コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

永原駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
永原駅
駅舎(2020年8月)
ながはら
Nagahara
JR-B10 近江塩津 (5.8 km)
(7.1 km) マキノ JR-B12
地図
滋賀県長浜市西浅井町大字大浦羽部1098-4
北緯35度29分55.8秒 東経136度7分20.09秒 / 北緯35.498833度 東経136.1222472度 / 35.498833; 136.1222472座標: 北緯35度29分55.8秒 東経136度7分20.09秒 / 北緯35.498833度 東経136.1222472度 / 35.498833; 136.1222472
駅番号 JR-B11[1]
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 湖西線
キロ程 5.8 km(近江塩津起点)
電報略号 ナハ
駅構造 高架駅盛土上)
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
87人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1974年昭和49年)7月20日[2][3]
備考 簡易委託駅
テンプレートを表示

永原駅(ながはらえき)は、滋賀県長浜市西浅井町大字大浦羽部にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)湖西線である。駅番号JR-B11[1]

概要

[編集]

島式ホーム2面4線を持つ、待避設備を備えた高架駅で、アーバンネットワークエリアの最北端に位置する[2]。西隣のマキノ駅とは7.1 km離れており、湖西線内では駅間距離がもっとも長い。

以前は電化方式の違いから、当駅から近江塩津方面へと抜ける普通列車の本数は少なかったが、敦賀駅福井県敦賀市)までの直流切替工事が終了した[3]ため、2006年10月21日新快速を中心にした直通列車が増発された[4]。当駅より先に行く列車は2・4両編成の列車で[4]、6・8両編成の列車は当駅で折り返している。

近畿車輛川崎重工業(現在の川崎車両)が新造した車両の出場試運転網干総合車両所または吹田工場(現在の吹田総合車両所)からの試運転も当駅で折り返すことを基本としている[注釈 1]。その例として、321系京阪神緩行線JR東西線片町線(学研都市線)・福知山線などで使用)や323系大阪環状線)や273系特急やくも)が挙げられる[注釈 2][7][8][9]。また、2000年代の一時期は定期列車として201系が当駅まで入線したこともあった[10]

歴史

[編集]

駅名は建設当時の仮称であった「永原」がそのまま採用されたが、地元の要望は「奥琵琶湖」であった[11]。この名称を要望した理由として、永原村塩津村の合併による旧村意識を温存すること、また近くで建設している奥琵琶湖パークウェイやその関連事業として新しい観光地としての脚光を浴びる目的があった[11]

年表

[編集]

駅構造

[編集]
ホーム(2007年8月)

島式ホーム2面4線[16]を有する高架駅(盛土上)である[2]

堅田駅管理の簡易委託駅。駅構内には化粧室・交通系ICカード専用簡易型自動改札機・乗車駅証明書発行機などが設置されている。

のりば

[編集]
のりば 路線 方向 行先 備考
1・2 B 湖西線 下り 近江塩津敦賀方面[17]  
3・4 上り 近江今津京都方面[17] 当駅始発は2番のりば[2]
付記事項
  • 外側2線(1・4番のりば)が本線[16]、内側2線(2・3番のりば)が待避線である[2]。なお、当駅で近江今津・京都方面へ折り返す列車は2番のりばを使用する[2]
  • 内側2線(2・3番のりば)は非常時に限り、貨物列車などが後続列車の発車・通過待ちを行うために停車することがある。
  • 当駅付近は豪雪地帯のため、冬期は3番のりばのホーム端(近江今津寄り)に排雪用モーターカーが駐留する。その期間中は3番のりばを発着する列車が設定されない。
  • 先述の通り、試運転は当駅で折り返すことを基本としているが、近江今津駅 - 当駅間で試運転を数往復した後、車庫に戻る設定も混在する[18][19]。なお、湖西線での速度向上試験は日本国有鉄道(国鉄)時代から行われている(詳細は湖西線#沿線概況を参照)。

利用状況

[編集]

「滋賀県統計書」によると、1日平均の乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
出典
1992年 195 [統計 1]
1993年 189 [統計 2]
1994年 184 [統計 3]
1995年 195 [統計 4]
1996年 198 [統計 5]
1997年 186 [統計 6]
1998年 176 [統計 7]
1999年 176 [統計 8]
2000年 152 [統計 9]
2001年 152 [統計 10]
2002年 145 [統計 11]
2003年 137 [統計 12]
2004年 131 [統計 13]
2005年 119 [統計 14]
2006年 117 [統計 15]
2007年 107 [統計 16]
2008年 104 [統計 17]
2009年 111 [統計 18]
2010年 110 [統計 19]
2011年 104 [統計 20]
2012年 106 [統計 21]
2013年 119 [統計 22]
2014年 124 [統計 23]
2015年 129 [統計 24]
2016年 132 [統計 25]
2017年 132 [統計 26]
2018年 123 [統計 27]
2019年 102 [統計 28]
2020年 82 [統計 29]
2021年 74 [統計 30]
2022年 87 [統計 31]

1日平均の乗車人員数は、2002年に余呉駅と逆転して以降、滋賀県内のJRの駅では最も少ない。また、2019年度の1日平均の乗降人員数は204人となっており[20]、こちらも滋賀県内のJRの駅では最も少ない[20]

駅周辺

[編集]

水田が大きく広がるが、駅付近は森や山に囲まれているため、駅の前後にはトンネル[注釈 3]が設けられている。なお、市役所支所や小学校などの各施設は駅東側に集約されている。

バス路線

[編集]

駅舎の前に「永原駅」停留所があり、西浅井コミュニティバス(おでかけワゴン)の路線が発着する。

隣の駅

[編集]
西日本旅客鉄道(JR西日本)
B 湖西線
新快速・快速・普通
近江塩津駅 (JR-B10) - 永原駅 (JR-B11) - マキノ駅 (JR-B12)

脚注

[編集]

記事本文

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 両事業者からJR北海道JR東日本JR四国JR九州などへ輸送する新造車両は甲種輸送となることを基本としているため試運転は行われないが、速度試験の関係でJR四国の8000系は湖西線で高速走行実験を行ったことがある。なお、JR貨物に配属される新造機関車の出場試運転は当線では行われない。
  2. ^ 683系4000番台(特急サンダーバード)や521系100番台七尾線など)は当駅を跨ぎ、両車とも金沢駅まで試運転を行った[5][6]
  3. ^ 峰山トンネル第一永原トンネル

出典

[編集]
  1. ^ a b 双葉社 2021, p. 14.
  2. ^ a b c d e f g 川島 2010, p. 63.
  3. ^ a b c d e 朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 42号 阪和線・和歌山線・桜井線・湖西線・関西空港線、曽根悟 監修、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月16日、26頁。 
  4. ^ a b c d 広報たかしま 平成18年10月1日号” (PDF). 高島市役所企画部秘書広報課. pp. 2-3 (2006年10月1日). 2023年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月15日閲覧。
  5. ^ 683系4000番台,近畿車輛出場後試運転を実施」『鉄道ファン・railf.jp』交友社、2009年6月26日。オリジナルの2021年5月11日時点におけるアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  6. ^ 521系100番台が湖西線で試運転」『鉄道ファン・railf.jp』交友社、2020年3月18日。オリジナルの2023年1月22日時点におけるアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  7. ^ 交友社刊『鉄道ファン』2005年10月号 103 - 108頁(新車ガイド:JR西日本321系通勤型直流電車)より。特に本誌108頁の撮影データに「永原」の表記がある。
  8. ^ 323系LS12編成が登場」『鉄道ファン・railf.jp』交友社。オリジナルの2018年7月10日時点におけるアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  9. ^ 273系Y1編成・Y2編成が近畿車輛から出場」『鉄道ファン・railf.jp』交友社。オリジナルの2023年10月28日時点におけるアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  10. ^ 『鉄道ファン』2005年2月号 26頁。
  11. ^ a b 国鉄湖西線建設促進期成同盟会『国鉄湖西線建設の歩み』1975年5月、55頁。 
  12. ^ a b 双葉社 2021, p. 24.
  13. ^ 「通報 ●湖西線山科・近江塩津間の開業について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1974年7月5日、3面。
  14. ^ 長浜市内の駅の利用”. 長浜市. 2023年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  15. ^ a b 「ログハウス風の駅舎できた 西浅井・JR湖西線永原駅 来月1日オープン 町職員が切符販売 観光案内も「集客につなげたい」」『京都新聞京都新聞社、2000年1月29日、朝刊17版/県民北部版、24面。
  16. ^ a b 川島 2010, p. 15.
  17. ^ a b 永原駅|時刻表”. 西日本旅客鉄道. 2022年9月16日閲覧。
  18. ^ 323系LS06編成が湖西線内で試運転」『鉄道ファン・railf.jp』交友社、2017年1月28日。オリジナルの2018年8月13日時点におけるアーカイブ。
  19. ^ 283系HB601編成が湖西線で試運転を実施」『鉄道ファン・raif.jp』交友社。オリジナルの2020年11月23日時点におけるアーカイブ。
  20. ^ a b 双葉社 2021, p. 23.

利用状況

[編集]

参考文献

[編集]
  • 川島令三『【図説】日本の鉄道 中部ライン 全線・全駅・全配線 第5巻 米原駅 - 加賀温泉駅』講談社、2010年8月20日。ISBN 978-4-06-270065-8 
  • 『都市鉄道完全ガイド 関西JR編 2021-2022年版』双葉社、2021年6月22日。ISBN 978-4-575-45881-7 

関連項目

[編集]

「ながはら」と読む他の駅

[編集]

外部リンク

[編集]