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利用者:Oq10pass/sandbox/日産・キックス P15

Nissan Kicks (P15)

キックス P15は、日産自動車2016年から生産・販売しているクロスオーバーSUVである。北米市場では2024年12月にキックス プレイKICKS PLAY)へ改名され、同年に発売された次期モデルとともにしばらくの間併売される。

本記事では以下のように解説を分ける。

概要

[編集]

2016年に登場したキックス(KICKS)は、かつて日本で販売されたキックス(KIX)とは異なり自社製造でジュークエクストレイルの中間のコンパクトクロスオーバーSUVとして海外で販売が開始された。特にエクステリアには、その自体における日産のデザインアイデンティティである「Vモーション」を核に、V字型グリルやブーメラン型ヘッドライト、フローティングルーフなどを積極的に採り入れることで、力強さとスポーティーさを高次元で両立させている。日本向けについては、2020年5月28日に行われた事業構造改革計画の説明会にて、6月発売予定であることが公表され[1]、同年6月24日に公式発表された。

デザインチームは日本の「日産グローバルデザインセンター(NGDC)」によって立ち上げられ、その後、アメリカの「日産デザインアメリカ(NDA)」とブラジルの「日産デザインアメリカリオ(NDA-R)」が合流し、3部門の共同作業によって進められた。

ガソリン車

[編集]
日産・キックス(2代目)
P15/RP15/SNP15型
概要
製造国 ブラジルの旗 ブラジル
メキシコの旗 メキシコ
中華人民共和国の旗 中国
マレーシアの旗 マレーシア
中華民国の旗 台湾
タイ王国の旗 タイ
販売期間 2016年8月 -
デザイン 日産グローバルデザインセンター(NGDC)
日産デザインアメリカ(NDA)
日産デザインアメリカリオ(NDA-R)
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアクロスオーバーSUV
駆動方式 前輪駆動
パワートレイン
エンジン HR16DE型 1,598cc 直列4気筒(ブラジル仕様)
HR15DE型 1,498cc 直列4気筒(中国仕様)
最高出力
  • 84 kW (113 hp) / 5,600 rpm(ブラジル仕様)
  • 91 kW (122 hp) / 6,300 rpm(中国仕様)
最大トルク
  • 152 N⋅m (112 lbf⋅ft) / 4,000 rpm(ブラジル仕様)
  • 147 N⋅m (108 lbf⋅ft) / 4,400 rpm(中国仕様)
変速機 ジヤトコ製エクストロニックCVT / 5速MT
サスペンション
独立懸架ストラット式
トーションビーム式
車両寸法
ホイールベース 2,610 mm(ブラジル仕様)
全長 4,295 mm
全幅 1,760 mm
全高 1,590 mm(ブラジル仕様)
車両重量 1,109-1,136 kg(ブラジル仕様)
1,122-1,164 kg(中国仕様)
その他
プラットフォーム Vプラットフォーム
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年表

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  • 2012年10月 - サンパウロモーターショー2012にて、コンセプトモデル「エクストレム(EXTREM)」を発表。
  • 2014年10月28日 - サンパウロモーターショー2014にてエクストレムをより市販向けに近づけた「キックス・コンセプト(KICKS CONCEPT)」を発表[2][3]
  • 2015年2月13日 - 同日から18日にかけて、ブラジル・リオデジャネイロのサンバ・カーニバルにて、コンパクトSUVスタイルの新コンセプトモデル 「キックス・サンバ・コンセプト(Kicks Samba Concept )」を披露[4]
  • 2016年
    • 1月4日 -「キックス」をブラジルのレゼンテ工場で生産することを発表[5]
    • 5月2日 - リオデジャネイロにて市販仕様の「キックス」を発表[6]
    • 5月3日 - リオデジャネイロオリンピック/リオデジャネイロパラリンピックの聖火リレーにて初披露されたと同時に、同オリンピックのオフィシャルカーとして採用されることも発表、なお販売予定を2016年8月と発表。
    • 8月5日 - ブラジル・リオデジャネイロで発売。16年度後半には他の南米諸国でも販売する。将来は世界80か国以上に投入する計画である。なお車格については、ジュークエクストレイルの中間に位置する。
  • 2017年
    • 4月19日 - 上海国際モーターショーにて中国初公開[7]
    • 5月 - 中国市場での販売を開始(中国名:勁客)。
    • 11月29日 - ロサンゼルスオートショー2017にて米国市場に導入することを発表。ポジションについてはジュークの後継。2018年モデルのグレード体制は3種類で、「S」、「SV」、「SR」となっている。カラーについては5種類の2トーンを含む7通りを用意[8]。アメリカ国内での発売は2018年春と告知される。
  • 2018年
    • 5月 - カナダでの販売を開始。
    • 6月 - アメリカでの販売が開始される。それに伴いジュークは北米市場から完全撤退。価格は廉価モデルの「S」で17,990ドル、最上級モデルの「SR」でも20,290ドル(2018年6月現在)と、アメリカ市場における日産製SUVのエントリーモデルという位置付けを担っている[9]
    • 11月7日 - 台湾での発売が開始。中国仕様が導入され、価格は725,000台湾ドルから(CM公開は11月6日から)。
  • 2019年
    • 1月22日 - インド仕様が発売される。詳細は下記を参照。
    • 2月28日 - サーフィンをテーマにしたコンセプトモデル「キックスサーフ・コンセプト」が登場。企画には数々の優勝経験を持つプロサーファー、アレホ・ムニーツとサンチャゴ・ムニーツが参加している。ボディーカラーはラテンアメリカを意識したブルーグリーンとイエローの2トーンで、サイドには波をイメージしたグラフィックがある。このブルーグリーンにはいくつかのトーンが含まれ、これは「表情を変える海」をイメージしたとのこと[10]

e-POWER搭載車

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日産・キックス(2代目)
P15/RP15/SNP15型
日本仕様 X ツートーンインテリアエディション(2020年6月発売型)
概要
製造国 ブラジルの旗 ブラジル
メキシコの旗 メキシコ
中華人民共和国の旗 中国
マレーシアの旗 マレーシア
中華民国の旗 台湾
タイ王国の旗 タイ
販売期間 2020年6月 -
デザイン 日産グローバルデザインセンター(NGDC)
日産デザインアメリカ(NDA)
日産デザインアメリカリオ(NDA-R)
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアクロスオーバーSUV
駆動方式 前輪駆動
四輪駆動(日本仕様のみ)
パワートレイン
エンジン HR12DE型 1,198cc 直列3気筒
モーター EM57型 交流同期電動機(フロント、日本(2020年6月発売型)・タイ仕様車のみ)
EM47型 交流同期電動機(フロント、日本仕様車(2022年7月改良型)のみ)
MM48型 交流同期電動機(リア、日本仕様車(2022年7月改良型)のみ)
最高出力
エンジン
60 kW (82 PS) / 6,000 rpm
フロントモーター
  • 95 kW (129 PS) / 4,000-8,992 rpm(日本仕様・2020年6月発売型)
  • 100 kW (136 PS) / 3,410-9,697 rpm(日本仕様・2022年7月発売型)
リアモーター
50 kW (68 PS) / 4,775-10,259 rpm
最大トルク
エンジン
103 N⋅m (76 lbf⋅ft) / 3,600-5,200 rpm
フロントモーター
  • 260 N⋅m (190 lbf⋅ft) / 500-3,008 rpm(日本仕様(2020年6月発売型))
  • 280 N⋅m (210 lbf⋅ft) / 0-3,410 rpm(日本仕様(2022年7月改良型))
リアモーター
100 N⋅m (74 lbf⋅ft) / 0-4,775 rpm(日本仕様(2022年7月改良型))
変速機 非搭載(電動機直結)
サスペンション
独立懸架ストラット式
トーションビーム式
車両寸法
ホイールベース 2,620 mm
全長 4,295 mm
全幅 1,760 mm
全高 1,610 mm
車両重量 1,350 kg(日本仕様)
その他
プラットフォーム Vプラットフォーム
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  • 2020年
    • 5月15日 - タイにて電動パワートレイン「e-POWER」を搭載し、フェイスリフトしたモデルの販売が開始された。HR12DE1.2Lの3シリンダーのガソリンエンジンと、EM57電気モーターを組み合わせた前輪駆動となっている。尚、このモデルはタイにおいて現地生産される[11]
    • 6月5日 - 日本公式サイトで先行公開サイトが設けられる。
    • 6月24日 - 日本仕様が公式発表された(6月30日発売)[12]
      • 日本にはタイ仕様が導入される。ブラジル仕様に比べ車高が20mm高くなり、ホイールベースは10mm拡大される。なお、日本国内での「e-POWER」搭載車種はE12型ノート、C27型セレナに続き3車種目となるが、キックスは日本国内での日産車において初の「e-POWER」専用車種となる。また前述のとおり、日本では初代モデルから約7年10ヶ月ぶりの車名復活となるが、アルファベット表記はすでに発売されている海外向けと同じく「KICKS」となる。
      • 「e-POWER」は最大出力の向上により中高速域での力強さを高めたほか、走行モードで「ECOモード」または「Sモード」設定時にはアクセルペダルの踏み戻しで車速の調整を可能にすることでブレーキペダルを踏む回数を減らす「e-POWERドライブ」が作動する。また、発動用エンジンの作動タイミングの制御の最適化によりエンジンの作動頻度を減らし、静粛性を高めた。
      • 外観は「ダブルVモーショングリル」や「フローティングルーフ」が、ヘッドランプにはLEDが採用された。ボディカラーはブリリアントホワイトパール3コートパール(特別塗装色)、ブリリアントシルバーメタリック、チタニウムカーキパールメタリック(特別塗装色)、ラディアントレッドパール、ナイトベールパープルチタンパール、ダークブルーパールメタリック、プレミアムホライズンオレンジパールメタリック(特別塗装色)、ピュアブラックパールメタリック、サンライトイエローパール(特別塗装色)の9色が設定されるほか、ピュアブラックパールメタリックと組み合わせた2トーン(特別塗装色)も設定され、ブリリアントホワイトパール3コートパール、ラディアントレッドパール、プレミアムホライズンオレンジパールメタリックの3色に、2トーン専用設定のダークメタルグレーメタリックを加えた4色が設定される。
      • 安全面では運転支援技術「プロパイロット」や「SOSコール」が全車に標準装備されるほか、「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」も標準装備される。
      • グレード体系は「X」と「X ツートーンインテリアエディション」の2グレードが設定される。「X」はインストやドアトリムクロスがブラックで、シート地は合皮/織物コンビシートを採用。「X ツートーンインテリアエディション」はインストやドアトリムクロスをオレンジタンに、シート地を合皮にそれぞれ変更されるほか、「X」ではセットオプションとなる前席ヒーター付シート、ステアリングヒーター、寒冷地仕様の3点が標準装備される。
      • WLTCモードによる排出ガス及び燃料消費率(燃料消費率はJC08モードも併記)に対応しており、日本国内における日産車で初となる「平成30年排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆☆)」認定を取得し、「2020年度燃費基準+50%」を達成する。
      • なお、販売開始のタイミングでジュークの日本での販売が終了(生産は2019年12月で終了)となり、北米に続いて日本でもジュークの後継車種としての位置づけを担うこととなった。
    • 7月9日 - シンガポールにてe-POWER搭載車の販売が開始された[13]
    • 10月1日 - 日本仕様が3代目ルークスと共に2020年度グッドデザイン賞を受賞したことが発表された[14]
  • 2021年
    • 1月15日 - 日本仕様にオーテックジャパン(現・日産モータースポーツ&カスタマイズ)によるカスタムカー「AUTECH」の追加設定が発表された(3月3日発売)[15]。「AUTECH」では7車種目の設定となり、SUVではエクストレイルに次いでの設定となる。
      • 「X」をベースに、外観はダーククロームのグリルフィニッシャー、ドットパターンとしたフォグランプフィニッシャー、メタル調フィニッシュのプロテクター(フロント・サイドシル・リア)、AUTECH専用エンブレム(フロント・リア)で構成された専用エクステリアをはじめ、フロントバンパーに青く光るシグネチャーLEDが採用されたほか、サイドターンランプ付電動格納式リモコンカラードドアミラーはメタル調フィニッシュに、17インチアルミホイールはガンメタリック塗装にそれぞれ変更された。内装では、シート地やドアトリムにレザレットを採用し、シートとステアリングはブルーステッチ付のブルー/ブラックコンビ(シートには海面の波の動きをモチーフとした模様と「AUTECH」刺繍も施される)、ドアトリムはブルーにそれぞれ変え、インストパッド・シフトノブベース・センターコンソール(アームレスト、コンソールボックス付)にはブルーステッチが、シフトノブベースフィニッシャーにAUTECHエンブレムがそれぞれ施された。
      • そのほか、ベースグレードではセットオプション設定となるインテリジェント アラウンドビューモニター、インテリジェント ルームミラー、前席ヒーター付シート、ステアリングヒーター、寒冷地仕様が標準装備される。
      • ボディカラーはモノトーンはブリリアントホワイトパール3コートパール(特別塗装色)とピュアブラックパールメタリックの2色。ピュアブラックパールメタリックと組み合わせた2トーン(特別塗装色)にはブリリアントホワイトパール3コートパールに加え、「AUTECH」専用となるダークブルーパールメタリックの2色が設定される。
    • 4月 - 日本仕様車を仕様変更。「2030年度燃費基準85%達成車」となった[16]
    • 11月2日 - 日本仕様車に特別仕様車「コロンビアエディション」が発売された[17]。500台の限定販売となる。
      • 総合アウトドアメーカーのコロンビアスポーツウェアジャパンとの共同企画により設定された。「X」をベースに、フロントに装着されるブルーのグリルステッカー、サイドとリアに装着される「Columbia」のロゴステッカー、ブラックのプロテクター(フロントアンダー/サイドシル/リアアンダー)、インピスタ社製のCORDURA Fablic(305デニール)を使用し、生地に防水加工を施したフロントシートエプロン(運転席・助手席)、シートバックポケット(運転席・助手席)、ラゲッジシート、通常はディーラーオプションとして用意されているフロアカーペット(エクセレント、消臭機能付/ブラック)とRadi-Cool製サンシェード(車外取付タイプ)で構成された「コロンビアパッケージ」が特別装備される[注釈 1]
      • ボディカラーはダークブルーパールメタリックとチタニウムカーキパールメタリック(特別塗装色)の2色を設定。
  • 2022年
    • 7月19日 - 日本仕様車をマイナーチェンジ[18]
      • e-POWERがE13型ノートや派生車種のノート オーラと同じ第2世代へ移行し、低速走行時のエンジン始動頻度を低減。e-Pedal Stepの操作性が改善されるとともに、SPORTやECOモード設定時でもBレンジへの切替が可能となった。燃費性能が改善されたことで、「2030年度燃費基準90%達成車」に向上された[16]。なお、第2世代e-POWERへの移行に伴い、車両型式がRP15型に変更された。さらに、2代目キックスで初となる四輪駆動モデルを「e-POWER 4WD」として設定。フロントだけでなくリアにもモーターを搭載した完全電動四輪駆動で、前後のトルク配分を自在にコントロールすることで高いコーナリング性能を発揮し、高速道路での追い越しの際にアクセルペダルを強く踏み込んだ場合になめらかな車線変更と力強い加速を実現させ、減速時にはアクセルオフと同時にリアモーターで回生を行うことで車体の前のめりを抑えてなめらかに減速し、滑りやすい路面では右左折時でもスムーズに発進し、深雪時でも緻密なトルクコントロールにより過剰なタイヤの空転を抑えて走行。制動距離が2WD車に比べて短く、安定して停車が可能である。
      • 安全装備が強化され、車両前方に搭載されたミリ波レーダーにより2台前を走る車両の車間や相対速度をモニタリングし、減速が必要と判断されたときにはディスプレイ表示とブザーでドライバーに注意喚起することでブレーキの踏み遅れによる玉突き事故回避を支援する「インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)」をコンパクトSUVで初めて採用され、全車に標準装備された。
      • センターコンソールやシフトレバーのデザインが一新され、「X ツートーンインテリアエディション」は現行のオレンジタンに加えて、ベージュを追加。新グレードとして、グリルとフロントバンパーロアのフィニッシャーをダーククローム調に、内装をブラウンにそれぞれ変えるとともに、バックドアフィニッシャー(LEDリヤコンビネーションランプ一体型デザイン)を追加し、インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)やインテリジェント ルームミラーを標準装備した「X スタイルエディション」を追加した(4WD車は「X FOUR」・「X FOUR ツートーンインテリアエディション」・「X FOUR スタイルエディション」となる)。
      • 同時に日産モータースポーツ&カスタマイズ扱いのカスタムカー「AUTECH」もマイナーチェンジされ、ベース車同様の改良を行うとともに、「X スタイルエディション」と同じバックドアフィニッシャー(LEDリアコンビネーションランプ一体型デザイン)を追加。「X FOUR」をベースとした4WDモデルが追加された。
    • 10月22日 - メキシコ日産がe-POWER仕様をメキシコで発売[19]
    • 11月22日 - ブラジルで特別仕様車「Xplay」を発表した[20]
  • 2023年
    • 1月10日 - 今後の部品供給リスクが更に見込まれること、並びにすでに注文を受けているユーザーへの確実な納車を優先させるため、この日から日本仕様車が一時オーダーストップ(受注停止)された[21]
    • 4月10日 - 日本仕様車において、世界的な原材料費や物流費などの高騰を鑑み、カタロググレードは全グレード一律20.02万円、「AUTECH」は一律22.22万円(いずれも10%の消費税込)値上げする価格改定を実施の上、3ヶ月ぶりに注文受付が再開された[22]
  • 2024年
    • 5月16日 - 日本仕様車の仕様向上及び90周年記念車「90th Anniversary」が発表された(6月20日発売)[23]
      • 「インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)」が全車標準装備され、「X スタイルエディション」で採用されていたリアコンビランプ一体型バックドアフィニッシャーを全車に拡大採用。ステアリングの素材にスムースレザーが採用された。なお、ボディカラーはナイトベールパープルチタンパールを廃止。また、2022年7月にフルモデルチェンジを実施したT33型エクストレイルと同様、フロントとリアのエンブレム、ステアリングとアルミホイールの中央のCIが2020年7月からの現行CIに変更され、同時にインテリジェントキーのデザインもT33型エクストレイル・C28型セレナ等と同様なデザインに刷新した。また、「X スタイルエディション」を廃止し、従来同グレード専用の内装色だったブラウン内装は「X ツートーンインテリアエディション」に編入され、3色の内装色から選択可能となった。
      • 「90th Anniversary」は「X」/「X FOUR」をベースに、外観はドアミラーをカッパーストライプ付のブラック、アルミホイールをガンメタリック、ルーフレールをカッパーにそれぞれ変え、グリルにカッパーのフィニッシャーを追加。内装はダブルステッチと「90th Anniversary」タグが施された合成/織物コンビシートの専用シートが採用されるとともに、ベースグレードではメーカーセットオプション設定となるステアリングヒーター、前席ヒーター付シート、寒冷地仕様の3点と同じくメーカーオプション設定となるインテリジェント ルームミラーが特別装備された。ボディカラーはモノトーン5色、2トーン3色の全8色が設定される。
      • 日産モータースポーツ&カスタマイズ扱いの「AUTECH」も仕様向上され、ステアリングにスムースレザーが採用されたほか、ボディカラーにラディアントレッドパールメタリック/ピュアブラックパールメタリック 2トーン(特別塗装色)が追加され、5色となった。

安全性

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自動車衝突安全テスト
機関 試験年 評価 備考
Latin NCAP ウルグアイ 2017年
  • 大人用乗員保護 ★★★★
  • 子供用乗員保護 ★★★★
最高評価は★★★★★である。
C-NCAP 中国 2017年 ★★★★★ 最高評価
IIHS アメリカ 2018年
  • スモールオーバーラップテスト(運転席)「優」
  • スモールオーバーラップテスト(助手席)「良」
  • オーバーラップテスト「優」
  • サイド「優」
  • ルーフ強度「優」
  • ヘッドレスト&シート「優」
評価は上から「優」「良」「可」「不可」
IIHS アメリカ 2019年
  • スモールオーバーラップテスト(運転席)「優」
  • スモールオーバーラップテスト(助手席)「良」
  • オーバーラップテスト「優」
  • サイド「優」
  • ルーフ強度「優」
  • ヘッドレスト&シート「優」
評価は上から「優」「良」「可」「不可」
販売台数の推移
米国
2017 0
2018 23,312[24]

インド仕様車 D15型(2019年-2023年)

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日産・キックス(2代目 インド仕様)
D15型
インド仕様(フロント)
インド仕様(リア)
概要
製造国 インドの旗 インド
販売期間 2019年1月 - 2023年
ボディ
ボディタイプ 5ドアクロスオーバーSUV
パワートレイン
エンジン H4K型 1.5L(ガソリン)
K9K型 1.5L(ディーゼル)
最高出力 106 ps(ガソリン)
110 ps(ディーゼル)
最大トルク 142 N・m(ガソリン)
245 N・m(ディーゼル)
変速機 CVT / 6速MT
車両寸法
ホイールベース 2,673mm
全長 4,384mm
全幅 1,813mm
全高 1,590mm
その他
プラットフォーム B0プラットフォーム
テンプレートを表示
2019年1月22日

日産のインド子会社である日産モーター・インディアがニューデリーで発表・同日発売された。価格は995,000ルピー(約150万円)から。先に販売されたP15型に似たスタイリングだが、P15型よりも大型化されておりプラットフォームも日産のBプラットフォームをベースに開発されたダチアのプラットフォームを使用、これにより製造コストを削減している。

車名の由来

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初代の「KIX」とは、興奮や熱中を意味する「KICKS」と未知数を意味する「X」を組み合わせた造語で、乗る人すべてに軽快な走りとともに、刺激的な走りを提供したいという思いが込められている[25]

その他

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  • キックスは2018年時点で米国運輸省道路交通安全局英語版(NHTSA)のテストを受けていなかったが、その後テストされ結果が公表されている[26]
  • 世界戦略車(グローバルカー)として世界各国での販売を順次開始しているが、欧州に進出する可能性は非常に低いとされている(2018年6月現在)。
  • この手の車には前輪駆動四輪駆動を揃えることが一般的となっているが、デビュー当初のキックスは前輪駆動のみのラインナップとなっていた。前述したように2022年7月に日本仕様車のマイナーチェンジに伴い、四輪駆動を新たにラインナップした。

脚注

[編集]

注釈

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  1. ^ なお、一部の装備は梱包状態での渡しとなるため、納車後、ユーザー自身で装着する必要がある。

出典

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  1. ^ 2019年度決算報告及び事業構造改革計画”. www.nissan-global.com. 2020年6月20日閲覧。
  2. ^ 【サンパウロモーターショー14】日産、キックス・コンセプト 初公開…小型クロスオーバー”. Response. (2014年10月29日). 2016年5月5日閲覧。
  3. ^ 日産自動車、「Kicks Concept」をサンパウロモーターショーで公開』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2014年10月29日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-8ab5afb6ac5815aaf4d38691cec0a14a-141029-01-j2020年6月28日閲覧 
  4. ^ “日産、"サンバ"に基づいたカーニバルな「キックス サンバ コンセプト」を披露”. (2015年2月28日). https://ameblo.jp/tksnt283/entry-11995579237.html 
  5. ^ 日産自動車、新型「キックス」をブラジル レゼンデ工場で生産』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2016年1月4日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-f53b23c44e9906242924b3d4a5000fc0-160106-01-j2020年6月28日閲覧 
  6. ^ 日産自動車、ブラジルで新型コンパクトクロスオーバー「キックス」を発表』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2016年5月10日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-26b8da154aba80d4c575c68d4e001feb-160510-02-j2020年6月28日閲覧 
  7. ^ 日産、中国で「キックス」、「ナバラ」、「Vmotion 2.0」を上海モーターショー2017で公開』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2017年4月19日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-706acd3deac08a6e3f9854c61f0122dc-170419-01-j2020年6月28日閲覧 
  8. ^ “日産 キックス 米国導入…グローバル小型クロスオーバー”. Response.jp. (2017年11月30日). https://response.jp/article/2017/11/30/303136.html 
  9. ^ “THE BRAND NEW 2018 NISSAN KICKS™” (英語). (2018年6月21日). https://www.nissanusa.com/crossovers/kicks/ 
  10. ^ “いい加減に日本でも発売して!日産が大人気クロスオーバー「キックス」にプロサーファーとコラボした”サーフ・コンセプト”を設定”. Life in the FAST LANE.. (2019年3月1日). http://intensive911.com/?p=171461 
  11. ^ “小型SUV「キックス」、日産がタイから逆輸入のワケ”. ニュースイッチ. (2019年11月24日). https://newswitch.jp/p/20126 
  12. ^ 新型車「日産キックス」を発表』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2020年6月24日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-580121f8a8c845590611b2e24300f56b-200624-01-j2020年6月24日閲覧 
  13. ^ Nissan launches all new Kicks e-POWER in Singapore” (英語). sgCarMart.com (2020年7月9日). 2021年7月25日閲覧。
  14. ^ 「日産ルークス」、「日産キックス」が「2020年度グッドデザイン賞」を受賞』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2020年10月1日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-93464f7850c37fb62e4006e3340ed3a8-201001-03-j2020年10月2日閲覧 
  15. ^ 日産キックス「AUTECH」を発表』(プレスリリース)日産自動車、オーテックジャパン(2社連名)、2021年1月15日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-beb6420a9f2916baf13a4ed150387c47-210115-01-j2021年1月15日閲覧 
  16. ^ a b 日産:キックス KICKS 電気自動車(e-POWER) |環境・品質”. 日産自動車株式会社. 2021年5月7日閲覧。
  17. ^ 特別仕様車「キックス コロンビアエディション」を発表』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2021年11月2日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-19ece0b4021c4f39a563d40ffa27ee68-211102-01-j2021年11月2日閲覧 
  18. ^ 「キックス」をマイナーチェンジ』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2022年7月19日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-78c2698d60c264e7844a86167e21c15f-220719-01-j2022年7月19日閲覧 
  19. ^ 「手頃な価格で購入できる」日産、最新SUV「キックス e-POWER」を連投!? 墨市場で発売 約417万円から(くるまのニュース)”. LINE NEWS. 2022年10月24日閲覧。
  20. ^ レッド加飾が強烈!? 日産、“限定1000台SUV”キックス特別仕様を伯市場に投入! 約350万円”. くるまのニュース. 2022年12月5日閲覧。
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  24. ^ Nissan Group reports December 2018 and 2018 calendar year U.S. sales” (英語) (2019年1月3日). 2021年1月15日閲覧。
  25. ^ 日産|会社情報|企業情報ライブラリー|車名の由来 2019年4月8日
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関連項目

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外部リンク

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