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レモンバーベナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レモンバーベナ
レモンバーベナ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 lamiids
: シソ目 Lamiales
: クマツヅラ科 Verbenaceae
: コウスイボク属 Aloysia [1]
: コウスイボク A. citrodora
学名
Aloysia citrodora
和名
コウスイボク、ボウシュウボク

レモンバーベナ (Aloysia citrodora[2]) はクマツヅラ科の落葉低木(シノニムAloysia triphylla)。和名は、コウスイボク(香水木)、ボウシュウボク(防臭木)。

特徴

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クマツヅラ科の植物は、全部で75属役300種が知られている[3]。レモンバーベナは、アルゼンチンチリペルー原産。17世紀スペインによってヨーロッパにもたらされた。

高さ1-3mに成長し、葉は強いレモンの香りを放つ。小説『風とともに去りぬ』では、主人公スカーレット・オハラの母親エレンが好んだ香りとして描かれている。

豊富な日光、多量の水、さらっとしたローム土壌を好み、寒さに敏感である。はライトグリーンメスの形をしている。8-9月に薄紫色もしくは白色の小さなをつける。

レモンバーベナの葉は魚や鳥肉料理、野菜マリネサラダドレッシングジャムプリン、飲料にレモンの風味を加えるのに使われる。また、ハーブティーシャーベットにも使われる。

葉から採れる精油は、香水石けん化粧品香料に用いられてきた[4]

また、順天堂大学とアンナジャ国立大学(パレスチナ)との国際共同研究により、葉から採れる精油には、皮膚がん黒色腫の増殖を抑える効果が発見された[5]

関連項目

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脚注

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  1. ^ 米倉浩司『高等植物分類表』(重版)北隆館、2010年。ISBN 978-4-8326-0838-2 
  2. ^ Armada J. & A. Barra. 1992. On Aloysia Palau (Verbenaceae). Taxon 41:88–90.
  3. ^ 瀧井康勝『366日 誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、321頁。 
  4. ^ 基本ハーブの事典 東京堂出版 北野佐久子 2005年P225
  5. ^ レモンバーベナ植物由来の精油が皮膚がん黒色腫の増殖を抑えることを発見”. 順天堂大学 (2021年8月24日). 2024年11月13日閲覧。

外部リンク

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