コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

フラワーズ・イン・ザ・ダート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ポール・マッカートニー > ポール・マッカートニーの作品 > フラワーズ・イン・ザ・ダート
『フラワー・イン・ザ・ダート』
ポール・マッカートニースタジオ・アルバム
リリース
録音 1987年-1989年
ジャンル ロック
時間
レーベル キャピトル、パーロフォン
プロデュース ポール・マッカートニー、ミッチェル・フルーム、ニール・ドーフスマン、トレヴァー・ホーン、スティーヴ・リプトン、エルヴィス・コステロデイヴィッド・フォスタークリス・ヒューズロス・カラム
ポール・マッカートニー アルバム 年表
バック・イン・ザ・U.S.S.R.
(1988年)
フラワーズ・イン・ザ・ダート
(1989年)
ポール・マッカートニー・ライブ!! 1989-1990
(1990年)
テンプレートを表示

フラワーズ・イン・ザ・ダート』(Flowers In The Dirt)は1989年に発売されたポール・マッカートニーアルバム

10曲目・That day is doneの歌詞の一節「flowers in the dirt」をアルバム名にしている。

解説

[編集]

1980年代後半、マッカートニーは『ワンス・アポン・ア・ロング・アゴー』等、フィル・ラモーンのプロデュースにより一部の楽曲を制作していたが、1987年にコンビを解消。エルヴィス・コステロとの出会いが大きな意味を持った作品。電話を通じて知り合ったポールとエルヴィスは、多くの曲を共作し、そのうち4曲は本作に、2曲はエルヴィスのアルバムスパイク』(1989年)に収録された。また、曲ごとに様々なプロデューサーを起用し、サウンドに幅を持たせているが、ポール本来のメロディアスで親しみやすい作風を貫いている。

本作発表後、実にウイングス以来となるワールド・ツアーを行う。1989年9月から1990年7月に及ぶ大規模なもので、セットリストは彼が長年演奏を躊躇していたビートルズ時代の楽曲が半数を占めていた。

1991年には、来日記念盤としてボーナスCDを追加した2枚組『フラワーズ・イン・ザ・ダート -スペシャル・パッケージ-』が限定発売された。ボーナスCDには、新録音の「ロング・アンド・ワインディング・ロード」や、「ラヴ・ミー・ドゥ」と「P.S.アイ・ラヴ・ユー」を繋ぎ合わせた「P.S.ラヴ・ミー・ドゥ」など8トラックを収録。

本作は、マッカートニーのアルバムとしては永らく最後の全英アルバムチャート1位獲得となっていたが、2020年にリリースされたマッカートニーIIIが31年ぶりの全英1位を獲得したことによりこれは解消。

楽曲

[編集]
  • 「マイ・ブレイヴ・フェイス」(先行シングル)「ユー・ウォント・ハー・トゥー」「ケアレス・ラヴに気をつけて」「ふりむかないで」の4曲は、ポールとエルヴィス・コステロの共作で、他はマッカートニーが作詞・作曲。「ユー・ウォント・ハー・トゥー」では、マッカートニーとコステロのデュエット・ボーカルも聴ける。
  • 「ラフ・ライド」「フィギュア・オブ・エイト」「ハウ・メニー・ピープル」「太陽はどこへ?」の4曲は、マッカートニー、トレヴァー・ホーン、スティーヴ・リプトンの共同プロデュース。トレヴァーの色が出た、テクノロジカルな音作りを披露している。「フィギュア・オブ・エイト」はツアーのオープニングナンバーであった。
  • 「幸せなる結婚」は、デイヴィッド・フォスターとの共同プロデュースで、デヴィッド・ギルモアピンク・フロイド)がゲスト参加。
  • 「プット・イット・ゼア」のストリングス・アレンジは、マッカートニーとジョージ・マーティンによる。
  • 「ふりむかないで」にはニッキー・ホプキンスがピアノでゲスト参加。マッカートニーとはビートルズ時代の「レボリューション」以来の競演を果たした。
  • 2016年6月に発売されたベスト・アルバム『ピュア・マッカートニー~オール・タイム・ベスト』には、このアルバムからの楽曲が1曲も収録されていない。

収録曲

[編集]
  1. マイ・ブレイヴ・フェイス - "My Brave Face"
  2. ラフ・ライド - "Rough Ride"
  3. ユー・ウォント・ハー・トゥー - "You Want Her Too"
  4. ディストラクションズ - "Distractions"
  5. 幸せなる結婚 - "We Got Married"
  6. プット・イット・ゼア - "Put It There"
  7. フィギュア・オブ・エイト - "Figure Of Eight"
  8. ディス・ワン - "This One"
  9. ケアレス・ラヴに気をつけて - "Don't Be Careless Love"
  10. ふりむかないで - "That Day Is Done"
  11. ハウ・メニー・ピープルチコ・メンデスに捧ぐ) - "How Many People"
  12. モーター・オブ・ラヴ - "Motor Of Love"
  13. 太陽はどこへ? - "Ou Est Le Soleil" *CDのみのボーナス・トラック
    以下は「ポール・マッカートニー・コレクション」と題したデジタル・リマスター盤で再発の際に追加されたボーナス・トラック
  14. バック・オン・マイ・フィート - "Back On My Feet"  
  15. フライング・トゥ・マイ・ホーム - "Flying To My Home"  
  16. ラヴリエスト・シング - "Loveliest Thing" 
  17. "This One (Club Lovejoys Mix)"

※17.は2007年、iTunes Store販売版のボーナス・トラック。(12”収録バージョン)

「スペシャル・パッケージ」ボーナスCD

  1. メッセージ - "Message" ※日本のファンへのメッセージ
  2. ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード - "The Long And Winding Road"
  3. ラヴリエスト・シング - "Loveliest Thing"
  4. ラフ・ライド(ヴィデオ・ヴァージョン)- "Rough Ride"
  5. 太陽はどこへ?(7インチ・ミックス)- "Ou Est Le Soleil (7"MIX)"
  6. ママズ・リトル・ガール - "Mama's Little Girl"
  7. セイム・タイム・ネクスト・イヤー - "Same Time Next Year"
  8. パーティ・パーティ - "Party Party"
  9. P.S.ラヴ・ミー・ドゥ - "P.S. Love Me Do"

クレジット

[編集]