ノーンプラードゥック駅
ノーンプラードゥック駅 | |
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駅構内より見たノーンプラードゥック駅 | |
ชุมทางหนองปลาดุก Nong Pla Duk Junction | |
所在地 |
タイ王国 ラーチャブリー県 バーンポーン郡 |
駅番号 | 4020 |
所属事業者 | タイ国有鉄道 |
等級 | 三等駅 |
電報略号 | ปด. |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
開業年月日 | 1903年6月19日 |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | 南本線 |
キロ程 | 64.19 km(旧トンブリー駅起点) |
◄コーンバンタン (5.22 km) (4.03 km) バーンポーン► | |
所属路線 | スパンブリー支線 |
キロ程 | 0.00 km(ノーンプラードゥック駅起点) |
(7.41 km) ヤーンパサート► | |
所属路線 | ナムトック支線 |
キロ程 | 0.00 km(ノーンプラードゥック駅起点) |
(3.71 km) タノンソンポーン► |
ノーンプラードゥック駅(ノーンプラードゥックえき、タイ語:สถานีรถไฟชุมทางหนองปลาดุก)は、タイ王国中部ラーチャブリー県バーンポーン郡にある、タイ国有鉄道南本線の駅である。
概要
[編集]ノーンプラードゥック駅は、タイ王国中部ラーチャブリー県の人口17万人が暮らすバーンポーン郡にある、タイ国有鉄道南本線の駅である。当駅は、タイ国鉄鉄道駅の中で3路線が乗り入れている唯一の駅である(貨物線が乗り入れているケンコーイ駅、及びバンコク都内都市交通駅を除く)であるが、当駅乗り入れ列車は8往復[注釈 1]の普通列車のみである(特急、急行、快速は停車しない)。なお、ノーンプラードゥックとはタイ語で「鯰(ナマズ)沼」の意味である。
ナムトック支線
[編集]ナムトック支線には週末に限り観光列車として(下り)909・(上り)910列車が設定されている。両列車はフワヒン方面の(下り)911・(上り)912列車との併結運転で、当駅で分割・併結が行われる。
スパンブリー支線
[編集]輸送密度が非常に低いことで知られるスパンブリー支線は、過去に特急列車を走らせる試みもあったが[1]、普通旅客列車が毎日1往復のみ運転される状況が続いていた。
2022年3月時点では、下り355列車が日曜、上り356列車が月曜のみ運転されるという週1往復体制に変更されている[1]。なお他の曜日は当駅を終点・起点としてバンコク側のみ毎日運転されている。
一方で、支線では初となる貨物輸送実験が2022年3月22日より開始された[1]。
歴史
[編集]1903年6月19日、当駅を含むタイ国鉄南本線第一期区間トンブリー - ペッチャブリー駅間が開通[2]。
第二次世界大戦中大日本帝国陸軍による泰緬鉄道の建設が、1942年6月より開始され、1943年10月に全通した[3]。戦後タイ政府が連合軍より購入し、整備の上再開された[4]。
当駅開設より60年後の1963年6月16日に、3番目の路線であるスパンブリー線が開設された。その後当線のスパンブリー駅より、北本線バンパワイ駅(クルンテープ駅より127.44km地点)までの接続計画もあったが、実現せずに今日に至っている[5]。
- 1903年6月19日 【開業】旧トンブリー駅 - ペッチャブリー駅 (150.49km)
- 1949年6月24日 【開業】ノーンプラードゥック分岐駅 - カーンチャナブリー駅 (52.85km)
- 1963年6月16日 【開業】ノーンプラードゥック分岐駅 - スパンブリー駅 (77.41km)
計画
[編集]- 2023年完成予定(2021年時点)[6]。
- 前述のスパンブリー以北延伸計画のほか、スパンブリー支線ノーンパクチー停車場で分岐し、北本線マップラーチャン駅(アユタヤ県)に至るバイパス新線構想が存在する[1]。本計画はナムトック支線の改良計画を兼ねており、当駅は本線接続駅の役割を引き続き担う予定。
駅構造
[編集]単式及び島式1面の複合型ホーム2面2線をもつ地上駅であり、駅舎はホームに面している[7]。
駅周辺の施設等
[編集]民家に囲まれ閑散としているが、南本線複線化事業に伴い、工事車両基地が設置された[8]。
注釈
[編集]- ^ 2022年5月現在、ナムトック支線の1往復が減便により計7往復。後述の週末観光列車は含まない
脚注
[編集]- ^ a b c d “รถไฟสายสุพรรณบุรีที่ (เกือบ) ถูกลืม” (タイ語). MGR online (2022年3月27日). 2022年5月16日閲覧。
- ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 p.29
- ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 p.155 - p.156
- ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 p.196 - p.197
- ^ 『タイ鉄道旅行』 p.286
- ^ “รีวิว 5 ปี รถไฟทางคู่ เฟสแรก ขยับไทม์ไลน์เปิดใช้ตุลาคม 2566” (タイ語). プラチャーチャート・トゥラギット (2021年5月25日). 2022年5月16日閲覧。
- ^ 『タイ国鉄4000キロの旅』 p.230
- ^ 高木聡 (2020年1月12日). “実に面白い、海外で「日本製」の列車貸し切り”. 東洋経済新報社. 2022年5月14日閲覧。
参考文献
[編集]- 岡本和之 『タイ鉄道旅行』 (めこん、1993年)ISBN 4-8396-0080-5
- 杉本聖一 『魅惑のタイ鉄道』 (玉川新聞社、2000年)ISBN 4-924882-29-1
- 柿崎一郎 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 (京都大学学術出版会、2010年)ISBN 978-4-87698-848-8
- 渡邉乙弘 『タイ国鉄4000キロの旅』 (文芸社、2013年)ISBN 978-4-286-13041-5