TOTOジャパンクラシック
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TOTOジャパンクラシック | |
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トーナメント情報 | |
創設 | 1973年 |
開催地 | 滋賀県(2024年) |
開催コース |
瀬田ゴルフコース北コース(2024年) (2023年以前については文中の表参照) |
基準打数 | Par72(2019年参考)[1] |
ヤーデージ | 6659Yards(2019年参考)[1] |
主催 |
TOTO株式会社 株式会社毎日放送 株式会社スポーツニッポン新聞社[2] |
ツアー | 全米女子プロゴルフ協会 |
競技方法 | ストロークプレー |
賞金総額 | 200万米ドル(2022年)[2] |
開催月 | 11月 |
最高記録 | |
通算スコア |
-24 アニカ・ソレンスタム (2003年) |
最新優勝者 | |
竹田麗央(2024年) |
TOTOジャパンクラシック(TOTO JAPAN CLASSIC)は、日本の女子プロゴルフトーナメントで、日本で唯一行われる全米女子プロゴルフ協会(LPGA)と日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の共催で行われる大会である。
概要
[編集]TOTO(2015年より)・毎日放送・スポーツニッポン新聞社主催により、毎年11月第1週から第2週にかけて行われている。
1973年・1974年は「LPGAジャパンクラシック」として開催され、当時毎日放送が加盟していたNET(現:テレビ朝日)系列 で放送された。1975年から1979年までは「LPGA美津濃クラシック」として開催された。同時に、在阪局のネットチェンジの影響でTBS系列へ移行した。
1980年から1992年までは「マツダジャパンクラシック」、1993年から1997年までは「東レジャパンクイーンズカップ」として開催され、毎年毎日放送とTBSの交互による製作で関西または関東のゴルフコースを舞台に開催された。マツダジャパンクラシック時代は、一度主催者の本社がある広島県で開催されたこともあり、広島電鉄が広告電車を運転したこともあった。その後1998年のみ「LPGAジャパンクラシック」として開催され、1999年からは前年まで開催されていた「ミズノオープンレディーストーナメント」(ミズノ・読売テレビ主催)と統合され「ミズノクラシック」へと改名される。1999年までは関東と関西で交互に開催されていた。
2001年からはミズノ単独主催となり、2005年までは滋賀県大津市の瀬田ゴルフコース・北コースで、また2006年から2015年までは、近畿日本鉄道の伊勢志摩事業計画の一環として三重県志摩市にある近鉄賢島カンツリークラブで開催されていた。2016年については当初開催コース未定となっていたが、2016年1月20日に茨城県小美玉市にある太平洋クラブ美野里コースで開催されることを日本女子プロゴルフ協会が発表した[3]。2018年から再び瀬田ゴルフコース・北コースにて開催[4]。
優勝者にはレース・トゥ・CMEグローブポイント500点が獲得される。
国内はもちろん、アメリカからもプレーヤーが賞金総額200万ドル、優勝賞金30万ドル(2022年現在)[2]を賭けて争う。また、優勝者には副賞としてメルセデス・ベンツ(2008年から)が贈呈される(かつてはBMW、さらにマツダが副賞だった)。2001年から2005年までアニカ・ソレンスタムが5連覇したトーナメントとして有名である。しかし米ツアーは終盤戦のため、この大会を欠場する選手が多い。
2020・21年は新型コロナウイルスによる渡航制限を受けて、JLPGA特別公認競技としてJLPGA単独で無観客開催[5]。大会として回数にカウントされていない。
2021年度より4日間競技として開催される[6]。
歴代優勝者
[編集]開催年 | 大会名称 | 優勝者名 | スコア | 開催地 | 開催コース |
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1973年 | LPGAジャパンクラシック | ジャン・フェラリス | EVEN | 千葉県 | 袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース |
1974年 | 樋口久子 | -4 | 奈良県 | 法隆寺カントリー倶楽部 | |
1975年 | LPGA美津濃クラシック | ジムリー・ハムリン | -1 | 大阪府 | 茨木国際ゴルフ倶楽部 |
1976年 | ドナ・カポニ | -5 | 兵庫県 | 花屋敷ゴルフ倶楽部・よかわコース | |
1977年 | デビー・マッシー | -2 | |||
1978年 | 岡田美智子 | -6 | |||
1979年 | エイミー・オルコット | -11 | 花屋敷ゴルフ倶楽部・ひろのコース | ||
1980年 | マツダジャパンクラシック | 大迫たつ子 | -9 | ||
1981年 | パティ・シーハン | -9 | 神奈川県 | 相模原ゴルフクラブ西コース | |
1982年 | ナンシー・ロペス | -9 | 滋賀県 | 名神八日市カントリークラブ | |
1983年 | パット・ブラッドリー | -10 | 埼玉県 | 武蔵丘ゴルフコース | |
1984年 | 吉川なよ子 | -6 | 広島県 | 広島カンツリー倶楽部八本松コース | |
1985年 | ジェーン・ブラロック | -10 | 埼玉県 | 武蔵丘ゴルフコース | |
1986年 | 涂阿玉 | -3 | 兵庫県 | ライオンズカントリー倶楽部 | |
1987年 | 森口祐子 | -10 | 埼玉県 | 武蔵丘ゴルフコース | |
1988年 | パティ・シーハン | -10 | |||
1989年 | エレイン・クロスビー | -11 | 滋賀県 | 瀬田ゴルフコース・北コース[注 1] | |
1990年 | デビー・マッシー | -11[注 2] | 埼玉県 | 武蔵丘ゴルフコース | |
1991年 | リサロッテ・ノイマン | -5 | 滋賀県 | 瀬田ゴルフコース・北コース | |
1992年 | ベッツィ・キング | -11 | 埼玉県 | 武蔵丘ゴルフコース | |
1993年 | 東レ・ジャパンクイーンズカップ | -11 | 兵庫県 | ライオンズカントリー倶楽部 ホワイト・レッドコース | |
1994年 | 高又順(コウ・ウスン) | -7 | 千葉県 | オークヒルズカントリークラブ | |
1995年 | -9 | 滋賀県 | 瀬田ゴルフコース・北コース | ||
1996年 | 平瀬真由美 | -4 | 茨城県 | 利根ゴルフ倶楽部 | |
1997年 | リサロッテ・ノイマン | -11 | 滋賀県 | 瀬田ゴルフコース・北コース | |
1998年 | LPGAジャパンクラシック | 小林浩美 | -11 | 埼玉県 | 武蔵丘ゴルフコース |
1999年 | ミズノクラシック | マリア・ヨース | -15 | 滋賀県 | 瀬田ゴルフコース・北コース |
2000年 | ロリー・ケーン | -13 | |||
2001年 | アニカ・ソレンスタム | -13 | 埼玉県 | 武蔵丘ゴルフコース | |
2002年 | -15 | 滋賀県 | 瀬田ゴルフコース・北コース | ||
2003年 | -24 | ||||
2004年 | -22 | ||||
2005年 | -21 | ||||
2006年 | カリー・ウェブ | -14 | 三重県 | 近鉄賢島カンツリークラブ | |
2007年 | 上田桃子 | -13 | |||
2008年 | 申智愛 | -15 | |||
2009年 | 宋ボベ | -15 | |||
2010年 | 申智愛 | -18 | |||
2011年 | 上田桃子 | -16 | |||
2012年 | ステイシー・ルイス | -11 | |||
2013年 | テレサ・ルー | -14 | |||
2014年 | 李美香(イ・ミヒャン)[7] | -11 | |||
2015年 | TOTOジャパンクラシック | アン・ソンジュ[8] | -16 | ||
2016年 | フォン・シャンシャン | -13[9] | 茨城県[3] | 太平洋クラブ美野里コース[3] | |
2017年 | -19[10] | ||||
2018年 | 畑岡奈紗 | -14[4] | 滋賀県 | 瀬田ゴルフコース・北コース | |
2019年 | 鈴木愛[1] | -17[1] | |||
2020年
(JLPGA単独開催) |
申智愛[11] | -19 | 茨城県 | 太平洋クラブ美野里コース | |
2021年
(JLPGA単独開催) |
古江彩佳[12] | -16 | 滋賀県 | 瀬田ゴルフコース・北コース[注 3] | |
2022年 | ジェマ・ドライブラ[13] | 268(-20) | |||
2023年 | 稲見萌寧 [14] | 266(-22) | 茨城県 | 太平洋クラブ美野里コース | |
2024年 | 竹田麗央 | 201(ー15)[注 4] | 滋賀県 | 瀬田GC北C | |
2025年 |
出場資格
[編集]USLPGAとJLPGAの共催試合で、出場資格は、USLPGA CMEポイントランキング上位43名、JLPGA メルセデスランキング(富士通レディース)までの上位35名、計78名。
予選落無の4日間競技。
テレビ放送について
[編集]- アメリカ国内ではLPGAツアーの放映権を持つゴルフ・チャンネルで生中継される。しかし2009年以降はWGCのHSBCチャンピオンズ(開催は中国・上海)と時期が重なることと、大会主催者のMBSの配慮から『ゴルフセントラル』内でハイライトのみが放送されている。
- 日本においては第3日・最終日が毎日放送を制作局として、TBS系列全国28局ネットで生中継(但し延長対応は無し。)[注 5]。またCS放送のGAORAでは大会4日間すべて放送されており、初日、2日目は生中継、3日目及び最終日は、前半が生中継、後半が録画放送となっている。
- なお、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は2022シーズンからJLPGAが管轄している大会のネット配信を行うことを発表しているが、本大会はLPGA共催のため、JLPGA公認大会の配信権を保有しているDAZN及びU-NEXTでの配信は実施しない[15]。
- また、日本国内においてLPGAツアーの放映権を持つWOWOWでも同様に放送はされない。
- 2021年大会はMBS動画イズムにてライブ配信された。
- 2023年大会から、午後の部のみではあるが、全日程大会公式サイトおよびスポーツナビにて無料ライブ配信が行われている[16]。
- 2006年の大会では、宮里藍の成績を首位に立っていないにもかかわらず、首位に立ったように表示(LEADER表示)して、1ヶ月後の12月8日に制作局の毎日放送が総務省から厳重注意を受けた。
- かつては第2日、最終日は2時間で放送されていたが、現在は第3日のみ1時間半に短縮されている[注 6]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ この時のホール進行の順番は、アウトコースが、1・8・9・10・11・12・17・15・16番の順。インコースが、13・14・2・3・4・5・6・7・18番の順で進められた。これは2019年大会まで続けられた。
- ^ 最終日が悪天候のため中止。2日間36ホールに短縮。
- ^ フロントナインは1番、15番、16番、10番、9番、13番、14番、2番、3番ホールの順に進行(パー35)、バックナインは4番から8番、11番、12番、17番、18番ホールの順に進行(パー37)。
- ^ 3日日が悪天候のため中止。54ホールに短縮。アメリカのマリア・アレックスとの6ホールに及ぶプレーオフを制す。
- ^ 2019年大会は、天皇・皇后の即位パレード「祝賀御列の儀」の生中継を放送するため、最終日も生中継された。ただし、延長対応が無かったため、後刻、速報番組の中で最終結果が放送された。
- ^ 新潟放送は通常15時から『ウイニング競馬』(テレビ東京制作)をネット受けしている関係上(新潟総合テレビで代替放送されない限り)、ゴルフ中継で番組が約1ヶ月間番組が休止になるのを防ぐ観点から、『ウイニング競馬』は15時24分からのスタートとなる(カシオワールドオープンも同様に扱う。)。逆に『三井住友VISA太平洋マスターズ』や『ダンロップフェニックストーナメント』が放送される場合は休止となる(BSテレ東で視聴可能)。
出典
[編集]- ^ a b c d 鈴木愛が完全Vで米ツアー初勝利 賞金女王へ前進 - 日刊スポーツ、2019年11月10日配信、同日閲覧
- ^ a b c TOTOジャパンクラシック・大会概要 - 毎日放送大会公式サイト、2019年11月10日閲覧
- ^ a b c 全米女子プロゴルフ協会公式戦 茨城・太平洋クラブ美野里コースに決定 - スポニチアネックス、2016年1月21日閲覧
- ^ a b 畑岡奈紗が米ツアー2勝目 7年ぶりの日本勢優勝 - 日刊スポーツ、2018年11月4日配信、同日閲覧
- ^ 全米女子プロゴルフ協会公式戦「TOTOジャパンクラシック」開催中止、および日本女子プロゴルフ協会特別公認大会開催の決定について TOTO、MBS、スポニチ、JLPGA
- ^ (英語)『LPGA COMES BACK STRONGER THAN EVER WITH 2021 TOUR SCHEDULE』(HTML)(プレスリリース)The Ladies Professional Golf Association、2020年12月18日 。2020年12月20日閲覧。
- ^ イ・ミヒャンがツアー初勝利 香妻琴乃はプレーオフで散る - ゴルフダイジェスト・オンライン(2014年11月9日)
- ^ アン・ソンジュがプレーオフ制し今季2勝目 史上最速で生涯7億円突破 - ゴルフダイジェスト・オンライン(2015年11月8日)
- ^ フォン・シャンシャン2週連続V、堀琴音が3位タイ - 日刊スポーツ、2016年11月6日閲覧
- ^ フォン・シャンシャンが大会連覇 畑岡奈紗は33位 - 日刊スポーツ、2017年11月5日閲覧
- ^ 申ジエが逃げ切りで今季2勝目 笹生優花2位、渋野日向子30位 - Alba.net 2020年11月8日配信
- ^ 古江が逃げ切り今季6勝目 稲見が2位 渋野は7位 女子ゴルフTOTOジャパンクラシック スポーツニッポン2021年11月7日配信
- ^ 英国出身の29歳、ジェマ・ドライブラが逆転で米ツアー初優勝!2位永井花奈に4打差の圧勝V スポーツニッポン2022年11月6日配信
- ^ 「稲見萌寧が434日ぶりの優勝で通算13勝目 東京五輪銀メダルの実力者、競り合い制して復活V」『日刊スポーツ』 日刊スポーツ新聞社、2023年11月5日。2023年11月5日閲覧。
- ^ “DAZN、国内女子ゴルフツアー36試合の予選&決勝Rをライブ配信”. 日刊スポーツ (2022年3月4日). 2022年3月15日閲覧。
- ^ “【女子ゴルフ】TOTO ジャパンクラシック 2023【無料配信】|日程・放送予定・出場選手”. スポーティングニュース. (2023年10月30日) 2023年11月3日閲覧。