チャイブ
チャイブ | |||||||||||||||||||||
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チャイブ
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保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||
分類(APG III) | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Allium schoenoprasum L. var. schoenoprasum (1753) [2] | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
セイヨウアサツキ エゾネギ | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Chives |
100 gあたりの栄養価 | |
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エネルギー | 126 kJ (30 kcal) |
4.35 g | |
糖類 | 1.85 g |
食物繊維 | 2.5 g |
0.73 g | |
飽和脂肪酸 | 0.146 g |
一価不飽和 | 0.095 g |
多価不飽和 | 0.267 g |
3.27 g | |
トリプトファン | 0.037 g |
トレオニン | 0.128 g |
イソロイシン | 0.139 g |
ロイシン | 0.195 g |
リシン | 0.163 g |
メチオニン | 0.036 g |
フェニルアラニン | 0.105 g |
チロシン | 0.095 g |
バリン | 0.145 g |
アルギニン | 0.237 g |
ヒスチジン | 0.057 g |
アラニン | 0.148 g |
アスパラギン酸 | 0.303 g |
グルタミン酸 | 0.677 g |
グリシン | 0.162 g |
プロリン | 0.216 g |
セリン | 0.148 g |
ビタミン | |
ビタミンA相当量 |
(27%) 218 µg(24%) 2612 µg323 µg |
チアミン (B1) |
(7%) 0.078 mg |
リボフラビン (B2) |
(10%) 0.115 mg |
ナイアシン (B3) |
(4%) 0.647 mg |
パントテン酸 (B5) |
(6%) 0.324 mg |
ビタミンB6 |
(11%) 0.138 mg |
葉酸 (B9) |
(26%) 105 µg |
ビタミンB12 |
(0%) 0 µg |
コリン |
(1%) 5.2 mg |
ビタミンC |
(70%) 58.1 mg |
ビタミンD |
(0%) 0 IU |
ビタミンE |
(1%) 0.21 mg |
ビタミンK |
(203%) 212.7 µg |
ミネラル | |
ナトリウム |
(0%) 3 mg |
カリウム |
(6%) 296 mg |
カルシウム |
(9%) 92 mg |
マグネシウム |
(12%) 42 mg |
リン |
(8%) 58 mg |
鉄分 |
(12%) 1.6 mg |
亜鉛 |
(6%) 0.56 mg |
マンガン |
(18%) 0.373 mg |
セレン |
(1%) 0.9 µg |
他の成分 | |
水分 | 90.65 g |
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%はアメリカ合衆国における 成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。 出典: USDA栄養データベース |
チャイブ(英: Chives、学名: Allium schoenoprasum var. schoenoprasum)は、ヒガンバナ科ネギ属の葉菜または根菜。フランス名はシブレット(仏: Ciboulette)[4]、イタリア名はチポリーナ(伊: Cipollina)、和名ではエゾネギ(蝦夷葱)[5]、別名セイヨウアサツキ(西洋浅葱)ともよばれる。アサツキやネギのなかまのハーブで、デリケートな香りをもち、スープやサラダに使われる。
なお、アサツキ(A. schoenoprasum var. foliosum)はチャイブの変種である。
特徴
[編集]原産地はユーラシアといわれる[5]。葉は細い円筒形で先がすぼまっている。ラッキョウに似た地下茎を持ち、鱗茎が分球して群生する。 形態的には細い青ネギやアサツキによく似ているが[6]、アサツキが夏になると休眠することに対して、チャイブは冬に地上部は枯れるが休眠はしない。全体に、ほのかにニンニクのような香りがある[6]。2年目以降の5月ごろに、花が咲く[6]。
アサツキと混植すると交雑しやすく、容易に雑種が出来てしまうので注意が必要。繁殖はタネ、または株分けによって行える。
名称
[編集]上記の通りセイヨウアサツキ、エゾネギなどの和名がある。
鱗茎が分球し群生するので、特に英語ではchivesと複数形で書かれる。
栽培
[編集]春に種をまき、初夏にかけて植え付け、盛夏から秋にかけて葉を収穫する[6]。種はポットまきにして育苗する[6]。本葉が3 - 4枚出てきたら、株間を30センチメートル (cm) ほどあけて定植する[6]。植え付け後の2週間後に、軽く追肥を行い、株元に土寄せをする[6]。葉を収穫するときは、草丈が20 cm以上に伸びたときに根元を少し残して切り取るようにする[6]。収穫後もまた葉が伸びてくるので、一年で2、3回収穫できる[6]。
利用
[編集]主に茎葉を食用にし、ハーブとして利用する。野菜としての旬は4 - 10月といわれ、根元から葉先まで瑞々しく、ハリのあるものが良品とされる[4]。西洋料理では、主に刻んで料理の仕上げの風味づけ、青味に使われる[4]。アサツキに似た姿をしているが、風味はアサツキよりもデリケートである[4]。生のまま刻んでクリームチーズやバターと練り込んで風味づけに使ったり、スモークサーモン、サラダ、スープの浮身に散らす使い方が一般的である[4][5]。卵との相性も良く、オムレツの具や飾りにも使われる[5]。ピンク色の花(ネギ坊主)もエディブルフラワーとして食べることができ、料理に添えて飾ったり、刻んで加えたりして利用する[4][6]。
栄養価は、β-カロテン、カルシウムが豊富である[4][5]。カロテンを豊富に含む緑黄色野菜で、油で炒めてから使うと体内でのカロテン吸収がよい。 ネギやニンニクのような芳香成分(硫化アリル)を多く含むことから、ネギと同じ芳香を持つ。硫化アリルにはビタミンB1と結合して、糖質をエネルギーに変えやすくする作用がある。また薬味として取ると食欲増進効果がある[4][5]。
脚注
[編集]- ^ Maxted, N. & Rhodes, L. (2016). Allium schoenoprasum. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T172256A19391728. doi:10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T172256A19391728.en Downloaded on 05 January 2019.
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Allium schoenoprasum L. var. schoenoprasum”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年4月27日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Allium schoenoprasum L. var. bellum Kitam.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年4月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 主婦の友社編 2011, p. 265.
- ^ a b c d e f 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 178.
- ^ a b c d e f g h i j 金子美登 2012, p. 157.
参考文献
[編集]- 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編『かしこく選ぶ・おいしく食べる 野菜まるごと事典』成美堂出版、2012年7月10日、178頁。ISBN 978-4-415-30997-2。
- 金子美登『有機・無農薬でできる野菜づくり大事典』成美堂出版、2012年4月1日、157頁。ISBN 978-4-415-30998-9。
- 主婦の友社編『野菜まるごと大図鑑』主婦の友社、2011年2月20日、265頁。ISBN 978-4-07-273608-1。