コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

広駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
広ORSから転送)
広駅
駅舎(2009年1月)
ひろ
Hiro
JR-Y18 仁方 (2.6 km)
(1.3 km) 新広 JR-Y16
地図
所在地 広島県呉市広中町2-6
北緯34度13分42.89秒 東経132度37分42.58秒 / 北緯34.2285806度 東経132.6284944度 / 34.2285806; 132.6284944座標: 北緯34度13分42.89秒 東経132度37分42.58秒 / 北緯34.2285806度 東経132.6284944度 / 34.2285806; 132.6284944
駅番号 JR-Y17
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 呉線
キロ程 60.2 km(三原起点)
電報略号 クヒ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線[1]
乗車人員
-統計年度-
2,901人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1935年昭和10年)3月24日[2]
備考
テンプレートを表示

広駅(ひろえき)は、広島県呉市広中町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)呉線である[1]駅番号JR-Y17

概要

[編集]

呉線における広島シティネットワークの東端駅で、運転系統上の境界駅でもある。当駅を跨ぐ場合、朝晩の一部列車を除いて乗換が必要となる。当駅始発・終着列車が多数運転されており、広島方面は日中1時間に3本(うち2本は快速安芸路ライナー)、三原方面は日中1時間に1本の列車が運行されている。

2007年9月1日、呉線全線でICOCAが利用可能となり、自動改札機を導入しているが、磁気券処理をする改札機(正規の改札機)は当駅までに導入され、隣の仁方駅 - 須波駅間のローカル線区間ではICOCAの入出場の処理をするIC専用機のみが導入された。

電報略号は、「ヒロ」が広島駅で使われているため、「呉線の広」の意から「クヒ」である。

歴史

[編集]
1945年戦災概況図。
1945年戦災概況図。
1945年に米軍が作成した広地区地図。"Hiro Station"が確認出来る。
1945年に米軍が作成した広地区地図。"Hiro Station"が確認出来る。

駅構造

[編集]
朝鮮通信使のイラストが描かれた駅名標(2006年9月)
単式・島式ホーム2面3線構造である。北東の貨物ヤード跡地は再開発され、現在は商業施設等が建ち並んでいる。

単式・島式ホーム2面3線を有する地上駅[1]。駅舎は単式1番のりば側にあり、島式2・3番のりばへは跨線橋で連絡している。各ホーム共に広島方面・三原方面側双方に出発信号機が設置されており、両方向へ発車が可能。

みどりの窓口があったが、2021年1月31日限りで廃止され、翌日からはみどりの券売機プラスが設置された。ICOCA対応自動改札機が設置されている。

のりば

[編集]
のりば 路線 方向 行先
1・2・3 Y 呉線 上り 竹原三原方面[14]
下り 広島方面[14]
付記事項
  • 1番のりばは主に、広島方面行普通列車と、朝晩の三原方面行(広島からの直通列車)が利用している。
  • 2番のりばは主に、日中の広島方面行快速列車、朝の広島方面行列車(三原からの直通列車)、朝の広発三原行(1日1本のみ)と、広発安浦行の一部が利用している。
  • 3番のりばは、呉線臨時快速列車EtSETOra」と、三原発列車折返し、広島方面発当駅止まりの一部列車が利用している。
  • 3番線南側に留置線が5線あり、夜間滞泊等に使用されている。以前はその外側に更に3本の側線があり、最も外側の線路から専用線が南西に分岐し、「呉東部卸売市場前」交差点付近で県道279号線(この地点で呉市電軌道とも平面交差)と交差して南に延び、在日米軍黄幡弾薬庫(呉市広黄幡町)に至っていた。この専用線は東洋パルプ(現・王子製紙)呉工場の敷地内を南北に貫通しており、途中から同工場への専用線も分岐していた。現在はいずれも廃止、撤去されている。
  • 駅西側から中国工業への専用線も分岐していたが、現在は廃止されている。
  • 駅西側に引き上げ線が1線、東側に2線ある。
  • 駅東側の貨物ヤードは以前11線の線路があったが、1986年の貨物取扱廃止後は撤去され、用地は商業施設となっている[4]。ただし、最も1番線寄り線路1本(旧貨物ヤード引上線)は残されており電車留置に使用される場合がある。

広オフレールステーション

[編集]

1986年に当駅での列車による貨物取扱が廃止された後、旧貨物ヤード跡地(駅東側)の線路を撤去し敷地の一部に日本貨物鉄道(JR貨物)広コンテナセンターが設置され、トラックによる貨物輸送が開始された。その後、2006年の貨物駅名称整理の際に「広オフレールステーション(略称:広ORS)」に改称された。国鉄分割民営化以来、呉線沿線で唯一のJR貨物による貨物取扱施設であった。 拠点駅である広島貨物ターミナル駅との間にトラック便が1日2.5往復(当駅発が3本)設定され、12ftコンテナのみを取り扱っていた[15]。正確な廃止日は不明であるが、2012年3月以降貨物時刻表及びJR貨物のホームページから当施設に関する情報は削除され、施設は全て解体された。跡地には2014年、商業施設が開業した。

利用状況

[編集]

「広島県統計年鑑」及び「呉市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。

年度 1日平均
乗車人員
1987年(昭和62年) [注釈 1] 5,264
1988年(昭和63年) 5,656
1989年(平成 元年) 5,873
1990年(平成02年) 6,329
1991年(平成03年) 6,405
1992年(平成04年) 6,331
1993年(平成05年) 6,374
1994年(平成06年) 6,361
1995年(平成07年) 6,453
1996年(平成08年) 6,269
1997年(平成09年) 5,991
1998年(平成10年) 5,890
1999年(平成11年) 5,792
2000年(平成12年) 5,738
2001年(平成13年) [注釈 2] 5,575
2002年(平成14年) 4,699
2003年(平成15年) 4,434
2004年(平成16年) 4,336
2005年(平成17年) 4,221
2006年(平成18年) 4,123
2007年(平成19年) 4,109
2008年(平成20年) 4,086
2009年(平成21年) 3,946
2010年(平成22年) 3,869
2011年(平成23年) 3,801
2012年(平成24年) 3,774
2013年(平成25年) 3,832
2014年(平成26年) 3,734
2015年(平成27年) 3,888
2016年(平成28年) 3,929
2017年(平成29年) 3,953
2018年(平成30年) 3,556
2019年(令和 元年) 3,640
2020年(令和02年) 3,057
2021年(令和03年) 2,880
2022年(令和04年) 2,901

駅周辺

[編集]
呉市総合体育館(オークアリーナ)

バス路線

[編集]

駅前ロータリー内に「広駅」停留所があり、以下の各路線が乗入れる。

JRバス中国
  • 西条線
    • 呉駅 / 賀茂医療センター口、西条駅

駅前の国道185号線に「広駅前」停留所があり、下以下各路線が乗入れる。

広電バス
※「呉駅前を経由して日本製鉄へ向かう路線」ではない。
瀬戸内産交
※営農センター止まり便が混在する。
呉市生活バス
※安浦駅行は平日2便のみ運行。

隣の駅

[編集]
西日本旅客鉄道(JR西日本)
Y 呉線
快速「通勤ライナー」・快速「安芸路ライナー」(以上は当駅から仁方方は普通列車扱い)・普通
仁方駅 (JR-Y18) - 広駅 (JR-Y17) - 新広駅 (JR-Y16)

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 広島県統計年鑑では5,264人、呉市統計書では5,941人としている。
  2. ^ 2002年3月23日新広駅開業。

出典

[編集]
  1. ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 49号 福山駅・宇部新川駅・忠海駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年7月28日、20頁。 
  2. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、275頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 『日本鉄道旅行地図帳』 11号 中国 四国、今尾恵介(監修)、新潮社〈新潮「旅」ムック〉、2009年3月18日、35頁。ISBN 978-4-10-790029-6 
  4. ^ a b c 写真展 開業120年 呉線のあゆみ―蒸機・気動車の時代―”. 広島県立文書館. 2023年1月8日閲覧。
  5. ^ 「国鉄監修 交通公社の時刻表」1986年4・5月号
  6. ^ a b JR呉線部分運休で国道渋滞」『中国新聞』中国新聞社、2010年7月17日。オリジナルの2010年7月21日時点におけるアーカイブ。
  7. ^ 2010年7月定例社長会見(2010年7月22日時点のアーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年7月21日
  8. ^ 「Railway Topics」『鉄道ジャーナル』第44巻第10号、鉄道ジャーナル社、2010年10月号、150-151頁。 
  9. ^ 6月19日から続く梅雨前線等による被害状況等について(第6報)” (PDF). 国土交通省 (2016年6月27日). 2016年6月29日閲覧。
  10. ^ 6月19日から続く梅雨前線等による被害状況等について(第8報)” (PDF). 国土交通省 (2016年6月29日). 2016年6月30日閲覧。
  11. ^ 「西日本豪雨(平成30年7月豪雨)」に伴う運転状況などについて(2018年8月22日時点)』(プレスリリース)西本旅客鉄道、2018年8月22日http://www.westjr.co.jp/press/article/2018/08/page_12892.html2023年5月6日閲覧 
  12. ^ 「西日本豪雨(平成30年7月豪雨)」に伴う運転状況などについて(2018年9月11日時点)』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2018年9月11日http://www.westjr.co.jp/press/article/2018/09/page_13029.html2023年5月6日閲覧 
  13. ^ 西日本豪雨および台風24号に伴う運転状況などについて(2018年10月16日時点)』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2018年10月16日http://www.westjr.co.jp/press/article/2018/10/page_13236.html2023年5月6日閲覧 
  14. ^ a b 広駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年3月27日閲覧。
  15. ^ 2011年JR貨物時刻表
  16. ^ 交通政策課: “広川尻線”. 呉市. 2023年2月11日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]