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旭南 (秋田市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 東北地方 > 秋田県 > 秋田市 > 旭南 (秋田市)
旭南
旭南の位置(秋田県内)
旭南
旭南
旭南の位置
北緯39度42分36.4秒 東経140度6分40.5秒 / 北緯39.710111度 東経140.111250度 / 39.710111; 140.111250
日本の旗 日本
都道府県 秋田県
市町村 秋田市
人口
2020年(令和2年)10月1日現在)[1]
 • 合計 2,524人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
010-0925
市外局番 018[2]
ナンバープレート 秋田

旭南(きょくなん)は、秋田県秋田市にある地域。郵便番号は010-0925。旭南一丁目から旭南三丁目までの3町で構成される。

地理

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北西に旭南一丁目、北東に旭南二丁目が並び、東西に延びる秋田市道旭南楢山線(馬口労町通り、羽州街道羽州浜街道の合流点)を挟んで南側に旭南三丁目が位置する。北は秋田市道を挟んで大町旭北旭北錦町)、西は秋田県道56号秋田天王線(新国道)を挟んで川元川元開和町川元むつみ町川元小川町)と接する。南東境に旭川が流れ、旭川を挟んでそれぞれ東に楢山楢山登町楢山川口境)、南に茨島と接する。

地域のほとんどが住宅地だが、新国道には商業施設も並んでいる。馬口労町通りには旧松倉家住宅(秋田県指定有形文化財)や旭南高砂堂(菓子店)、秋田市立旭南小学校などがある。

河川

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歴史

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大町と同じく久保田城の外町(町人町)として作られ、馬口労町は船着き場(刈穂橋付近)として賑わいを見せ、馬牛市も行われ、関東方面からも博労が訪れていた。津軽候や松前候が参勤交代の時に、次の宿まで荷物を運ぶための馬を出す伝馬役も請け負っていた[3]江戸時代中期からは草市が開かれ、お盆で使用する野菜、漬け物、餅、下駄、皿などの商品が売られていた[4]。現在の商業の中心は秋田県道56号秋田天王線(新国道)沿いに移っている。

沿革

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  • 1629年寛永6年) - 寺内前城から移住し、馬口労町が形成される[5]
  • 1672年寛文12年) - 馬口労町に馬宿が設置される[5]
  • 1889年明治22年)4月1日 - 市制町村制施行に伴い、旧城下町が秋田市の一部に、農村部は南秋田郡川尻村の一部になる。
  • 1900年(明治33年)8月1日 - 秋田馬喰町郵便受取所が開設[6]
  • 1906年(明治39年)1月1日 - 秋田馬喰町郵便局が秋田馬口労町郵便局に改称[7]
  • 1910年(明治43年)12月11日 - 秋田馬口労町郵便局にて電話通話事務を開始[8]
  • 1912年(明治45年)2月16日 - 秋田馬口労町郵便局にて電信事務を開始[9]
  • 1926年大正15年)4月1日 - 川尻村が秋田市に編入される。
  • 1930年昭和5年)12月20日 - 第四十八銀行馬口労町出張所が開業[10]
  • 1965年(昭和40年)4月1日 - 住居表示実施に伴い、旭南3町が成立。
  • 1969年(昭和44年)4月1日 - 秋田馬口労町郵便局が秋田旭南郵便局に改称。
  • 2023年令和5年)
    • 3月21日 - 4年越しの修復工事を終え、旧松倉家住宅が開館[11]穂積志市長など関係者約40人が参加し、記念式典を挙行[11]
    • 7月10日 - 秋田銀行馬口労町支店が移転・閉店[12]

町名の変遷

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以下はすべて住居表示実施に伴う変更。「実施前」は全域と明記しないものは各町・字ともその一部。

実施後 実施年月日 実施前
旭南一丁目 昭和40年4月1日 川口上裏町
かわぐちかみうらまち
昭和40年4月1日 川尻町字カイハ
かわしりまち あざかいは
昭和40年4月1日 鉄砲町
てっぽうまち
昭和40年4月1日 寺町
てらまち
昭和40年4月1日 馬口労町
ばくろうまち
昭和40年4月1日 室町
むろまち
旭南二丁目 昭和40年4月1日 鍛冶町上川反(全域)
かじまちかみかわばた
昭和40年4月1日 鍛冶町下川反(全域)
かじまちしもかわばた
昭和40年4月1日 上鍛冶町
かみかじまち
昭和40年4月1日 酒田町(全域)
さかたまち
昭和40年4月1日 四十間堀川反(全域)
しじっけんぼりかわばた
昭和40年4月1日 四十間堀町
しじっけんぼりまち
昭和40年4月1日 下鍛冶町(全域)
しもかじまち
昭和40年4月1日 城町(全域)
じょうまち
昭和40年4月1日 新城町(全域)
しんじょうまち
昭和40年4月1日 誓願寺門前町
せいがんじもんぜんまち
昭和40年4月1日 馬口労町
ばくろうまち
昭和40年4月1日 室町
むろまち
旭南三丁目 昭和40年4月1日 上川口(全域)
かみかわぐち
昭和40年4月1日 川口上裏町
かわぐちかみうらまち
昭和40年4月1日 川口下裏町
かわぐちしもうらまち
昭和40年4月1日 川口新町
かわぐちしんまち
昭和40年4月1日 川尻町字下田
かわしりまち あざしもだ
昭和40年4月1日 中川口(全域)
なかかわぐち
昭和40年4月1日 馬口労町
ばくろうまち

教育

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学区

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地区内のほぼ全域が、秋田市立旭南小学校秋田市立秋田南中学校の学区に指定されている[13]

旭南一丁目の一部は秋田市立旭北小学校秋田市立山王中学校の学区で、秋田市立旭南小学校・秋田市立秋田南中学校へ指定変更が可能になっている[13]

施設

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旭南一丁目

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旭南二丁目

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旭南三丁目

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  • ゲオ秋田旭南店
  • COSMOトシオSS
  • ENEOSEneJetDr.Driveセルフ秋田旭南店
  • 青いポスト21
  • 秋田市個人タクシー協同組合
  • 酒の英雄

廃止された施設

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交通

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鉄道

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地区内に鉄道は通っていない。最寄り駅は牛島西一丁目にあるJR東日本羽越本線羽後牛島駅

バス

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  • 秋田中央交通
    • 系統152|新港線(飯島北発南高校前着) - 平日のみ
      • (長崎屋バスターミナル) - 川元開和町 - 川元むつみ町 - 川元小川町 - (茨島)
    • 系統153|新港線(西部サービスセンター・土崎駅前発着) - 平日のみ
      • (長崎屋バスターミナル) - 川元開和町 - 川元むつみ町 - 川元小川町 - (ハローワーク秋田前)
    • 系統710|新屋線(秋田駅西口・西部サービスセンター発着)
    • 系統711|新屋線(秋田駅西口発新屋高校前着) - 平日のみ
    • 系統712|新屋線(秋田駅西口・大森山動物園発着)
    • 系統600|茨島環状線(大町回り) - 平日のみ
    • 系統601|茨島環状線(茨島回り) - 平日のみ
      • (大町五丁目) → 旭南二丁目 → 旭南三丁目 → 川口 → 川元小川町 → (ハローワーク秋田前)
      • (ハローワーク秋田前) → 川元小川町 → 川口 → 旭南三丁目 → 旭南二丁目 → 大町六丁目 → (大町五丁目)
    • 系統700|川尻割山線(船場町経由)
    • 系統701|川尻割山線(松美ガ丘経由)
      • (大町五丁目) - 大斐寺前 - (川元開和町)

道路

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著名出身者

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脚注

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  1. ^ 5統計書(用語解説)-秋田市年齢別・人口別|秋田市公式サイト”. 秋田市 (2022年7月11日). 2024年3月2日閲覧。
  2. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年5月29日閲覧。
  3. ^ 奈寿菜, 田頭 (2020年10月8日). “その1/ 【旭南】知ってほしい!旭南の歴史 その1”. まちプラあきた中央. 2023年2月8日閲覧。
  4. ^ 奈寿菜, 田頭 (2021年2月15日). “【旭南】草市ってなんだ?”. まちプラあきた中央. 2023年2月8日閲覧。
  5. ^ a b くぼた旧町名物語・まちの生い立ち(2)市の立つまち~「通町」「馬口労町」編”. 広報 あきた (2004年6月11日). 2024年3月2日閲覧。
  6. ^ 明治33年逓信省告示第283号(明治33年7月26日付官報第5119号掲載)
  7. ^ 明治38年逓信省告示第623号(明治38年12月7日付官報第6732号掲載)
  8. ^ 明治43年逓信省告示第1397号(明治43年12月8日付官報第8240号掲載)
  9. ^ 明治45年逓信省告示第120号(明治45年2月6日付官報第8595号掲載)
  10. ^ 若松太平洞『第四十八銀行史』岡田盛直、1944年、p.69。
  11. ^ a b 大谷好恵「秋田市旭南「旧松倉家住宅」開館 市民が利用できる場に 修復工事終え記念式典」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2023年3月22日、23面。
  12. ^ ブランチインブランチ方式による店舗の移転について”. 秋田銀行 (2023年4月20日). 2024年3月2日閲覧。
  13. ^ a b 通学区域表(R06.04.01)”. 秋田市. 2024年3月2日閲覧。
  14. ^ 店舗案内-秋田旭南1丁目店”. セブン-イレブン・ジャパン. 2022年3月22日閲覧。
  15. ^ 秋田旭南郵便局 (あきたきょくなんゆうびんきょく)”. 日本郵政グループ. 2022年3月22日閲覧。

外部リンク

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