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毛利良一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

毛利 良一 (もうり りょういち、: Ryoichi Mouri1949年 - ) は、日本の元モーターサイクル・ロードレーサー。1977年の全日本ロードレース選手権750ccチャンピオン。

経歴

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10代のころから神戸・六甲の山道を走り、片山義美の「神戸木の実レーシング」に所属。片山敬済江崎正はこの頃からの仲間である[1]。1968年、18歳の時に10時間耐久レースで実戦デビューしリタイヤ、この悔しさが大きく、技術向上のトレーニングのため六甲の道を真剣に走り努力を積む。この効果は後にサーキットで威力を発揮したと回顧している。

全日本ロードレース選手権では、1973年のエキスパートジュニア125ccにヤマハ・TA125で参戦し、6戦中5勝と圧勝でチャンピオンを獲得。同年は750ccクラスにも参戦し、最終戦日本GPで優勝したチームメイト片山敬済と共に3位表彰台に立っている。以後125ccクラスと350ccクラスに参戦するが、1976年は350ccクラス一本に絞り、参戦した。以後、ヤマハの主力ライダーとして750ccのビッグマシンまで乗りこなすオールラウンド選手として活躍。自身のライディングについて「一つのコーナーを徹底的に走り、攻め込むことでタイムが上がってくる。350クラスは参戦者数も多くタイム差も少ないので面白いですね。自分はトップグループで競り合っているときでも、余裕を残していたいと心がけています。」とレーススタイルを述べている[2]

250ccクラスではカワサキ・KR250で参戦する和田正宏阿部孝夫を破り総合優勝。1977年開幕の鈴鹿BIG2&4での逆転優勝、5月に菅生で開催されたTBCビッグロードレースではF750クラスで金谷秀夫に次ぐ総合2位を獲得するなど、そのしぶといレースぶりを記者に問われると、「僕はノービス時代の初めから速かったわけではなくて、遅い人の気持ち、苦労もよくわかる。とにかく走りながら常によく考えているという事が重要ではないかと思います。タイヤの滑り始めはどこなのか、アクセルの開け始めるタイミングも走りながら常に考えながら走る。レース終盤になってくるとどこで一発勝負をかけようかなと、常に考えっぱなしです。(逆転勝利した)2&4の時も最後にはここで行けるという計算はありました。」と感覚に頼らない頭脳的なレース運びの必要性を語っている[3]

1976年より、金谷率いるチーム・カナヤに移籍後もヤマハ陣営の主力ライダーとして750cc、500cc、350cc、125ccとビッグマシンから小排気量クラスまでオールラウンドに活躍。1983年まで全日本選手権シリーズにフル参戦した。

引退後は一般オートバイユーザーが参加するサーキット走行会の講師なども多く勤めたほか、兵庫県芦屋でフランス料理店を経営した[4]

レース戦歴

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全日本ロードレース選手権

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チーム マシン 区分 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 順位 ポイント
1973年 神戸木の実レーシング ヤマハ Expジュニア 750cc SUZ
SUZ
2
6位 15
1980年 チーム・カナヤ ヤマハ・TZ 国際A級 750cc TSU
不成立
SUZ
1
SUG
2
SUZ
4
TSU
不成立
SUZ
1
TSU
SUG
TSU
SUZ
3位 50
1981年 ヤマハ・TZ500 500cc SUZ
SUZ
2
SUG
4
SUZ
SUG
SUZ
1
4位 38
1982年 ヤマハ・TZ500 500cc SUZ
TSU
SUZ
SUG
SUZ
TSU
TSU
SUG
2
SUZ
C
11位 12
ヤマハ・TZ250 250cc SUZ
TSU
SUZ
SUG
SUZ
TSU
TSU
SUG
SUZ
1
12位 18
1983年 ヤマハ・TZ250 250cc TSU
SUZ
1
TSU
Ret
SUG
3
SUZ
4
TSU
SUG
SUZ
4
3位 44

脚注

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  1. ^ 神戸の先輩ライダー 片山敬済Facebook 2018年11月5日
  2. ^ '76シーズンにかけるトップライダーたち・毛利良一選手 MFJライディング No.081 22-23頁 日本モーターサイクルスポーツ協会 1976年2月25日発行
  3. ^ ロードレース 毛利良一選手と言えば MFJライディング No.089 17頁 日本モーターサイクルスポーツ協会 1977年6月20日発行
  4. ^ このメンバーでご飯を食べたことは、初めてかも 宗和孝宏Instagram 2022年5月24日
タイトル
先代
――
全日本選手権250cc チャンピオン
1976
次代
――
先代
高井幾次郎
全日本選手権F750 チャンピオン
1977
次代
上野真一