ナカヤマナイト
ナカヤマナイト | ||||||||||||
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第56回産経大阪杯出走時(2012年4月1日) | ||||||||||||
欧字表記 | Nakayama Knight[1] | |||||||||||
香港表記 | 中山騎士 | |||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||
性別 | 牡[1] | |||||||||||
毛色 | 栗毛[1] | |||||||||||
生誕 | 2008年3月24日(16歳)[1] | |||||||||||
登録日 | 2010年7月22日 | |||||||||||
抹消日 | 2016年7月14日[2] | |||||||||||
父 | ステイゴールド[1] | |||||||||||
母 | フィジーガール[1] | |||||||||||
母の父 | カコイーシーズ[1] | |||||||||||
生国 | 日本(北海道日高町)[1] | |||||||||||
生産者 | 沖田牧場[1] | |||||||||||
馬主 | 和泉信一[1] | |||||||||||
調教師 | 二ノ宮敬宇(美浦)[1] | |||||||||||
厩務員 | 石井登紀雄[3] | |||||||||||
競走成績 | ||||||||||||
生涯成績 |
35戦6勝 中央:33戦6勝 国外:2戦0勝 [1] | |||||||||||
獲得賞金 | 3億784万8000円[1] | |||||||||||
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ナカヤマナイト(欧字名:Nakayama Knight、2008年3月24日 - )は、日本の競走馬[1]、誘導馬。主な勝ち鞍に2011年の共同通信杯、2012年のオールカマー、2013年の中山記念。
戦績
[編集]2歳
[編集]2010年8月8日、新潟競馬第5競走の芝1800m新馬戦に柴田善臣騎乗で初出走で2番人気に支持されたが、後方からの競馬となってしまい3着だった。次走の同じ新潟の未勝利戦は先行から直線抜け出しをはかるも2着、3戦目となった中山の未勝利戦は1番人気に推され、初勝利となった。その後11月の東京の500万下の百日草特別は直線追い上げるも2着に敗れる。次のベゴニア賞は逃げ切って2勝目を飾り、オープン入りをした。しかし年末のホープフルステークスは先に行くペルシャザールを捕らえることが出来ず、またも2着惜敗となった。
3歳
[編集]初重賞となった共同通信杯は先に抜け出したユニバーサルバンクをゴール前で差しきり、重賞初制覇を果たした。陣営はトライアルを使わずに皐月賞へ直行した。皐月賞は2番人気に推されたが5着に敗れた。騎乗した柴田善臣は、馬場を敗因に挙げるコメントを残した[4]。東京優駿では後方から追い上げるも4着だった。
秋はナカヤマフェスタの帯同馬としてフランスへ遠征し、ニエル賞をステップとして、結果次第で凱旋門賞かドラール賞のどちらかに出走することとなった[5]。ニエル賞では最後方追走から伸びを欠き、最下位6着に終わった。この結果を受けて出走したドラール賞ではダーバンサンダーの逃げをマークして2番手を追走したが直線で馬群に飲み込まれブービーの10着に終わった。
帰国後のディセンバーステークスでは後方待機から直線で鋭く脚を伸ばし、スマートステージ以下の後続に2馬身半差をつけて1着となり、騎乗した柴田善臣がJRA通算2,000勝を達成する勝ち星ともなった[6]。
4歳
[編集]初戦のアメリカジョッキークラブカップ(AJCC)では好位を進み、直線で脚を伸ばしルーラーシップの2着となった。その後産経大阪杯では中団に控える形となったが直線で伸びず5着だった。鳴尾記念でも同様の競馬で4着となった。宝塚記念では後方から追い上げるも8着だった。夏場の休養を経て、9月23日のオールカマーに出走、雨の中のレースを制して前年の共同通信杯以来、1年7ヶ月ぶりの重賞制覇を果たした。しかし天皇賞(秋)は後方からの競馬となり9着に敗れた。有馬記念では外枠(8枠15番)が響き1.1秒差の7着と大敗。
5歳
[編集]前年同様、初戦にAJCCを予定していたが、歩様の乱れから出走回避することとなった(後にフレグモーネと判明)[7][8]。年内初戦は2月24日の中山記念になった。シルポート(3着)が逃げ、ダイワファルコン(2着)と追い込み、クビ差で勝利した。前年のオールカマーに続き、重賞3勝目を挙げる。しかし、その後は勝ちきれないレースが続いた。
6歳
[編集]この年は6戦するが全て着外だった。
7歳
[編集]初戦の中山金杯9着、中山記念8着と不振が続いていたが、5月の新潟大賞典で2着と健闘する。その後長期休養に入った。
8歳
[編集]エプソムカップで復帰したが17着、続く七夕賞でも16着に終わる。レース後屈腱炎を発症、現役を引退した[9]。引退後は中山競馬場にて乗馬となる[10]。
引退後
[編集]2020年にホーストラスト北海道に移動し、余生を送る[11]。2022年より引退名馬繋養展示事業の対象馬となっている[12]。
競走成績
[編集]年月日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭数 | オッズ (人気) |
着順 | 騎手 | 斤量 | 距離(馬場) | タイム (上り3F) |
タイム 差 |
勝ち馬/(2着馬) | |
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2010. 8. 8 | 新潟 | 2歳新馬 | 18 | 4.6 | (2人) | 3着 | 柴田善臣 | 54 | 芝1800m(良) | 1:51.2 (33.0) | 0.7 | クリーンエコロジー | |
8.28 | 新潟 | 2歳未勝利 | 17 | 2.8 | (1人) | 2着 | 柴田善臣 | 54 | 芝1800m(良) | 1:48.3 (33.9) | 0.1 | カフェラピード | |
9.26 | 中山 | 2歳未勝利 | 14 | 1.2 | (1人) | 1着 | 柴田善臣 | 54 | 芝1800m(稍) | 1:50.4 (33.9) | -0.2 | (アントウェルペン) | |
11. 6 | 東京 | 百日草特別 | 500万 | 10 | 3.8 | (3人) | 2着 | 柴田善臣 | 55 | 芝1800m(良) | 1:47.8 (34.0) | 0.4 | ディープサウンド |
11.28 | 東京 | ベゴニア賞 | 500万 | 14 | 2.8 | (2人) | 1着 | 柴田善臣 | 55 | 芝1600m(良) | 1:34.8 (34.2) | -0.3 | (コティリオン) |
12.26 | 中山 | ホープフルS | OP | 10 | 5.4 | (2人) | 2着 | 柴田善臣 | 56 | 芝2000m(良) | 2:00.4 (34.4) | 0.0 | ベルシャザール |
2011. 2.13 | 東京 | 共同通信杯 | GIII | 13 | 4.9 | (3人) | 1着 | 柴田善臣 | 56 | 芝1800m(良) | 1:48.5 (33.8) | 0.0 | (ユニバーサルバンク) |
4.24 | 東京 | 皐月賞 | GI | 18 | 5.9 | (2人) | 5着 | 柴田善臣 | 57 | 芝2000m(良) | 2:01.5 (35.3) | 0.9 | オルフェーヴル |
5.29 | 東京 | 東京優駿 | GI | 18 | 8.8 | (4人) | 4着 | 柴田善臣 | 57 | 芝2400m(不) | 2:32.0 (36.4) | 1.5 | オルフェーヴル |
9.11 | ロンシャン | ニエル賞 | G2 | 6 | (6人) | 6着 | 柴田善臣 | 58 | 芝2400m(稍) | 1.7 | Reliable Man | ||
10. 1 | ロンシャン | ドラール賞 | G2 | 11 | (9人) | 10着 | 柴田善臣 | 55 | 芝1950m(良) | 2.1 | Byword | ||
12.17 | 中山 | ディセンバーS | OP | 16 | 5.9 | (2人) | 1着 | 柴田善臣 | 55 | 芝1800m(良) | 1.47.0 (34.8) | -0.4 | (スマートステージ) |
2012. | 1.22中山 | AJCC | GII | 11 | 5.1 | (2人) | 2着 | 柴田善臣 | 55 | 芝2200m(不) | 2.17.8 (36.4) | 0.5 | ルーラーシップ |
4. 1 | 阪神 | 産経大阪杯 | GII | 12 | 6.3 | (3人) | 5着 | 柴田善臣 | 56 | 芝2000m(稍) | 2.06.0 (35.3) | 0.5 | ショウナンマイティ |
6. 2 | 阪神 | 鳴尾記念 | GIII | 10 | 5.4 | (4人) | 4着 | 柴田善臣 | 56 | 芝2000m(良) | 2.00.5 (33.3) | 0.4 | トゥザグローリー |
6. 2 | 阪神 | 宝塚記念 | GI | 16 | 69.5 | (13人) | 8着 | 柴田善臣 | 58 | 芝2200m(良) | 2.13.5 (37.1) | 2.6 | オルフェーヴル |
9.23 | 中山 | オールカマー | GII | 16 | 3.1 | (2人) | 1着 | 柴田善臣 | 56 | 芝2200m(重) | 2.15.5 (35.9) | -0.2 | (ダイワファルコン) |
10.27 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 18 | 17.0 | (6人) | 9着 | 柴田善臣 | 58 | 芝2000m(良) | 1:58.1 (33.5) | 0.8 | エイシンフラッシュ |
12.23 | 中山 | 有馬記念 | GI | 16 | 13.9 | (5人) | 7着 | 柴田善臣 | 57 | 芝2500m(良) | 2:33.0 (36.2) | 1.1 | ゴールドシップ |
2013. | 2.24中山 | 中山記念 | GII | 15 | 4.5 | (2人) | 1着 | 柴田善臣 | 57 | 芝1800m(良) | 1.47.3 (35.3) | 0.0 | (ダイワファルコン) |
5. 5 | 新潟 | 新潟大賞典 | GIII | 16 | 2.9 | (1人) | 5着 | 柴田善臣 | 58 | 芝2000m(良) | 1:57.7 (34.4) | 0.8 | パッションダンス |
6. 2 | 東京 | 安田記念 | GI | 18 | 29.6 | (10人) | 12着 | 柴田善臣 | 58 | 芝1600m(良) | 1:32.2 (33.5) | 0.7 | ロードカナロア |
6.23 | 阪神 | 宝塚記念 | GI | 11 | 49.0 | (7人) | 6着 | 柴田善臣 | 58 | 芝2200m(良) | 2:14.4 (36.0) | 1.2 | ゴールドシップ |
10.27 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 17 | 85.8 | (13人) | 6着 | 柴田善臣 | 58 | 芝2000m(良) | 1:59.1 (36.0) | 1.6 | ジャスタウェイ |
11.24 | 東京 | ジャパンC | GI | 17 | 54.4 | (10人) | 9着 | 柴田善臣 | 57 | 芝2400m(良) | 2:26.5 (34.0) | 0.4 | ジェンティルドンナ |
12.22 | 中山 | 有馬記念 | GI | 16 | 47.5 | (10人) | 13着 | 柴田善臣 | 57 | 芝2500m(良) | 2:35.7 (40.0) | 3.4 | オルフェーヴル |
2014. | 3. 2中山 | 中山記念 | GII | 15 | 15.0 | (6人) | 13着 | 柴田善臣 | 57 | 芝1800m(稍) | 1.51.4 (37.6) | 1.6 | ジャスタウェイ |
3.30 | 中山 | マーチS | GIII | 16 | 12.8 | (6人) | 10着 | 柴田善臣 | 58 | ダ1800m(重) | 1:52.5 (38.2) | 1.3 | ソロル |
7.20 | 函館 | 函館記念 | GIII | 16 | 28.7 | (11人) | 7着 | 柴田善臣 | 57.5 | 芝2000m(良) | 2:00.7 (36.6) | 0.6 | ラブイズブーシェ |
8.24 | 札幌 | 札幌記念 | GII | 14 | 60.1 | (8人) | 9着 | 柴田善臣 | 57 | 芝2000m(良) | 2:00.9 (37.5) | 1.8 | ハープスター |
9.28 | 新潟 | オールカマー | GII | 18 | 94.3 | (16人) | 8着 | 柴田善臣 | 56 | 芝2200m(良) | 2:12.6 (34.8) | 0.4 | マイネルラクリマ |
11.16 | 福島 | 福島記念 | GIII | 16 | 10.5 | (7人) | 5着 | 田中勝春 | 57 | 芝2000m(良) | 1:58.7 (34.3) | 0.6 | ミトラ |
2015. 1. 4 | 中山 | 中山金杯 | GIII | 17 | 17.0 | (7人) | 9着 | 柴田善臣 | 57 | 芝2000m(良) | 1:58.9(34.2) | 1.1 | ラブリーデイ |
3. 1 | 中山 | 中山記念 | GII | 11 | 34.1 | (7人) | 8着 | 柴田善臣 | 56 | 芝1800m(稍) | 1:51.8(37.0) | 1.5 | ヌーヴォレコルト |
5.10 | 新潟 | 新潟大賞典 | GIII | 16 | 57.2 | (13人) | 2着 | L.オールプレス | 57 | 芝2000m(良) | 1:59.8(33.3) | 0.2 | ダコール |
2016. 6.12 | 東京 | エプソムC | GIII | 18 | 187.1 | (16人) | 17着 | 柴田善臣 | 59 | 芝1800m(良) | 1:47.6(34.8) | 1.4 | ルージュバック |
7.10 | 福島 | 七夕賞 | GIII | 16 | 59.5 | (15人) | 16着 | 柴田善臣 | 57 | 芝2000m(良) | 2:01.9(38.9) | 3.5 | アルバートドック |
血統表
[編集]ナカヤマナイトの血統(サンデーサイレンス系(ヘイルトゥリーズン系) / Northern Dancer 5×5=6.25%) | (血統表の出典) | |||
父 ステイゴールド 1994 黒鹿毛 北海道白老町 |
父の父 *サンデーサイレンスSunday Silence 1986 青鹿毛 アメリカ |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 ゴールデンサッシュ 1988栗毛 北海道白老町 |
*ディクタス Dictus |
Sanctus | ||
Dronic | ||||
ダイナサッシュ | *ノーザンテースト | |||
*ロイヤルサッシュ | ||||
母 フィジーガール 1996 鹿毛 北海道日高町 |
*カコイーシーズ Cacoethes 1986 鹿毛 アメリカ |
Alydar | Raise a Native | |
Sweet Tooth | ||||
Careless Notion | Jester | |||
Miss Uppity | ||||
母の母 ツバキヒメ 1984鹿毛 北海道門別町 |
マルゼンスキー | Nijinsky | ||
*シル | ||||
ヒルガオ | *スティンティノ | |||
*ロージズデー F-No.6-a |
- 全弟サウスパシフィックは、佐賀競馬の重賞・中島記念、雷山賞、六角川賞、高千穂峰賞、阿蘇山賞の勝ち馬。
- 祖母の半兄にスプリンターズステークス、根岸ステークスを勝ったウィニングスマイル(父:リィフォー)がいる。
- 母の半弟にあすなろ賞優勝馬ザドライブ(父:アフリート)がいる。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ナカヤマナイト”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年12月20日閲覧。
- ^ “ナカヤマナイトが引退、乗馬へ”. ラジオNIKKEI. 2022年7月2日閲覧。
- ^ “【有馬記念ドキュメント】みなみ×斉藤、激アツトークバトル”. サンケイスポーツ. 2022年7月2日閲覧。
- ^ 【皐月賞】ナカヤマナイト馬場に泣き5着 - sanspo.com 2011年4月25日付け(2011年4月27日閲覧)
- ^ 【ニエル賞(G2)・フォワ賞(G2)・ドラール賞(G2)への日本馬の登録 - 日本中央競馬会公式サイト 2011年8月9日付(2011年8月9日閲覧)
- ^ 【ディセンバーS】帰国初戦のナカヤマナイトで柴田善騎手が2000勝達成! Umaji-net 2011年12月17日閲覧
- ^ ナイト歩様乱れたためAJCC出走回避 日刊スポーツ 2013年01月17日付
- ^ “【中山記念】ナカヤマナイト 貫禄の先着、前走回避が吉と出た”. スポーツニッポン. 2022年5月1日閲覧。
- ^ ナカヤマナイト引退へ…右前屈腱炎を再発netkeiba.com、2016年7月14日閲覧
- ^ ナカヤマナイト号が競走馬登録抹消日本中央競馬会、2016年7月14日閲覧
- ^ a b uma1 (2020年11月27日). “ナカヤマナイト | NPO法人ホーストラスト北海道”. 2023年1月26日閲覧。
- ^ “引退名馬 ナカヤマナイト”. 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2023年1月26日閲覧。
参考文献
[編集]外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- ナカヤマナイト - 競走馬のふるさと案内所
- ナカヤマナイト - 引退名馬(名馬.jp)