コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

本笠寺駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
本笠寺駅*
駅舎
もとかさでら
MOTO KASADERA
NH28 本星崎 (1.5 km)
(0.7 km) NH30
地図
所在地 名古屋市南区前浜通七丁目3
北緯35度5分57秒 東経136度56分0秒 / 北緯35.09917度 東経136.93333度 / 35.09917; 136.93333座標: 北緯35度5分57秒 東経136度56分0秒 / 北緯35.09917度 東経136.93333度 / 35.09917; 136.93333
駅番号 NH  29 
所属事業者 名古屋鉄道
所属路線 名古屋本線
キロ程 58.2 km(豊橋起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
4,827人/日
-2023年-
開業年月日 1917年大正6年)3月7日[1]
備考 無人駅駅集中管理システム導入駅)
* 1943年昭和18年)笠寺駅から改称
テンプレートを表示

本笠寺駅(もとかさでらえき)は、愛知県名古屋市南区前浜通7丁目にある名古屋鉄道名古屋本線。駅番号はNH29

概要

[編集]

毎年2月3日に笠寺観音節分会が開催され多くの人が訪れる。また毎月18日には縁日が、毎月6, 16, 26日には六の市が笠寺観音で開催され多くの参拝者・買い物客で賑わう。かつての準急停車駅だが、現在は普通列車のみの停車である。2005年平成17年)までは朝の一部の急行、夕方の一部の下り急行が停車していた)。このほか、前述の節分会の日は日中(2012年(平成24年)以降の平日は準急が削減されたため午前中のみ)に急行・準急が臨時停車する。そのため、この日は唯一日中に当駅で緩急接続を行うことができる。ただし、2024年の節分の日は臨時停車が行われていない。

平日の下りには当駅で4本の列車を通過待ちする普通列車が1本存在し、その列車は当駅に9分停車する[2]

歴史

[編集]

駅構造

[編集]

島式2面4線の待避可能な地上駅で、ホーム有効長は6両。駅集中管理システムが導入された無人駅である(管理駅は神宮前駅だが清掃等の管理責任は鳴海駅長にある)。2024年令和6年)12月20日までは終日有人駅で、普通のみ停車の駅では数少ない有人駅だった[10]2022年(令和4年)3月にLED式列車発車案内、エレベーターが設置され(自動音声案内は2008年(平成20年)2月頃に設置された)、また、2024年(令和6年)12月改札内地下道入口に視覚障害者のための盲導鈴が設置され、バリアフリーに対応している。

上屋は4両分あり、6両編成の場合、名古屋寄りと豊橋寄りの各1両分は上屋に掛からない。自動券売機(1台。manaca対応。もう1台増設できるスペースがある)・自動改札機(3通路)はトランパス導入前より存在する。普通しか停車しないが、発車案内や自動放送は主要駅で使用される詳細型である。2024年(令和6年)12月10日には改札横天井にインフォメーションディスプレイが設置され、同月20日から運用が始まっている。

改札口とホームを結ぶ地下通路の半分は壁で区切られ、改札外の自由通路となっており、駅舎の反対側の西口まで貫通している[12]。トイレは改札内に設置されている。

普通列車(一部を除く)は基本的にこの駅で特急(快速特急)や急行(準急、回送を含む)に追い越されるため、概ね5分程停車する。下り線(名鉄名古屋駅)方面は堀田駅(停車列車は全て副本線に入るため堀田駅停車の急行や準急の待避は不可)や二ツ杁駅犬山線方面は西春駅まで待避ができず、特に岐阜方面の場合は新清洲駅まで緩急接続ができない(金山駅では構造上上下線とも緩急接続が可能だが本数が多いため通常は行わない)ため、当駅で多くの普通列車が待避を行う(上り線はこの先、鳴海駅でも待避が可能。8両編成は当駅では待避ができないため堀田駅か鳴海駅で待避する)。そのため本線に停車する上り列車は片手で数えるほど少なく、日中以降、深夜までの普通列車は待避線に入る(日中の下り列車は犬山行きが本線に停車)。

のりば
番線 路線 方向 行先 備考
1 NH 名古屋本線 下り 金山名鉄名古屋方面[13] 待避線
2 本線
3 上り 東岡崎豊橋方面[13]
4 待避線

ホームの上屋を支える柱には、イリノイ鉄道のレールが使われており、ところどころで刻印を見ることができる。

山崎川天白川間連続立体交差事業[14]に伴う駅高架化計画があり、2020年(令和2年)度内に環境アセスメント準備書作成に向けて調査を進める方針となっている(但し、本星崎駅周辺の高架化を第1期整備としており、第2期整備となる当駅周辺の高架化工事の着手は2030年代半ば以降となる)[15]

配線図

[編集]
本笠寺駅 構内配線略図

東岡崎方面
本笠寺駅 構内配線略図
名古屋方面
凡例
出典:[16]


利用状況

[編集]
  • 「移動等円滑化取組報告書」によれば、2020年度の1日平均乗降人員は4,031人である[17]
  • 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は4,611人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中90位、名古屋本線(60駅)中28位であった[18]
  • 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は8,219人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中54位、 名古屋本線(61駅)中24位であった[19]
  • 『名鉄 1983』によると、1981年度当時の一日平均乗降人員は11,909人であり、この値は名鉄全駅中32位であった[20]
  • 『名古屋市統計年鑑』によると、2019年度の1日平均乗車人員は2,321人である。各年度の1日平均乗車人員は以下の通り[21]
年度 1日平均
乗車人員
2000年 2,472
2001年 2,341
2002年 2,298
2003年 2,236
2004年 2,205
2005年 2,153
2006年 2,186
2007年 2,197
2008年 2,206
2009年 2,142
2010年 2,193
2011年 2,206
2012年 2,253
2013年 2,279
2014年 2,232
2015年 2,298
2016年 2,282
2017年 2,338
2018年 2,321
2019年 2,321

駅周辺

[編集]

周辺は住宅地や商店街になっている。

主な施設

[編集]

バス路線

[編集]

当駅の最寄りは、東側商店街を抜けた先の環状線沿いにある名古屋市営バス笠寺西門」バス停となる。

隣の駅

[編集]
名古屋鉄道
NH 名古屋本線
快速特急特急急行準急
通過
普通
本星崎駅(NH28) - 本笠寺駅(NH29) - 桜駅(NH30)

※ かつては本星崎駅 - 当駅間に東笠寺駅が存在した。

脚注

[編集]
  1. ^ a b 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1917年3月16日(国立国会図書館デジタル化資料)
  2. ^ 鳴海始発の本笠寺7時54分着、8時3分発、普通・新鵜沼行きがそれに該当する。
  3. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1002頁。 
  4. ^ 宮脇俊三原田勝正 『東京・横浜・千葉・名古屋の私鉄(JR・私鉄全線各駅停車)』小学館、1993年、191頁、ISBN 978-4093954112
  5. ^ 名鉄百貨店社史編纂室 『名鉄百貨店開店30周年記念社史』 名鉄百貨店、1985年5月10日。
  6. ^ 岸義則「読者短信」『鉄道ピクトリアル』第248巻、電気車研究会、1971年3月、90頁。 
  7. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、570頁。 
  8. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1072頁。 
  9. ^ 「鉄道記録帳」『RAIL FAN』第51巻第12号、鉄道友の会、2004年12月号、28頁。 
  10. ^ a b 一部の駅における窓口係員配置時間の変更について”. 名古屋鉄道 (2024年11月15日). 2024年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月15日閲覧。
  11. ^ 名古屋鉄道(編)「本笠寺駅 十月末完成を目標に工事いよいよ急ピッチ」『れいめい』第120号、名古屋鉄道、1959年7月、4頁。 
  12. ^ 愛知)本笠寺駅、遠いバリアフリー 高架化理由に見送り
  13. ^ a b 本笠寺(NH29)(もとかさでら) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
  14. ^ http://www.nui.or.jp/project/renzoku.htm[リンク切れ]
  15. ^ 建通新聞中部版、2020年4月30日付1面
  16. ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
  17. ^ 令和2年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
  18. ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。 
  19. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。 
  20. ^ 名古屋鉄道(編集)『名鉄 1983』名古屋鉄道、1983年、36頁。 
  21. ^ 毎年の統計データ(名古屋市統計年鑑) - 名古屋市

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]