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ジャスティンパレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャスティンパレス
2023年天皇賞(春)
欧字表記 Justin Palace[1]
香港表記 駿天宮
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 青鹿毛[1]
生誕 2019年4月12日(5歳)[1]
ディープインパクト[1]
パレスルーマー[1]
母の父 Royal Anthem[1]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 三木正浩[1]
調教師 杉山晴紀栗東[1]
競走成績
生涯成績 16戦5勝[1]
中央:15戦5勝
海外:1戦0勝
獲得賞金 7億2929万8900円[2]
中央:6億8687万8000円[1]
UAE:30万米ドル[3]
(2024年10月27日現在)
WBRR L115 - E115 / 2022年[4]
I121 - L121 / 2023年[5]
勝ち鞍
GI 天皇賞(春) 2023年
GII 神戸新聞杯 2022年
GII 阪神大賞典 2023年
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ジャスティンパレス(欧字名:Justin Palace2019年4月12日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍は2023年天皇賞(春)阪神大賞典2022年神戸新聞杯

馬名の意味は、冠名+母名の一部。

戦績

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デビュー前

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2019年4月12日、ノーザンファームで誕生。2020年のセレクトセール1歳市場で三木正浩に2億900万円で落札される。ノーザンファーム伊藤隆行厩舎で育成後、栗東杉山晴紀厩舎に入厩した。

2歳(2021年)

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9月12日の2歳新馬中京芝2000m)でデビュー。1.5倍の断然人気に応え、後続に1馬身半差をつけて1着、デビュー勝ちを決める。続く黄菊賞も2番手から逃げるメイショウゲキリンを交わして1着、連勝を飾る。3戦目はGIのホープフルステークスに出走、スタートで若干後手を踏むも、道中は好位を追走、直線で末脚を伸ばすもキラーアビリティに1馬身半及ばず2着に敗れた[6]

3歳(2022年)

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3か月半ぶり、直行で挑んだクラシック一冠目の皐月賞は後方から追走するも9着に敗れ、初めて連対を外す。続く東京優駿は中団から競馬をするも伸びずに再び9着に終わった。夏は休養に充て、4か月ぶりのレースとなった神戸新聞杯鮫島克駿とコンビを組み、好位追走から直線で先頭に立って後続を引き離し、3馬身半差をつける快勝。重賞初制覇となった[7]。続く菊花賞は不利な17番枠からロスなく運び勝ったアスクビクターモアに0.1秒差の3着に入った[8]。年内最終戦の有馬記念イクイノックスの7着に終わった[9]

4歳(2023年)

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明け4歳は3月19日に阪神競馬場で行われた阪神大賞典に出走し、スタートから内の3番手につけ、ロスなく立ち回って最後の直線で抜け出して、外からボルドグフーシュの追い込みを振り切って1馬身3/4差をつけて重賞2勝目を挙げると共に、天皇賞・春の優先出走権を手にした[10][11][12][13]

4月30日に京都競馬場で行われた天皇賞(春)に出走し、中団の内で脚を溜め、直線コースに向くと一気に抜け出し、先に先頭に立っていたディープボンドを交わし、これに2馬身1/2差をつけて、6度目の挑戦でGI初制覇を飾った[14][15][16][17][18]。ディープインパクト産駒はJRA・GI通算71勝目で、サンデーサイレンスに並んで史上最多タイとなり[17]、騎乗したルメールはJRA・GI通算44勝目、杉山晴調教師はGI通算5勝目を挙げた。なお、ルメールはジャスティンパレスとのコンビで2歳新馬、黄菊賞、阪神大賞典、天皇賞・春と4戦4勝となった[17]

続いて6月25日の宝塚記念に2番人気で出走、鞍上には再び鮫島を迎えた。後方で脚を溜めて4コーナー手前で猛追を開始。直線で鞭を落としながらも追い込みを見せたが、外から上がったイクイノックスに先に抜け出されてしまい3着に敗れた[19][20]。秋初戦となった10月29日の天皇賞(秋)には新たに横山武史を鞍上に迎え出走。スタートが上手く決まらず、逃げるジャックドールが飛ばす中で後方2番手から競馬を進めたが、ペースが流れたことで結果的に良い位置取りとなった。直線では大外からメンバー最速の上がりで先に抜け出したイクイノックスをメンバー最速の上がりで猛追したが、2馬身半届かずの2着となり、天皇賞春秋連覇はならなかった[21]。年内最終戦は前年と同様に12月24日の有馬記念を選択。1番人気で迎えたレースでは、ゲートを上手く出ず、道中は最後方を選択。ドウデュースを見るようにレースを進め、勝負所で外目から前へ進出するも、反応が鈍くドウデュースとの差は広がった。それでも直線では外からしぶとく伸びたが、逃げ粘る3着タイトルホルダーからアタマ差の4着に終わった[22]

5歳(2024年)

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5歳シーズンの初戦にはドバイシーマクラシックを選択し、初の海外遠征となった。鞍上には新たにジョアン・モレイラを迎えてレースに臨むも、好位から伸びきれず4着に終わった[23]

レース後は帰国し、宝塚記念に出走。クリストフ・ルメールと前年の天皇賞・春以来となる再コンビを結成するも、レースでは中団のまま見せ場なく、自身初の2桁着順となる10着に敗れる。 騎乗したルメールは「ディープ(産駒)だし、こういう重い馬場は走らないのかも。直線に向いて進んでいかなかった」とコメントし、重馬場適正の低さが露呈する結果となった[24]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[25]およびnetkeiba.com[26]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2021.09.12 中京 2歳新馬 芝2000m(良) 5 4 4 001.50(1人) 01着 R2:02.3(34.3) -0.3 0C.ルメール 54 (アカデミー) 444
0000.11.14 阪神 黄菊賞 1勝 芝2000m(良) 6 1 1 001.90(1人) 01着 R2:03.3(34.6) -0.2 0C.ルメール 55 (メイショウゲキリン) 450
0000.12.28 中山 ホープフルS GI 芝2000m(良) 15 5 8 008.80(4人) 02着 R2:00.8(35.7) -0.2 0C.デムーロ 55 キラーアビリティ 450
2022.04.17 中山 皐月賞 GI 芝2000m(良) 18 5 10 020.90(9人) 09着 R2:00.5(34.5) -0.8 0M.デムーロ 57 ジオグリフ 458
0000.05.29 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 18 5 9 043.1(10人) 09着 R2:23.2(35.4) -1.3 0M.デムーロ 57 ドウデュース 448
0000.09.25 中京 神戸新聞杯 GII 芝2200m(良) 17 4 7 011.00(5人) 01着 R2:11.1(34.4) -0.6 0鮫島克駿 56 (ヤマニンゼスト) 452
0000.10.23 阪神 菊花賞 GI 芝3000m(良) 18 8 17 009.70(4人) 03着 03:02.5(36.5) -0.1 0鮫島克駿 57 アスクビクターモア 452
0000.12.25 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 16 5 10 018.90(7人) 07着 R2:33.5(36.6) -1.1 0T.マーカンド 55 イクイノックス 456
2023.03.19 阪神 阪神大賞典 GII 芝3000m(良) 14 3 3 003.10(2人) 01着 R3:06.1(34.2) -0.3 0C.ルメール 57 ボルドグフーシュ 472
0000.04.30 京都 天皇賞(春) GI 芝3200m(稍) 17 1 1 004.30(2人) 01着 R3:16.1(34.9) -0.4 0C.ルメール 58 ディープボンド 472
0000.06.25 阪神 宝塚記念 GI 芝2200m(良) 17 5 9 008.50(2人) 03着 R2:11.4(35.1) -0.2 0鮫島克駿 58 イクイノックス 470
0000.10.29 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 11 6 6 035.10(6人) 02着 R1:55.6(33.7) -0.4 0横山武史 58 イクイノックス 468
0000.12.24 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 16 5 10 003.60(1人) 04着 R2:31.2(34.4) -0.3 0横山武史 58 ドウデュース 474
2024.03.30 メイダン ドバイSC G1 芝2410m(Gd)[注 1] 12 3 2 007.60(4人) 04着 R -3 0J.モレイラ 57 Rebel's Romance 計不
0000.06.23 京都 宝塚記念 GI 芝2200m(重) 13 2 2 003.70(2人) 10着 R2:13.6(35.9) -1.6 0C.ルメール 58 ブローザホーン 472
0000.10.27 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 15 6 11 015.00(6人) 04着 R1:57.6(33.0) -0.3 0坂井瑠星 58 ドウデュース 470
  • 競走成績は2024年10月27日現在

血統表

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ジャスティンパレス血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系ヘイロー系
[§ 2]

ディープインパクト
2002 鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ウインドインハーヘア
Wind In Her Hair
1991 鹿毛
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere

*パレスルーマー
Palace Rumor
2003 鹿毛
Royal Anthem
1995 黒鹿毛
Theatrical Nureyev
*ツリーオブノレッジ
In Neon Ack Ack
Shamara
母の母
Whisperifyyoudare
1997 鹿毛
Red Ransom Roberto
*アラビアII
Steller Affair Skywalker
Fawn and Hahn
母系(F-No.) パレスルーマー(USA)系(FN:2-s) [§ 3]
5代内の近親交配 Hail to Reason:4×5(9.38%)
Northern Dancer:5×5(6.25%)
[§ 4]
出典
  1. ^ [28][29]
  2. ^ [29]
  3. ^ [28][29]
  4. ^ [28][29]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 馬場状態の発表は「Good」。これをJRAは「良」と発表した[27]馬場状態#芝馬場参照。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ジャスティンパレス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年3月31日閲覧。
  2. ^ 競走馬情報ジャスティンパレス”. 日本中央競馬会. 2024年4月17日閲覧。
  3. ^ 2024ドバイ・ワールドカップ・デイ施行競走 登録要綱(簡易版)”. 2024年3月31日閲覧。
  4. ^ The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2022”. 国際競馬統括機関連盟. 2023年1月18日閲覧。
  5. ^ The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2023”. 国際競馬統括機関連盟. 2024年1月24日閲覧。
  6. ^ 【ホープフルS】ジャスティンパレス追いすがるも2着 C・デムーロ「体が幼いぶん、直線で寄れた」”. サンスポZBAT!競馬 (2021年12月28日). 2022年10月24日閲覧。
  7. ^ 【神戸新聞杯結果】ジャスティンパレスが3馬身半差の圧勝 ダービー9着以来の休み明けで重賞初V | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2022年10月24日閲覧。
  8. ^ 【菊花賞】ジャスティンパレスは3着 鮫島駿「ロスなく立ち回ることができた」 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年10月24日閲覧。
  9. ^ 【有馬記念】ジャスティンパレスは7着 マーカンド「最後はヨーイドンの形になって、少しフラフラ」”. Sponichi Annex (2022年12月25日). 2024年3月3日閲覧。
  10. ^ 【阪神大賞典】ジャスティンパレスがV!! 重賞2勝目でG1獲りに弾み」『スポーツニッポン』2023年3月19日。2023年3月19日閲覧。
  11. ^ 【阪神大賞典結果】ジャスティンパレスが快勝で重賞2勝目 ディープボンドは3連覇ならず5着」『netkeiba.com』2023年3月19日。2023年3月19日閲覧。
  12. ^ 【阪神大賞典】ジャスティンパレスが復活の重賞2勝目 ルメール騎手は3週連続重賞V」『スポーツ報知』2023年3月19日。2023年3月19日閲覧。
  13. ^ 【阪神大賞典】ジャスティンパレスがボルドグフーシュを破って重賞2勝目」『サンケイスポーツ』2023年3月19日。2023年3月19日閲覧。
  14. ^ 【天皇賞・春】ジャスティンパレスV! 新装・京都の初G1で初タイトル タイトルホルダー競走中止」『スポーツニッポン』2023年4月30日。2023年4月30日閲覧。
  15. ^ 【天皇賞・春】ジャスティンパレスが6度目挑戦でG1初制覇」『日刊スポーツ』2023年4月30日。2023年4月30日閲覧。
  16. ^ 【天皇賞・春】ジャスティンパレスがG1・6度目挑戦で初制覇 タイトルホルダーは競走中止 」『スポーツ報知』2023年4月30日。2023年4月30日閲覧。
  17. ^ a b c 【天皇賞・春】ジャスティンパレスが直線一気に抜け出し春の盾奪取! 昨年の覇者タイトルホルダーは競走中止」『サンケイスポーツ』2023年4月30日。2023年4月30日閲覧。
  18. ^ 【天皇賞・春結果】ジャスティンパレスがGI初V 前年覇者タイトルホルダーは競走中止」『netkeiba.com』2023年4月30日。2023年4月30日閲覧。
  19. ^ 【宝塚記念】ジャスティンパレス3着 3連勝ならず鮫島駿「最後は差を詰める走りをしてくれた」」『デイリースポーツ』2023年6月25日。2024年3月3日閲覧。
  20. ^ 【宝塚記念】「一瞬で抜き去られてしまった」3着ジャスティンパレス鮫島駿は勝ち馬に脱帽も「逆転できるようにしたい」”. 東スポ競馬 (2023年6月25日). 2024年3月3日閲覧。
  21. ^ 【天皇賞秋】位置取りが"吉"と出たジャスティンパレス最速上がりで2着 横山武「この馬もよく走ってくれています」”. 東スポ競馬 (2023年10月29日). 2024年3月3日閲覧。
  22. ^ 【有馬記念】1番人気ジャスティンパレスは最後方から追い上げるも4着 横山武が語った大一番での"無念"”. 東スポ競馬 (2023年12月24日). 2024年3月3日閲覧。
  23. ^ ドバイシーマクラシック(G1) 2024/3/30(土) | 日程・結果 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2024年8月3日閲覧。
  24. ^ 【宝塚記念】ジャスティンパレス10着大敗のなぜ…ルメール「直線に向いて進んでいかなかった」 | 競馬ニュース”. netkeiba. 2024年8月3日閲覧。
  25. ^ ジャスティンパレス 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月29日閲覧。
  26. ^ ジャスティンパレスの競走成績”. netkeiba.com. 2023年10月29日閲覧。
  27. ^ 結果”. 2024年4月4日閲覧。
  28. ^ a b c "血統情報:5代血統表|ジャスティンパレス". JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年9月26日閲覧
  29. ^ a b c d "ジャスティンパレスの血統表|競走馬データ". netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2022年9月26日閲覧

外部リンク

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