スーパーマリオ64
ジャンル | 3Dアクション |
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対応機種 |
NINTENDO64 iQue Player Wii、Wii U(バーチャルコンソール) Nintendo Switch(NINTENDO 64 Nintendo Switch Online) |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー | 宮本茂 |
ディレクター | 宮本茂 |
プログラマー |
西田泰也 谷本義典 矢嶋肇 岩本大貴 岩脇敏夫 河越巧 Giles Goddard |
音楽 | 近藤浩治 |
美術 |
中野祐輔 日野重文 小泉歓晃 滝澤智 有本正直 |
シリーズ | マリオシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア |
[N64] 64Mbitロムカセット [VC] ダウンロード販売 |
発売日 |
NINTENDO64 1996年6月23日 1996年9月29日 1997年3月1日 iQue Player 2003年11月17日 Wiiバーチャルコンソール 2006年11月19日 2006年12月7日 2006年12月8日 Wii Uバーチャルコンソール 2015年4月1日 2015年4月2日 NINTENDO 64 Nintendo Switch Online 2021年10月26日 |
対象年齢 |
ESRB:K-A(N64版) CERO:A(全年齢対象)(VC版) ESRB:E(6歳以上)(VC版) ACB:G ELSPA:3+ |
売上本数 |
1,191万本(2022年12月末時点)[1] 192万本(2022年12月末時点)[2] |
その他 | 振動パック未対応 |
『スーパーマリオ64』(スーパーマリオろくじゅうよん、SUPER MARIO 64)は、任天堂が1996年6月23日に発売したNINTENDO64用の3Dアクションゲーム。NINTENDO64本体と同時に発売された。また、翌年の1997年7月18日には、振動パック対応の『スーパーマリオ64 振動パック対応バージョン』が発売されている。略称は「マリオ64」。
後にリメイク版の『スーパーマリオ64DS』(2004年)が発売されたほか、他機種向けに移植された(#他機種版)。
システム[編集]
本作ではキノコ城とその中にある絵画などの中の世界が舞台となっている。1人用ゲームであるため、通常は1Pのコントローラーしか使わないが、オープニングのジュゲムの場面とエンディング中に限り接続している2Pのコントローラーの3Dスティックで画面の視点操作が可能である。これをするためには電源を入れる前に2Pのコントローラーを接続する必要がある。
アクション[編集]
本作でマリオは広大で立体的なフィールドを移動する。歩いたり走ったり速度を調整することも可能。
攻撃・モノ掴みとジャンプ、しゃがむことが可能。攻撃は状態に応じてキックや飛び込みに変化する。空中では直下へ急降下するヒップドロップを行う。
ジャンプアクションは立体的になった本作ではより多様になっている。ジャンプからの着地に合わせて再ジャンプすることで高く飛ぶことができる「3段ジャンプ」。急転換すると同時にジャンプ入力する「側転飛び」。しゃがみ状態でジャンプする「宙返り」。走り状態からしゃがむと同時に即座にジャンプすることで「幅跳びジャンプ」。壁に触れると同時にジャンプする「壁キックジャンプ」。これらを駆使することで、遠くの足場に飛んだり、より高い位置に移動することがができる。
本作では操作するマリオの後ろからジュゲムがカメラで映しているという形となっており、カメラの位置を変えることが可能。マリオを中心に遠い位置から追従する「ジュゲム」、マリオに密着する「マリオ」、カメラの追従を停止しその場に固定する「ストップ」に切り替えることができる。また視点の回り込み移動、マリオの視線操作が行える。
一定時間操作しないでいるとマリオが寝はじめる。最初はその場に座りこんで寝ているが、一定時間経つと横になり、更に一定時間が経つと寝言を喋る。体力が残り2以下のときは寝ず、うなだれて喘ぐ。また雪国のコース(さむいさむいマウンテン、スノーマンズランド)やレインボークルーズのコースでは寝ることはないが、一定時間操作しないとマリオが凍えた様子を見せる。
ゲームの目的[編集]
単純にフィールド最後のゴール地点に到達することがクリア条件であった旧作と異なり、フィールドの各所に隠されたゴールアイテム「パワースター」を見つけ出し、最終ボスであるクッパまでの道を開いていくことがゲームの主な目的となる。フィールドは3Dにより構築された箱庭的表現で構成されており、ゴール地点などは定められていない。探索やアスレチック要素がメインとなっている為、制限時間は基本的には存在しない。
ストーリー[編集]
ある日、マリオの元へ、ピーチ姫からキノコ城への招待状が届いた。
喜んだマリオは早速キノコ城に向かう。しかし城はひっそりと静まりかえっていて、様子がおかしい。そして、城の中に入るとどこからともなく「誰もいませんので、とっととお帰りください。ガハハハッ!」というクッパの声が聞こえてくる。
クッパは城を守るパワースターを奪い、その力でピーチ姫やキノピオ達を絵の世界に閉じ込めてしまったのである。このままでは城がクッパに乗っ取られてしまう。パワースターを奪い返すため、マリオは絵の世界の冒険に出発する。
登場キャラクター[編集]
本作のマリオの声はチャールズ・マーティネーが担当。チャールズは以降のシリーズでもマリオの声を2023年に引退表明するまで担当していた[3]。また本作からピーチ姫の名前が日本国内のものに統一された。それまで日本国外では「Toadstool(毒キノコ)」という名前がつけられていた。なお、旧称の名残としてか、日本国外版でのピーチ姫の手紙には「Princess Toadstool. Peach」と書いてある(日本版でも振動パック対応版以降のピーチ姫のボイスの中に同様の表現がある)。
味方キャラクター[編集]
- 赤ボム
- 平和を愛するボムへい。マリオの味方をしてくれる。主に大砲の起動を務める。「ボムへいの せんじょう」では黒ボムと戦争している。
- キノピオ
- キノコ城の中に多数いて、マリオにアドバイスをくれる。一部のキノピオはパワースターを一定数集めた状態で話しかけると、自分からもパワースターをプレゼントする。
- ジュゲムブラザーズ
- プレイヤーに視点を提供するカメラマンとして登場。マリオに攻撃を仕掛けてくることはない。マリオの周囲に浮かんでおり、鏡の部屋などで視認出来る。オープニングでは片方のジュゲムが他方のジュゲムを撮影していることになる。
- フクロウ
- 木でうたた寝している。隠れている木に登ると姿を現し、ジャンプで掴まればしばらくの間、ぶらさがって空を飛べる。ずっと掴まっていると次第に高度が下がっていき、最終的にはフクロウが疲れて強制的に離される。マリオ単独では登れない上空のパワースターを取る時に必要な存在。
- ノコノコ(レース)
- 敵のノコノコより大きい。さまざまなコースでマリオにレースを挑んでくる。レースに勝つとパワースターをくれるが、途中で大砲を使用した場合は先にゴールすると「ズルッコはなしッスよ」と言われ、パワースターをもらえない(なお、ワープ・特殊帽子・亀の甲羅は使用可)。
- ペンギン
- 雪コースに登場。頼み事を完遂したり、挑戦に勝ったりするとパワースターをくれる。迷子の子ペンギンがいる。
- ペンギンチャンピオン
- 「さむいさむい マウンテン」に登場するスライダーのチャンピオン。レースで勝つとパワースターをくれるが、大幅なショートカットを使うと無効試合となる。パワースターを全て集めると太ってしまう。
- ドッシー
- 地底湖にいる巨大な恐竜。背中に乗るとマリオの向いた方向に泳ぐ。ヒップドロップすると首を下げるので頭に乗る事ができる。
- ウッキィ
- 「たかいたかいマウンテン」に登場するイタズラ好きの小猿。山の頂上付近に登場し、捕まえると空中に浮いている檻を落としてパワースターを出してくれる。
- ワッキィ
- 上記の檻の落下地点付近にいる小猿。捕まえるとマリオの帽子を奪って逃げ回る(帽子が吹き飛ばされた場合もワッキィが持っている)。もう一度捕まえると返してくれる。
- ミップ
- 城地下にいる黄色いウサギ。非常に俊敏な動きで逃げ回るが、捕まえるとパワースターを返してくれる。
- ヨッシー
- 隠しキャラクター。120枚全てのスターを取ると使える城外部の砲台から行ける城の屋根[4]にいる。また、話しかけるとスタッフのメッセージを伝えてマリオの残り人数を最大数(100)まで増やし、3段跳びの仕様を変更した上で、どこかへ消え去る。
- 3段跳びを行なうと光り輝く回転ジャンプになり、この時の落下ダメージを無効にする。ただし、回転ジャンプの為か、壁キックは出来なくなる。
敵キャラクター[編集]
アイテム[編集]
- パワースター
- 物語のキーアイテム。今作の「スター」は無敵になるアイテムではなく、これを集めるのがゲームの目的となる。最初から出現しているものもあるが、多くの場合はボスを倒す・赤コインを全て集める・シークレットと呼ばれる特定の場所を調べるなど、条件を満たす事によって出現する。
- すでに取得したパワースターは、コース内で半透明の青いスターとして登場し、取ればクリアとなるが取得数にはカウントされない。
- スターコイン
- 星の形が刻まれているコインで、取ると体力が回復する。コース内で50枚以上集めてパワースターもしくは鍵を手に入れてコースから出ると(途中でミスになるなど、正しくコースから出ない場合は不可)、50枚ごとにマリオの残り数が増える。また基本コースでは、1回の探索で100枚集めると隠しパワースターが出現する(100枚目のコインを取った場所の真上に出現。場所によっては取得不可能な位置に出現する事もある)。単に「コイン」とよばれる事が多い。
- 赤コイン
- 赤いコイン。全ての基本コースおよび一部のコースに8枚ずつある。全て集めるとパワースターの台にパワースターが出現する。取ると通常のコインの2枚分計上される。
- 青コイン
- 青いコイン。強い敵を倒したり、青いスイッチを押したりすると出現する。取ると通常のコインの5枚分計上される。
- クルクルハート
- 通過すると体力が回復する。早く通過するほど回復量が多いうえに、何度でも使える。
- 1UPキノコ
- 取ると、残機が1増える。停止しているもの・空中を浮いてマリオを追いかけるもの・マリオから逃げるもの・マリオと無関係に動くものという4種類の動き方がある。前者2タイプは取るかコースから脱出するまで残っているが、後者2タイプは出現してしばらくすると消滅する。なお、ブロックから出てくるものは後者2タイプのいずれかである。
- はねぼうし
- 赤いブロックから出現。取ると一定時間「はねマリオ」になる。3段ジャンプや大砲など特定の動作を取ることで飛行状態に移行する。
- スケスケぼうし(とうめいぼうし)
- 青いブロックから出現。取ると一定時間「スケスケマリオ(とうめいマリオ)」になる。一部の金網などをすり抜けることができる。メタルぼうしと併用可能。
- メタルぼうし
- 緑色のブロックから出現。取ると一定時間「メタルマリオ」になる。ダメージを受けなくなる(のけ反りや飛び上がる地形などの効果は受ける)ほか、水中に沈むことができる。
- ノコノコの甲羅
- 地上にあるものはノコノコを踏むか、特定のブロックを叩くと出現する。サーフボードのように乗る事ができ、乗っている間はぶつかるだけでほとんどの敵を倒せる。壁に激突するまたは竜巻に飲み込まれるか、Zトリガーを押してしゃがむか、スターを取得すると消える。高所からの落下ダメージがなく、急な坂道でもジャンプし続ければ登ることができ、水や溶岩の上も移動可能。さらに制限時間もない。ただしジャンプと移動以外の行動はできなくなる。
- 水中にあるものは貝の中から出現する。ビート板のように使う事で普段より速く泳ぐ事が出来る。こちらは制限時間がある。
- 帽子
- マリオが被っている赤い帽子。特定のコースで敵に奪われたり、強風によって飛ばされたりして失う事がある。失ってしまうと防御力が低下し、一部を除き受けるダメージが通常より増加してしまう(パワーアップの帽子をかぶっている間はダメージ増加はなくなる)。帽子なしでもステージの攻略は可能だが、上記のデメリットを解消するには帽子をなくしたコースを探索して取り返す必要がある。セーブして再起動しても帽子が戻ることはない(帽子をなくしたコースで取り返す事はできる)。
コース[編集]
基本的にはキノコ城内にある絵の中に飛び込んでコースに入るという仕組みになっている。ただし一部のコースは、隠し扉の如く単なる壁から入れるようになっていたり、穴だったり、オブジェクトだったりと異なる見た目になっている。コースによっては完全な異世界ではなく、城と物理的につながっているものもある。
絵の中に飛び込むとスターを選択する画面になり、決定するとコースが始まる。基本的に選んだスターが取れるようになっているが、他のスターを取っても問題はない(例として、「ボムへいの せんじょう」内で「やまのうえの ボムキング」のスターを選択しても「ワンワンの いぬごやで」のスターは取得可能)。ただし、一部のスターは選択画面で選ばないと仕掛けなどが出現しない為取得出来ない場合がある(例として、「はくねつ ノコノコレース」のスターは他のスターを選ぶと対戦相手のノコノコが現れない為取得出来ない)。なお、選んだスターより前のミッションでまだ取ってないスターが1枚でもある場合、取ってないスターの中でミッション番号が最も若いスターを選んだことになる(例として、「やまのうえの ボムキング」「ワンワンの いぬごやで」を取得しており、「はくねつ ノコノコレース」を取得してない状態で「ワンワンの いぬごやで」を選ぶと「はくねつ ノコノコレース」を選んだことになり対戦相手のノコノコが現れる)。また、コースは、絵からの場合、大概は絵に描かれてある内容が反映されたコースとなる。
また、城自体もコースになっており、内部や周辺を探索可能で、城自体にもいくつかのパワースターが隠されている。それらは「おしろのかくれスター」としてカウントされる。パワースターは隠しを含めて全120枚(DS版では150枚)存在するが、ゲームクリアに最低限必要なのは70枚(DS版では80枚)であり、それ以降は基本的にやりこみ要素として集めることとなる。
振動パック対応バージョン[編集]
ジャンル | 3Dアクション |
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対応機種 |
NINTENDO64 Wii、Wii U(バーチャルコンソール) |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1人 |
メディア |
[N64] 64Mbitロムカセット [VC] ダウンロード販売 |
発売日 |
NINTENDO64 1997年7月18日 Wiiバーチャルコンソール 2006年12月2日 Wii Uバーチャルコンソール 2015年4月8日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
その他 | 振動パック対応 |
日本国内のみ発売された、NINTENDO64の周辺機器である振動パックに対応したバージョン。日本より遅れて発売された北米版をベースに作られており、振動機能以外にもいくつか仕様が変更されている。例えば一定時間操作しないでいるとマリオが寝はじめるが、この際「I am tired」と言って座って寝るのは振動パック対応バージョンのみである。また、2Pのコントローラーの3Dスティックでの画面の視点操作ができなくなったほか、バグも修正されている。
CMには広末涼子が出演した。
他機種版[編集]
2004年12月2日にニンテンドーDS専用ソフト『スーパーマリオ64DS』が発売された。詳細は後述。
2006年12月2日にWiiにて、2015年4月8日にWii Uにて、本作の振動パック対応バージョンがバーチャルコンソールとして配信された。
2020年9月18日に『スーパーマリオサンシャイン』『スーパーマリオギャラクシー』と共に収録され、『スーパーマリオ 3Dコレクション』としてNintendo Switchで2021年3月末までの期間限定で販売された。
2021年10月26日より配信された『NINTENDO 64 Nintendo Switch Online』にて、本作の振動パック対応バージョンが初期ソフトの一つとして収録されている[5]。
スーパーマリオ64DS[編集]
ジャンル | 3Dアクション+タッチペンミニゲーム |
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対応機種 |
ニンテンドーDS Wii U(バーチャルコンソール) |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー | 宮本茂 |
ディレクター | 池松真一 |
プログラマー |
中郷俊彦 岩脇敏夫 |
音楽 | 永田権太 |
人数 | 1人 - 4人 |
メディア | 128MbitDSカード |
発売日 |
ニンテンドーDS 2004年11月21日 2004年12月2日 2004年12月29日 2005年2月24日 2005年3月11日 2005年3月12日 2005年4月28日 2008年5月25日 Wii Uバーチャルコンソール 2015年12月24日 2015年12月25日 2016年1月6日 2016年8月25日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
売上本数 |
1,106万本(2023年9月末時点)[6] 130万本(2022年12月末時点)[7] |
『スーパーマリオ64DS』(スーパーマリオろくじゅうよんディーエス、SUPER MARIO 64DS)は、2004年12月2日に発売されたニンテンドーDS用のアクションゲーム。こちらも、本体と同時発売のローンチタイトルの1つである。
新キャラクターや新コースなど、様々な新要素が搭載されている。また、ニンテンドーDSにプラットフォームを移した事で、タッチペンを利用した操作にも対応している。
プレイヤーキャラクターがヨッシー、マリオ、ルイージ、ワリオの4人に増加し、それぞれ異なる特徴を持っている。なお、ヨッシーはプレイヤーキャラクターとなったため、城の屋根からいなくなった。ただし、ゲーム開始時にはヨッシーしか使用できず、他の3人を救出しながらゲームを進めていく事になる。
ストーリー(DS)[編集]
ピーチ姫から招待状を受け取ったマリオが、ルイージとワリオと一緒にキノコ城を訪れる。しかし3人が城から一向に帰ってくる気配がないため、異変を察知したジュゲムブラザーズがヨッシーを城へと向かわせる。そこでヨッシーはクッパの声を聞き、クッパが絡んでいる事を知ったヨッシーは、ピーチ姫を救うためにマリオたちを探しに行く事になった。
ゲームモード[編集]
アドベンチャー[編集]
ヨッシーを操作してマリオ・ルイージ・ワリオを救出し、パワースターを取り戻すメインモード。マリオ・ルイージ・ワリオを救出すると、そのキャラクターでも操作出来るようになる。
VSバトル[編集]
2人から4人まで遊ぶ事ができる、スターを奪い合うモード。ダウンロードプレイのみ対応している(全員がソフトを持っていても親機からダウンロードする必要がある)。また、1人で練習することも可能(コンピューターキャラはなし)。
操作方法はメインモードと同じ。コース内のあちこちにスターがランダムで出現し、取得すると別の場所にスターが出現する(「スライダーレース」のみ例外で、スターの数・位置は固定)。操作するキャラクターはヨッシー固定(色は緑・赤・青・黄の4色)で、へんしん帽子を取ると他の3人に変身出来る。
ミニゲーム[編集]
全36種類の1人用ミニゲーム。メニューの右側にこの項目がある。最初に遊べるのは8種類だけで、本編ゲーム内において城にいるウサギのミップを捕まえる事により追加されていく。一部のミニゲームはその後発売された『New スーパーマリオブラザーズ』にも収録され、通信対戦により多人数プレイも可能となっている。
なお、韓国版ではミニゲームが削除されている。
システム(DS)[編集]
- 操作方法は「Yダッシュモード」、「タッチモード」、「デスクトップモード」の3種類の操作方法があり、ポーズメニューで切り替える事が出来る。初期設定は「Yダッシュモード」になっているが、タッチスクリーンでも移動出来る。「Yダッシュモード」と「タッチモード」ではボタンの配置から左手でタッチスクリーンを操作する事になるため、DS本体に同梱されていたタッチストラップを使う事が推奨されている。
- ヨッシー以外の場合、帽子をなくした状態でパワースターを取ると、帽子は城1階の入口近くにいるキノピオが持っており、話しかければ取り戻せるため、帽子を失くしたコースまで取りに行く必要がなくなった。また、64版では帽子をなくしたコースにしかなくした帽子は出現しないが、今作では帽子をなくす可能性があるコース全てになくした帽子が出現する。
- 黄色いブロックから登場するノコノコの甲羅を何回でも使用できるようになった。
- パワースターの数は64版と比べて30枚増え、全120枚から全150枚になった。そのため、城外部の大砲を使うには150枚全てを揃える必要がある。ただし、ヨッシーがプレイヤーキャラクターになったのに伴い、城の屋根にいたヨッシーが削除されている。
- フクロウが複数のコースの登場するようになり、ショートカットに使えるようになった。
- ミップが城の地下以外にも様々な場所に出現するようになり、捕まえた時の報酬はミニゲームのカギに変更された。
- DS版では一定時間操作しないでいるとマリオを含め、ルイージやワリオ、ヨッシーがそれぞれ寝はじめるようになる。また一定時間が経つとマリオとルイージは横になり、ヨッシーはうつ伏せ、ワリオは仰向けになってそれぞれ眠ることになる。
登場キャラクター(DS)[編集]
使用キャラクター[編集]
- ヨッシー
- ゲーム開始時から使用出来るキャラクター。パンチなどの攻撃が出来ない代わりに、舌を出すと色々なものを食べる事が可能。反面、物を掴むことができず[注釈 1]、ヒップドロップなどでレンガを壊したり、テレサを倒したりする事も出来ない。
- 他のキャラクターを救出していれば、ナンバリングコーススタート時に救出したキャラクターに応じた帽子のアイコンが出現し、これをタッチすると帽子に対応したキャラクターに変身してコースに入る事ができる。但し、ナンバリング以外のコースではスター選択画面自体がないためヨッシー以外でスタートできない。
- マリオ
- 2番目に使用可能になるキャラクター。基本能力とアクションは64版と同じで、壁キックのジャンプが使えるのはマリオだけである。
- 城内にある自動ドアの封印はマリオでしか解除できないが、一度開ければマリオ以外でも入れる。また、最終コースにはマリオしか入ることができない。このため、ゲームクリアにマリオの救出は必須となっている。
- ルイージ
- 3番目に使用可能になるキャラクター。ジャンプ力が高く、泳ぐスピードも速い。走ったまま水の上をしばらく走り続ける事ができる。
- ワリオ
- 最後に使用可能になるキャラクター。パワーが高く、ワリオでしか破壊できない仕掛けもある。反面、ジャンプ力とスピードは低い。
新たな敵キャラクター[編集]
専用アクション[編集]
- ヨッシー
-
- ふんばりジャンプ
- ジャンプボタンを押し続けるとしばらく浮遊し、一瞬上昇できる。
- ルイージのばたばたジャンプと比べて、浮遊時間は長いが移動は遅い。
- 落下時のダメージ防止には使えない。
- 食べる
- 他の3人はパンチになるが、ヨッシーの場合はこのアクションになる。
- 舌を出して敵や物を口に入れて食べる事が出来る。そのまましゃがみ入力、もしくは一定時間経過により飲み込み、タマゴにできる。
- 中には口に入れる事が出来ないものや、食べられるがタマゴにならない物もある。
- 落下時のダメージ防止に使える。
- タマゴを産む・投げる
- 舌を伸ばして敵を飲み込みタマゴにし、それを投げつけ敵を倒せる。タマゴのストックは一個のみ。箱をタマゴにした場合、タマゴは立方体になる。
- できたタマゴはヨッシーの後ろについて回る。複数の敵がいると連続に当てる事が出来、計算式は敵一体につき「タマゴにした敵を倒した際に出るコイン+タマゴで倒した敵から出るコイン」が手に入る。
- ある程度の距離ならホーミング効果があり必ず命中する。ただし箱をタマゴにした場合はホーミング効果はなく、投げるとそのまま地面を滑っていく。
- また、帽子を手に入れ、マリオなどに変身すると後ろのタマゴは消滅する。
- 炎を吐く
- パワーフラワーを取ると、一定時間だけ炎を何回でも吐く事ができる。また焚き火などを口に入れても1回だけ吐く事が可能。
- このアクションでのみアイスブロックを消す事ができる。
- マリオ
-
- 壁キック
- 64版では壁にぶつかった瞬間にジャンプボタンを押さなければならなかったが、今作では壁を滑り降りている時ならいつでもBボタンを押して壁キックが出来るようになった。
- はねマリオ
- 羽を取るとはねマリオに変身出来る。効果はほとんど64版と同じだが、今作ではAボタンを押しっぱなしにしても落下ダメージを防げない。VSモードでは、他の3人でも変身出来る(羽は64版のように帽子に付くが、ヨッシーのみ背中に付く)。
- 風船マリオ
- 『スーパーマリオワールド』以来の登場。パワーフラワーを取ると風船マリオに変身し、一定時間だけBボタンを連打し宙を浮かぶ事が出来る。
- ダメージを受けると変身が解けてしまう。また、途中でヒップドロップを使うといつでも変身解除する事ができる。
- 64版には無かったため、この効果が必要不可欠となるパワースターは全てDS版オリジナルである。
- ルイージ
-
- ばたばたジャンプ
- ジャンプ中にBボタンを押し続ける事で落下速度が遅くなる。
- ヨッシーのふんばりジャンプと比べて、浮遊時間は短いが移動は速い。
- 落下時のダメージ防止には使えない。
- 透明ルイージ
- パワーフラワーをとると透明ルイージに変身する。効果はとうめいマリオと同じ。
- クルクルジャンプ
- ルイージの場合、バック宙から自動的にくるくるジャンプに繋がる。高い所から落下しても、着地時にダメージを受けない。
- この能力でショートカットや他キャラが必要なコースのクリアができたりもする。また、この状態で敵を踏むとヒップドロップと同じダメージを与えられる。
- なお、その他のキャラでもフワフワさんやプロペラヘイホーを踏んだときにこの状態になる。
- 水上移動
- ダッシュしながら水面に乗ると、数秒の間だけ水の上を歩く事が出来る。
- この能力は看板に「とてもすごいが、存在感がないだけかもしれない」と書かれている。
- ワリオ
-
- パワフルパンチ
- ワリオのパンチは黒ブロックや岩や鉄球を壊す事ができ、攻撃に使えば敵を遠くへ吹っ飛ばす事ができる。パンチ以外(ヒップドロップや足払いやキック)も該当する。
- パワフルヒップドロップ
- ワリオのヒップドロップは、杭や看板を打ち終えるのに1回で済んでしまう。
- パワフルスロー
- 重たいものを持ってもあまりスピードが落ちず、遠くへ投げる事が出来る。クッパを投げ飛ばす時も少ない振り回しでかなりの飛距離を稼げる。
- 木の看板を持ち上げる事もできる。そのまま投げれば捨ててしまえる。ただし、少し目を離すと知らずと復活している。
- メタルワリオ
- パワーフラワーを取るとメタルワリオに変身出来る。効果はメタルマリオと同じだが、今作では溶岩の上や極寒の湖もノーダメージで歩ける(ただし、砂漠の流砂同様、適度にジャンプをしないと次第に沈み、最後は飲み込まれてミスになる)。
- ジャイアントスイング
- VSモードのみのアクション。相手をクッパ戦さながらに、スイングして投げる事が出来る。
新アイテム[編集]
ここではDS版の追加アイテムのみ記載する。64版から登場するものに関しては、64版の項を参照。
- スーパーキノコ
- 一定時間巨大化して無敵になる。触れた杭・看板・鉄球および敵は消滅し、破壊した数はカウントされる。7個破壊すると、8個目以降は破壊するたびに1UPする。巨大化して無敵になる効果は『New スーパーマリオブラザーズ』の巨大キノコに受け継がれた。また、スーパーキノコをとっている間はヨッシーのアクションがマリオたちと同じになる(攻撃力は触れるだけでもワリオ以上になる)。
- パワーフラワー
- レインボータワーの?スイッチを押すと全コースに出現する?ブロックから出現。それぞれ対応した特殊能力を持つ事ができる(これにより、スケスケメタル状態になることはできなくなった)。なお、?ブロックはマリオで叩くとハネ(下記参照)が出てくるものや、ボム兵が出てくるものも存在する(このボム兵は特殊で、出現するとすぐ爆発するほか、コインは出現しない)。ヨッシー以外のキャラで帽子がない場合は必ずボム兵(ハズレ)しか出てこなくなる。
- ハネ
- マリオを使用している場合のみ?ブロックから出現(パワーフラワーが出現する事もある)。はねマリオに変身する。帽子がない場合はボム兵しか出てこなくなる。レインボータワーに入ると帽子を失くしている状態でもコース内だけは帽子を被った状態になる為、マリオは帽子を失くした状態でレインボータワーに入っても、すぐに落下する事は無い。
- へんしん帽子
- マリオ、ルイージ、ワリオの帽子があり、コース上に落ちていたり敵キャラクターが被っていたりする。各キャラクターを救出すると出現するようになる(一部のコースでは救出にかかわらず最初から出現しているものもある)。またクッパ戦では、ヨッシーで挑んだ時のみクッパの炎の中からへんしん帽子が出てくる事がある(詰み防止)。
- 取ると被った帽子のキャラクターに変身し、能力もそのキャラクターと同じになる(変身後の声は変身前のキャラクターのままで変わらない)。また、ボスなどからも被った帽子のキャラクター本人と認識されるようになる。変身が解ける敵に触れたり、攻撃を受けるなどすると、帽子が脱げて変身が解けてしまう。脱げた帽子は一定時間拾わないと消滅する(帽子を奪われた場合は消滅しない)。消滅した帽子[注釈 2]はコースのどこかに再び出現する(その際、倒した敵が帽子を被った状態で復活する事があるが、再び倒してもコインは出現しない)。なお、コースから出ると帽子は自動的に外れる(コース内から他のコースに入った場合は除く)。
- ヨッシーでは、各キャラクターを救出すると救出したキャラクターの帽子がスター選択画面で選べるようになる。ヨッシーでは帽子を被っている状態で同じキャラクターの帽子を取ると1UPし、他の3人では何も起こらない。また、変身中に自分の帽子を取ると変身が解ける。なお、ヨッシー以外で自分の帽子がない場合は自分の帽子を取り戻すまで出現しない。
新たな仕掛け[編集]
- スイッチ
- 64版では赤・緑・青色のブロックとスイッチがあったが、ブロックとスイッチの色が赤に統一された。なお、赤スイッチの場所は64版と変わらない。青・緑のスイッチのあった場所には新規のパワースターが設置されており、登場箇所も増加している。
- スイッチスター
- 星型スイッチを踏むと一定時間のみ出現するパワースター(時間はコースにより異なる)。「パワースターのカプセル」の中に出現する。一定時間内に取らないとパワースターが消滅するが、何度でも押す事が可能。
- シルバースター
- 飛び回る銀色の5枚のスター。コース上に静止した状態でそのまま置かれている事もあるが、特定の敵を倒したり特定の条件を満たす事で出現する場合もある。赤コインとは異なり[注釈 3]、シルバースター集めのスター以外では出現しない。全て入手すると「パワースターのカプセル」の中にパワースターが出現する。ダメージを受けると入手したシルバースターを1枚ずつ落としてしまう(全て集めていても同様で、その際は再び5枚取るまでパワースターが消滅する)。
- アイスブロック
- 氷でできた大きなブロックで、ヨッシーの炎を吐くアクションでしか消す事ができない。中にコインやパワースターが入っている事もある。
- 黒ブロック
- 頑丈で黒い大きなブロックで、スーパーキノコで巨大化している時に体当たりするか、ワリオのパワフルパンチでしか壊れない。アイスブロック同様、中にコインやパワースターが入っていることもある。
評価[編集]
この節の加筆が望まれています。 |
本作はNINTENDO64の3Dスティックを活かして、3Dで描かれた世界を自由自在に動き回ることができ、後の3Dアクションゲームに決定的な影響を与えた[8]。
オークション[編集]
2021年7月11日にアメリカで行われたオークションにおいて、同オークションに出品された未開封の本ソフトがゲームソフト史上最高額である156万ドル(日本円で約1億7200万円)で落札されたことがオークション会社から発表された。これまでの最高額は同月9日に同じオークション会社に出品され、87万ドル(日本円で約9600万円)で落札された『ゼルダの伝説』(1987年発売)の未開封品であり、2日後に再び記録を更新すると共にゲームソフトの落札額が100万ドル(日本円で約1億1000万円)を超える初めての事例となった[9][10][11]。
関連作品[編集]
- コンピュータゲーム
- 本作と同様の「箱庭探索型」のシステムを汲んだ続編的作品として『スーパーマリオサンシャイン』、『スーパーマリオ オデッセイ』がある。なお、『サンシャイン』から『オデッセイ』の間に発売された『スーパーマリオギャラクシー』から『スーパーマリオ 3Dワールド』までの3Dマリオは、「箱庭探索型」では無く「コースクリア型」の形式を取っている[12]。
- 『大乱闘スマッシュブラザーズDX』では本作のキノコ城が「ピーチ城」という名称で、ステージの1つとして登場している[13]。
- オリジナルサウンドトラック
- 詳細は「スーパーマリオ64 オリジナルサウンドトラック」を参照
- NINTENDO64サウンドシリーズ第1弾として1996年7月19日に発売された。発売元は株式会社ポニーキャニオンである。メインテーマやスライダーなど全36曲収録されており、36曲目にはボーナストラックとして「パックンフラワーの子守歌」が入っている。
- 玩具
- エポック社からこのゲームがおもちゃ化された商品「スーパーマリオ64 マリオのアドベンチャーアイランド」が発売されている。さらにレゴからこのゲームのおもちゃ化された商品「LEGO スーパーマリオ64 ハテナブロック」が2021年10月1日で発売された。
続編の発売中止[編集]
本作『スーパーマリオ64』の続編として、64DD用ソフト『スーパーマリオ64 2』が企画されていた。ルイージが登場する予定であったが、企画は1999年に中止となった。また、1996年のNINTENDO64スペースワールドにはサンプルのデモ用として『スーパーマリオ64の64DD版(ディスク版)』が登場し、その後オークションなどに出現し話題となった。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、194頁。ISBN 978-4-902346-47-3。
- ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、188頁。ISBN 978-4-902346-47-3。
- ^ “任天堂「マリオ」の声優が引退、次作から交代に”. 日本経済新聞 (2023年8月21日). 2023年8月22日閲覧。
- ^ タイミングは極めてシビアだが、集めなくても壁キックを駆使して城の屋根に上る事はできる。だが、ヨッシーはスターを全部集めないと出現しない。“『社長が訊く「スーパーマリオ25周年 『スーパーマリオ』シリーズ開発経験者篇その2」2.近所のお兄ちゃんに教えられて』”. 任天堂. 2016年4月17日閲覧。
- ^ ““Nintendo Switch Online+追加パック”が本日よりサービス開始。ニンテンドウ64やメガドラソフトが楽しめる! 11/5からは『あつ森』DLCも!!” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2021年10月26日). 2021年10月31日閲覧。
- ^ “株主・投資家向け情報:業績・財務情報 - 主要タイトル販売実績 ニンテンドーDS用ソフト”. 任天堂. 2023年2月22日閲覧。
- ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、190頁。ISBN 978-4-902346-47-3。
- ^ 渡辺修司 、中村彰憲 『なぜ人はゲームにハマるのか 開発現場から得た「ゲーム性」の本質』 SBクリエイティブ、2014年、65頁
- ^ 日本放送協会 (2021年7月11日). “30年以上前に発売 日本のゲームソフト 史上最高約9600万円落札”. NHKニュース. 2021年7月12日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “「スーパーマリオ64」に1億7200万円、ゼルダ抜き史上最高額 米競売”. AFP通信 (2021年7月12日). 2021年7月12日閲覧。
- ^ “ゲームソフト「スーパーマリオ」に1.7億円 米競売で史上最高額”. 時事通信 (2021年7月12日). 2021年7月12日閲覧。
- ^ “『スーパーマリオ オデッセイ』15年ぶりの箱庭探索型3Dマリオが登場! 基本アクションや探索の魅力を解説【Nintendo Switch 体験会 2017】”. ファミ通.com (2017年1月14日). 2017年1月20日閲覧。
- ^ “速報スマブラ拳!! : 対戦ステージ”. 任天堂 (2001年7月13日). 2016年1月28日閲覧。
関連項目[編集]
- マリオカートDS
- リンカーン - TBS系列の番組。『なるほど!共感ゲットカーペット』で「小共感 (最低評価)」が出た時のBGMとして、各レースでのスタート、もしくはゴールした時のBGMが用いられた。
- pannenkoek2012 - スーパーマリオ64の仕様やバグを解析し、動画投稿を行っているYouTuber。