小高駅
小高駅 | |
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駅舎(2022年4月) | |
おだか Odaka | |
◄桃内 (4.0 km) (4.9 km) 磐城太田► | |
福島県南相馬市小高区東町1-140[1][2] | |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■常磐線 |
キロ程 | 277.5 km(日暮里起点) |
電報略号 | オタ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線[2] |
乗車人員 -統計年度- |
493人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1898年(明治31年)5月11日[1][2] |
備考 | 無人駅[1](乗車駅証明書発行機 有) |
小高駅(おだかえき)は、福島県南相馬市小高区東町[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線の駅である[2]。
歴史
[編集]- 1898年(明治31年)5月11日:日本鉄道の駅として開業[2][3]。
- 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道が国有化され、官設鉄道の所属となる[3]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称の制定により、常磐線の所属となる。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道が発足。
- 1972年(昭和47年)10月2日:貨物の取り扱いを廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の扱いを廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[3]。
- 1992年(平成4年)12月20日:みどりの窓口の営業を開始[新聞 1]。
- 2011年(平成23年)3月11日:東日本大震災および福島第一原子力発電所事故により営業休止。
- 2013年(平成25年)4月19日:JR東日本が、南相馬市内に設定されている避難指示解除準備区域が解除された後に当駅 - 原ノ町駅間を復旧させる方針を発表[新聞 2]。
- 2016年(平成28年)7月12日:当駅 - 原ノ町駅間の運転再開に伴い、営業を再開[報道 1]。ただし、営業再開以降、みどりの窓口は設置しない[新聞 3]。また、竜田駅 - 原ノ町駅間の代行バスの停車を開始。
- 2017年(平成29年)4月1日:浪江駅 - 当駅間の運転を再開[報道 2][新聞 4]。浪江駅 - 当駅間運転再開後も浪江駅 - 原ノ町駅間の代行バスは下り1本のみ継続して運行され、当駅への停車も継続[報道 2](2020年〈令和2年〉3月13日まで)。
- 2020年(令和2年)3月14日:当駅まで仙台近郊区間が延長[報道 3]。ICカード「Suica」の仙台エリアに編入され、利用が可能となる(原ノ町方面のみ)[注 1][4][5][報道 3]。終日無人化[6]。
- 2024年(令和6年)
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震災前の駅舎(2008年3月)
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震災後、営業休止中の駅舎(2012年11月)
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営業休止中の駅構内(2012年11月)
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営業再開当初の駅構内(2016年12月)
駅構造
[編集]原ノ町統括センター(原ノ町駅)管理の無人駅で、相対式ホーム2面2線の地上駅である。木造駅舎を有する。上下線の間にはホームのない中線がある。ホームと駅舎は跨線橋で連絡している。ホーム上に待合室がある。
東日本大震災により営業休止となるまではみどりの窓口が設置されていたが、営業再開後はみどりの窓口は設置されず、自動券売機のみとなっていたが、無人化により撤去された。現在は簡易Suica改札機、乗車駅証明書発行機と多目的モニターが設置されている。
無人化後、駅事務室だった部分はJR東日本スタートアップがコンセントを備えたフリースペースとして開放しており、開放される時間帯は管理者が常駐するほか、朝夕の通学ラッシュ時には不定期にJR社員による特別改札が実施されている。また、相馬野馬追2日目開催時の夜に行われる小高花火大会の日には当駅が混雑するため原ノ町駅から駅員が出張し特別改札が行われる。なお、事務室内には異常時に用いる連動盤などの信号設備が設置されているほか、標語や予定表なども有人駅だったころのまま残されている。
常磐線仙台エリアにおけるSuica利用区域の南端であり、当駅よりいわき方面へSuicaによる利用はできない。
南相馬市小高区(2006年〈平成18年〉1月の合併前までは小高町)の中心駅であり、東日本大震災以前には一部の特急列車も停車していたが、2020年(令和2年)3月の常磐線全線開通時以降、当駅への特急停車はなくなった。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■常磐線 | 下り | 岩沼・仙台方面[7] |
2 | 上り | いわき・水戸方面[7] |
2016年(平成28年)7月12日の営業再開当初は、下り本線の上に仮設の足場を設置して1番線ホームを拡張し、中線を相馬方面への折り返しに用いていたが、2017年(平成29年)4月1日の浪江方面への再開に際して仮設の足場は撤去され、上下線ともに本来のホームに停車するようになった。
日暮里方ホーム端付近に、乗り越し分岐ならびに保線用機械車両の留置線が存在する。
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改札口(2022年4月)
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待合室(2022年4月)
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ホーム(2022年4月)
利用状況
[編集]JR東日本によると、2000年度(平成12年度)- 2018年度(平成30年度)の1日平均乗車人員の推移は以下のとおりであった。
1日平均乗車人員推移 | ||||
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年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
2000年(平成12年) | 1,307 | [利用客数 1] | ||
2001年(平成13年) | 1,242 | [利用客数 2] | ||
2002年(平成14年) | 1,182 | [利用客数 3] | ||
2003年(平成15年) | 1,112 | [利用客数 4] | ||
2004年(平成16年) | 1,019 | [利用客数 5] | ||
2005年(平成17年) | 965 | [利用客数 6] | ||
2006年(平成18年) | 902 | [利用客数 7] | ||
2007年(平成19年) | 879 | [利用客数 8] | ||
2008年(平成20年) | 869 | [利用客数 9] | ||
2009年(平成21年) | 821 | [利用客数 10] | ||
2010年(平成22年) | 811 | [利用客数 11] | ||
2011年(平成23年) | 営業休止 | |||
2012年(平成24年) | ||||
2013年(平成25年) | ||||
2014年(平成26年) | ||||
2015年(平成27年) | ||||
2016年(平成28年) | 15 | 11 | 26 | [利用客数 12] |
2017年(平成29年) | 33 | 447 | 481 | [利用客数 13] |
2018年(平成30年) | 31 | 461 | 493 | [利用客数 14] |
駅周辺
[編集]旧小高町の中心部で、駅前に商店がある。周辺は大きな住宅地である。当駅周辺は福島第一原子力発電所事故に関連する避難区域であったが、2016年(平成28年)7月12日に解除された。
- 南相馬警察署小高駐在所
- 相馬地方広域消防本部南相馬消防署
- 南相馬市立小高病院
- 南相馬市役所小高区役所(旧・小高町役場)
- 相馬小高神社(小高城址)
- 甲子大国神社
- 観音堂石仏(国指定〈史跡〉)
- 薬師堂石仏(国指定〈史跡〉)
- 小高郵便局
- 小高川
- 福島県道120号浪江鹿島線
- 福島県道255号幾世橋小高線
- 福島県道258号中ノ内小高線
- 福島県道260号北泉小高線
- 国道6号
- 村上海岸
- 塚原海岸公園
- 福島県立小高産業技術高等学校
- おれたちの伝承館
隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]- ^ 桃内駅はSuicaエリア外、浪江駅以南はSuica首都圏エリアとなるが、エリアをまたいで使うことはできない。
出典
[編集]- ^ a b c d e “駅の情報(小高駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月4日閲覧。
- ^ a b c d e 『週刊 JR全駅・全車両基地』 50号 郡山駅・会津若松駅・三春駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月4日、21頁。
- ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、435-436頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 首都圏エリア|利用可能エリア|Suica - 東日本旅客鉄道. 2020年4月24日閲覧.
- ^ 仙台エリア|利用可能エリア|Suica - 東日本旅客鉄道. 2020年4月24日閲覧.
- ^ “JR小高駅の無人化撤廃の要望依頼と浜通り舞台芸術祭への参画方針について(意見要望)”. 南相馬市 (2020年1月27日). 2020年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月7日閲覧。
- ^ a b “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(小高駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年11月4日閲覧。
報道発表資料
[編集]- ^ 『常磐線(小高駅〜原ノ町駅間)の運転再開について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2016年5月31日。オリジナルの2019年5月9日時点におけるアーカイブ 。2020年1月20日閲覧。
- ^ a b 『富岡町、浪江町の避難指示解除に伴う常磐線の運行について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2017年3月10日。オリジナルの2019年1月21日時点におけるアーカイブ 。2020年1月20日閲覧。
- ^ a b 『常磐線(富岡駅~浪江駅間)の運転再開について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年1月17日。オリジナルの2020年1月17日時点におけるアーカイブ 。2020年1月20日閲覧。
- ^ a b 『日本初!無人駅舎を活用した醸造所を常磐線小高駅に開業』(PDF)(プレスリリース)haccoba/JR東日本スタートアップ/東日本旅客鉄道水戸支社、2024年1月29日。オリジナルの2024年1月29日時点におけるアーカイブ 。2024年1月29日閲覧。
- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ 。2024年8月1日閲覧。
新聞記事
[編集]- ^ 「「みどりの窓口」常磐線6駅に開設 JR水戸支社」『交通新聞』交通新聞社、1992年12月18日、3面。
- ^ 「避難区域解除後に再開 常磐線「原ノ町駅-小高駅」」『福島民報』2013年4月20日。オリジナルの2013年4月21日時点におけるアーカイブ。2013年4月24日閲覧。
- ^ 「JR常磐線「小高~原ノ町間」、7月12日に運転を再開」『福島民友』2016年6月1日。オリジナルの2016年6月2日時点におけるアーカイブ。2016年7月11日閲覧。
- ^ 「運転再開は来月1日 JR常磐線小高-浪江駅間」『福島民報』2017年3月9日。オリジナルの2017年3月12日時点におけるアーカイブ。2017年3月9日閲覧。
利用状況
[編集]- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年7月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月5日閲覧。
関連項目
[編集]- 日本の鉄道駅一覧
- 列島縦断 鉄道12000キロの旅 〜最長片道切符でゆく42日〜:同番組の2004年(平成16年)5月18日放送分の中継地であった。
外部リンク
[編集]- 駅の情報(小高駅):JR東日本