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トヨタ・GR010 HYBRID

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トヨタ・GR010 HYBRID
GR010 HYBRID 8号車
(2022年ル・マン24時間レース 優勝車)
カテゴリー LMH
コンストラクター 日本の旗 トヨタ
デザイナー 日本の旗 村田久武
先代 トヨタ・TS050 HYBRID
主要諸元
シャシー カーボンファイバー アルミニウム ハニカム モノコック
サスペンション(前) 独立懸架 ダブルウィッシュボーン プッシュロッド
サスペンション(後) 独立懸架 ダブルウィッシュボーン プッシュロッド
全長 4,900 mm
全幅 2,000 mm
全高 1,150 mm
ホイールベース 非公表
エンジン トヨタ・H8909 3.5 L V6 + モーター(THS-R) ツインターボ ミッドシップ, 縦置き
トランスミッション 7速 シーケンシャルセミオートマチック
重量 1040 kg
燃料 モービル
タイヤ ミシュラン ラジアル
主要成績
チーム 日本の旗 トヨタ・ガズー・レーシング
ドライバー
コンストラクターズタイトル 4(2021,2022,2023,2024)
ドライバーズタイトル 3(2021,2022,2023)
初戦 2021年スパ・フランコルシャン6時間レース
出走優勝表彰台ポールFラップ
2718361415
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トヨタ・GR010 HYBRIDToyota GR010 HYBRID)は、トヨタ自動車トヨタ・ガズー・レーシング・ヨーロッパ)がル・マン・ハイパーカー(LMH)規定に基づき、FIA 世界耐久選手権(WEC)への参戦用に開発したプロトタイプレーシングカートヨタ・TS050 HYBRIDの後継モデルにあたる。

概要

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ワークスチームであるトヨタとプライベーターチームとの戦闘力の差が問題になっていたLMP1規定に代わり、2018年に構想が発表されたル・マン・ハイパーカーへの参戦を目的として開発された。先代のTS050 HYBRIDと同様に、空力およびパワーユニットは東富士研究所、シャシートヨタ・ガズー・レーシング・ヨーロッパ(TGR-E)で開発され、村田久武パスカル・バセロンが開発を統括する。

トヨタは「モータースポーツで得た技術と経験をフィードバックした市販車をつくる」という理念のもとGRブランドを立ち上げ、TS050 HYBRIDのレーシング・ハイブリッドシステムを応用したハイパーカーGRスーパースポーツ(仮称)[1]」の発売を予定している。そして「GRスーパースポーツをベースとするハイブリッド・プロトタイプ車両[2]」でWECの新たなトップカテゴリに参戦すると予告し、2020年のル・マン24時間レースでGRスーパースポーツの試作車がデモ走行を行った[3]。ただし、実際のところGR010 HYBRIDはGRスーパースポーツのレース仕様改造車ではなく、完全に別設計の純レーシングカーである。ロードカーは衝突安全性能など世界各国の法規制に対応する条件がいくつもあるため、「市販車をレーシングカーにするアプローチは踏まず、プロトタイプカーの子供と市販車の子供にする選択をしました。TS050で磨いてきたレーシングハイブリッドのDNAを、2台のクルマに遺伝させる考えです」(村田)という形になった[4]

2016年のTS050 HYBRID導入時から続いてきた赤・黒・白のGRブランドカラーは継続されたが、2021年仕様のヤリスWRCと同様に「GR」の文字をイメージしたデザインに変更された。

レース活動

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2020 - 2021年

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ドライバーは昨シーズンに引き続き、7号車をマイク・コンウェイ小林可夢偉ホセ・マリア・ロペス、8号車をセバスチャン・ブエミ中嶋一貴ブレンドン・ハートレイがドライブする。

2020年10月にポール・リカール・サーキットで非公開のシェイクダウンを行い[5]、12月にアルガルヴェ・サーキットで2度目のテストを行った。テストはコンウェイ、ブエミ、ハートレイの3名が担当した。

2021年1月25日にネット上で正式公開された[6]

3度目のテストは2月にモーターランド・アラゴンで行われ、小林と中嶋を含むレギュラードライバー全員がテストした[7]

デビュー戦のスパ6時間では、7号車はブレーキトラブル、8号車は2度のタイム加算ペナルティに見舞われたが、8号車が2位のアルピーヌ・エルフ・マットムートに1分以上の差をつけてデビューウィンを飾った。

ル・マンでは7号車がポールポジションを獲得。決勝ではオープニングラップで8号車がグリッケンハウス・レーシングに追突されるが、盤石の1-2体制を築く。しかし、折り返し前後で2台とも燃料系トラブルに見舞われたため、本来より少ない周回を強いられ、ドライバーも毎コーナーで異なるボタン操作を求められる事態に陥った。幸いチームの解決策は的確なものであったためリードを守り切り、最終的にはランデブー走行での1-2フィニッシュでトヨタはル・マン4連覇を達成した[8]。なお、ここまでル・マンでは運に恵まれていなかった7号車トリオ(コンウェイ/小林/ロペス組)は、ようやく初優勝を手にした。

燃料系の燃圧低下トラブルは第3戦モンツァでも発生しており、燃料タンク内の不純物によるフィルタの汚染が原因とされた[9]。チームはル・マン前に対策を施したが、別の原因で同じトラブルが発生し、燃料システム交換によるタイムロスを避けるため、走行を続けながら対処法を見つけ出し、窮地を脱した[10]

LMH元年は同クラスの有力なライバルが不在ということもあり、トヨタはシーズン6戦全勝(うちワンツーフィニッシュ4回)、3年連続となるシリーズチャンピオン獲得を達成した。

2022年

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GR010 8号車(2022年ル・マン24時間)

2022年は中嶋の現役引退に伴い、平川亮が後任として加入した。それ以外のドライバーの組み合わせなどに変更はないが、村田久武がGAZOO Racing Companyを離脱し[11]、小林がチーム代表を兼任する。

マシンはタイヤサイズが変更され、前輪は12.5×18インチホイールに29/71-18サイズ、後輪は14×18インチホイールに34/71-18サイズという組み合わせとなる。また燃料がトタルエナジーズ製の「100%再生可能燃料」に変更されることに伴い、エンジン(ICE)に調整が加えられている[12]。レギュレーション変更で、ハイブリッド車両における前輪のモーターアシストを利用できる速度がBoPの対象となったため、それに対応した変更も加えられた[13]

同年はグリッケンハウスアルピーヌに加え、第4戦よりプジョー・9X8が参戦するなどの動きもあったが、速さと信頼性を兼ね備えたトヨタがシリーズを制し、8号車のブエミ/ハートレイ/平川組がチャンピオンを獲得した。

2023年

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2023年2月26日に、2023年シーズン向けの改良されたマシンがインターネット上で発表された[14][15]。パワートレインの信頼性強化や軽量化に加え、大型のカナードや新たなブレーキダクトの追加、さらにはヘッドライトのレイアウトが刷新されたりするなど、新たなライバルが参戦してくるシーズンに向けて大幅なアップデートが行われた。

開幕戦のセブリング1000マイルでは、ポールポジションを初出場のフェラーリ・499Pに奪われたものの、決勝では安定したレースペースやライバル勢のトラブルなどにより7号車が優勝、8号車が2位表彰台を獲得し、フェラーリポルシェキャデラックなどのワークス系有力チームがいる中、ワンツーフィニッシュを果たした。

ル・マンでは、本来「ル・マンが終わるまでは変更しない」とされていたBoP(Balance of Performance)の値が、5月末のテスト直前に変更。GR010は最低車両重量が37kg増とされるなど、LMH/LMDhの他チームと比べて最も不利な変更を受け[16]、予選では7号車が最上位で3番手を獲得するも、トヨタの次に大きい重量増加(+24kg)となったポールポジションのフェラーリ50号車に対して、1.469秒もの差をつけられた[17]。レースでは序盤に8号車が首位に立ち、優れたペースを示した。しかし、夜間走行中、7号車が黄旗区間手前の「ネクスト・スロー」で先行車に合わせて減速した際に追突事故に巻き込まれ、リアのドライブシャフトが破損してリタイアに追い込まれた[18]。さらに8号車は、平川のドライブ中に小動物が衝突したことによりペースダウンし、フェラーリ51号車にオーバーテイクを許してしまう[19]。ピットで修復の上、首位の51号車と同一周回の2位に食い下がって僅差の優勝争いを繰り広げ、ハートレイの鬼神の追い上げにより差を縮めた上で、最終スティントの平川にバトンタッチする。しかし、平川はブレーキングでタイヤをロックさせてクラッシュしてしまう。走行は続けられたが結局2位に終わり、トヨタのル・マン6連覇はならなかった[20]

2024年

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2023年11月20日に体制発表がされた。LMGT3のアコーディス・ASPチームに移籍するロペスに代わり、ニック・デ・フリースを起用する人事を発表した。リザーブドライバーには、宮田莉朋が就任する[21]

2024年6月、第4戦のル・マン24時間レースの直前にコンウェイがサイクリング中の事故で骨折。命に別状はなかったものの、当分の間レース参戦が困難となった。代役は宮田ではなく、ロペスがチームに復帰する[22]。TGR-Eの副会長を務める中嶋はこの件について、宮田を起用すべきという意見がチーム内にもあったことを認めつつ、宮田が過去にサルト・サーキットの走行経験がないこと、また、GR010でドライ路面を走行した経験に乏しいことから「(代役起用が)莉朋にとってリスクになる」可能性を考慮し、最終的にチーム代表の小林と豊田章男の協議でロペスを呼び戻すに至ったと語っている[23]

戦績

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チーム クラス No. ドライバー Rds. 1 2 3 4 5 6 7 8 Pts. Pos.
2021 日本の旗 トヨタ・ガズー・レーシング LMH 7 イギリスの旗 マイク・コンウェイ All SPA
3
POR
2
MNZ
1
LMS
1
BHR
1
BHR
2
206 1位
日本の旗 小林可夢偉 All
アルゼンチンの旗 ホセ・マリア・ロペス All
8 スイスの旗 セバスチャン・ブエミ All SPA
1
POR
1
MNZ
33
LMS
2
BHR
2
BHR
1
日本の旗 中嶋一貴 All
ニュージーランドの旗 ブレンドン・ハートレイ All
2022 日本の旗 トヨタ・ガズー・レーシング LMH 7 イギリスの旗 マイク・コンウェイ All SEB
Ret
SPA
1
LMS
2
MNZ
3
FUJ
2
BHR
1
186 1位
日本の旗 小林可夢偉 All
アルゼンチンの旗 ホセ・マリア・ロペス All
8 スイスの旗 セバスチャン・ブエミ All SEB
2
SPA
Ret
LMS
1
MNZ
2
FUJ
1
BHR
2
ニュージーランドの旗 ブレンドン・ハートレイ All
日本の旗 平川亮 All
2023 日本の旗 トヨタ・ガズー・レーシング ハイパーカー 7 イギリスの旗 マイク・コンウェイ All SEB
1
POR
9
SPA
1
LMS
Ret
MNZ
1
FUJ
1
BHR
2
217 1位
日本の旗 小林可夢偉 All
アルゼンチンの旗 ホセ・マリア・ロペス All
8 スイスの旗 セバスチャン・ブエミ All SEB
2
POR
1
SPA
2
LMS
2
MNZ
6
FUJ
2
BHR
1
ニュージーランドの旗 ブレンドン・ハートレイ All
日本の旗 平川亮 All
2024 日本の旗 トヨタ・ガズー・レーシング ハイパーカー 7 イギリスの旗 マイク・コンウェイ 1-3, 5 QAT
5
IMO
1
SPA
7
LMS
2
SÃO
4
COA
2
FUJ
NC
BHR
Ret
190 1位
アルゼンチンの旗 ホセ・マリア・ロペス 4
日本の旗 小林可夢偉 All
オランダの旗 ニック・デ・フリース All
8 スイスの旗 セバスチャン・ブエミ All QAT
8
IMO
5
SPA
6
LMS
5
SÃO
1
COA
15
FUJ
10
BHR
1
ニュージーランドの旗 ブレンドン・ハートレイ All
日本の旗 平川亮 All
2025 日本の旗 トヨタ・ガズー・レーシング ハイパーカー 7 イギリスの旗 マイク・コンウェイ All QAT
IMO
SPA
LMS
SÃO
COA
FUJ
BHR
日本の旗 小林可夢偉 All
オランダの旗 ニック・デ・フリース All
8 スイスの旗 セバスチャン・ブエミ All QAT
IMO
SPA
LMS
SÃO
COA
FUJ
BHR
ニュージーランドの旗 ブレンドン・ハートレイ All
日本の旗 平川亮 All

スペック

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詳細はTOYOTA GAZOO Racing公式サイト[6]を参照。

パワートレイン

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ブレーキ

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  • モノブロック軽合金キャリパー (曙ブレーキ製)
  • ベンチレーテッド・カーボンディスク

ボディ

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脚注

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  1. ^ 2018年に計画発表された当時の仮称は「GRスーパースポーツ・コンセプト」。
  2. ^ TOYOTA GAZOO Racing WEC 2020-2021年シーズンへの参戦を表明 市販車ベースの新世代ハイブリッド車両で挑戦を続ける』(プレスリリース)TOYOTA GAZOO Racing、2019年6月14日https://toyotagazooracing.com/jp/wec/release/2019/0614-01/2021年9月15日閲覧 
  3. ^ トヨタ GRスーパースポーツ、進化して出現…ルマン24時間サーキット”. レスポンス (2020年9月20日). 2021年9月15日閲覧。
  4. ^ 【GR010ハイブリッド詳報】開発経緯と“市販車ベースではない”理由をトヨタ村田久武チーム代表が説明/WEC” (2020年1月15日). 2021年8月15日閲覧。
  5. ^ WEC:トヨタ、2021年デビューのル・マン・ハイパーカーをシェイクダウン。日本人ドライバーは参加せず”. autosport web (2020年10月29日). 2021年9月15日閲覧。
  6. ^ a b TOYOTA GAZOO Racing、WEC2021年シーズン参戦車両ル・マン・ハイパーカー「GR010 HYBRID」を発表”. TOYOTA (2021年1月15日). 2021年2月3日閲覧。
  7. ^ 中嶋一貴&小林可夢偉が待望のトヨタGR010ハイブリッド初走行。夜間走行含むテストを実施”. autosport web (2021年2月8日). 2021年9月15日閲覧。
  8. ^ 中嶋一貴がル・マンで直面した“トラブル対処ドライブ”の過酷「ほぼ毎コーナー、ボタン操作が必要だった」
  9. ^ GR010ハイブリッドの燃圧低下トラブルは“給油リグの中”に原因「すべての問題は修正できた」とトヨタ/ル・マン24時間 autosport web(2021年8月15日)
  10. ^ トヨタ、ル・マンで苦しんだ燃圧低下トラブルを解決。「非常に複雑な現象が起きていた」 motorsport.com日本版(2021年10月29日)
  11. ^ 幹部職の担当変更について - トヨタ自動車・2021年9月30日
  12. ^ トヨタGR010ハイブリッド、ホイールサイズと空力を変更し開幕へ。「より信頼性の高いクルマに」と可夢偉新代表 - オートスポーツ・2022年3月7日
  13. ^ トヨタGR010ハイブリッドに新たな“足枷”。BoP変更でモーター使用は『190km/h以上』に/WEC第1戦セブリング - オートスポーツ・2022年3月9日
  14. ^ Front, rear, left, right.What's your favourite view of the 2023 GR010 HYBRID?”. twitter (2023年2月26日). 2023年3月20日閲覧。
  15. ^ “[https://toyotagazooracing.com/jp/wec/release/2023/0224-01/ TOYOTA GAZOO Racing、 改良型GR010 HYBRIDで2023年シーズンに挑む]” (2023年2月26日). 2023年3月20日閲覧。
  16. ^ ル・マン24時間100周年、突如トヨタに加わったBoPの37kg増を文書で確認する - Car Watch・2023年6月11日
  17. ^ [https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1507366.html ル・マン24時間100周年のハイパーポール、ポールポジションはフェラーリに トヨタは3位と5位 ]
  18. ^ 小林可夢偉が悲運のアクシデントにコメント。カギとなった『ネクスト・スロー』とは?/ル・マン24時間
  19. ^ トヨタ8号車、実はリタイアの危機に直面していた? ”リス”との接触でフロントカウル破損も
  20. ^ 可夢偉チーム代表が、最終スティントを平川に託した理由。まさかのスピンにも「彼を責めるつもりはない」/ル・マン24時間 - オートスポーツ・2023年6月12日
  21. ^ TOYOTA GAZOO Racing、2024年のWRC・WECの活動体制を発表 - TOYOTA GAZOO Racing・2023年11月20日
  22. ^ トヨタに衝撃! ル・マンを前にマイク・コンウェイが骨折。小林可夢偉組7号車に元僚友のロペス合流へ - オートスポーツ・2024年6月8日
  23. ^ ロペス代役起用の裏にあった“リザーブ”宮田莉朋への配慮。経緯とテストデーでの走行予定を中嶋一貴副会長が説明 - オートスポーツ・2024年6月9日

関連項目

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外部リンク

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