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出雲神西駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
出雲大社口駅から転送)
出雲神西駅
駅舎(2018年1月)
いずもじんざい
Izumojinzai[1]
西出雲 (2.0 km)
(2.1 km) 江南
地図
所在地 島根県出雲市東神西町395
北緯35度19分32.02秒 東経132度42分10.72秒 / 北緯35.3255611度 東経132.7029778度 / 35.3255611; 132.7029778座標: 北緯35度19分32.02秒 東経132度42分10.72秒 / 北緯35.3255611度 東経132.7029778度 / 35.3255611; 132.7029778
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 山陰本線
キロ程 391.4 km(京都起点)
電報略号 イサ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
49人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日 1982年昭和57年)7月1日[2]
備考 無人駅
* 改称経歴
- 1993年 神西駅→出雲大社口駅[3][4]
- 1999年 出雲大社口駅→出雲神西駅[4]
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出雲神西駅(いずもじんざいえき)は、島根県出雲市東神西町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線である。

島根県内のJRの駅としては最も新しい。

歴史

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開業時の駅名は「神西駅」(じんざいえき)。1982年昭和57年)の山陰本線伯耆大山 - 知井宮(現・西出雲駅)間の電化時に車両基地への用地提供の条件として開業した[5]

1990年平成2年)に大社線廃線に伴い大社駅が廃止され、出雲大社の名を冠するJRの駅が無くなったことで、「出雲地域の知名度が薄れ、観光面でのダメージも計り知れない」として出雲市と大社町が駅名変更を要望し[3]、1993年3月に観光振興を目的として駅名を「出雲大社口駅」(いずもたいしゃぐちえき)に改称した[3][4]。改称費用は1500万円で出雲市が負担した[6]。当初は、当駅から約9 km離れた出雲大社へのバス路線やタクシーの確保を考え[3]、出雲市とJR西日本米子支社との間でもバス路線を開設する覚書を交わしていた[6]。しかし、当駅の乗降客数が少ないことから路線バスで年間数千万円、タクシー常駐でも年間数百万円の損失補填が必要と見込まれたため、いずれも断念された[5]。当駅でタクシーを呼んだ場合5分で来るものの、出雲大社まで2,600円ほどかかり、出雲市駅から一畑電車を利用した場合より2,000円ほど高く掛かっていた[7]

1997年(平成9年)5月に東京から出雲大社へ向かった観光客からの苦情申し立てにより、同年10月9日に中国四国管区行政監察局からJR西日本に対し駅名を変更するか、それができない場合はバス路線を開設するか車内放送の徹底をするよう申し入れをされた[7][6]。この申し入れは勧告ではないため、法的拘束力はなかった[6]が、JRはこの申し入れを受け、列車の車内放送で出雲大社への最寄り駅として出雲市駅までの利用を案内するようになった[5]。しかしその後も苦情が相次ぎ、地元住民がマイカーで送迎するというケースもあった[5]

その間に発案者と言われる岩國哲人市長の国会議員への転出による市長交代等の諸情勢もあり、1999年(平成11年)春に「出雲神西駅」に改称した[4]。再改称に際して駅名に「出雲」が冠されたが、これは所在地の「出雲市」もしくは令制国名の「出雲国」を表している。このときの改称費用約2580万円のうち約1200万円を出雲市が負担した[8][9]

年表

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駅構造

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ホーム(2018年1月)

益田方面に向かって右側に単式ホーム1面1線を有する地上駅停留所)。松江駅管理の無人駅であり、ホームの手前に駅舎があるが、待合室と公衆便所のみの機能となっている。乗車駅証明書発行機や自動券売機は設置されていない。

利用状況

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2021年(令和3年)度の1日平均乗車人員49人である。2004年度は42人、1994年度は28人、1984年度は18人だった。

近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。

乗車人員推移
年度 1日平均人数
1999 33
2000 45
2001 48
2002 44
2003 42
2004 42
2005 33
2006 32
2007 48
2008 49
2009 44
2010 37
2011 38
2012 43
2013 50
2014 48
2015 51
2016 54
2017 56
2018 55
2019 57
2020 51
2021 49

駅周辺

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なお、神西郵便局は江南駅付近にある。

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
D 山陰本線
西出雲駅 - 出雲神西駅 - 江南駅

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ 「出雲大社口」から改称した直後の駅名標には訓令式で「Izumo-Zinzai」と表記されていたが、ラインカラー導入と同時に交換された駅名標でヘボン式に修正された。
  2. ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、310頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ a b c d e “JR西日本・山陰線 2駅を改称 ダイヤ改正時に”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1993年1月19日) 
  4. ^ a b c d e 鉄道ジャーナル』第33巻第4号、鉄道ジャーナル社、1999年4月、84頁。 
  5. ^ a b c d “プリズム 地元住民の支援 空回り 神西→出雲大社口→出雲神西 JR、13日に再変更 地域振興どう実現 税金2000万円が無駄に”. 中国新聞 (中国新聞社). (1999年3月8日) 
  6. ^ a b c d “出雲大社口駅名変わる? 行監申し入れ(リポートしまね)”. 朝日新聞 (朝日新聞大阪本社): p. 大阪地方版/島根. (1998年1月20日) 
  7. ^ a b “出雲大社まで9キロ バス路線もなし 「大社口」名称変えて 中四国行監局がJRに勧告 地元要望で改称4年半 観光客の苦情受け”. 中国新聞 (中国新聞社): p. 社会面. (1997年10月10日) 
  8. ^ a b “6年で駅名2度変更 「実情と違う」苦情受け JR西日本”. 朝日新聞 (朝日新聞大阪本社): p. 大阪地方版/島根. (1999年3月14日) 
  9. ^ “「出雲神西」で再出発”. 山陰中央新報. (1999年3月14日) 

関連項目

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外部リンク

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