世羅郡
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世羅郡(せらぐん)は、広島県(備後国)の郡。2023年現在、所属する自治体は世羅町(せらちょう)のみ。
人口13,914人、面積278.14km²、人口密度50人/km²。(2024年11月1日、推計人口)
郡域
[編集]1878年(明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、下記の区域にあたる。
- 三原市の一部(大和町福田・大和町上徳良・大和町下徳良・大和町萩原・大和町篠・大和町蔵宗)
- 府中市の一部(上下町松崎)
- 三次市の一部(甲奴町小童・甲奴町宇賀・吉舎町徳市・三和町敷名・三和町上壱・三和町飯田)
- 東広島市の一部(豊栄町吉原・豊栄町飯田)
- 世羅町の大部分(宇津戸を除く)
歴史
[編集]近世以降の沿革
[編集]- 甲山町、東神崎村、西上原村、小世良村、川尻村、東上原村、伊尾村、小谷村、松崎村、青近村、別迫村、堀越村、京丸村、青水村、津口村、小国村、篠村、蔵宗村、吉原村[1]、飯田村、上野山村[2]、敷名村、中村[3]、黒川村、上津田村、下津田村、長田村、徳市村、黒淵村、戸張村、安田村、小童村、宇賀村、山中福田村、壱歩村、中原村、赤屋村、井折村、本郷村[4]、寺町村、西神崎村、青山村、三郎丸村、重永村、賀茂村、萩原福田村、萩原村[5]、下徳良村、上徳良村、田打村
- 明治4年7月14日(1871年8月29日) - 廃藩置県により広島県の管轄となる。
- 明治11年(1878年)11月1日 - 郡区町村編制法の広島県での施行により、行政区画としての世羅郡が発足。「甲奴世羅三谿郡」役所が甲山町に設置され、甲奴郡・三谿郡とともに管轄。
- 明治15年(1882年) - 上野山村・壱歩村が合併して上壱村となる。(1町48村)
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の各村が発足。(13村)
- 甲山村 ← 甲山町、西上原村、小世良村(現・世羅町)
- 三川村 ← 小谷村、伊尾村、川尻村、東上原村(現・世羅町)、松崎村(現・府中市)
- 東村 ← 別迫村、青近村、赤屋村(現・世羅町)
- 広定村 ← 小童村、宇賀村(現・三次市)
- 大見村 ← 戸張村、安田村、徳市村(現・世羅町)
- 津久志村 ← 黒淵村、山中福田村、津口村(現・世羅町)
- 小国村(単独村制。現・世羅町)
- 津名村 ← 敷名村(現・三次市)、上津田村、下津田村、長田村(現・世羅町)
- 上田村 ← 上壱村(現・三次市)、飯田村(現・東広島市、三次市)
- 吉川村 ← 吉原村(現・東広島市、世羅町)、中村、黒川村(現・世羅町)
- 神田村 ← 萩原村、萩原福田村、蔵宗村、篠村、上徳良村、下徳良村(現・三原市)
- 西大田村 ← 賀茂村、青水村、重永村、田打村、中原村、京丸村、堀越村(現・世羅町)
- 東大田村 ← 本郷村、井折村、寺町村、三郎丸村、青山村、東神崎村、西神崎村(現・世羅町)
- 明治29年(1896年)11月7日 - 上田村が改称して上山村となる。
- 明治31年(1898年)2月10日 - 甲山村が町制施行して甲山町となる。(1町12村)
- 明治32年(1899年)7月1日 - 郡制を施行。郡役所が本郡単独となる。
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和30年(1955年)
- 昭和31年(1956年)1月15日 - 津久志村が世羅町に編入。(3町1村)
- 昭和32年(1957年)6月10日 - 甲山町の一部(松崎)が甲奴郡上下町に編入。
- 昭和33年(1958年)10月10日 - 広定村が甲奴郡甲奴町と合併し、改めて甲奴郡甲奴町が発足。(3町)
- 平成16年(2004年)10月1日 - 甲山町・世羅町・世羅西町が合併し、改めて世羅町が発足。(1町)
変遷表
[編集]自治体の変遷
明治22年以前 | 明治22年4月1日 町村制施行 |
明治22年 - 昭和20年 | 昭和21年 - 昭和64年 | 平成1年 - 現在 | 現在 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
萩原村 | 神田村 | 神田村 | 昭和30年3月31日 豊田郡大和町 |
昭和31年4月1日 賀茂郡大和町 |
平成17年3月22日 三原市 |
三原市 | |
萩原福田村 | |||||||
蔵宗村 | |||||||
篠村 | |||||||
上徳良村 | |||||||
下徳良村 | |||||||
松崎村 | 三川村 | 三川村 | 昭和30年2月11日 甲山町 |
昭和32年6月10日 甲奴郡上下町に編入 (松崎) |
平成16年4月1日 府中市に編入 |
府中市 | |
小谷村 | 昭和32年6月10日 甲奴郡上下町に編入 (松崎) 甲山町 |
平成16年10月1日 世羅町 |
世羅町 | ||||
伊尾村 | |||||||
川尻村 | |||||||
東上原村 | |||||||
甲山村 | 甲山村 | 明治31年2月10日 町制 甲山町 | |||||
西上原村 | |||||||
小世良村 | |||||||
別迫村 | 東村 | 東村 | |||||
青近村 | |||||||
赤屋村 | |||||||
御調郡宇津戸村 | 御調郡宇津戸村 | 御調郡宇津戸村 | |||||
戸張村 | 大見村 | 大見村 | 昭和30年1月10日 世羅町 | ||||
安田村 | |||||||
徳市村 | |||||||
賀茂村 | 西大田村 | 西大田村 | |||||
青水村 | |||||||
重永村 | |||||||
田打村 | |||||||
中原村 | |||||||
京丸村 | |||||||
堀越村 | |||||||
本郷村 | 東大田村 | 東大田村 | |||||
井折村 | |||||||
寺町村 | |||||||
三郎丸村 | |||||||
青山村 | |||||||
東神崎村 | |||||||
西神崎村 | |||||||
黒淵村 | 津久志村 | 津久志村 | |||||
津口村 | |||||||
山中福田村 | 世羅西町 | ||||||
小国村 | 小国村 | 小国村 | |||||
上津田村 | 津名村 | 津名村 | |||||
下津田村 | |||||||
長田村 | |||||||
敷名村 | 昭和30年3月31日 双三郡三和町 |
平成16年4月1日 三次市 |
三次市 | ||||
小童村 | 広定村 | 広定村 | 昭和33年10月10日 甲奴郡甲奴町 | ||||
宇賀村 | |||||||
上野山村 | 明治15年 上壱村 |
上田村 | 明治29年11月7日 改称 上山村 |
昭和30年3月31日 双三郡三和町 | |||
壱歩村 | |||||||
飯田村 | 一部 | ||||||
一部 | 昭和30年3月31日 豊田郡豊栄町に編入 |
昭和31年4月1日 賀茂郡豊栄町 |
平成17年2月17日 東広島市に編入 |
東広島市 | |||
吉原村 | 一部 | 吉川村 | 吉川村 | ||||
一部 | 昭和30年3月31日 世羅西町 |
世羅町 | 世羅町 | ||||
中村 | |||||||
黒川村 |
行政
[編集]- 甲奴・世羅・三谿郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 明治11年(1878年)11月1日 | |||
明治31年(1898年)9月30日 | 廃官 |
- 世羅郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 明治32年(1899年)7月1日 | |||
大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 34 広島県、角川書店、1987年2月1日。ISBN 4040013409。
- 旧高旧領取調帳データベース