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ナカヤマナイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナカヤマナイト
第56回産経大阪杯出走時(2012年4月1日)
欧字表記 Nakayama Knight[1]
香港表記 中山騎士
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2008年3月24日(16歳)[1]
登録日 2010年7月22日
抹消日 2016年7月14日[2]
ステイゴールド[1]
フィジーガール[1]
母の父 カコイーシーズ[1]
生国 日本の旗 日本北海道日高町[1]
生産者 沖田牧場[1]
馬主 和泉信一[1]
調教師 二ノ宮敬宇美浦[1]
厩務員 石井登紀雄[3]
競走成績
生涯成績 35戦6勝
中央:33戦6勝
国外:2戦0勝
[1]
獲得賞金 3億784万8000円[1]
勝ち鞍
GII オールカマー 2012年
GII 中山記念 2013年
GIII 共同通信杯 2011年
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ナカヤマナイト(欧字名:Nakayama Knight2008年3月24日 - )は、日本競走馬[1]誘導馬。主な勝ち鞍に2011年共同通信杯2012年オールカマー2013年中山記念

馬名の由来は、冠名+「騎士」。

戦績

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2歳

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ベゴニア賞

2010年8月8日新潟競馬第5競走の芝1800m新馬戦柴田善臣騎乗で初出走で2番人気に支持されたが、後方からの競馬となってしまい3着だった。次走の同じ新潟の未勝利戦は先行から直線抜け出しをはかるも2着、3戦目となった中山の未勝利戦は1番人気に推され、初勝利となった。その後11月の東京の500万下の百日草特別は直線追い上げるも2着に敗れる。次のベゴニア賞は逃げ切って2勝目を飾り、オープン入りをした。しかし年末のホープフルステークスは先に行くペルシャザールを捕らえることが出来ず、またも2着惜敗となった。

3歳

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初重賞となった共同通信杯は先に抜け出したユニバーサルバンクをゴール前で差しきり、重賞初制覇を果たした。陣営はトライアルを使わずに皐月賞へ直行した。皐月賞は2番人気に推されたが5着に敗れた。騎乗した柴田善臣は、馬場を敗因に挙げるコメントを残した[4]東京優駿では後方から追い上げるも4着だった。

秋はナカヤマフェスタの帯同馬としてフランスへ遠征し、ニエル賞をステップとして、結果次第で凱旋門賞ドラール賞のどちらかに出走することとなった[5]。ニエル賞では最後方追走から伸びを欠き、最下位6着に終わった。この結果を受けて出走したドラール賞ではダーバンサンダーの逃げをマークして2番手を追走したが直線で馬群に飲み込まれブービーの10着に終わった。

帰国後のディセンバーステークスでは後方待機から直線で鋭く脚を伸ばし、スマートステージ以下の後続に2馬身半差をつけて1着となり、騎乗した柴田善臣がJRA通算2,000勝を達成する勝ち星ともなった[6]

4歳

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初戦のアメリカジョッキークラブカップ(AJCC)では好位を進み、直線で脚を伸ばしルーラーシップの2着となった。その後産経大阪杯では中団に控える形となったが直線で伸びず5着だった。鳴尾記念でも同様の競馬で4着となった。宝塚記念では後方から追い上げるも8着だった。夏場の休養を経て、9月23日のオールカマーに出走、雨の中のレースを制して前年の共同通信杯以来、1年7ヶ月ぶりの重賞制覇を果たした。しかし天皇賞(秋)は後方からの競馬となり9着に敗れた。有馬記念では外枠(8枠15番)が響き1.1秒差の7着と大敗。

5歳

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前年同様、初戦にAJCCを予定していたが、歩様の乱れから出走回避することとなった(後にフレグモーネと判明)[7][8]。年内初戦は2月24日の中山記念になった。シルポート(3着)が逃げ、ダイワファルコン(2着)と追い込み、クビ差で勝利した。前年のオールカマーに続き、重賞3勝目を挙げる。しかし、その後は勝ちきれないレースが続いた。

6歳

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この年は6戦するが全て着外だった。

7歳

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初戦の中山金杯9着、中山記念8着と不振が続いていたが、5月の新潟大賞典で2着と健闘する。その後長期休養に入った。

8歳

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エプソムカップで復帰したが17着、続く七夕賞でも16着に終わる。レース後屈腱炎を発症、現役を引退した[9]。引退後は中山競馬場にて乗馬となる[10]

引退後

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現役引退後は中山競馬場で誘導馬となった[11]

2020年にホーストラスト北海道に移動し、余生を送る[11]。2022年より引退名馬繋養展示事業の対象馬となっている[12]

競走成績

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年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2010.08.08 新潟 2歳新馬 18 004.6 0(2人) 03着 柴田善臣 54 芝1800m(良) 1:51.2 (33.0) -0.7 クリーンエコロジー
0000.08.28 新潟 2歳未勝利 17 002.8 0(1人) 02着 柴田善臣 54 芝1800m(良) 1:48.3 (33.9) -0.1 カフェラピード
0000.09.26 中山 2歳未勝利 14 001.2 0(1人) 01着 柴田善臣 54 芝1800m(稍) 1:50.4 (33.9) -0.2 (アントウェルペン)
0000.11.06 東京 百日草特別 500万 10 003.8 0(3人) 02着 柴田善臣 55 芝1800m(良) 1:47.8 (34.0) -0.4 ディープサウンド
0000.11.28 東京 ベゴニア賞 500万 14 002.8 0(2人) 01着 柴田善臣 55 芝1600m(良) 1:34.8 (34.2) -0.3 (コティリオン)
0000.12.26 中山 ホープフルS OP 10 005.4 0(2人) 02着 柴田善臣 56 芝2000m(良) 2:00.4 (34.4) -0.0 ベルシャザール
2011.02.13 東京 共同通信杯 GIII 13 004.9 0(3人) 01着 柴田善臣 56 芝1800m(良) 1:48.5 (33.8) -0.0 (ユニバーサルバンク)
0000.04.24 東京 皐月賞 GI 18 005.9 0(2人) 05着 柴田善臣 57 芝2000m(良) 2:01.5 (35.3) -0.9 オルフェーヴル
0000.05.29 東京 東京優駿 GI 18 008.8 0(4人) 04着 柴田善臣 57 芝2400m(不) 2:32.0 (36.4) -1.5 オルフェーヴル
0000.09.11 ロンシャン ニエル賞 G2 6 0(6人) 06着 柴田善臣 58 芝2400m(稍) -1.7 Reliable Man
0000.10.01 ロンシャン ドラール賞 G2 11 0(9人) 10着 柴田善臣 55 芝1950m(良) -2.1 Byword
0000.12.17 中山 ディセンバーS OP 16 005.9 0(2人) 01着 柴田善臣 55 芝1800m(良) 1.47.0 (34.8) -0.4 (スマートステージ)
2012.01.22 中山 AJCC GII 11 005.1 0(2人) 02着 柴田善臣 55 芝2200m(不) 2.17.8 (36.4) -0.5 ルーラーシップ
0000.04.01 阪神 産経大阪杯 GII 12 006.3 0(3人) 05着 柴田善臣 56 芝2000m(稍) 2.06.0 (35.3) -0.5 ショウナンマイティ
0000.06.02 阪神 鳴尾記念 GIII 10 005.4 0(4人) 04着 柴田善臣 56 芝2000m(良) 2.00.5 (33.3) -0.4 トゥザグローリー
0000.06.02 阪神 宝塚記念 GI 16 069.5 (13人) 08着 柴田善臣 58 芝2200m(良) 2.13.5 (37.1) -2.6 オルフェーヴル
0000.09.23 中山 オールカマー GII 16 003.1 0(2人) 01着 柴田善臣 56 芝2200m(重) 2.15.5 (35.9)  -0.2 ダイワファルコン
0000.10.27 東京 天皇賞(秋) GI 18 017.0 0(6人) 09着 柴田善臣 58 芝2000m(良) 1:58.1 (33.5) -0.8 エイシンフラッシュ
0000.12.23 中山 有馬記念 GI 16 013.9 0(5人) 07着 柴田善臣 57 芝2500m(良) 2:33.0 (36.2) -1.1 ゴールドシップ
2013.02.24 中山 中山記念 GII 15 004.5 0(2人) 01着 柴田善臣 57 芝1800m(良) 1.47.3 (35.3) -0.0 (ダイワファルコン)
0000.05.05 新潟 新潟大賞典 GIII 16 002.9 0(1人) 05着 柴田善臣 58 芝2000m(良) 1:57.7 (34.4) -0.8 パッションダンス
0000.06.02 東京 安田記念 GI 18 029.6 (10人) 12着 柴田善臣 58 芝1600m(良) 1:32.2 (33.5) -0.7 ロードカナロア
0000.06.23 阪神 宝塚記念 GI 11 049.0 0(7人) 06着 柴田善臣 58 芝2200m(良) 2:14.4 (36.0) -1.2 ゴールドシップ
0000.10.27 東京 天皇賞(秋) GI 17 085.8 (13人) 06着 柴田善臣 58 芝2000m(良) 1:59.1 (36.0) -1.6 ジャスタウェイ
0000.11.24 東京 ジャパンC GI 17 054.4 (10人) 09着 柴田善臣 57 芝2400m(良) 2:26.5 (34.0) -0.4 ジェンティルドンナ
0000.12.22 中山 有馬記念 GI 16 047.5 (10人) 13着 柴田善臣 57 芝2500m(良) 2:35.7 (40.0) -3.4 オルフェーヴル
2014.03.02 中山 中山記念 GII 15 015.0 0(6人) 13着 柴田善臣 57 芝1800m(稍) 1.51.4 (37.6) -1.6 ジャスタウェイ
0000.03.30 中山 マーチS GIII 16 012.8 0(6人) 10着 柴田善臣 58 ダ1800m(重) 1:52.5 (38.2) -1.3 ソロル
0000.07.20 函館 函館記念 GIII 16 028.7 (11人) 07着 柴田善臣 57.5 芝2000m(良) 2:00.7 (36.6) -0.6 ラブイズブーシェ
0000.08.24 札幌 札幌記念 GII 14 060.1 0(8人) 09着 柴田善臣 57 芝2000m(良) 2:00.9 (37.5) -1.8 ハープスター
0000.09.28 新潟 オールカマー GII 18 094.3 (16人) 08着 柴田善臣 56 芝2200m(良) 2:12.6 (34.8) -0.4 マイネルラクリマ
0000.11.16 福島 福島記念 GIII 16 010.5 0(7人) 05着 田中勝春 57 芝2000m(良) 1:58.7 (34.3) -0.6 ミトラ
2015.01.04 中山 中山金杯 GIII 17 017.0 0(7人) 09着 柴田善臣 57 芝2000m(良) 1:58.9(34.2) -1.1 ラブリーデイ
0000.03.01 中山 中山記念 GII 11 034.1 0(7人) 08着 柴田善臣 56 芝1800m(稍) 1:51.8(37.0) -1.5 ヌーヴォレコルト
0000.05.10 新潟 新潟大賞典 GIII 16 057.2 (13人) 02着 L.オールプレス 57 芝2000m(良) 1:59.8(33.3) -0.2 ダコール
2016.06.12 東京 エプソムC GIII 18 187.1 (16人) 17着 柴田善臣 59 芝1800m(良) 1:47.6(34.8) -1.4 ルージュバック
0000.07.10 福島 七夕賞 GIII 16 059.5 (15人) 16着 柴田善臣 57 芝2000m(良) 2:01.9(38.9) -3.5 アルバートドック

血統表

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ナカヤマナイト血統サンデーサイレンス系ヘイルトゥリーズン系) / Northern Dancer 5×5=6.25%) (血統表の出典)

ステイゴールド 1994
黒鹿毛 北海道白老町
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 アメリカ
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
ゴールデンサッシュ 1988
栗毛 北海道白老町
*ディクタス
Dictus
Sanctus
Dronic
ダイナサッシュ *ノーザンテースト
*ロイヤルサッシュ

フィジーガール 1996
鹿毛 北海道日高町
*カコイーシーズ
Cacoethes 1986
鹿毛 アメリカ
Alydar Raise a Native
Sweet Tooth
Careless Notion Jester
Miss Uppity
母の母
ツバキヒメ 1984
鹿毛 北海道門別町
マルゼンスキー Nijinsky
*シル
ヒルガオ *スティンティノ
*ロージズデー F-No.6-a

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ナカヤマナイト”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年12月20日閲覧。
  2. ^ ナカヤマナイトが引退、乗馬へ”. ラジオNIKKEI. 2022年7月2日閲覧。
  3. ^ 【有馬記念ドキュメント】みなみ×斉藤、激アツトークバトル”. サンケイスポーツ. 2022年7月2日閲覧。
  4. ^ 【皐月賞】ナカヤマナイト馬場に泣き5着 - sanspo.com 2011年4月25日付け(2011年4月27日閲覧)
  5. ^ 【ニエル賞(G2)・フォワ賞(G2)・ドラール賞(G2)への日本馬の登録 - 日本中央競馬会公式サイト 2011年8月9日付(2011年8月9日閲覧)
  6. ^ 【ディセンバーS】帰国初戦のナカヤマナイトで柴田善騎手が2000勝達成! Umaji-net 2011年12月17日閲覧
  7. ^ ナイト歩様乱れたためAJCC出走回避 日刊スポーツ 2013年01月17日付
  8. ^ 【中山記念】ナカヤマナイト 貫禄の先着、前走回避が吉と出た”. スポーツニッポン. 2022年5月1日閲覧。
  9. ^ ナカヤマナイト引退へ…右前屈腱炎を再発netkeiba.com、2016年7月14日閲覧
  10. ^ ナカヤマナイト号が競走馬登録抹消日本中央競馬会、2016年7月14日閲覧
  11. ^ a b uma1 (2020年11月27日). “ナカヤマナイト | NPO法人ホーストラスト北海道”. 2023年1月26日閲覧。
  12. ^ 引退名馬 ナカヤマナイト”. 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2023年1月26日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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