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深沢 (世田谷区)

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日本 > 東京都 > 世田谷区 > 玉川地域 > 深沢 (世田谷区)
深沢
深沢地区内を流れる春の呑川
深沢地区内を流れる春の呑川
深沢の位置(東京都区部内)
深沢
深沢
深沢の位置
北緯35度37分6.49秒 東経139度39分35.4秒 / 北緯35.6184694度 東経139.659833度 / 35.6184694; 139.659833座標: 北緯35度37分6.49秒 東経139度39分35.4秒 / 北緯35.6184694度 東経139.659833度 / 35.6184694; 139.659833
日本の旗 日本
都道府県 東京都
特別区 世田谷区
地域 玉川地域
面積
 • 合計 1.708 km2
人口
2024年(令和6年)4月1日現在)[1]
 • 合計 24,312人
 • 密度 14,000人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
158-0081[2]
市外局番 03[3]
ナンバープレート 世田谷
地図深沢の位置

深沢(ふかさわ)は、東京都世田谷区町名。現行行政地名は深沢一丁目から八丁目。 郵便番号は158-0081[2]玉川地域に属する。

地理

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世田谷区の南東部に位置し、呑川に沿って一丁目から八丁目までが設置されている。世田谷区駒沢桜新町新町等々力中町用賀目黒区八雲自由が丘と隣接する。面積は1.708平方キロメートル[1]

荏原台地の一角にあり、呑川に沿った地帯が低地となるため、町域内は起伏の豊かな地形をなしている。旧駒沢町を含み、現在でも一部が広義の駒沢地区として扱われる。

住宅地としての深沢

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深沢ハウス

大半が緑豊かな住宅地だが、丁目によってその表情が少しずつ異なる。

駒沢オリンピック公園の南側に位置する一丁目と二丁目は、1964年東京オリンピックの開催を機に次々と庭と車庫を付設する郊外型住宅が建設され、マンションの増えた現在もその街並みが保たれている。これらの住宅地内にはかつて会員制のテニス倶楽部あり、現存する駒沢オリンピック公園のスポーツ施設と共に、長年、周辺住民のスポーツ文化の一端を担ってきた。

戦前から園芸業・造園業が盛んだった深沢の中央部に位置する三丁目から六丁目は、周辺の宅地化に伴いの宅地化が進み、平成に入ると、戸建・低層マンションが目立つ街並みが広がるようになった。

深沢の北西部に位置する七丁目と八丁目は、早くから住宅地(旧東京信託による新町開発の一部)として開発され、桜並木が美しい。この分譲地は広く知られる田園調布より古く、大正初期に官吏実業家に向けて分譲された日本最古の宅地開発とされる。大正から昭和初期にかけた頃のこの住宅地および、周辺の様子が、作家宮本百合子の作品の中で描かれている。

2004年に、駒沢オリンピック公園に隣接する東京都立大学跡地(二丁目)に地上19階建て、総戸数が770戸を超える大型マンション深沢ハウス(日商岩井不動産)が建設され、新しい深沢の住宅地の一面を形成している。

商業

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平成に入って住宅地としての顔が定着し始めると、駒沢通り駒沢公園通りが交差する深沢不動尊を中心とした深沢不動商店街に、繁華街にはない瀟洒なカフェレストラン洋菓子店などが目に付くようになった。

駒沢オリンピック公園内に設けられた犬専用のスペース「ドッグラン」に、昨今のペットブームに乗じて全国から愛犬家たちが集まるようになると、駒沢公園通り界隈にはペット用のショップやを同伴して利用できるカフェ・レストランなどが目立つようにもなった。

深沢の自然

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地域を走る通りには、七丁目と八丁目を縦貫するのトンネルを始め、イチョウハナミズキなどさまざまな並木が多く、緑化が盛んである。

平成初頭に整備された六丁目の「呑川親水公園」は、両岸に桜が配された遊歩道と、趣向の凝された7つの、さらにカルガモの棲む水辺として近隣住民に親しまれ、「せたがや百景」の一つに数えられている。その端整さからテレビドラマ映画ロケ地に利用されることが多い。呑川はこれより下流で暗渠となり、遊歩道を有する緑道として町内を縦貫する。桜の季節になるとこの周辺は散策者が多く訪れる。

八丁目にある私立世田谷聖母幼稚園を経営する無原罪聖母宣教女会の庭には、区内でも珍しい自然の湧水池があり、呑川の水源の一つとなっている。この庭は世田谷区の特別自然保護区に指定されており、区民によって手つかずの自然が守られ、一般開放は年3回のみに限られている。

点在する教育機関

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深沢は文教地区としての性質も持つ。四丁目の東京学芸大学附属世田谷小学校と同附属世田谷中学校の2つの国立大学附属学校には、深沢地区のみならず広い地域から多くの児童・生徒たちがバスなどを利用して通っている。七丁目には日本体育大学が所在する。

また、園芸が盛んだった地であることを証明するように、五丁目にある深沢跡には都立園芸高校が建ち、全日制定時制の生徒が広く都内から通う。2006年には、三越の迎賓館として長年利用されてきた「三越エレガンス」跡地に、駒澤大学深沢キャンパスが新しく建設された。

地価

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住宅地の地価は、2024年令和6年)1月1日公示地価によれば、深沢8-13-32の地点で80万5000円/m2となっている。

地形

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比較的水はけが悪い場所があり、集中豪雨時には内水氾濫により浸水被害が出ることがある[4]

歴史

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沿革

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  • 1889年明治22年)、町村制施行時に、上馬引沢村、下馬引沢村、野沢村、弦巻村、世田ヶ谷新町村、深沢村が合併して駒沢村が成立。深沢村は荏原郡駒沢村大字深沢となった。
  • 1925年(大正14年)10月、駒沢村が町制を施行し、荏原郡駒沢町となった。
  • 1932年昭和7年)東京市世田谷区成立時に、玉川村大字下野毛飛地深沢原および大字等々力飛地字高原を四丁目に加え、一部を新町一丁目にうつして、深沢一〜四丁目に区分された。
  • 1967年(昭和42年)、住居表示の実施に伴う町区域の変更で、駒沢一・五丁目と駒沢公園を分離するなど周辺の町との間で境界の整理や一部の編入を行い、深沢一〜八丁目に区分した。

住居表示実施前後の町名の変遷

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実施後 実施年月日 実施前(各町名ともその一部)
深沢一丁目 1968年3月15日 深沢町1、玉川等々力町3の各一部
深沢二丁目 深沢町1の一部
深沢三丁目 深沢町2、玉川等々力町3の各一部
深沢四丁目 深沢町2の一部
深沢五丁目 深沢町3、玉川等々力町3、玉川中町2の各一部
深沢六丁目 深沢町3の一部
深沢七丁目 深沢町3、深沢町4、玉川中町2の各一部
深沢八丁目 深沢町4の一部

世帯数と人口

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2024年(令和6年)4月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
深沢一丁目 1,546世帯 3,444人
深沢二丁目 1,783世帯 4,209人
深沢三丁目 1,163世帯 2,488人
深沢四丁目 1,613世帯 3,577人
深沢五丁目 1,814世帯 3,900人
深沢六丁目 1,251世帯 2,602人
深沢七丁目 1025世帯 2,382人
深沢八丁目 781世帯 1,710人
10,976世帯 24,312人

小・中学校の学区

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区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[5]

丁目 番地 小学校 中学校
深沢一丁目 全域 世田谷区立東深沢小学校 世田谷区立東深沢中学校
深沢二丁目 全域
深沢三丁目 1~26番
その他 世田谷区立等々力小学校
深沢四丁目 全域 世田谷区立東深沢小学校
深沢五丁目 4~9番
1~3番
10~38番
世田谷区立等々力小学校
その他 世田谷区立中町小学校 世田谷区立玉川中学校
深沢六丁目 全域 世田谷区立深沢小学校 世田谷区立深沢中学校
深沢七丁目 全域 世田谷区立桜町小学校
深沢八丁目 全域

交通

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深沢地区内を走る東急コーチ

鉄道

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当地内には鉄道駅はなく、鉄道に関しては周辺地域と比較してアクセスが悪い。徒歩20分圏内に東急東横線自由が丘駅都立大学駅東急田園都市線駒沢大学駅桜新町駅東急大井町線九品仏駅尾山台駅等々力駅などがある。

バス

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鉄道とは対照的に、バスの便は比較的よい。東急バスを中心としたバス路線網が充実している。右の東急コーチ(東急バス運営)は主に深沢地区と自由が丘駅を結ぶバスであり、平日の朝には4-5分間隔、昼間は5-9分間隔、夕方は6分間隔での運行を行っており、とりわけ利便性が高い。平日には、深夜1時まで運行している。深沢一丁目と深沢六丁目に任意の場所で降りることができる「フリー降車区間」が設定されている(東急コーチ参照)。

東急田園都市線用賀駅、東急大井町線上野毛駅などへは、おおむね20分以内、ターミナル駅である渋谷駅目黒駅へは約30分でアクセスできる。深沢地区周辺を走る主なバス路線は以下の通り。

施設

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教育機関

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駒澤大学深沢キャンパス
  • 小学校
    • 区立東深沢小学校(深沢三丁目) 通学区域:深沢一・二・四丁目全域、三・五丁目一部
    • 区立等々力小学校(等々力七丁目) 通学区域:深沢三・五丁目一部
    • 区立深沢小学校(新町一丁目) 通学区域:深沢六丁目全域
    • 区立桜町小学校(用賀一丁目) 通学区域:深沢七〜八丁目全域
    • 東京学芸大学附属世田谷小学校(深沢四丁目)
  • 中学校

神社仏閣

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医療機関

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その他

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脚注

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  1. ^ a b c d 世田谷区の町丁別人口と世帯数”. 世田谷区 (2024年4月3日). 2024年5月3日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年8月30日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年12月27日閲覧。
  4. ^ 世田谷区浸水箇所一覧(令和元年-令和3年)”. 世田谷区 (2021年). 2024年8月29日閲覧。
  5. ^ 通学区域”. 世田谷区 (2018年4月1日). 2019年9月29日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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