仁別
仁別 | |
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太平山リゾート公園 | |
北緯39度48分24.8秒 東経140度15分58.42秒 / 北緯39.806889度 東経140.2662278度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 秋田県 |
市町村 | 秋田市 |
人口 | |
• 合計 | 124人 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
010-0824 |
市外局番 | 018[2] |
ナンバープレート | 秋田 |
仁別(にべつ)は秋田県秋田市にある大字である。郵便番号は010-0824。住居表示未実施地区。2009年から2019年までの10年間での人口増減率が-26.7%で秋田市内67地区中最低を記録し[3][4]、最も過疎化が進行している地区になっている。
地理
[編集]秋田市の北東部、旭川の最上流部に位置する。太平山の山頂を含む秋田市奥地の山林地帯のうち、旭川及びその支流の流域の多くが仁別に属し、仁別国有林を含む広大な領域を持つ。集落は旭川治水ダムの直下、旭川と仁別沢が合流する付近に存在する。南部に太平山リゾート公園が造成されており、秋田市植物園やクアドーム・ザ・ブーン、太平山スキー場オーパスなどがある。仁別林道を辿った奥は「仁別国民の森」に指定されており、仁別森林博物館がある。更に奥には旭又園地(旧キャンプ場)があり、太平山登山コースの入口となっている。
西は上新城白山、南西は山内、南は太平八田・太平黒沢、南東は河辺三内、東は上小阿仁村沖田面、北は五城目町馬場目に接する。
小字
[編集]14の小字が設置されている。
- 字粟畑台(あわはただい)
- 字家ハヅレ(いえはづれ)
- 字大台(おおだい)
- 字川反押田(かわばたおしだ)
- 字小水沢(こみずさわ)
- 字作兵エ沢(さくべえさわ)
- 字蛇馬目沢(じゃまめさわ)
- 字堂ノ下(どうのした)
- 字中島(なかじま)
- 字マンタラメ(まんたらめ)
- 字水沢(みずさわ)
- 字水沢尻(みずさわしり)
- 字務沢(むさわ)
- 字吉ケ沢(よしがさわ)
河川
[編集]- 旭川
- 仁別沢
- 砥沢
- 大杉沢
- 軽井沢
- 一の沢
- 二の沢
- 三の沢
- ムラスギ沢
- 四の沢
- 赤倉沢
- 篭沢
- ガラ沢
- 旭又沢
- 矢源沢
- 弟子還沢
- 御手洗沢
歴史
[編集]旭川の下流にあたる山内の補陀寺や藤倉山など、中世の宗教遺構に関連して、仁別も古くから存在した集落と考えられている[5]。菅江真澄は布帝山西勝寺や戸沢殿柵跡を記録している[5]。
江戸時代には久保田藩領で、田地は少なく林業を主としており、良質の杉を産したことから一部が藩の御囲山とされていた[6]。切り出した材木は川に流して運搬し、泉村の役所で引き上げていた[6]。
沿革
[編集]- 1873年(明治6年) - 大区小区制の改正に伴い、秋田郡仁別村は秋田県第1大区6小区に属した[7]。
- 1884年(明治17年) - 郡区町村編制法の下で、南秋田郡泉村・保戸野村・新藤田村・濁川村・添川村・山内村・仁別村が連合。戸長役場は泉村に設置された[6]。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い、新藤田村・濁川村・添川村・山内村・仁別村の5ヶ村が合併し南秋田郡上旭川村が発足。旧5ヶ村は大字となる。
- 1892年(明治25年)8月1日 - 下旭川村と上旭川村が合併し、南秋田郡旭川村が成立。旭川村大字仁別となる。
- 1909年(明治42年) - 仁別森林鉄道本線(仁別林道)が開通[8]。仁別駅・務沢駅が開業する[9]。以降、奥地へ多数の支線が敷設される。
- 1933年(昭和8年)3月14日 - 旭川村が秋田市に編入され、秋田市仁別となる。
- 1952年(昭和27年)6月20日 - 「仁別」は秋田魁新報社主催の第一回秋田県観光三十景(有効投票約百九十五万票)では第5位(七万二千四百九十九票)に選出された。
- 1958年(昭和33年)3月 - 仁別山職員研修所が開設[9]。
- 1964年(昭和39年)12月21日 - 仁別森林博物館が開館[9][10]。
- 1968年(昭和43年)9月25日 - 仁別森林鉄道が全線廃道[8]。
- 1972年(昭和47年) - 旭川治水ダムが完成する。
- 1977年(昭和52年)6月15日 - 新観光秋田三十景(二百十七万票)では「太平山・仁別国民の森」が第26位に選出された。
- 1978年(昭和53年)10月 - 仁別森林鉄道の一部路盤跡が秋田県道401号雄和仁別自転車道線として再整備される。
- 1981年(昭和56年) - 「ピクニックの森」供用開始。以後、リゾート公園の施設が順次整備されていく。
- 1982年(昭和57年)4月 - 仁別レジャーランドが開園。
- 1989年(平成元年)
- 3月 - 仁別レジャーランドが閉園。
- 6月 - 秋田市植物園が開園。
- 1991年(平成3年)8月29日 - クアドーム・ザ・ブーンがオープン。
- 2003年(平成15年)8月23日 - 太平山自然学習センター「まんたらめ」がオープン。
- 2015年(平成27年)6月27日 - 由利高原鉄道YR-1501が矢島駅から仁別字家ハヅレに移設される。
字域の変遷
[編集]地区内で区画整理・住居表示実施などに伴う字名・町名の変更は行われていない。
世帯数と人口
[編集]2020年(令和2年)10月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
小字 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
仁別字粟畑台 | 8世帯 | 22人 |
仁別字家ハヅレ | 7世帯 | 16人 |
仁別字大台 仁別字吉ケ沢 |
6世帯 | 12人 |
仁別字堂ノ下 仁別字マンタラメ |
10世帯 | 24人 |
仁別字中島 | 19世帯 | 50人 |
計 | 50世帯 | 124人 |
交通
[編集]鉄道
[編集]かつては仁別森林鉄道で、沿線住民の利便のために旅客列車も走っていたが、現在地区内に鉄道路線は通っていない。最寄り駅は中通七丁目にあるJR東日本奥羽本線・羽越本線・秋田新幹線の秋田駅。
バス
[編集]- 秋田中央交通
- 系統350|仁別リゾート公園線(臨海営業所・クアドーム・ザ・ブーン前発着)
- 系統351|仁別リゾート公園線(秋田駅西口・クアドーム・ザ・ブーン前発着)
- - 仁別リゾート公園入口 - 中島橋 - 仁別 - ピクニックの森入口 - スキー場前 - クアドーム・ザ・ブーン前
- 系統352|仁別リゾート公園線(臨海営業所・森林学習館前発着・リゾート公園グラウンドゴルフ場が休業期間中は系統350)
- 系統353|仁別リゾート公園線(秋田駅西口・森林学習館前発着・リゾート公園グラウンドゴルフ場が休業期間中は系統351)
- - 仁別リゾート公園入口 - 中島橋 - 仁別 - ピクニックの森入口 - スキー場前 - クアドーム・ザ・ブーン前 - 森林学習館前
道路
[編集]- 秋田県道15号秋田八郎潟線 - 高橋[注 1] の西詰で不通区間となり、仁別林道・中ノ沢林道に接続している。
- 秋田県道401号雄和仁別自転車道線(仁別サイクリングロード)
施設
[編集]- 仁別浄化センター
- 仁別公民館
- 八幡神社
- 旭川治水ダム
- 太平山リゾート公園
- 秋田市植物園
- 森林学習館木こりの宿
- クアドーム・ザ・ブーン
- テニスの森・テニスコート
- 太平山スキー場オーパス
- 太平山自然学習センター まんたらめ
- 仁別森林博物館
- 旭又キャンプ場
- 御滝神社
- 御手洗神社
- 太平山三吉神社奥宮
-
旭川治水ダム
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太平山リゾート公園
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仁別森林博物館
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太平山三吉神社奥宮
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秋田市仁別で静態保存されている由利高原鉄道YR-1500形気動車
参考文献
[編集]- 「角川日本地名大辞典 5 秋田県」1980年
- 「秋田市史 第四巻 近現代I 通史編」秋田市編、2004年
- (財)日本森林林業振興会秋田支部・青森支部『近代化遺産 国有林森林鉄道全データ 東北編』秋田魁新報社、2012年。ISBN 978-4-87020-325-9。
- 秋田市 地名小辞典
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 仁別沢に架かる橋。
出典
[編集]- ^ a b “5統計書(用語解説)-秋田市年齢別・人口別|秋田市公式サイト”. 秋田市 (2022年7月11日). 2023年4月14日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2017年5月29日閲覧。
- ^ “秋田市、8割超の地区で人口減進む 旧町部で高い減少率”. 秋田魁新報 (2020年1月27日). 2020年1月31日閲覧。
- ^ “秋田市郊外集落、維持に危機感 まち集約化「切り捨て怖い」”. 秋田魁新報 (2020年1月27日). 2020年1月31日閲覧。
- ^ a b 「角川日本地名大辞典 5 秋田県」p.515。
- ^ a b c 「角川日本地名大辞典 5 秋田県」pp.515-516。
- ^ 「秋田市史」p.18。
- ^ a b 「近代化遺産 国有林森林鉄道全データ 東北編」pp.210-221。
- ^ a b c 「近代化遺産 国有林森林鉄道全データ 東北編」pp.46-47。
- ^ 広報あきた 627号