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新南陽駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新南陽駅[* 1]
駅舎(2006年11月)
しんなんよう
Shinnan-yō
徳山 (4.1 km)
(2.9 km) 福川
地図
所在地 山口県周南市清水二丁目16-1
北緯34度4分11.18秒 東経131度46分9.29秒 / 北緯34.0697722度 東経131.7692472度 / 34.0697722; 131.7692472座標: 北緯34度4分11.18秒 東経131度46分9.29秒 / 北緯34.0697722度 東経131.7692472度 / 34.0697722; 131.7692472
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 山陽本線
キロ程 419.0 km(神戸起点)
電報略号 ナヨ
スト(周防富田駅時代)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
1,134人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1926年大正15年)4月18日 [1]
備考 無人駅
  1. ^ 1980年に周防富田駅から改称。
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新南陽駅(しんなんようえき)は、山口県周南市清水二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)山陽本線

歴史

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駅構造

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島式ホーム1面2線を有する地上駅。駅舎とホームは跨線橋で連絡している。

のりば

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のりば 路線 方向 行先
2 山陽本線 上り 徳山岩国方面
3 下り 防府新山口下関方面

周防富田駅時代

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2面3線のホームを有していたが、現駅名に変更後配線が変更され、単式ホーム1番のりばは廃止され欠番となった。その場所は貨物列車用側線(運転取扱上は3番線)となっており、旅客ホームとしては使用されない。

岩徳線列車が1日2本当駅まで乗入れていた。

貨物駅

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取扱貨物

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駅構造

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本線北側に、1面のコンテナホーム、着発線荷役方式(E&S方式)を採用した1本の着発荷役線、1本の荷役線、その他数本の仕分線、留置線を有する。本線南側には貨車操車場が広がる。

着発荷役線・コンテナホーム等は上り本線の外側に位置しているため、上り貨物列車は着発荷役線に直接入線して荷役を行うが、下り貨物列車は荷役線への入換作業を要し、この作業のために岡山機関区HD300形ハイブリッド機関車が常駐している[14]

災害等による山陽本線不通時のトラック代行輸送との継送能力を強化するため、2022年度(令和4年度)から国庫補助による構内改良事業(コンテナホーム拡幅、代行輸送用トラック駐車場整備等)が開始され、2030年度(令和8年度)中の完成を計画している[15](後述)。

輸送障害時の対応拠点機能

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JR貨物の主要路線のうち、東北・関東・中部地方においては、太平洋側と日本海側等の複数の路線があり、災害等による輸送障害時に迂回ルートを設定することができるが、近畿・中国地方においては山陽線のみの単一路線しかなく、迂回ルートの設定が困難であり[16]、実際の災害等による不通の発生時には、迅速に代替輸送手段を確保できず、輸送障害が長期化していた。異常気象の影響等から自然災害の頻度や規模は増加・増大しており、輸送障害の頻発や長期化は、鉄道貨物の安定性に対する信頼を低下させ、荷主の逸走にもつながった[17]。荷主の確保を図りJR貨物の経営基盤を確立する上では、災害等による輸送障害を極力抑制することが不可欠であり、鉄道による迂回輸送が困難な山陽線では、トラックや海運による代行輸送能力を強化して解決を図ることとされ、当駅がその拠点として整備されることとなった[16][18][19][20]

具体的には、当駅のコンテナホームの拡張等による取扱能力の強化・操車場跡地への待機用駐車場整備による代行輸送トラック便発着能力の強化のほか、輸送経路となる周辺道路の通行規制緩和・特殊車両通行許可の迅速化、最寄港湾である徳山下松港晴海ふ頭の使用許可手続等の迅速化等の対応がとられることとなり、JR貨物のみならず、国土交通省や関係地方公共団体、利用運送事業者、荷主、JR西日本による検討会が構成され、対応策が取りまとめられた[20]。JR貨物の2024-2026年度中期経営計画及び2024年度事業計画にも盛り込まれている[16][18][19]

専用線

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当駅南側に広がる側線群の西端から南側に分岐し東ソー株式会社南陽事業所へ至る専用線がある。かつてはタンク車による化学薬品輸送が行われていたが、その後タンクコンテナによる輸送となった。またセメントもかつては取り扱っていた。この専用線は、2007年4月27日をもって運行休止となった。

また、上記の東ソー専用線から分岐し日本ポリウレタン工業株式会社南陽工場や信越化学工業株式会社の工場(現・信越ポリマー株式会社南陽工場)へ至る専用線や、当駅東側から分岐し駅南東の徳山曹達株式会社(現・株式会社トクヤマ徳山工場)(昭和19年10月開通[21])へ至る専用線もあったが、いずれも廃止された。

操車場

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当駅の付属設備として、徳山操車場(後の新南陽操車場)が存在していた。1980年(昭和55年)10月からはコンピューターを導入したリニアモーターカー式ハンプヤードとなる[4][7]1984年(昭和59年)2月1日のヤード経由方式貨物輸送の廃止後も、大竹駅 - 防府貨物駅間の複数駅で車扱が残った(特に徳山・新南陽接続専用線扱のタンク車が非常に多かった)ことと、宇部線山口線方面への継走貨車の存在などから専用貨物列車の仕分作業が複雑で、組成作業を代行できる臨海鉄道も附近になかったことから機能が残され、使用休止は車扱列車が減少した1996年(平成8年)10月31日のことであった[4][7]

1985年時の常備貨車

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「昭和60年版私有貨車番号表」『トワイライトゾーンMANUAL13』ネコ・パブリッシング、2004年

利用状況

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1日平均乗車人員は以下の通り[22]

乗車人員推移
年度 1日平均人数
1999 1,124
2000 1,084
2001 1,057
2002 1,048
2003 1,068
2004 1,075
2005 1,082
2006 1,109
2007 1,166
2008 1,237
2009 1,197
2010 1,185
2011 1,204
2012 1,226
2013 1,232
2014 1,202
2015 1,238
2016 1,241
2017 1,270
2018 1,295
2019 1,302
2020 1,109
2021 1,077
2022 1,134

駅周辺

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毎年8月には駅前のロータリーに大規模なステージを設け、そこを中心としてサンフェスタしんなんよう(夏祭り)が開かれる。2019年で第45回を数え、来客8万人超。この夏祭りの最後に永源山公園から多数の打ち上げ花火が上がり、夏の風物詩となっている。

バス路線

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「新南陽駅前」停留所にて、防長交通による以下の路線が発着する。

  • 61・160・160(B)・160(C):徳山駅前 / 鹿野車庫・コアプラザかの
  • 62・160・160(B)・160(C):徳山駅前 / 奥四熊
  • 69・160:徳山駅前 / 間上
  • 71・150:徳山駅前 / 長田海浜公園
  • 81・150:徳山駅前 / イオンタウン周南久米 / 粭島 / 戸田駅
  • 82・150:徳山駅前 / 防府駅
  • 83・150:徳山駅前 / 湯野温泉
  • 84・150:徳山駅前 / 柚木河内
  • 91・150:徳山駅前 / 高瀬
  • 92・93・150:徳山駅前 / 堀

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
山陽本線
徳山駅 - 新南陽駅 - 福川駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 鉄道貨物協会発行の『貨物時刻表』では、2021年3月ダイヤ改正版までは「機関区・車両所・保全技術センター・工事管理事務所・総合鉄道部所在地」頁に新南陽総合鉄道部の記載があるものの、2022年制作のJR貨物の求人パンフレット『JOB GUIDE』[10]では、現業機関一覧頁に新南陽総合鉄道部はなく新南陽駅が単独の現業機関として記載されており、この間に新南陽総合鉄道部は解消されたことになる。

出典

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  1. ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、232頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、99頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  3. ^ 広島鉄道管理局 昭和50年代史 編さん委員会 編『広島鉄道管理局 昭和50年代史』日本国有鉄道広島鉄道管理局、1986年3月31日、378頁。 
  4. ^ a b c d 「貨物操車場の自動転送システム」『鉄道ジャーナル』1996年10月号(No.360)pp.150-151
  5. ^ 「JR貨物5年の歩み」P114
  6. ^ 『JR西日本広島支社10年史 : 次なる10年に向かって : 1987-1997』(西日本旅客鉄道広島支社)p.198
  7. ^ a b c 「最後の『自動化ヤード』が今秋にも廃止」『鉄道ジャーナル』1996年10月号(No.360)pp.84-85
  8. ^ 『JR西日本広島支社10年史 : 次なる10年に向かって : 1987-1997』(西日本旅客鉄道広島支社)p.197
  9. ^ 鉄道ピクトリアル』2000年1月号(No.680)p.36
  10. ^ 日本貨物鉄道株式会社『JOB GUIDE』(2023年10月25日閲覧)
  11. ^ a b 新南陽駅 | 駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2022年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月13日閲覧。
  12. ^ 在来線(山口エリア)および山陽新幹線でのICカードサービス拡大 〜2023年4月1日(土)スタート!〜』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2022年12月21日。オリジナルの2022年12月21日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20221221063421/https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221221_00_press_icocakakudai.pdf2022年12月21日閲覧 
  13. ^ 2023年春 山口県内のICOCAエリアを拡大します! 〜ICOCAが山陽線徳山〜下関駅間で利用可能になります〜』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2022年2月9日。オリジナルの2022年2月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20220209054114/https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220209_01_icoca.pdf2022年2月12日閲覧 
  14. ^ レイルマガジン』No.455、ネコ・パブリッシング、2023年、p.74
  15. ^ 国土交通省鉄道局貨物鉄道政策室「『今後の鉄道物流の在り方に関する検討会』中間とりまとめを踏まえた取組状況について」2023年7月26日(2023年10月25日閲覧)p.8
  16. ^ a b c 日本貨物鉄道株式会社 『JR貨物グループ 中期経営計画2026』p.10(2024年5月24日閲覧)
  17. ^ 日本貨物鉄道株式会社 『2024年度 事業計画』pp.1-2(2024年5月24日閲覧)
  18. ^ a b 日本貨物鉄道株式会社 『2024年度 事業計画(概要)』p.6(2024年5月24日閲覧)
  19. ^ a b 日本貨物鉄道株式会社 『2024年度 事業計画』pp.5-6(2024年5月24日閲覧)
  20. ^ a b 日本貨物鉄道株式会社 『「鉄道物流の災害による輸送障害に対するBCP策定に向けた官民一体の検討会」の概要について』(2024年5月24日閲覧)
  21. ^ 戦時中船舶不足により海上輸送が困難なため敷設。国鉄よりC12 98の払下げをうけた『徳山曹達70年史 道標はるかに』85頁写真掲載 (電子ブック)
  22. ^ 山口県統計年鑑 - 山口県

関連項目

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外部リンク

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