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八重瀬町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
やえせちょう ウィキデータを編集
八重瀬町
八重瀬町旗 八重瀬町章
八重瀬町旗 八重瀬町章
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 沖縄県
島尻郡
市町村コード 47362-6
法人番号 4000020473626 ウィキデータを編集
面積 26.96km2
総人口 32,407[編集]
推計人口、2024年12月1日)
人口密度 1,202人/km2
隣接自治体 豊見城市糸満市南城市島尻郡南風原町
町の木 リュウキュウコクタン
町の花 マリーゴールド
町の花木
町の魚
ヒカンザクラ
トビウオ
八重瀬町役場
町長 新垣安弘
所在地 901-0492
沖縄県島尻郡八重瀬町字東風平1188番地
北緯26度09分29秒 東経127度43分07秒 / 北緯26.15819度 東経127.71861度 / 26.15819; 127.71861座標: 北緯26度09分29秒 東経127度43分07秒 / 北緯26.15819度 東経127.71861度 / 26.15819; 127.71861
八重瀬町役場
地図
町役場位置
外部リンク 公式ウェブサイト

八重瀬町位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
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慶座バンタ
南与座分屯地

八重瀬町(やえせちょう)は、沖縄本島南部に位置する[1]2006年1月1日島尻郡東風平町具志頭村合併して誕生した[1]

町内には現存する最古のシーサーといわれる富盛のシーサーがあり、沖縄県指定有形文化財に指定されている(最古のシーサーを参照)[2]

地理

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町の中央に最高地点となる八重瀬岳(標高163m)があり、周囲は丘陵台地となっている[1]。町内には二級河川が4本ある(長堂川、饒波川、雄樋川、報得川)[1]

150メートル前後の、第三紀層から成る丘陵地帯。北部を饒波川が西流する。

隣接している自治体

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人口

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八重瀬町と全国の年齢別人口分布(2005年) 八重瀬町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 八重瀬町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
八重瀬町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 16,038人
1975年(昭和50年) 17,647人
1980年(昭和55年) 18,990人
1985年(昭和60年) 19,918人
1990年(平成2年) 20,718人
1995年(平成7年) 23,033人
2000年(平成12年) 24,626人
2005年(平成17年) 25,121人
2010年(平成22年) 26,681人
2015年(平成27年) 29,066人
2020年(令和2年) 30,941人
総務省統計局 国勢調査より


歴史

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  • 1880年(明治13年) - 行政区の編成が行なわれ、東風平に島尻地方役所が設置される[1]
  • 1908年(明治41年) - 島嶼町村制により間切が廃止され、東風平村と具志頭村が誕生する[1]。なお、具志頭は当時「ぐしちゃん」と読んだ。
  • 1945年(昭和20年) - 沖縄戦で東風平地区で約4,000人、具志頭地区で約2,300人が亡くなる[1]
  • 1954年(昭和29年) - 具志頭の読み方が「ぐしちゃん」から今の「ぐしかみ」に変更される(具志頭交差点の標識は 現在も Gushichan と表記されている。これは八重瀬町の行政区としての字具志頭からつけられているため)。
  • 1979年10月1日 - 東風平村が町制施行、東風平町となる。
  • 2002年、東風平町、具志頭村、南風原町大里村(現南城市)の4町村の合併構想が浮上し、合併協議会を設立。しかし、南風原町が合併に消極的になったため2004年9月に合併協議会を解散(大里村は与那原町の反対で合併構想が頓挫した玉城村佐敷町知念村のグループに参加し、2006年南城市を誕生させる)。
  • 2004年秋、東風平町、具志頭村の2町村の合併に向け合併協議会を設立。
  • 2006年(平成18年)1月1日 - 東風平町と具志頭村が合併し八重瀬町が誕生[1]
  • 2016年1月 東風平に新庁舎が完成。具志頭の旧庁舎から移転(旧庁舎跡地には「南の駅 やえせ」が2017年に完成)。

行政

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氏名 就任日 退任日
初代 中村信吉 2006年2月12日 2010年2月11日
2代 比屋根方次 2010年2月12日 2018年2月11日
3代 新垣安弘 2018年2月12日 現職

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議会

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県議会

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2020年沖縄県議会議員選挙
  • 選挙区:島尻・南城市選挙区
  • 定数:4人
  • 投票日:2020年6月7日
  • 当日有権者数:104,298人
  • 投票率:50.03%
候補者名 当落 年齢 党派名 新旧別 得票数
座波一 60 自由民主党 11,727票
大城憲幸 51 無所属 8,875票
石原朝子 60 自由民主党 8,848票
玉城武光 71 日本共産党 8,710票
大城一馬 72 沖縄社会大衆党 6,833票
大城民夫 55 無所属 6,431票

衆議院

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当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
西銘恒三郎 67 自由民主党 87,671票
金城徹 68 立憲民主党 72,031票

地域

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旧東風平町と旧具志頭村に分けることが多く、小・中学校の校区は旧町村ごとに分かれている。

なお、合併後の地名表記は「旧町村名」をそのまま「八重瀬町」に読み替えるだけで、ほぼ同じ時期に合併したうるま市宮古島市南城市とは違い、合併前の旧町村名が残らない。 例:

  • (旧)島尻郡東風平町字友寄→島尻郡八重瀬町字友寄
  • (旧)島尻郡具志頭村字与座→島尻郡八重瀬町字与座

町名の由来

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  • 旧東風平町と旧具志頭村の間にまたがっている八重瀬岳(標高163メートル)から。合併協議会が公募を行い、決定された。

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東風平地区

元は村制前の6村を引き継いだ6字を置いていたが、のちに分割や新設により7字新設され、現在は13字を数える。

  • 宜次(ぎし):1947年、宜寿次(ぎずし)より改称。
  • 東風平(こちんだ)
  • 志多伯(したはく)
  • 友寄(ともよせ)
  • 富盛(ともり)
  • 外間(ほかま)
  • 世名城(よなしろ・よなぐすく)

以下は1947年(屋宜原のみ1948年)に新設された字である。

  • 伊覇(いは):東風平の一部から新設。
  • 上田原(うえたばる):東風平の一部から新設。
  • 小城(こぐすく):志多伯の一部から新設。
  • 高良(たから):世名城の一部から新設。
  • 当銘(とうめ):志多伯の一部から新設。
  • 屋宜原(やぎばる):東風平の一部から新設。
具志頭地区
  • 安里(あさと)
  • 新城(あらぐすく)
  • 具志頭(ぐしかみ・ぐしちゃん)
  • 仲座(なかざ)
  • 玻名城(はなしろ)
  • 港川(みなとがわ)- 1968年に約1万8千年前の古代人が発見され、地名から港川人と命名された。
  • 与座(よざ)

以下は後にに新設された字である。長毛は1966年に設置されたが、他2つはいつできたか不詳である。90年代頃の可能性が高い。

  • 長毛(ながもう):港川の一部から新設。
  • 大頓(おおとん):具志頭・玻名城の一部から新設。
  • 後原(こしはら):新城?の一部から新設。

警察・消防

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警察

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  • 糸満警察署
    • 東風平交番(東風平)
    • 具志頭駐在所(玻名城)

消防

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教育

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高等学校
中学校
小学校
  • 八重瀬町立東風平小学校
  • 八重瀬町立具志頭小学校
  • 八重瀬町立白川小学校
  • 八重瀬町立新城小学校
養護学校
  • 沖縄県立島尻養護学校

公共施設

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  • 東風平運動公園
    • 東風平運動公園体育館
    • 東風平運動公園野球場
    • 東風平運動公園ソフトボール場
    • 東風平運動公園陸上競技場
    • 東風平運動公園多目的広場
    • 東風平運動公園サッカー場
    • 東風平運動公園テニス場
  • 西部プラザ公園多目的広場
  • 具志頭社会体育館
  • 具志頭運動公園
    • 具志頭運動公園多目的広場
    • 具志頭運動公園陸上競技場
  • 具志頭テニス場
  • 八重瀬公園多目的広場
  • 八重瀬町営プール

スポーツ

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合併前の東風平町は2003年より北海道日本ハムファイターズが二軍のキャンプ地として使用していた。しかし一軍のキャンプ地である沖縄本島北部の名護市との間で選手やコーチの往来に不便があるため、2006年はキャンプ後半の日程を北部の国頭村で行い、2007年からは全日程を国頭に移すことになった。したがって合併後の八重瀬町として日本ハムの二軍キャンプが行われたのは2006年の前半のみということになる。

東京ヤクルトスワローズが2009年から2011年まで2月に二軍キャンプ地として東風平運動公園野球場を使用し、その後2013年から2019年まで、韓国のハンファ・イーグルスが2~3月に開幕前のキャンプで使用していた。

2019年に創設された野球チーム・琉球ブルーオーシャンズが八重瀬町を準本拠地として活動し、東風平運動公園野球場を使用する。

交通

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バス

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町内を通るバスは主に琉球バス交通沖縄バスの2社で運行されている。

以下の路線が市内を通っている。琉球バス交通は那覇市と南城市内の百名バスターミナル玉泉洞を結ぶ路線が中心で、沖縄バスは那覇市と糸満市を結ぶ路線が中心である。両社とも、ほかに糸満市と南城市を結ぶ路線もある。

下表の運行会社の「琉」は琉球バス交通の路線、「沖」は沖縄バスの路線。

番号 路線名 運行
会社
起点 終点 八重瀬町内の主な経由地
那覇市 - 南風原町 - 八重瀬町 - 糸満市
34 東風平線 那覇バスターミナル 糸満バスターミナル 友寄、東風平、富盛
35 志多伯線 友寄、東風平、志多伯
200 糸満おもろまち線 おもろまち駅前広場 友寄、東風平[4]、志多伯
235 志多伯おもろまち線 友寄、東風平、志多伯
334 国立劇場おきなわ線 国立劇場おきなわ(浦添市)[5] 友寄、東風平、富盛
那覇市 - 南風原町 - 八重瀬町 - 南城市
50 百名(東風平)線 那覇バスターミナル 百名バスターミナル 友寄、東風平、新城、具志頭
51 百名(船越)線 名幸原
54 前川線 玉泉洞前 友寄、東風平、新城、具志頭、名幸原
83 玉泉洞線[6] 友寄、東風平、新城、具志頭
糸満市 - 八重瀬町 - 南城市 - 与那原町 - 南城市
36 糸満〜新里線 糸満バスターミナル 南城市役所 東風平
糸満市 - 八重瀬町 - 南城市
81 西崎・向陽高校線 糸満バスターミナル 玉泉洞前 与座、具志頭
82 玉泉洞糸満線

上記の路線のほかに、南城市が沖縄バスに委託し運行するコミュニティバスNバス」のうちC・D2・F3・Gルートが経路上町内を通過するが、長毛バス停・向陽高校入口バス停に停車する以外は町内の停留所をすべて通過する。また町北西部の豊見城市との境界付近の県道82号バイパスには那覇バスの446番(那覇糸満線)が通るが、八重瀬町内に停留所はない。小城入口など、八重瀬町との境界に近い停留所がある。

道路

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一般国道
(町内は通過のみで最寄のインターチェンジは町境に近い南風原町の南風原南インターチェンジ
主要地方道
一般県道

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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名所・旧跡・観光スポット
祭事・催事
  • やえせ桜まつり(1月下旬 - 2月上旬頃から開催)
  • 港川ハーレー(旧暦5月4日)
  • 八重瀬町青年エイサー祭り
  • やえせまつり(2009年10月10日に第1回、八重瀬町青年エイサー祭りと同時開催)
  • 旧盆(旧暦7月15日ごろ)関連 各地域単位で行われている
    • エイサー(富盛、具志頭、新城、安里、港川、長毛)
    • 綱引き(富盛(3年ごと)、世名城、東風平、宜次、小城、当銘)小城と当銘は旧暦の6月15日前後にも行う
    • ウフデーク(安里)
  • 十五夜(旧暦8月15日ごろ)関連 各地域単位で行われている
    • 唐人行列・大和人行列(富盛)
    • 棒術(富盛、東風平、安里、玻名城)
    • 獅子舞(東風平、友寄、志多伯、玻名城)
    • ウスデーク(世名城)
    • 綱引き(安里)

出身人物

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郵便・電話

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郵便

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郵便は合併前は、東風平・具志頭両郵便局それぞれで旧町村ごとに集配業務を行っていたが、合併と同時に東風平郵便局に一元化した(具志頭郵便局は無集配となった)。郵便番号は以下の通りとなっている。

  • 東風平郵便局:901-04xx(東風平)、901-05xx(具志頭)

電話

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市外局番は復帰前093だったが、1972年の本土復帰とともに098993、1976年には098998に変更された。長らく現町域内の通話は市内局番がなく加入者番号の4桁をダイヤルするだけだった。そして1990年12月に那覇市や周辺市町村とともに098に統一され、旧市外局番の末尾の「998」が市内局番となり、現町域内でもようやく市内局番が導入された。これまで域外の市内通話は市外局番から10桁ダイヤルしていたのを市内局番からの7桁で済む反面、域内通話はこれまでの4桁から市内局番の998から7桁ダイヤルしなければいけなくなった。以降市内局番は998のほかに、835や840といった8から始まる市内局番も出てきた(他の市町でも使用されているため加入者番号の頭1桁で地域を分けている)。電話の開設・移転が窓口受付だった頃は那覇市の那覇電報電話局で行っていた(現在は116をダイヤルするのみ)。

備考

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合併後の町役場は旧具志頭村役場に置かれたが、2016年1月に東風平に新築された新庁舎に移転した。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h 八重瀬町景観計画”. 八重瀬町. 2024年9月4日閲覧。
  2. ^ 荒木正純 監修『知っておきたい天使・聖獣と悪魔・魔獣』西東社、2007年、122-123頁。ISBN 978-4-7916-1489-9 
  3. ^ 県立農大が移転、開校 宜野座村に 沖縄”. 琉球新報 (2024年4月17日). 2024年4月17日閲覧。
  4. ^ 2020年12月まで南部徳洲会病院前、白川小学校前を通っていた。
  5. ^ 一部はサンエーパルコシティー前起点
  6. ^ 一部便は那覇空港起点

関連項目

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外部リンク

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