
- 『スーパーマリオギャラクシー2』に登場。ドッスンに似た顔がついた、四角いパネルの敵。溶岩などの上に浮いており、足場として利用することができるが、一定時間ごとに回転してマリオ(ルイージ)を振り落とそうとしてくる。
- ゴロー
- 『NewスーパーマリオブラザーズU』に登場。ドッスンと違いゴロゴロ回って移動するが、ドッスンの仲間である。普通のサイズより大きい「でかゴロー」もいる。
- ゴッツン
- 『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』に登場。
各国の日本国外名
[編集]登場作品
[編集]- スーパーマリオブラザーズ3
- スーパーマリオワールド
- New スーパーマリオブラザーズ
- New スーパーマリオブラザーズ Wii
- New スーパーマリオブラザーズ 2
- New スーパーマリオブラザーズ U
- スーパーマリオブラザーズ ワンダー
- スーパーマリオコレクション
- スーパーマリオ ラン
- スーパーマリオ64
- スーパーマリオギャラクシー
- スーパーマリオギャラクシー2
- スーパーマリオ 3Dランド
- スーパーマリオ 3Dワールド
- スーパーマリオ 3Dコレクション
- スーパーマリオメーカー
- スーパーマリオメーカー2
- スーパーマリオRPG
- マリオ&ルイージRPG
- マリオ&ルイージRPG2
- マリオ&ルイージRPG3!!!
- マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX
- ペーパーマリオRPG
- ペーパーマリオ カラースプラッシュ
- ペーパーマリオ オリガミキング
- スーパープリンセスピーチ
- マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル
- マリオカートシリーズ
- マリオパーティシリーズ(マリオパーティ10を除く)
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL - アシストフィギュアとして登場[1]。
- マリオvs.ドンキーコング
- マリオvs.ドンキーコング2
- マリオ&ソニック AT バンクーバーオリンピック
脚注
[編集]- ^ 任天堂 (2018年11月1日). “大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL Direct 2018.11.1”. Youtube. 2018年11月1日閲覧。