トヨタ・デリボーイ
デリボーイ(Deliboy)は、トヨタ自動車が製造・販売をしていた小型貨物自動車である。
概要
[編集]デリボーイ KXC10V/CXC10V | |
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概要 | |
製造国 | 日本 |
販売期間 | 1989–1995年 |
ボディ | |
乗車定員 | 2-5名 |
ボディタイプ | 3ドアバン |
エンジン位置 | フロント(ボンネット) |
駆動方式 | FR |
パワートレイン | |
エンジン |
1.5L 直4 OHV ガソリン 2.0L 直4 SOHC ディーゼル |
変速機 |
3(ガソリン)/4(ディーゼル)AT 5MT |
サスペンション | |
前 | トーションビーム |
後 | リーフスプリング |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,500mm |
全長 | 4,385mm |
全幅 | 1,650mm |
全高 | 1,985mm |
車両重量 | 1,200-1,250kg |
最大積載量 | 600kg |
「日本初の大衆クラスのウォークスルーバン」と謳い、既存の途上国市場向け車種の3代目キジャンをベースに開発され、当時のトヨタオート店から発売された。既に発売されていたクイックデリバリーの縮小版といった趣きで、右側がヒンジドア、左側がスライドドア、後部ドアが観音開きのウォークスルーバンである。
主に配送や移動販売車などに使われた。トランスミッションはコラム5速MTとコラム3速 (1500cc) / 4速 (2000ccディーゼル) ATがあった。エンジンは1500ガソリン5K-Jと2000ディーゼル2C-IIIであり、駆動方式はFRのみで4WDの設定は無かった。基本としてライトエーストラックなど、1トン積み商用車の流用部品で構成されている。車体設計の一部と生産はアラコに委託されていた。
業務用としての活躍は殆ど見られなくなったが、製造中止から25年以上経った現在もトランスポーターや独特の雰囲気からかカスタムカーのベース車として人気がある。グレードは乗車定員と内装の違いで、2人乗りが201と202、5人乗りに501と502があった。パワーウインドウは設定されていない。助手席は折り畳み式、後部座席は左右非対称分割式となり、右側が2人掛けベンチシートと左側シートは側面に折り畳み式を採用していた。荷室の窓もグレードにより有無がある。
セミキャブオーバーのため、キャブオーバーよりも必然的にスペース効率が悪い、ドア枚数が少ない、助手席が質素過ぎた等が生産中止・販売不振の原因として挙げられる。
2022年8月19日公開の日本映画『バイオレンスアクション』(主演:橋本環奈)ではトヨタ・プロボックスと共に登場する[1]。
歴史
[編集]- 型式 KXC10V/CXC10V型(1989年 - 1995年)
- 1989年7月20日 - 発売開始。発売時はコラムシフト5速MTのみ。
- 1991年3月 - コラムシフトの3速AT(ガソリン)を追加。
- 1991年5月 - 4速AT(ディーゼル)を追加。
- 1995年(日付不詳) - 生産終了・販売終了。
販売店
[編集]- トヨタオート店 (現ネッツ店)
脚注
[編集]- ^ “バイオレンスアクション の映画情報”. Yahoo!映画. 2022年10月18日閲覧。