入江・高砂貝塚
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座標: 北緯42度32分50秒 東経140度46分13秒 / 北緯42.54710056度 東経140.77019889度
入江・高砂貝塚(いりえ・たかさご かいづか)は、北海道洞爺湖町入江と高砂町の内浦湾を望む標高10メートルから20メートルの台地上に位置する、縄文時代前期末から晩期中葉(紀元前3,500年-紀元前800年ごろ)にかけての貝塚を伴う遺跡[1]。1988年5月13日に国史跡に指定された。2021年(令和3年)、「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界文化遺産に登録された。
解説
[編集]貝塚の他に竪穴建物跡(縄文時代前期から後期のものが多い)、土坑墓等から構成される。貝類のみならず海獣や魚類の骨も見られ、当時のこの地域での漁労文化の発達を物語る[1]。
貝塚は入江貝塚と高砂貝塚に分かれるが、入江貝塚では縄文時代前期末の人骨が4体、中期のものが4体、後期初頭のものが7体の計15体分が出土している。一方の高砂貝塚では、後期初頭の土坑墓が1基、晩期中葉のものが28基出土している。イノシシの牙で作られた製品やオオツタノハガイ製貝輪など、北海道では入手できないものも出土したため、他地域と盛んに交流したことが窺える[1]。
入江高砂貝塚館
[編集]虻田郡洞爺湖町高砂町44には「入江高砂貝塚館」という、入江貝塚と高砂貝塚から出土した資料を紹介する博物館があり、縄文土器や、動物骨による道具・副葬品などを展示している。