コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ソルテ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ソルテ
2016年JBCスプリント
欧字表記 Sorte
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2010年5月30日(14歳)
抹消日 2018年10月5日
タイムパラドックス
ヒノデモンテローザ
母の父 マルゼンスキー
生国 日本の旗 日本北海道新ひだか町
生産者 下村繁正
馬主 (株)フロンテイア・キリー
調教師 寺田新太郎(大井
厩務員 川合廣和[1]
競走成績
タイトル NARグランプリ年度代表馬(2016年)
NARグランプリ4歳以上最優秀牡馬(2016年)
NARグランプリ最優秀短距離馬(2016年)
TCK大賞(2016年)
生涯成績 36戦15勝
獲得賞金 2億6862万5000円
勝ち鞍
JpnII さきたま杯 2016年
テンプレートを表示

ソルテ(英: Sorte)は、日本競走馬である。主な勝ち鞍は2016年さきたま杯(JpnII)。

経歴

[編集]

2歳(2012年)

[編集]

2012年9月17日大井競馬場の2歳新馬でデビュー。最低人気での出走だったが3着に入る。2戦目のはつかり特別で初勝利を挙げる。次走のはくたか特別は4着となり、9番人気で迎えた初重賞のハイセイコー記念は直線を向くと外から瞬時に抜け出し、後続に3馬身差の完勝、初重賞制覇となった[2]。次走は交流重賞Jpn1全日本2歳優駿に出走し、7着に敗れる。

3歳(2013年)

[編集]

3歳初戦のニューイヤーカップはスタートより3~4番手好位に付け、3コーナーでは馬なりで先頭に立ち、直線ではさらに差を広げ9馬身差の圧勝、重賞2勝目を飾る[3]。なおこの勝利が鞍上金子正彦にとり最後の重賞制覇となった。続く京浜盃は3着、南関3冠第1戦の羽田盃はアウトジェネラルに4馬身離された2着となる。続く3冠2戦目の東京ダービーは好位から競馬をするが3着、ジャパンダートダービーは途中先頭に出るも6着に敗れる。4か月の休み明けとなったマイルグランプリは初の古馬との対戦だったが3着を確保。続く勝島王冠は6着に敗退。次走のおおとりオープンを1馬身1/4差で勝利する。このレース以降、引退まで1400m~1600mのレースを使われる。

4歳(2014年)

[編集]

年明けの多摩川オープンを勝利し連勝を飾ると、次走のフジノウェーブ記念は3/4差の2着、柏の葉オープンは1倍台の人気に推されるも2着となり、続く川崎マイラーズ京成盃グランドマイラーズでも2着に入り、4戦連続2着となる。その後はサンタアニタトロフィー10着。この先主戦となる、金沢所属の吉原寛人が騎乗したマイルグランプリは4着、ゴールドカップは2着となる。

5歳(2015年)

[編集]

前年と同じく多摩川オープンを5馬身差で勝利する。フジノウェーブ記念は12着と惨敗するが、隅田川オープンを勝利し、ここから連勝街道が始まる。次走、川崎マイラーズは2番手でレースを進め、3~4コーナーで先頭に立つと直線で後続を突き放し、5馬身差をつけ優勝[2]。続く、京成盃グランドマイラーズは前走と同じく2番手から3~4コーナーで先頭に立ち、2着トーセンアドミラルに8馬身差をつけ圧勝[3]。さらに、サンタアニタトロフィーも横綱相撲の競馬で、追いすがるケイアイレオーネに2馬身半差をつけ、重賞3連勝を飾る[4]。4か月明けのマイルグランプリは先手を取ると、そのまま直線に入って後続を突き放し3馬身半差をつけ優勝[5]。ゴールドカップはレース直前に放馬するも、レースでは逃げると直線差を広げて、5馬身差をつけ圧勝した[6]

6歳(2016年)

[編集]

6歳になっても連勝は止まらず、フジノウェーブ記念は1.2倍の1番人気に推されると、3コーナー過ぎで先頭に立ち、直線でも確かな脚色で他馬を完封し、2馬身半差で勝利で7連勝、重賞6連勝となった[7]。次走は、交流重賞のJpnIかしわ記念を選択、中央勢が人気を集め6番人気での出走となるが、先手を取るとコパノリッキーには交わされるもののモーニンノンコノユメ相手に2着を確保する。さらに、中央交流のさきたま杯に出走し、レースは好スタートから逃げると、2着ベストウォーリア以下に1馬身半差をつけ優勝、交流重賞初勝利を飾った[8]。3か月ぶりの実戦となったテレ玉杯オーバルスプリントは1番人気となったが、レーザーバレットに半馬身交わされ2着に惜敗。川崎で行われたJBCスプリントは中央勢がいる中2番人気に推されるも6着に敗れる。

7歳(2017年)

[編集]

1月11日に2016年NARグランプリが発表され、年度代表馬に選ばれる。また、4歳以上最優秀牡馬最優秀短距離馬のトリプル受賞となった[9]。4か月の休み明けとなったフジノウェーブ記念は59㎏を背負わされたのが利いたのか10着と大敗する。その後は怪我をし休養に入る。9か月ぶりのレースとなったゴールドカップに出走、2番手の追走から4コーナーで先頭に立つと、直線でもしぶとい粘りを発揮し、アタマ差で重賞10勝目を挙げた[10]

このレースを最後に引退し、12月27日大井競馬場で引退式が行われ、主戦の吉原は「一緒に夢を見れたことが一生の宝物」と語った。

引退後

[編集]

その後はクラックステーブルで種牡馬入りし、2020年は1頭種付けされた。

2021年からは太平洋ナショナルスタッドで供用されている。

競走成績

[編集]

以下の内容は、JBISサーチ[11]およびnetkeiba.com[12]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2012.09.17 大井 2歳新馬 ダ1200m(良) 6 5 5 021.70(6人) 03着 R1:15.1(38.9) -0.2 0山崎誠士 54 マリンフレイバー 450
0000.10.01 大井 はつかり特別 ダ1200m(稍) 14 3 4 008.80(4人) 01着 R1:15.2(38.6) -0.0 0金子正彦 54 (サブノランマル) 451
0000.10.22 大井 はくたか特別 ダ1600m(稍) 13 8 13 039.9(10人) 04着 R1:44.4(40.1) -0.1 0金子正彦 55 ナリチュウドラゴン 447
0000.11.14 大井 ハイセイコー記念 SII ダ1600m(重) 14 5 7 022.80(9人) 01着 R1:43.2(40.3) -0.6 0金子正彦 55 (ヴェリイブライト) 452
0000.12.19 川崎 全日本2歳優駿 JpnI ダ1600m(良) 14 8 13 032.60(9人) 07着 R1:43.1(39.9) -1.2 0金子正彦 55 サマリーズ 449
2013.01.16 浦和 ニューイヤーC SIII ダ1600m(不) 11 5 5 004.30(3人) 01着 R1:42.0(38.1) -1.8 0金子正彦 56 (アメイジア) 457
0000.03.27 大井 京浜盃 SII ダ1700m(良) 16 1 2 004.20(3人) 04着 R1:47.9(38.8) -0.8 0金子正彦 56 ジェネラルグラント 470
0000.04.24 大井 羽田盃 SI ダ1800m(重) 11 3 3 006.60(3人) 02着 R1:53.6(37.1) -0.8 0真島大輔 56 アウトジェネラル 465
0000.06.05 大井 東京ダービー SI ダ2000m(良) 14 8 14 015.80(5人) 03着 R2:07.5(39.7) -0.3 0真島大輔 56 インサイドザパーク 461
0000.07.10 大井 ジャパンDダービー JpnI ダ2000m(良) 16 3 6 124.7(10人) 06着 R2:07.1(39.7) -2.3 0真島大輔 56 クリソライト 461
0000.11.06 大井 マイルグランプリ SII ダ1600m(重) 16 1 1 004.80(3人) 03着 R1:39.9(38.5) -0.3 0和田譲治 55 トーセンアドミラル 464
0000.11.27 大井 勝島王冠 SIII ダ1800m(不) 16 4 8 005.10(3人) 06着 R1:53.1(39.2) -1.6 0和田譲治 56 ガンマーバースト 465
0000.12.31 大井 おおとりOP OP ダ1600m(良) 14 8 14 003.70(2人) 01着 R1:41.0(39.0) -0.3 0和田譲治 57 (フォーティファイド) 474
2014.01.30 川崎 多摩川OP OP ダ1600m(稍) 14 6 9 002.90(2人) 01着 R1:41.0(39.0) -0.4 0和田譲治 57 (ナムラオウドウ) 475
0000.02.26 大井 フジノウェーブ記念 SIII ダ1400m(良) 15 2 3 005.90(3人) 02着 R1:25.2(36.0) -0.1 0和田譲治 58 ジェネラルグラント 482
0000.04.08 船橋 柏の葉OP OP ダ1600m(稍) 12 8 11 001.80(1人) 02着 R1:41.7(39.1) -0.0 0和田譲治 57 スマートジョーカー 485
0000.05.21 川崎 川崎マイラーズ SIII ダ1600m(不) 11 7 8 002.40(1人) 02着 R1:39.0(38.6) -0.6 0和田譲治 57 サトノタイガー 483
0000.06.18 船橋 京成盃Gマイラーズ SIII ダ1600m(良) 14 1 1 003.80(2人) 02着 R1:39.4(37.4) -0.3 0和田譲治 56 トーセンアドミラル 484
0000.07.30 大井 サンタアニタT SIII ダ1600m(良) 16 4 7 007.40(4人) 10着 R1:40.3(39.8) -1.3 0張田京 57 セイントメモリー 480
0000.10.22 大井 マイルグランプリ SII ダ1600m(不) 16 2 3 011.10(5人) 04着 R1:40.1(40.3) -0.5 0吉原寛人 57 セイントメモリー 486
0000.12.11 浦和 ゴールドC SIII ダ1500m(稍) 12 5 6 007.50(3人) 02着 R1:34.5(39.4) -0.0 0吉原寛人 58 リアライズリンクス 500
2015.01.29 川崎 多摩川OP OP ダ1600m(稍) 14 4 6 001.50(1人) 01着 R1:43.1(38.1) -1.0 0吉原寛人 57 (イーサンヘイロー) 501
0000.02.25 大井 フジノウェーブ記念 SIII ダ1400m(重) 15 8 16 003.90(2人) 12着 R1:27.3(39.5) -2.7 0吉原寛人 58 セイントメモリー 501
0000.03.17 大井 隅田川OP OP ダ1600m(重) 10 4 4 002.20(1人) 01着 R1:39.5(38.4) -0.2 0矢野貴之 57 (ムサシキングオー) 496
0000.05.13 川崎 川崎マイラーズ SIII ダ1600m(重) 12 6 8 001.80(1人) 01着 R1:42.3(40.3) -1.0 0吉原寛人 57 (ファイヤープリンス) 501
0000.06.17 船橋 京成盃Gマイラーズ SIII ダ1600m(重) 13 6 10 002.60(1人) 01着 R1:39.5(39.5) -1.6 0吉原寛人 56 (トーセンアドミラル) 502
0000.07.29 大井 サンタアニタT SIII ダ1600m(良) 15 2 4 001.50(1人) 01着 R1:38.8(38.3) -0.5 0吉原寛人 57.5 ケイアイレオーネ 503
0000.11.04 大井 マイルグランプリ SII ダ1600m(重) 14 4 6 001.40(1人) 01着 R1:39.4(38.3) -0.7 0吉原寛人 57 (ムサシキングオー) 500
0000.12.22 浦和 ゴールドC SIII ダ1500m(良) 12 7 9 001.50(1人) 01着 R1:33.2(38.3) -0.9 0吉原寛人 58 (タイムズアロー) 504
2016.02.24 大井 フジノウェーブ記念 SIII ダ1400m(重) 16 3 6 001.20(1人) 01着 R1:25.5(37.8) -0.5 0吉原寛人 58 (ドレッドノート) 510
0000.05.05 船橋 かしわ記念 JpnI ダ1600m(稍) 12 5 6 030.00(6人) 02着 R1:39.9(38.0) -0.7 0吉原寛人 57 コパノリッキー 501
0000.06.01 浦和 さきたま杯 JpnII ダ1400m(良) 12 4 4 002.60(2人) 01着 R1:25.9(36.4) -0.3 0吉原寛人 56 ベストウォーリア 501
0000.09.15 浦和 テレ玉杯オーバルスプリント JpnIII ダ1400m(良) 12 4 4 002.10(1人) 02着 R1:25.9(38.2) -0.1 0吉原寛人 57 レーザーバレット 508
0000.11.03 川崎 JBCスプリント JpnI ダ1400m(重) 12 5 6 003.20(2人) 06着 R1:29.3(40.2) -2.1 0吉原寛人 57 ダノンレジェンド 512
2017.03.08 大井 フジノウェーブ記念 SIII ダ1400m(稍) 15 5 10 001.40(1人) 10着 R1:28.3(40.3) -1.8 0吉原寛人 59 ケイアイレオーネ 498
0000.12.20 浦和 ゴールドC SII ダ1400m(稍) 12 7 10 004.80(3人) 01着 R1:27.8(38.1) -0.0 0吉原寛人 58 (ケイアイレオーネ) 508

血統表

[編集]
ソルテ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ロベルト系
[§ 2]

タイムパラドックス
1998 栗毛
父の父
*ブライアンズタイム
Brian's Time
1985 黒鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Kelley's Day Graustark
Golden Trail
父の母
*ジョリーザザ
Jolie Zaza
1991 鹿毛
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Bold Lady *ボールドラッド
Tredam

ヒノデモンテローザ
1996 鹿毛
マルゼンスキー
1974 鹿毛
Nijinsky II Northern Dancer
Flaming Page
*シル Buckpasser
Quill
母の母
シルビアワン
1986 鹿毛
*キャタオラ Never Bend
Silent Beauty
ヒメアサヒ *スノッブ
*タボラ
母系(F-No.) タボラ系(FN:13-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ [13]
  2. ^ [14]
  3. ^ [13]
  4. ^ [13]

脚注

[編集]
  1. ^ ソルテ”. 南関魂 高橋華代子の南関東競馬ブログ. 2022年7月16日閲覧。
  2. ^ a b 【ハイセイコー記念】9番人気ソルテが重賞初制覇」『スポーツニッポン』。2021年2月20日閲覧。
  3. ^ a b ソルテ号 第56回ニューイヤーカップ(SIII)優勝”. 浦和競馬 (2013年1月16日). 2021年2月20日閲覧。
  4. ^ 【サンタアニタT】ソルテ完勝で重賞3連勝達成!」『サンケイスポーツ』2015年7月29日。2021年2月21日閲覧。
  5. ^ “ソルテが断然人気に応え重賞4連勝/マイルグランプリ・大井”. netkeiba.com. (2015年11月4日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=103798 2021年9月27日閲覧。 
  6. ^ ソルテ号  第53回ゴールドカップ(SIII)優勝”. 浦和競馬 (2015年12月22日). 2021年2月21日閲覧。
  7. ^ 【フジノウェーブ記念】ソルテが2馬身半差でV」『サンケイスポーツ』2016年2月24日。2021年2月21日閲覧。
  8. ^ 【さきたま杯】大井のソルテが逃げ切って交流重賞初V”. netkeiba.com. 2021年2月21日閲覧。
  9. ^ NARグランプリ発表 年度代表馬にソルテ、特別表彰にメイセイオペラ、イナリワンを選出”. netkeiba.com. 2021年2月21日閲覧。
  10. ^ 【ゴールドC】ソルテが重賞10勝目!」『サンケイスポーツ』2017年12月20日。2021年2月21日閲覧。
  11. ^ 競走成績:全競走成績|ソルテ”. JBISサーチ. 2021年2月22日閲覧。
  12. ^ ソルテの競走成績 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2021年2月22日閲覧。
  13. ^ a b c ソルテ 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年2月22日閲覧。
  14. ^ ソルテの種牡馬情報”. 競馬ラボ. 2021年8月7日閲覧。

外部リンク

[編集]