松崎町
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まつざきちょう 松崎町 | |||||
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松崎町中心部の松崎海岸 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 中部地方、東海地方 | ||||
都道府県 | 静岡県 | ||||
郡 | 賀茂郡 | ||||
市町村コード | 22305-1 | ||||
法人番号 | 9000020223051 | ||||
面積 |
85.11km2 | ||||
総人口 |
5,355人 [編集] (推計人口、2024年12月1日) | ||||
人口密度 | 62.9人/km2 | ||||
隣接自治体 | 下田市、賀茂郡南伊豆町、西伊豆町、河津町 | ||||
町の木 | マツ | ||||
町の花 | ツワブキ | ||||
松崎町役場 | |||||
町長 | 深澤準弥 | ||||
所在地 |
〒410-3696 静岡県賀茂郡松崎町宮内301番地1 北緯34度45分10秒 東経138度46分43秒 / 北緯34.75275度 東経138.77872度座標: 北緯34度45分10秒 東経138度46分43秒 / 北緯34.75275度 東経138.77872度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
松崎町(まつざきちょう)は、静岡県賀茂郡にある町。伊豆半島南西部の海岸沿いに位置する。町のキャッチフレーズは「花とロマンの里」。
町内には松崎温泉を始めとする温泉、なまこ壁の町並み等の史跡があり、夏の海水浴などを含め、多くの観光客が訪れる。
桜餅に使われる桜葉漬けは、全国の約7割が松崎町で生産されている。
地理
[編集]町の64%は山林であるが、町中心部に流れる那賀川・岩科川により、流域に約500haの耕地をもつ伊豆半島西側最大の平野となっている。
- 山: 長九郎山(996m) 、婆娑羅山(ばさらやま、608m)、烏帽子山(162m)
- 河川: 那賀川、岩科川
- 湖沼: なし
- 海域: 主に西から西北方向に開けている。南海トラフ巨大地震が発生した際には、最大12mの津波が到達することが予想されている[1]。
気候
[編集]松崎(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 19.0 (66.2) |
22.0 (71.6) |
24.4 (75.9) |
27.6 (81.7) |
29.4 (84.9) |
35.0 (95) |
36.0 (96.8) |
37.0 (98.6) |
34.7 (94.5) |
31.0 (87.8) |
27.4 (81.3) |
23.3 (73.9) |
37.0 (98.6) |
平均最高気温 °C (°F) | 11.4 (52.5) |
12.1 (53.8) |
15.0 (59) |
19.3 (66.7) |
23.4 (74.1) |
25.7 (78.3) |
29.3 (84.7) |
31.0 (87.8) |
28.1 (82.6) |
23.5 (74.3) |
18.7 (65.7) |
13.9 (57) |
20.9 (69.6) |
日平均気温 °C (°F) | 7.0 (44.6) |
7.5 (45.5) |
10.3 (50.5) |
14.5 (58.1) |
18.4 (65.1) |
21.7 (71.1) |
25.4 (77.7) |
26.5 (79.7) |
23.5 (74.3) |
18.7 (65.7) |
13.9 (57) |
9.3 (48.7) |
16.4 (61.5) |
平均最低気温 °C (°F) | 2.1 (35.8) |
2.3 (36.1) |
5.0 (41) |
9.2 (48.6) |
13.7 (56.7) |
18.4 (65.1) |
22.3 (72.1) |
23.1 (73.6) |
19.8 (67.6) |
14.4 (57.9) |
9.2 (48.6) |
4.4 (39.9) |
12.0 (53.6) |
最低気温記録 °C (°F) | −5.9 (21.4) |
−6.0 (21.2) |
−4.4 (24.1) |
−1.1 (30) |
4.6 (40.3) |
10.4 (50.7) |
12.5 (54.5) |
16.5 (61.7) |
8.7 (47.7) |
3.7 (38.7) |
−0.7 (30.7) |
−6.6 (20.1) |
−6.6 (20.1) |
降水量 mm (inch) | 73.9 (2.909) |
97.4 (3.835) |
161.1 (6.343) |
174.1 (6.854) |
182.0 (7.165) |
231.6 (9.118) |
246.4 (9.701) |
153.7 (6.051) |
238.9 (9.406) |
198.1 (7.799) |
131.2 (5.165) |
73.8 (2.906) |
1,962.1 (77.248) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 6.5 | 6.8 | 10.4 | 9.9 | 10.5 | 12.3 | 10.9 | 7.4 | 11.0 | 9.9 | 8.4 | 6.8 | 110.7 |
平均月間日照時間 | 185.4 | 175.4 | 180.1 | 192.4 | 194.7 | 135.3 | 161.5 | 211.3 | 163.1 | 158.2 | 161.7 | 178.2 | 2,096.4 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[2] |
歴史
[編集]- 明治初年の時点で現在の町域内に以下の21村が存在。主に旗本領と掛川藩領で構成された。
- 1882年(明治15年)1月1日 - 依田勉三、北海道十勝開拓を目的に晩成社を組織。7月、豆海汽船会社、依田佐二平により開業。西伊豆と東京を結ぶ豆海丸運行。
- 1883年(明治16年)3月15日 - 晩成社第1回移民団の依田勉三ら27人、大沢村を出発。
- 1887年(明治20年)-依田善六、駿豆汽船会社設立(のち伊豆浦汽船と合併し、豆州汽船会社と改称)。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の3村が発足
- 1891年(明治24年)6月11日 - 中ノ郷村が中川村に改称。
- 1896年(明治29年)4月1日 - 郡制の施行により中川村の所属郡が賀茂郡に変更。
- 1901年(明治34年)3月15日 - 松崎村が町制施行して松崎町となる。
- 1909年(明治42年) - 駿河湾汽船、松崎町に設立、松崎-沼津間に松丸就航。
- 1929年(昭和4年)5月7日 - 全国標準相場であった松崎マユ市場閉鎖。
- 1932年(昭和7年)11月15日 - 浜町橋、鉄筋コンクリートで架け替え渡り初め式。
- 1955年(昭和30年)3月31日 - 中川村と合併し、改めて松崎町が発足。
- 1956年(昭和31年)6月1日 - 岩科村を編入。
- 2013年(平成25年)10月4日 - 「日本で最も美しい村」連合への加盟が認定された。
人口
[編集]松崎町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 松崎町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 松崎町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
松崎町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
行政
[編集]松崎町役場
[編集]町長
マスコットキャラクター
不祥事
[編集]- 職員による暴言「めんどくせぇ」、および職務怠慢
2019年(令和元年)9月、ひとり親世帯への助成金、27世帯の約22万円を各家庭に振り込まず、申請した町民に対し「めんどくせぇ」と職員が暴言を吐いたことが、2020年(令和2年)2月21日に発覚、町長の長嶋精一は申請全世帯に対し、1軒ずつ謝罪に出る事態となった[4]。
県の機関
[編集]地区
[編集]- 中川(なかがわ)地区 - 旧中川村(中ノ郷村)
- 那賀(なか) - 旧那賀村
- 建久寺(けんきゅうじ) - 旧建久寺村
- 吉田(よしだ) - 旧吉田村
- 船田(ふなた) - 旧船田村
- 門野(かどの) - 旧門野村
- 峰輪(みねわ) - 旧峰輪村
- 大澤(おおさわ) - 旧大沢村
- 池代(いけしろ) - 旧池代村
- 南郷(なんごう) - 旧南郷村
- 明伏(あけぶし) - 旧明伏村
- 小杉原(こすぎはら) - 旧小杉原村
- 松崎(まつざき)地区 - 旧松崎町(狭義)
- 江奈(えな) - 旧江奈村
- 櫻田(さくらだ) - 旧桜田村
- 松崎 - 旧松崎村
- 宮内(みやうち) - 旧宮内村
- 伏倉(しくら) - 旧伏倉村
- 岩科(いわしな)地区 - 旧岩科村(広義)
- 道部(みちぶ) - 旧道部村
- 岩科 - 旧岩科村(狭義)
- 岩科北側(いわしなほくそく)
- 岩科南側(いわしななんそく)
- 三浦(さんぽ)
- 岩地(いわち) - 旧岩地村
- 石部(いしぶ) - 旧石部村
- 雲見(くもみ) - 旧雲見村
合併協議
[編集]姉妹都市・提携都市
[編集]日本
その他
- 美しい村づくり、ロゴマークの活用、サポーター会員制度、イベントの開催、広報活動を行っている地方自治体や地域の連合体に参加している。
経済
[編集]松崎町では観光業(温泉)、林業、漁業、商業などが盛んである。
農林業
[編集]漁業
[編集]- 松崎漁港
- 岩地漁港
- 石部漁港
- 雲見漁港
教育
[編集]高等学校
[編集]中学校
[編集]小学校
[編集]- 現存する小学校
- 廃校となった小学校
- 松崎町立中川小学校(2010年3月廃校。松崎小学校に統合)
- 松崎町立岩科小学校(2007年3月廃校、松崎小学校に統合)
- 松崎町立三浦小学校(2007年3月廃校、松崎小学校に統合)
その他の教育施設
[編集]交通
[編集]町内に鉄道は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅あるいは、伊豆急行線稲梓駅、蓮台寺駅、伊豆急下田駅。
バス
[編集]道路
[編集]- 一般国道
- 主要地方道
- 一般県道
船舶
[編集]名所・旧跡・観光スポット
[編集]史跡
[編集]- なまこ壁 - なまこ壁の通りは、平成元年度手づくり郷土賞(歴史をいかした街並み)受賞。
- 長八記念館
- 長八美術館
- 岩科学校 - 伊豆地区最古の小学校。国指定重要文化財。
- 中瀬邸
- 伊豆文邸
- ときわ大橋
- 室岩洞
神社
[編集]温泉
[編集]- 足湯
- 伊豆文の足湯(伊豆文邸東脇)
日帰り温泉
[編集]- 野天風呂 山の家
- ダジュール岩地(5月-10月、岩池海岸)
- 平六地蔵露天風呂(5月-10月、石部海岸)
- 赤井浜露天風呂(5月-10月、雲見海岸)※2019年9月1日から休止中、営業再開の予定なし[5]
海水浴場
[編集]スキューバダイビング
[編集]- アクアティーク
- アイダイブ
- デュークダイビングサービス(DDS)
- ダイビングサービスはまゆ
- コリンズ
キャンプ場
[編集]- 伊豆松崎あそび島
- 雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場
- 雲見オートキャンプ場
- オートキャンプ場 花沢
観光施設
[編集]祭事・イベント
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
映画・テレビの撮影
[編集]- 1976年 映画『エデンの海』
- 1983年 映画『天城越え』
- 1990年 松竹映画『つぐみ』
- 1990年 映画『稲村ジェーン』
- 2003年 映画『バーバー吉野』
- 2004年 TBSドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』
- 2004年 映画『新しい風』
- 2007年 NTVドラマ『セクシーボイスアンドロボ』第2話
- 2013年 TBSドラマ『とんび』
- 2013年 映画『ガリレオ・真夏の方程式』
- 2022年 映画『ゴーストブック おばけずかん』
文学
[編集]著名な出身者
[編集]- 江戸時代の生まれ
- 本多正観 - 天明2年(1782年)、伊豆国賀茂郡道部村(幕藩体制下の伊豆掛川藩領道部村、のちの岩科村道部。現・静岡県賀茂郡松崎町道部)の生まれ。僧(京都本願寺本廟使)。実業家。教育者(浄感寺塾開祖)。
- 石田半兵衛 - 享和元年(1801年)頃、伊豆国那賀郡江奈村(幕藩体制下の伊豆掛川藩領江奈村。現・静岡県賀茂郡松崎町江奈)の生まれ。彫刻家。
- 入江長八 - 文化12年8月5日(1815年9月7日)、伊豆国賀茂郡松崎村明地(現・静岡県賀茂郡松崎町)の生まれ。左官職人、工芸家。
- 土屋三余 - 文化12年(1815年)、伊豆国那賀郡中村(幕藩体制下の伊豆旗本知行中村。現・静岡県賀茂郡松崎町那賀)の生まれ。漢学者。
- 小沢一仙 - 天保元年(1830年)、伊豆国那賀郡江奈村(幕藩体制下の伊豆掛川藩領江奈村。現・静岡県賀茂郡松崎町江奈)の生まれ。武士(藩士)。船大工(造船技師)。彫刻家。
- 鈴木真一 - 天保6年4月(1835年5月)、伊豆国賀茂郡岩地村(幕藩体制下の伊豆旗本知行岩地村。現・静岡県賀茂郡松崎町岩地)の生まれ。写真家。
- 依田佐二平 - 弘化3年2月10日(1846年3月7日)、伊豆国那賀郡大沢村(幕藩体制下の伊豆旗本知行大沢村。現・静岡県賀茂郡松崎町大沢)の生まれ。名主、豪農。官僚、政治家。実業家(製糸・養蚕業者、海運業界、豆海汽船会社創業者)。教育者。依田勉三の兄。
- 依田勉三 - 嘉永6年5月15日(1853年6月21日)生まれ。出生地は兄・依田佐二平と同じ。探検家。開拓者(北海道は十勝平野〈帯広〉の開拓者)。教育者。
- 明治生まれ
- 郡谷照一郎 - 1876年(明治9年)9月15日生まれ。衆議院議員。
- 近藤平三郎 - 1877年(明治10年)12月11日生まれ。薬学者。軍医。文化勲章受章者。
- 石田禮助 - 1886年(明治19年)2月20日、静岡県那賀郡江奈村(現・松崎町江奈)生まれ。実業家(三井物産社長、国鉄総裁)。
- 岡村末次郎 - 1911年(明治44年)生まれ。船大工(造船技師)。
- 大正生まれ
- 昭和生まれ
脚注
[編集]- ^ “資料1-3 市町村別平均津波高一覧表<満潮位>”. 内閣府防災情報のページ (2012年8月29日). 2024年2月16日閲覧。
- ^ “松崎 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2023年10月6日閲覧。
- ^ “町長の部屋 | 松崎町” (2021年12月14日). 2021年12月13日閲覧。
- ^ 「町職員が「めんどくせぇ」 ひとり親への助成金未払い クリスマスプレゼント買えず…」 ― テレビ静岡2020年2月21日付
- ^ “無料露天風呂が月末に閉鎖 松崎・赤井浜温泉、存続求める声”. 静岡新聞社. (2019年8月4日) 2020年5月20日閲覧。
- ^ “海水浴場”. 松崎町ホームページ. 2023年11月19日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- 松崎町 (town.matsuzaki) - Facebook
- 松崎町 (@matsuzakitown_official) - Instagram
- 松崎観光協会
- ウィキトラベルには、松崎町に関する旅行ガイドがあります。
- 松崎町に関連する地理データ - オープンストリートマップ
- 地図 - Google マップ