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ジャスティン・フィールズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャスティン・フィールズ
Justin Fields
refer to caption
2022年のフィールズ
ピッツバーグ・スティーラーズ #2
ポジション クォーターバック
生年月日 (1999-03-05) 1999年3月5日(25歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ジョージア州ケネソー
身長: 6' 3" =約190.5cm
体重: 228 lb =約103.4kg
経歴
高校 ハリソン高等学校
大学 ジョージア大学
オハイオ州立大学
NFLドラフト 2021年 / 1巡目全体11位
所属歴
2021-2023 シカゴ・ベアーズ
2024- ピッツバーグ・スティーラーズ
受賞歴・記録
その他受賞・記録
  • シカゴ・トリビューン・シルバー・フットボール (2020)
  • ビッグ10最優秀攻撃選手賞 (2019, 2020)
  • 2× ビッグ10最優秀クォーターバック賞 (2019, 2020)
  • オールアメリカンセカンドチーム (2019)
  • 2× オールビッグ10ファーストチーム (2019, 2020)

NFL記録

  • クォーターバックの1試合最多ラン獲得ヤード:178
NFL 通算成績
(2023年終了時点)
パス試投数 958
パス成功数 578
パス成功確率 60.3%
TD-INT 40-30
パス獲得ヤード 6,674
QBレーティング 82.3
ラン獲得ヤード 2,220
ラッシングTD 14
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

ジャスティン・スカイラー・フィールズJustin Skyler Fields, 1999年3月5日 - )は、アメリカ合衆国ジョージア州ケネソー出身のプロアメリカンフットボール選手。NFLピッツバーグ・スティーラーズに所属している。ポジションはクォーターバック

経歴

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幼少期から高校時代

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ジョージア州ケネソーのハリソン高校に入学し、先発クォーターバックとして、パスで4,187ヤードタッチダウン41回、ランで2,096ヤード、タッチダウン28回を記録した[1]。高校3年生次には、エリート11英語版クォーターバック大会に参加し、同大会のMVPに選ばれた[2]。アメリカンフットボールの他にも、野球でも傑出した選手であった[1]

ESPNの評価ではトップ選手として挙げられ、Rivalsと247Sportsの評価では、同じくクォーターバックのトレバー・ローレンスに次ぐ2位にランクされていた[3]

彼の高校3年生次のシーズンは、Netflixのシリーズ作品「QB1」の第2シーズンで記録されている[4]

大学時代

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ジョージア大学

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2018年にジョージア大学に入学したフィールズは、先発クォーターバックのジェイク・フロム英語版の控えを務めた。フィールズはジョージアのオースティン・ピー州立大学との開幕戦で初出場を果たし、8試投7成功、10ヤードのタッチダウンパスも記録した[5]。 9月29日のテネシー大学戦では、キャリー5回で45ラッシングヤード、ラッシングタッチダウン2回を記録した[6]。 シーズン終盤のマサチューセッツ大学アマースト校戦では、121パスヤード、100ラッシングヤード、2タッチダウンパスを記録した[7] 。 2018年シーズン、フィールズは12試合に出場し、合計で328パスヤード、4パスタッチダウン、266ラッシングヤード、4ラッシングタッチダウンを記録した[8]。その後、2018年SECチャンピオンシップゲーム英語版アラバマ大学に敗れた後、フィールズはオハイオ州立大学への移籍の意思を表明した[9][10]

オハイオ州立大学

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NCAAの移籍規則では、選手の過剰な移籍を防ぐために、移籍した選手は通常1年間の欠場が求められる。しかしフィールズは、オハイオ州立大学ですぐにプレーできるようにこの規則の免除を求めた[11]。規則の免除は、選手が学位を取得し終わっているか、NCAAが定める特例に当てはまるかのどちらかでなければならない。フィールズは弁護士トーマス・マーズの助けを借り、自身はNCAAが定める特例にあたるため、ガイドラインに則って規則の免除を認められるべきだと主張した[11]。特例措置を受けるためには、転校を余儀なくされた特別な理由が必要である。フィールズは2018年9月に、同学の野球部員に人種差別発言を受けており、この事件が転校を余儀なくされた原因であると主張した[12]。これを受け、NCAAは2019年2月8日にフィールズに特例措置を認め、2019年シーズンをプレーすることが可能となった[13]

個人成績

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年度 試合 パス ラン
出場 先発 勝敗 成功
回数
試投
回数
成功
確率
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD Int レイテ
ィング
試行
回数
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD
ジョージア大学
2018 12 0 0−0 27 39 69.2 328 8.4 4 0 173.7 42 266 6.3 4
オハイオ州立大学
2019 14 14 13−1 238 354 67.2 3,273 9.2 41 3 181.4 137 484 3.5 10
2020 8 8 7−1 158 225 70.2 2,100 9.3 22 6 175.6 81 383 4.7 5
通算[14] 34 22 20−2 423 618 68.4 5,701 9.2 67 9 178.8 260 1,133 4.4 19

NFL

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シカゴ・ベアーズ

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2021年のNFLドラフトで、1巡全体11位でシカゴ・ベアーズに指名された。ベアーズはフィールズ獲得のために、ニューヨーク・ジャイアンツと指名権のトレードを行い、トレードアップを行なった[15]。 2021年6月10日に、1,880万ドル全額保証の4年のルーキー契約を結んだ[16]

ピッツバーグ・スティーラーズ

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2024年3月16日にドラフト6巡目指名権とのトレードで、ピッツバーグ・スティーラーズへ移籍した[17]

個人成績

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年度 試合 パス ラン
出場 先発 勝敗 成功
回数
試投
回数
成功
確率
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD Int レイテ
ィング
試行
回数
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD
シカゴ・ベアーズ
2021 12 10 2-8 159 270 58.9 1,870 6.9 7 10 73.2 72 420 5.8 2
2022 15 15 3-12 192 318 60.4 2,242 7.1 17 11 85.2 160 1,143 7.1 8
2023 13 13 5-8 227 370 61.4 2,562 6.9 16 9 86.3 124 657 5.3 4
ピッツバーグ・スティーラーズ
2024
通算[18] 40 38 10-28 578 958 60.2 6,674 7.0 40 30 81.6 356 2,220 6.1 14

人物

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高校1年生のときにてんかんと診断された。2021年のNFLチームとのドラフト前面接で、彼の症状が公表された[19][20]

妹のジェイデン・フィールズは、彼の母校であるジョージア大学でソフトボールをプレーしている。

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b Justin Fields: Player Profile”. OhioStateBuckeyes.com. Ohio State University. 2021年8月17日閲覧。
  2. ^ Myerberg, Paul (July 4, 2017). “In-depth look at the quarterbacks in this year's Elite 11 class”. USAToday.com. 2021年8月17日閲覧。
  3. ^ 2018 Top Football Recruits”. 247Sports.com. 2021年8月17日閲覧。
  4. ^ Where to Find "QB1: Beyond the Lights" Season 2, Featuring Justin Fields”. On Tap Sports Net. On Tap Sports Net. 2021年8月17日閲覧。
  5. ^ Fromm throws 2 TD passes as No. 3 Georgia routs Austin Peay”. ESPN.com (September 1, 2018). 2021年8月17日閲覧。
  6. ^ Tennessee at Georgia Box Score, September 29, 2018” (英語). College Football at Sports-Reference.com. 2021年8月17日閲覧。
  7. ^ Freshmen Fields, Cook power No. 5 Georgia past UMass, 66-27”. ESPN.com (November 17, 2018). 2021年8月17日閲覧。
  8. ^ Justin Fields 2018 Game Log”. Sports-Reference.com. 2021年8月17日閲覧。
  9. ^ Wolken, Dan (December 17, 2018). “Justin Fields intending to transfer from Georgia”. USAToday.com. 2021年8月17日閲覧。
  10. ^ Shapiro, Michael (January 4, 2019). “Ex-Georgia QB Justin Fields Announces Decision to Transfer to Ohio State”. Sports Illustrated. 2021年8月17日閲覧。
  11. ^ a b Caron, Emily (January 9, 2019). “Ex-Georgia QB Justin Fields to Ask NCAA for Immediate Eligibility at Ohio State”. Sports Illustrated. 2021年8月17日閲覧。
  12. ^ Gardner, Steve (October 3, 2018). “Georgia dismisses baseball player Adam Sasser for allegedly using racial slur against QB”. USAToday.com. 2021年8月17日閲覧。
  13. ^ Sallee, Barrett (February 8, 2019). “Ohio State QB Justin Fields granted immediate eligibility waiver to play for Buckeyes”. CBSSports.com. 2021年8月17日閲覧。
  14. ^ Justin Fields College Stats”. Sports-Reference.com. 2021年8月17日閲覧。
  15. ^ Chicago Bears trade up, take QB Justin Fields with No. 11 pick in NFL draft”. USA Today. 2021年8月17日閲覧。
  16. ^ Bears, Justin Fields Agree to Terms on Four-Year Rookie Contract”. NBC Chicago. NBC. 2021年8月17日閲覧。
  17. ^ Steelers acquire Fields in trade with Bears” (英語). www.steelers.com. 2024年3月17日閲覧。
  18. ^ Justin Fields NFL Stats”. Sports-Reference.com. 2024年10月31日閲覧。
  19. ^ Pelissero, Tom; Rapoport, Ian (April 21, 2021). “Ohio State QB Justin Fields managing epilepsy as he heads into 2021 NFL Draft”. https://www.nfl.com/news/ohio-state-qb-justin-fields-has-confirmed-to-nfl-teams-he-s-managing-epilepsy 2021年8月17日閲覧。 
  20. ^ Report: Justin Fields Informed Teams He's Managing Epilepsy”. si.com. Sports Illustrated. 2021年8月17日閲覧。

外部リンク

[編集]