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アオモジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アオモジ
アオモジ
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : モクレン類 Magnoliids
: クスノキ目 Laureales
: クスノキ科 Laureaceae
: ハマビワ属 Litsea
: アオモジ L. cubeba
学名
Litsea cubeba (Lour.) Pers. (1807)[1]
シノニム
和名
アオモジ(青文字)
英名
May chang

アオモジ(青文字[6]学名: Litsea cubeba)は、クスノキ科ハマビワ属落葉小高木中国日本九州南部および[[[沖縄]][6])、台湾インドネシアおよび他の東南アジア原産。暖かい地方の山野に生える[6]。別名、タイワンクロモジ[1]

漢語名

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中国名は山雞椒(別名:山胡椒)[1]漢語では山蒼樹、山胡椒等と呼ばれる[7]

台湾原住民タイヤル族の言葉(タイヤル語)でmaqawと呼ばれ、「馬告」と表記される。香辛料(スパイス)の一種として「マーガオ」という名前で日本でも入手可能である。

特徴

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高さは3 - 5メートル (m) ほどになる[8]雌雄異株[6]木部果実のそれぞれに芳香がある[9]。樹皮は若木は緑褐色だが、成木になると茶褐色で縦に裂ける[6]。枝は淡緑色[6]葉芽は長楕円形の鱗芽で、2 - 3枚の葉状の芽鱗に包まれている[6]。花芽は総苞片に包まれた球形で目立ち、柄は下を向き、その多くは節につく[6]。葉痕は半円形で、維管束痕が1個つく[6]

利用

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早春の花材として出回っている[6]。木部は、家具民芸品として、果実は、エッセンシャルオイルの抽出に利用される。

油の抽出

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果実からの精油の抽出率は3〜5%ほどであり、その70〜85%はシトラールである[10]。中国における精油 "Litsea cubeba"としての農園栽培による年間の産出量は500トンから1,500トンにおよび、石鹸の香料や“香味”そのものとして、またビタミンAスミレを模倣した香りの原料にも用いられる[11]

脚注

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参考文献

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  • 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、236頁。ISBN 978-4-416-61438-9 
  • 邱年永、許喬木共著『原色野生食用植物圖鑑』南天書局有限公司、1993年、283頁。ISBN 9789576381478 
  • 國立編譯館、鄭武燦編著『臺灣植物圖鑑 (上冊)』茂昌圖書、2000年2月。ISBN 9578981619 
  • Lawless, Julia (1995). The Illustrated Encyclopedia of Essential Oils. Element Books Ltd. ISBN 1-85230-661-0