幸崎駅
幸崎駅 | |
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駅舎(2009年9月) | |
こうざき Kōzaki | |
◄坂ノ市 (4.4 km) (7.2 km) 佐志生► | |
所在地 | 大分県大分市大字本神崎260[1][2] |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■日豊本線 |
キロ程 | 151.8 km(小倉起点) |
電報略号 | コオ←コヲ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
260人/日(降車客含まず) -2020年- |
開業年月日 | 1914年(大正3年)4月1日[3] |
備考 |
幸崎駅(こうざきえき)は、大分県大分市大字本神崎にある、九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である[1][2]。事務管コードは▲920533[6]。
普通列車の約4割ほどが当駅で大分方面に折り返し、早朝及び夜間に一部の特急列車が停車する。かつては佐賀関鉄道が接続していた[3]。
駅の所在地は「神崎」と表記するが、佐賀県神埼市にある神埼駅(かんざきえき)と区別するためや、読み違いを防ぐために、地名の表記と異なる駅名が採用された[3]。なお、佐賀関町の大分市編入に際して、旧大分市西部の別府市境付近に「神崎」(かんざき)という漢字表記が同一の地名があるため、地名が「神崎」から「本神崎」(ほんこうざき)に変更されている[7]。
歴史
[編集]- 1914年(大正3年)4月1日:鉄道院の駅として、大分 - 当駅間開通時に開業[3]。当時は終着駅[8]。
- 1915年(大正4年)8月15日:当駅 - 臼杵駅間開通。
- 1933年(昭和8年)3月28日:省営自動車(後の国鉄バス)佐賀関線(幸崎駅 - 佐賀関間)運行開始[9][注釈 1]。同路線は九州最古のもの。
- 1946年(昭和21年)3月11日:日本鉱業佐賀関鉄道開業(接続駅は日鉱幸崎駅)。
- 1949年(昭和24年)6月7日:昭和天皇の戦後巡幸があり、富高駅発 - 幸崎駅着、幸崎駅発 - 別府駅着のお召し列車が運行[11]。
- 1963年(昭和38年)5月15日:佐賀関鉄道全線廃止[3]。
- 1972年(昭和47年)2月25日:専用線発着を除く貨物の取扱を廃止[8]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の取扱を廃止[8]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、九州旅客鉄道(JR九州)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる[8]。
- 1996年(平成8年)3月16日:貨物列車の設定が廃止[8]。
- 1998年(平成10年)7月9日:若者のグループが車両の上によじ登って5人が感電、負傷する[12]。
- 2008年(平成20年)12月22日:旧駅舎を解体し、仮駅舎で営業。
- 2009年(平成21年)3月20日:新駅舎が開業し、新築記念式典が行われた[1]。
- 同年にJR貨物の駅が廃止され、貨物の取扱が正式に終了[注釈 2]。
- 2012年(平成24年)12月1日:ICカード「SUGOCA」の利用が可能となる[13]。
- 2015年(平成27年)3月14日:ダイヤ改正により当駅終着の最終列車が臼杵駅まで延長される。
- 2016年(平成28年)3月26日:無人駅化[4][5]
- 2018年(平成30年)3月17日:駅遠隔案内システム「ANSWER」を導入[14]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線のホームを有する地上駅である[1]。ホームは高速化工事事業の際に6両編成までの対応に変更されたため、多客期の特急列車では前後端の車両がホームに掛からない事がある。また1面1線の単式ホームは駅本屋とは反対側にあり、全てのホーム間連絡は跨線橋を利用する。
JR九州鉄道営業が駅業務を受託する業務委託駅であった[2]が、2016年3月に無人駅化された[4][5]。ICカードSUGOCAは当駅が大分エリアの南端となっており、大分方面への出入場とチャージのみ対応[15]。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1・2 | ■日豊本線 | 下り | 佐伯・延岡方面 | |
上り | 大分・別府方面 | |||
3 | 上り | 当駅折返しのみ |
- 付記事項
- 1・2番のりばが島式、3番のりばが単式である。
- 1番のりばが一線スルーとなっているため、行違いのない限りは上下線とも1番のりばを使用する。
- 通過列車を待ち合わせる場合には、上下線とも2番のりばを使用する。
- 停車列車同士の行違いの場合は、下りが1番のりば、上りが2番のりばを使用する。
- 3番のりばは大分方面からの折り返しや、夜間滞泊による留置に使われる。
利用状況
[編集]- 2020年度の1日平均乗車人員は260人(前年度比-46人)である[16]。
乗車人員推移 | |
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年度 | 1日平均人数 |
2000 | 407 |
2001 | 453 |
2002 | 477 |
2003 | 471 |
2004 | 483 |
2005 | 489 |
2006 | 463 |
2007 | 438 |
2008 | 419 |
2009 | 425 |
2010 | 401 |
2011 | 389 |
2012 | 369 |
2013 | 351 |
2014 | 328 |
2015 | 348 |
2016 | 338 |
2017 | 327 |
2018 | 310 |
2019 | 306 |
2020 | 260 |
2021 | |
2022 | 246未満[17] |
駅周辺
[編集]駅前から国道197号旧道にかけての丘陵上には民家や商店、小中学校があり、海岸には漁港や海水浴場がある。駅裏を流れる小川に沿った低地に田畑が続く。半農半漁ののどかな景色が今も残るが、1990年代以降、公営住宅建設や住宅団地の造成が行われ、徐々に様相が変貌しつつある。
2005年、大分市と合併するまで当駅が旧佐賀関町の中心駅で、佐賀関鉄道廃止後は旧佐賀関町唯一の鉄道駅であった。ただし、当駅は1955年の旧佐賀関町成立前、神崎村(こうざきむら)と呼ばれていた地域に所在し、佐賀関港がある旧町中心部の佐賀関地区とは約9 km離れているため、駅周辺や沿線からはその様子をうかがうことはできない[18]。
- 幸崎郵便局
- 築山古墳[18] - 大分県下で有数の規模の前方後円墳(県下最大規模の亀塚古墳は隣の坂ノ市駅が最寄)。当駅から徒歩15分[19]。
- 国道197号
- こうざき海水浴場 - 当駅から徒歩15分[20]。
バス路線
[編集]駅舎の前に「幸崎駅」停留所があり、大分バスの路線が乗り入れる。なお、旧佐賀関町中心部への公共交通はバスのみで、所要時間は約20分となっている。
- 幸崎駅
- 備考
- かつては国鉄バス坂ノ市・佐賀関線があり、早朝便は佐賀関駅の先にある製錬所まで延長運行していた。JRに移管後も暫くの間運行されたが、2003年(平成15年)4月1日に全線廃止され、同日より大分バス(大分-佐賀関線)の乗り入れが開始された。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 『週刊 JR全駅・全車両基地』 44号 宮崎駅・都城駅・志布志駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年6月23日、19頁。
- ^ a b c “大分支店内各駅”. JR九州鉄道営業. 2016年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月4日閲覧。
- ^ a b c d e “駅の景色<2> 幸崎駅(日豊本線)”. 大分合同新聞(朝刊) (大分合同新聞社): p. 11. (1992年6月9日)
- ^ a b c 『駅営業体制の見直しについて』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道株式会社、2016年2月25日。オリジナルの2016年3月5日時点におけるアーカイブ 。2016年3月25日閲覧。
- ^ a b c “JR九州 9駅の営業体制見直し”. 交通新聞 (交通新聞社). (2016年3月2日)
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ “合併要覧 大分市(大分県)”. 公益財団法人日本都市センター. 2021年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月25日閲覧。
- ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、754頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「鉄道省告示第86号」『官報』1933年3月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『バス事業五十年史』日本乗合自動車協会、1957年、112頁
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、102頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 恵知仁 (2014年11月17日). “散発する鉄道の感電事故 人はなぜ車両に登るのか”. 乗りものニュース. オリジナルの2014年11月21日時点におけるアーカイブ。
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2012年12月4日)
- ^ 『大分市内の一部の駅が「Smart Support Station」に変わります』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道、2018年2月16日。オリジナルの2018年6月19日時点におけるアーカイブ 。2020年2月7日閲覧。
- ^ SUGOCA 利用可能エリア 九州旅客鉄道、平成28年3月26日時点(2016年10月5日閲覧)。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. p. 2. 2021年9月8日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. p. 2. 2023年12月7日閲覧。
- ^ a b 梅木秀徳 著、大分合同新聞社 編『デジタルブック版 各駅停車・大分県歴史散歩 ふるさとの駅 (7) 鶴崎・大在』(PDF)NAN-NAN事務局、2007年4月13日。オリジナルの2016年3月4日時点におけるアーカイブ 。
- ^ “築山(つきやま)古墳”. 日本一の「おんせん県」大分県の観光情報公式サイト. 公益社団法人ツーリズムおおいた. 2021年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月25日閲覧。
- ^ “神崎(こうざき)海水浴場”. 日本一の「おんせん県」大分県の観光情報公式サイト. 公益社団法人ツーリズムおおいた. 2021年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月25日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 幸崎駅(駅情報) - 九州旅客鉄道