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| 初出場 = 2014年4月2日 |
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| 年俸 = 2億円(2024年)<ref>{{Cite web |url=https://www.nikkansports.com/baseball/professional/koukai/team/koukai-tigers.html |title=阪神 - 契約更改 - プロ野球 |publisher=日刊スポーツ |accessdate=2023-11-22}}</ref><br/>※2023年から4年契約 |
| 年俸 = 2億円(2024年)<ref>{{Cite web ja |url=https://www.nikkansports.com/baseball/professional/koukai/team/koukai-tigers.html |title=阪神 - 契約更改 - プロ野球 |publisher=日刊スポーツ |accessdate=2023-11-22}}</ref><br/>※2023年から4年契約 |
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| 経歴 = |
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* [[静岡県立清水東高等学校]] |
* [[静岡県立清水東高等学校]] |
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{{MedalGold|[[2020年東京オリンピックの野球競技|2020]]|野球}} |
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'''岩崎 優'''(いわざき すぐる、[[1991年]][[6月19日]]<ref>{{Cite book |和書 |date=2023年11月12日発行 |title=阪神タイガース リーグ優勝!プロ野球2023シーズン総括BOOK |publisher=コスミック出版 |page=28 |isbn=978-4-7747-4319-6}}</ref> - )は、[[静岡県]][[清水市]](現:[[静岡市]][[清水区]])出身<ref name="sponichi20140111">{{Cite |
'''岩崎 優'''(いわざき すぐる、[[1991年]][[6月19日]]<ref>{{Cite book |和書 |date=2023年11月12日発行 |title=阪神タイガース リーグ優勝!プロ野球2023シーズン総括BOOK |publisher=コスミック出版 |page=28 |isbn=978-4-7747-4319-6}}</ref> - )は、[[静岡県]][[清水市]](現:[[静岡市]][[清水区]])出身<ref name="sponichi20140111">{{Cite web ja |title=父の教えで小学校では水泳部 阪神ドラ6岩崎は遅咲き強心臓左腕 |website=スポーツニッポン |date=2014-01-11 |url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/01/11/kiji/K20140111007362470.html |accessdate=2014-05-12}}</ref>の[[プロ野球選手]]([[投手]])。左投左打。[[阪神タイガース]]所属。 |
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2021年開催の[[2020年東京オリンピックの野球競技|東京オリンピック 野球]] 金メダリスト。 |
2021年開催の[[2020年東京オリンピックの野球競技|東京オリンピック 野球]] 金メダリスト。 |
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=== プロ入り前 === |
=== プロ入り前 === |
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[[ファイル:Kokushi Iwasaki.JPG|thumb|200px|大学時代(2013年10月21日 明治神宮第二球場にて)]] |
[[ファイル:Kokushi Iwasaki.JPG|thumb|200px|大学時代(2013年10月21日 明治神宮第二球場にて)]] |
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[[静岡市立清水第四中学校]]の軟式野球部で野球を始める(後述){{R|sponichi20140111}}と、[[サッカー]]の名門で進学校の[[静岡県立清水東高等学校]]に進学したが、[[甲子園の名がつく高校生大会一覧#高校野球(硬式)|甲子園球場の全国大会]]とは縁がなかった<ref name="daily20131102">{{Cite news |title=ドラ6岩崎、母校を“野球の清水東”に |url=https://www.daily.co.jp/tigers/2013/11/02/0006466129.shtml |publisher=デイリースポーツ |date=2013-11-02 |accessdate=2013-11-02}}</ref><ref name="sponavi180907">{{Cite web |
[[静岡市立清水第四中学校]]の軟式野球部で野球を始める(後述){{R|sponichi20140111}}と、[[サッカー]]の名門で進学校の[[静岡県立清水東高等学校]]に進学したが、[[甲子園の名がつく高校生大会一覧#高校野球(硬式)|甲子園球場の全国大会]]とは縁がなかった<ref name="daily20131102">{{Cite news |title=ドラ6岩崎、母校を“野球の清水東”に |url=https://www.daily.co.jp/tigers/2013/11/02/0006466129.shtml |publisher=デイリースポーツ |date=2013-11-02 |accessdate=2013-11-02}}</ref><ref name="sponavi180907">{{Cite web ja|url=https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201809060006-spnavi?p=1 |title=阪神・岩崎、もがく期間を進化の礎に 「人のために」ストイックに歩む野球人生 |publisher=スポーツナビ |date=2018-09-07 |accessdate=2021-08-13}}</ref>。 |
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[[国士舘大学硬式野球部|国士舘大学]]への進学後は<ref>{{Cite news |title=阪神タイガース・岩崎投手が本学にピッチングマシンを寄贈 |url=http://www.kokushikan.ac.jp/news/details_05846.html |publisher=[[国士舘大学]] |date=2014-04-28 |accessdate=2015-10-10}}</ref>、チームが[[東都大学野球連盟|東都大学野球]]の1部リーグに所属していた1年時からベンチ入りを果たすと、2部リーグに所属した2年時以降は[[リリーフ|救援投手]]として活躍した<ref name="kokushikandaigakuyakyuubu">[http://www.k2.dion.ne.jp/~k-bbc/history.html 国士舘大学野球部 - 戦歴]</ref><ref name="shizuoka20131025">{{Cite news |title=〔プロ野球ドラフト〕岩崎、阪神6位指名 |url=http://www.at-s.com/sports/detail/828833053.html |publisher=[[静岡新聞]] |date=2013-10-25 |accessdate=2014-05-12 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20131103100336/http://www.at-s.com/sports/detail/828833053.html |archivedate=2013-11-03}}</ref>。2部通算52試合10勝8敗、防御率1.75<ref>週刊ベースボール増刊 大学野球2013秋季リーグ戦決算号 ベースボールマガジン社</ref>。 |
[[国士舘大学硬式野球部|国士舘大学]]への進学後は<ref>{{Cite news |title=阪神タイガース・岩崎投手が本学にピッチングマシンを寄贈 |url=http://www.kokushikan.ac.jp/news/details_05846.html |publisher=[[国士舘大学]] |date=2014-04-28 |accessdate=2015-10-10}}</ref>、チームが[[東都大学野球連盟|東都大学野球]]の1部リーグに所属していた1年時からベンチ入りを果たすと、2部リーグに所属した2年時以降は[[リリーフ|救援投手]]として活躍した<ref name="kokushikandaigakuyakyuubu">[http://www.k2.dion.ne.jp/~k-bbc/history.html 国士舘大学野球部 - 戦歴]</ref><ref name="shizuoka20131025">{{Cite news |title=〔プロ野球ドラフト〕岩崎、阪神6位指名 |url=http://www.at-s.com/sports/detail/828833053.html |publisher=[[静岡新聞]] |date=2013-10-25 |accessdate=2014-05-12 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20131103100336/http://www.at-s.com/sports/detail/828833053.html |archivedate=2013-11-03}}</ref>。2部通算52試合10勝8敗、防御率1.75<ref>週刊ベースボール増刊 大学野球2013秋季リーグ戦決算号 ベースボールマガジン社</ref>。 |
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'''{{by|2017年}}'''は、中継ぎ要員として、入団後初めてシーズンを通して一軍に帯同。[[髙橋聡文]]、[[桑原謙太朗]]、[[マルコス・マテオ]]、[[ラファエル・ドリス]]と共に[[勝利の方程式|勝ちパターン]]の一角を担った<ref>{{Cite news |url=https://www.sanspo.com/article/20170821-V7763U5U6NLFHMJAU66ICDKNNI/ |title=阪神・岩崎、クセ者を三者三振!「3人で終われて良かったです」 |publisher=サンケイスポーツ |date=2017-08-21 |accessdate=2017-12-02}}</ref>。9月18日の対[[広島東洋カープ]]戦(甲子園)では同点の8回表からシーズン60試合目の登板を果たしたが、2四球を与えた末に一死も取れずに降板。チームが降板の直後に逆転を許したことでシーズン初黒星を喫したほか、広島の2年連続リーグ優勝を確定させた。もっとも、レギュラーシーズンの一軍公式戦では、チームで2番目に多い66試合に登板。4勝1敗15ホールド、防御率2.39という好成績を残した。レギュラーシーズン2位で迎えた[[2017年のセントラル・リーグクライマックスシリーズ|CS]]では、DeNAとのファーストステージ(甲子園)に中継ぎとして2試合に登板したが、いずれの登板でも失点を記録<ref>{{Cite news |url=https://www.daily.co.jp/tigers/2017/10/17/0010651979.shtml |title=岩崎、ロペスに痛恨2ランを被弾 6点差に広がる |publisher=デイリースポーツ |date=2017-10-17 |accessdate=2017-12-02}}</ref>。チームが同ステージで敗退した後に、推定年俸4500万円(前年から2000万円増)という条件で契約を更改した<ref>{{Cite news |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/201712060000473.html |title=阪神岩崎2000万円増 中継ぎで「1年回れた」 |publisher=日刊スポーツ |date=2017-12-06 |accessdate=2017-12-09}}</ref>。 |
'''{{by|2017年}}'''は、中継ぎ要員として、入団後初めてシーズンを通して一軍に帯同。[[髙橋聡文]]、[[桑原謙太朗]]、[[マルコス・マテオ]]、[[ラファエル・ドリス]]と共に[[勝利の方程式|勝ちパターン]]の一角を担った<ref>{{Cite news |url=https://www.sanspo.com/article/20170821-V7763U5U6NLFHMJAU66ICDKNNI/ |title=阪神・岩崎、クセ者を三者三振!「3人で終われて良かったです」 |publisher=サンケイスポーツ |date=2017-08-21 |accessdate=2017-12-02}}</ref>。9月18日の対[[広島東洋カープ]]戦(甲子園)では同点の8回表からシーズン60試合目の登板を果たしたが、2四球を与えた末に一死も取れずに降板。チームが降板の直後に逆転を許したことでシーズン初黒星を喫したほか、広島の2年連続リーグ優勝を確定させた。もっとも、レギュラーシーズンの一軍公式戦では、チームで2番目に多い66試合に登板。4勝1敗15ホールド、防御率2.39という好成績を残した。レギュラーシーズン2位で迎えた[[2017年のセントラル・リーグクライマックスシリーズ|CS]]では、DeNAとのファーストステージ(甲子園)に中継ぎとして2試合に登板したが、いずれの登板でも失点を記録<ref>{{Cite news |url=https://www.daily.co.jp/tigers/2017/10/17/0010651979.shtml |title=岩崎、ロペスに痛恨2ランを被弾 6点差に広がる |publisher=デイリースポーツ |date=2017-10-17 |accessdate=2017-12-02}}</ref>。チームが同ステージで敗退した後に、推定年俸4500万円(前年から2000万円増)という条件で契約を更改した<ref>{{Cite news |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/201712060000473.html |title=阪神岩崎2000万円増 中継ぎで「1年回れた」 |publisher=日刊スポーツ |date=2017-12-06 |accessdate=2017-12-09}}</ref>。 |
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'''{{by|2018年}}'''は、左腕の先発投手が不足するチーム事情<ref>{{Cite news |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/201711020000355.html |title=阪神金本監督が岩崎先発復帰構想「枚数が足りない」 |publisher=日刊スポーツ |date=2017-11-02 |accessdate=2017-12-09}}</ref>を背景に、状況次第で救援にも先発にも対応できるように春季キャンプから調整<ref>{{Cite news |url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/02/25/kiji/20180225s00001173125000c.html |title=阪神・岩崎、先発適正テスト合格 青木からK「直球で押し込めた」 |publisher=日刊スポーツ |date=2018-02-25 |accessdate=2019-12-06}}</ref>。レギュラーシーズンの一軍公式戦では、前年に続いて、中継ぎで60試合以上(61試合)の登板を果たした。もっとも、成績は1勝3敗10ホールド、防御率4.94と前年を下回った<ref name="sanspo20181206">{{Cite web |
'''{{by|2018年}}'''は、左腕の先発投手が不足するチーム事情<ref>{{Cite news |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/201711020000355.html |title=阪神金本監督が岩崎先発復帰構想「枚数が足りない」 |publisher=日刊スポーツ |date=2017-11-02 |accessdate=2017-12-09}}</ref>を背景に、状況次第で救援にも先発にも対応できるように春季キャンプから調整<ref>{{Cite news |url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/02/25/kiji/20180225s00001173125000c.html |title=阪神・岩崎、先発適正テスト合格 青木からK「直球で押し込めた」 |publisher=日刊スポーツ |date=2018-02-25 |accessdate=2019-12-06}}</ref>。レギュラーシーズンの一軍公式戦では、前年に続いて、中継ぎで60試合以上(61試合)の登板を果たした。もっとも、成績は1勝3敗10ホールド、防御率4.94と前年を下回った<ref name="sanspo20181206">{{Cite web ja |url=https://www.sanspo.com/article/20181206-6IVFCGYOOZPI7OQ5RWCCRE7BPA/ |title=阪神・岩崎、500万円増の5000万円でサイン「不完全燃焼のシーズン」 |accessdate=2019-01-14 |date=2018-12-06 |website=サンケイスポーツ}}</ref>ほか、[[矢野燿大]]が一軍監督へ就任した秋季キャンプからは先発向けの調整を再開した<ref>{{Cite web ja |url=https://www.sanspo.com/article/20181021-J2OBDAIV7NNABJHJGFVNMMW34I/ |title=阪神・矢野新監督構想!岩崎は先発再転向、島本&飯田は中継ぎいける |publisher=サンケイスポーツ |date=2018-10-21 |accessdate=2021-08-13}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.daily.co.jp/tigers/2018/12/06/0011881215.shtml |title=岩崎、50万増の年俸5000万円で契約更改 来季は先発も視野「Vが目標」 |publisher=デイリースポーツonline |date=2018-12-06 |accessdate=2021-08-13}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/201901160000941.html |title=阪神岩崎「良い場面で」先発&セットアッパー視野 |publisher=日刊スポーツ |date=2019-01-16 |accessdate=2021-08-13}}</ref>。本人曰く「打たれることが多く、悔しいことばかり思い出す不完全燃焼のシーズン」とのこと{{R|sanspo20181206}}<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sanspo.com/article/20181021-J2OBDAIV7NNABJHJGFVNMMW34I/ |title=阪神・矢野新監督構想!岩崎は先発再転向、島本&飯田は中継ぎいける |accessdate=2019-01-14 |date=2018-10-21 |website=サンケイスポーツ}}</ref>だったが、キャンプの終了後には推定年俸5000万円(前年から500万円増)という条件で契約を更改した{{R|sanspo20181206}}。 |
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'''{{by|2019年}}'''は、オープン戦中に左肘の張りを訴えた影響で、レギュラーシーズンを二軍でスタート。[[ウエスタン・リーグ]]の公式戦では、2試合で先発登板を経験した。しかし、4月12日の対中日戦(甲子園)で一軍公式戦でのシーズン初登板を果たして<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sanspo.com/article/20190413-W47EDJ46H5LBZENU272GSG2GFM/ |title=阪神、秋山抹消し岩崎が昇格 |publisher=サンケイスポーツ |date=2019-04-13 |accessdate=2021-08-13}}</ref>からは、中継ぎに専念した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/04/12/kiji/20190412s00001173091000c.html |title=阪神・岩崎が1軍昇格 貴重な救援左腕 今春から先発調整も |publisher=Sponichi Annex |date=2019-04-12 |accessdate=2021-08-13}}</ref>。[[インフルエンザ|インフルエンザA型]]へ罹患したことから、5月4日に出場選手登録を抹消<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sanspo.com/article/20190505-S2ZPYS4FCFIAPO7NHMB6TDFUAQ/ |title=阪神・岩貞&岩崎がインフル抹消…高橋遥が5日緊急先発 |publisher=サンケイスポーツ |date=2019-05-05 |accessdate=2021-08-13}}</ref>。抹消と前後して下半身の故障に見舞われたこともあって<ref name="bunshun190817">{{Cite web|和書|url=https://bunshun.jp/articles/-/13155 |title=記者泣かせの“ソルティー”岩崎優 現状に満足しない男の秘めたる思い |publisher=文春オンライン |date=2019-08-17 |accessdate=2021-08-13}}</ref>、一軍への復帰は6月19日までずれ込んだ<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/06/19/kiji/20190619s00001000142000c.html |title=阪神・岩崎、バースデー昇格 メッセを抹消 |publisher=スポーツニッポン |date=2019-06-19 |accessdate=2021-08-13}}</ref>。復帰後は中継ぎで登板を重ねると、クローザーのドリスが不調などで登録を抹消された7月中旬頃からは、勝ちパターンでの登板機会が増加{{R|bunshun190817}}<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/09/11/kiji/20190911s00001173083000c.html |title=阪神、島本&岩崎が“奮投” 矢野監督も称賛「自分の投球をしてくれた」 |publisher=Sponichi Annex |date=2019-09-11 |accessdate=2021-08-13}}</ref>。レギュラーシーズン全体では、一軍公式戦の登板数が48試合と過去2年を下回ったものの、3勝0敗26ホールド、防御率1.01という好成績で、チームの2年ぶり[[2019年のセントラル・リーグクライマックスシリーズ|CS]]進出に大きく貢献した。特に、6月以降は登板40試合で自責点を5にとどめたほか、7月26日の対巨人戦(東京ドーム)から8月24日の対ヤクルト戦(神宮)まで14試合連続無失点を記録<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/09/03/kiji/20190903s00001173031000c.html |title=阪神「ファンが選ぶ月間MVP」8月は岩崎優、中継ぎで抜群の安定感 |publisher=Sponichi Annex |date=2019-09-03 |accessdate=2021-08-13}}</ref>。チームが最終戦まで広島とCSへの出場権を争った9月には、3連投を含む13試合の登板で防御率0.64を記録した。さらに、10試合に登板した対DeNA戦では、全試合を無失点で凌いでいる<ref>{{Cite web|和書|url=https://baseballking.jp/ns/column/204778ml |title=ミラクルCS進出の阪神 “下剋上”のキーマン・岩崎優 |accessdate=2019-10-04 |date=2019-09-03 |website=BASEBALL KING}}</ref>。CSでは、DeNAとのファーストステージ(横浜)全3試合と、巨人とのファイナルステージ(東京ドーム)2試合に救援で登板<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.daily.co.jp/tigers/2019/10/07/0012769749.shtml |title=“ラッキーボーイ”北條が痛恨の適時失策 イニングまたぎの岩崎捕まる |accessdate=2019-11-11 |date=2019-10-07 |website=BASEBALL KING}}</ref>。CS終了後に推定年俸8000万円(前年から3000万円増)という条件で契約を更改したこと<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/12/06/kiji/20191206s00001173287000c.html |title=阪神 岩崎、3000万円増の8000万円で更改 48試合登板でCS進出貢献「来年は優勝したい」 |accessdate=2019-12-06 |date=2019-12-06 |website=スポーツニッポン}}</ref>によって、1990年代以降に新人扱いで阪神へ入団した生え抜きの投手では初めて、入団1年目からの6年連続昇給を確定させた<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/12/07/kiji/20181206s00001173285000c.html |title=阪神・岩崎 入団から5年連続昇給!年俸5000万円 投手では藪以来も“笑顔なし” |accessdate=2018-12-06 |date=2019-12-06 |website=スポーツニッポン}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/201912060000442.html |title=阪神岩崎3000万円増「真のセットアッパーに」 |accessdate=2019-12-06 |date=2019-12-06 |website=日刊スポーツ}}</ref>。 |
'''{{by|2019年}}'''は、オープン戦中に左肘の張りを訴えた影響で、レギュラーシーズンを二軍でスタート。[[ウエスタン・リーグ]]の公式戦では、2試合で先発登板を経験した。しかし、4月12日の対中日戦(甲子園)で一軍公式戦でのシーズン初登板を果たして<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sanspo.com/article/20190413-W47EDJ46H5LBZENU272GSG2GFM/ |title=阪神、秋山抹消し岩崎が昇格 |publisher=サンケイスポーツ |date=2019-04-13 |accessdate=2021-08-13}}</ref>からは、中継ぎに専念した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/04/12/kiji/20190412s00001173091000c.html |title=阪神・岩崎が1軍昇格 貴重な救援左腕 今春から先発調整も |publisher=Sponichi Annex |date=2019-04-12 |accessdate=2021-08-13}}</ref>。[[インフルエンザ|インフルエンザA型]]へ罹患したことから、5月4日に出場選手登録を抹消<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sanspo.com/article/20190505-S2ZPYS4FCFIAPO7NHMB6TDFUAQ/ |title=阪神・岩貞&岩崎がインフル抹消…高橋遥が5日緊急先発 |publisher=サンケイスポーツ |date=2019-05-05 |accessdate=2021-08-13}}</ref>。抹消と前後して下半身の故障に見舞われたこともあって<ref name="bunshun190817">{{Cite web|和書|url=https://bunshun.jp/articles/-/13155 |title=記者泣かせの“ソルティー”岩崎優 現状に満足しない男の秘めたる思い |publisher=文春オンライン |date=2019-08-17 |accessdate=2021-08-13}}</ref>、一軍への復帰は6月19日までずれ込んだ<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/06/19/kiji/20190619s00001000142000c.html |title=阪神・岩崎、バースデー昇格 メッセを抹消 |publisher=スポーツニッポン |date=2019-06-19 |accessdate=2021-08-13}}</ref>。復帰後は中継ぎで登板を重ねると、クローザーのドリスが不調などで登録を抹消された7月中旬頃からは、勝ちパターンでの登板機会が増加{{R|bunshun190817}}<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/09/11/kiji/20190911s00001173083000c.html |title=阪神、島本&岩崎が“奮投” 矢野監督も称賛「自分の投球をしてくれた」 |publisher=Sponichi Annex |date=2019-09-11 |accessdate=2021-08-13}}</ref>。レギュラーシーズン全体では、一軍公式戦の登板数が48試合と過去2年を下回ったものの、3勝0敗26ホールド、防御率1.01という好成績で、チームの2年ぶり[[2019年のセントラル・リーグクライマックスシリーズ|CS]]進出に大きく貢献した。特に、6月以降は登板40試合で自責点を5にとどめたほか、7月26日の対巨人戦(東京ドーム)から8月24日の対ヤクルト戦(神宮)まで14試合連続無失点を記録<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/09/03/kiji/20190903s00001173031000c.html |title=阪神「ファンが選ぶ月間MVP」8月は岩崎優、中継ぎで抜群の安定感 |publisher=Sponichi Annex |date=2019-09-03 |accessdate=2021-08-13}}</ref>。チームが最終戦まで広島とCSへの出場権を争った9月には、3連投を含む13試合の登板で防御率0.64を記録した。さらに、10試合に登板した対DeNA戦では、全試合を無失点で凌いでいる<ref>{{Cite web|和書|url=https://baseballking.jp/ns/column/204778ml |title=ミラクルCS進出の阪神 “下剋上”のキーマン・岩崎優 |accessdate=2019-10-04 |date=2019-09-03 |website=BASEBALL KING}}</ref>。CSでは、DeNAとのファーストステージ(横浜)全3試合と、巨人とのファイナルステージ(東京ドーム)2試合に救援で登板<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.daily.co.jp/tigers/2019/10/07/0012769749.shtml |title=“ラッキーボーイ”北條が痛恨の適時失策 イニングまたぎの岩崎捕まる |accessdate=2019-11-11 |date=2019-10-07 |website=BASEBALL KING}}</ref>。CS終了後に推定年俸8000万円(前年から3000万円増)という条件で契約を更改したこと<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/12/06/kiji/20191206s00001173287000c.html |title=阪神 岩崎、3000万円増の8000万円で更改 48試合登板でCS進出貢献「来年は優勝したい」 |accessdate=2019-12-06 |date=2019-12-06 |website=スポーツニッポン}}</ref>によって、1990年代以降に新人扱いで阪神へ入団した生え抜きの投手では初めて、入団1年目からの6年連続昇給を確定させた<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/12/07/kiji/20181206s00001173285000c.html |title=阪神・岩崎 入団から5年連続昇給!年俸5000万円 投手では藪以来も“笑顔なし” |accessdate=2018-12-06 |date=2019-12-06 |website=スポーツニッポン}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/201912060000442.html |title=阪神岩崎3000万円増「真のセットアッパーに」 |accessdate=2019-12-06 |date=2019-12-06 |website=日刊スポーツ}}</ref>。 |
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'''{{by|2022年}}'''、1月8日に一般女性との結婚を発表<ref>{{Cite web|和書|title= 【阪神】岩崎優が結婚 お相手は一般女性 |url=https://hochi.news/articles/20220108-OHT1T51032.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2022-01-08 |accessdate=2022-06-14}}</ref>。自主トレ中の1月25日に[[新型コロナウイルス感染症 (2019年)|新型コロナウイルス]]の陽性判定を受け、春季キャンプ合流が遅れたが<ref>{{Cite web|和書|title= 【阪神】岩崎優が合流 新型コロナの隔離期間終え |url=https://hochi.news/articles/20220108-OHT1T51032.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2022-02-05 |accessdate=2022-06-14}}</ref>、その後は順調な調整を続け開幕一軍入りを果たした。シーズンは新外国人[[カイル・ケラー]]の開幕の不調<ref>{{Cite web|和書|title=阪神・ケラー わずか4戦で守護神剥奪 逆転サヨナラ負けで“暗黒時代”95年以来の開幕4連敗 |url=https://www.daily.co.jp/tigers/2022/03/30/0015176482.shtml |website=デイリースポーツ online |access-date=2022-11-17}}</ref>により抑えを任された<ref>{{Cite web|和書|title=阪神 抑えの岩崎と救援5試合で無失点の藤浪の登録を抹消 |url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/06/13/kiji/20220613s00001173397000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2022-11-17}}</ref>。開幕戦こそは失点したものの、5月17日のヤクルト戦で失点するまで12試合連続で無失点<ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】逆転サヨナラ負けで19日にも自力V消滅 岩崎優が今季初の救援失敗に矢野監督「受け止めています」 |url=https://hochi.news/articles/20220517-OHT1T51260.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2022-05-18 |access-date=2022-11-17}}</ref>。[[セ・パ交流戦]]では両リーグ最多の7セーブを挙げ、シーズン通算でも交流戦終了までに13セーブを挙げていたが、疲労を考慮し一旦出場選手登録を抹消された<ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】岩崎優、疲労回復優先で登録抹消 藤浪も抹消 |url=https://hochi.news/articles/20220613-OHT1T51204.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2022-06-14 |access-date=2022-11-17}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】岩崎優と藤浪晋太郎の出場選手登録を抹消 4位浮上から一夜明けブルペンから2人抜ける |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202206130000484.html |website=nikkansports.com |access-date=2022-11-17}}</ref>。8月には救援失敗が相次ぐなど不振に陥り<ref>{{Cite web|和書|title=阪神・岩崎が痛恨のセーブ失敗 味方のミスもあり4失点で逆転サヨナラ許す |url=https://www.daily.co.jp/tigers/2022/08/06/0015534551.shtml |website=デイリースポーツ online |access-date=2022-11-17}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】2度救援失敗の岩崎今後は「今終わったばっかりで決められへん」矢野監督/一問一答 |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202208140001627.html |website=nikkansports.com |access-date=2022-11-17}}</ref>再び選手登録を抹消<ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】岩崎優が救援失敗で4位タイ転落 矢野燿大監督「痛いし、悔しい。大きな1敗になるかもしれない」 |url=https://hochi.news/articles/20220920-OHT1T51252.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2022-09-21 |access-date=2022-11-17}}</ref>。この不振を受け投手コーチの[[金村曉]]は抑えを好調なケラーに交代、もしくは抑えを2人体制にすることを示唆したが<ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】奇跡Vへ異例のWストッパー構想 初セーブ王狙う岩崎優メインに安定ケラーとフル回転 |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202208080000983.html |website=nikkansports.com |access-date=2022-11-17}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=阪神・岩崎、抑えから配置転換の可能性高まる 2試合連続の救援失敗受け…代役にケラー濃厚 |url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/08/16/kiji/20220815s00001173648000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2022-11-17}}</ref>、それ以降も抑えを務めた。9月20日のDeNA戦では2点リードの9回に3点を失い、リリーフ転向後ワーストとなる6敗目を喫した<ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】岩崎優が救援失敗で4位タイ転落 矢野燿大監督「痛いし、悔しい。大きな1敗になるかもしれない」 |url=https://hochi.news/articles/20220920-OHT1T51252.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2022-09-21 |access-date=2022-11-17}}</ref>。最終的に57試合の登板で防御率1.96、28セーブだった。10月24日、4月上旬に取得した<ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】岩崎優が国内FA権の資格満たす「プロの世界で続けてくることができた証し」 |url=https://hochi.news/articles/20220403-OHT1T51063.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2022-04-03 |access-date=2022-11-17}}</ref>[[フリーエージェント (日本プロ野球)|FA]]権を行使した上で、残留することを発表した<ref>{{Cite web|和書|title=阪神・岩崎優が残留を表明「9年間で1度も経験できていない”アレ”を目指して…」 |url=https://baseballking.jp/ns/345050 |website=BASEBALL KING |date=2022-10-24 |access-date=2022-11-17}}</ref>。4年契約で推定年俸2億円となった<ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】岩崎優がFA宣言残留、4年総額8億円「“アレ”して喜ばせたい」岡田監督流でV誓う |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202210240000550.html |website=日刊スポーツ |date=2022-10-24 |access-date=2023-12-28}}</ref>。 |
'''{{by|2022年}}'''、1月8日に一般女性との結婚を発表<ref>{{Cite web|和書|title= 【阪神】岩崎優が結婚 お相手は一般女性 |url=https://hochi.news/articles/20220108-OHT1T51032.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2022-01-08 |accessdate=2022-06-14}}</ref>。自主トレ中の1月25日に[[新型コロナウイルス感染症 (2019年)|新型コロナウイルス]]の陽性判定を受け、春季キャンプ合流が遅れたが<ref>{{Cite web|和書|title= 【阪神】岩崎優が合流 新型コロナの隔離期間終え |url=https://hochi.news/articles/20220108-OHT1T51032.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2022-02-05 |accessdate=2022-06-14}}</ref>、その後は順調な調整を続け開幕一軍入りを果たした。シーズンは新外国人[[カイル・ケラー]]の開幕の不調<ref>{{Cite web|和書|title=阪神・ケラー わずか4戦で守護神剥奪 逆転サヨナラ負けで“暗黒時代”95年以来の開幕4連敗 |url=https://www.daily.co.jp/tigers/2022/03/30/0015176482.shtml |website=デイリースポーツ online |access-date=2022-11-17}}</ref>により抑えを任された<ref>{{Cite web|和書|title=阪神 抑えの岩崎と救援5試合で無失点の藤浪の登録を抹消 |url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/06/13/kiji/20220613s00001173397000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2022-11-17}}</ref>。開幕戦こそは失点したものの、5月17日のヤクルト戦で失点するまで12試合連続で無失点<ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】逆転サヨナラ負けで19日にも自力V消滅 岩崎優が今季初の救援失敗に矢野監督「受け止めています」 |url=https://hochi.news/articles/20220517-OHT1T51260.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2022-05-18 |access-date=2022-11-17}}</ref>。[[セ・パ交流戦]]では両リーグ最多の7セーブを挙げ、シーズン通算でも交流戦終了までに13セーブを挙げていたが、疲労を考慮し一旦出場選手登録を抹消された<ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】岩崎優、疲労回復優先で登録抹消 藤浪も抹消 |url=https://hochi.news/articles/20220613-OHT1T51204.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2022-06-14 |access-date=2022-11-17}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】岩崎優と藤浪晋太郎の出場選手登録を抹消 4位浮上から一夜明けブルペンから2人抜ける |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202206130000484.html |website=nikkansports.com |access-date=2022-11-17}}</ref>。8月には救援失敗が相次ぐなど不振に陥り<ref>{{Cite web|和書|title=阪神・岩崎が痛恨のセーブ失敗 味方のミスもあり4失点で逆転サヨナラ許す |url=https://www.daily.co.jp/tigers/2022/08/06/0015534551.shtml |website=デイリースポーツ online |access-date=2022-11-17}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】2度救援失敗の岩崎今後は「今終わったばっかりで決められへん」矢野監督/一問一答 |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202208140001627.html |website=nikkansports.com |access-date=2022-11-17}}</ref>再び選手登録を抹消<ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】岩崎優が救援失敗で4位タイ転落 矢野燿大監督「痛いし、悔しい。大きな1敗になるかもしれない」 |url=https://hochi.news/articles/20220920-OHT1T51252.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2022-09-21 |access-date=2022-11-17}}</ref>。この不振を受け投手コーチの[[金村曉]]は抑えを好調なケラーに交代、もしくは抑えを2人体制にすることを示唆したが<ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】奇跡Vへ異例のWストッパー構想 初セーブ王狙う岩崎優メインに安定ケラーとフル回転 |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202208080000983.html |website=nikkansports.com |access-date=2022-11-17}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=阪神・岩崎、抑えから配置転換の可能性高まる 2試合連続の救援失敗受け…代役にケラー濃厚 |url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/08/16/kiji/20220815s00001173648000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2022-11-17}}</ref>、それ以降も抑えを務めた。9月20日のDeNA戦では2点リードの9回に3点を失い、リリーフ転向後ワーストとなる6敗目を喫した<ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】岩崎優が救援失敗で4位タイ転落 矢野燿大監督「痛いし、悔しい。大きな1敗になるかもしれない」 |url=https://hochi.news/articles/20220920-OHT1T51252.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2022-09-21 |access-date=2022-11-17}}</ref>。最終的に57試合の登板で防御率1.96、28セーブだった。10月24日、4月上旬に取得した<ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】岩崎優が国内FA権の資格満たす「プロの世界で続けてくることができた証し」 |url=https://hochi.news/articles/20220403-OHT1T51063.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2022-04-03 |access-date=2022-11-17}}</ref>[[フリーエージェント (日本プロ野球)|FA]]権を行使した上で、残留することを発表した<ref>{{Cite web|和書|title=阪神・岩崎優が残留を表明「9年間で1度も経験できていない”アレ”を目指して…」 |url=https://baseballking.jp/ns/345050 |website=BASEBALL KING |date=2022-10-24 |access-date=2022-11-17}}</ref>。4年契約で推定年俸2億円となった<ref>{{Cite web|和書|title=【阪神】岩崎優がFA宣言残留、4年総額8億円「“アレ”して喜ばせたい」岡田監督流でV誓う |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202210240000550.html |website=日刊スポーツ |date=2022-10-24 |access-date=2023-12-28}}</ref>。 |
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'''{{by|2023年}}'''、球団史上初の左腕投手でのシーズン30セーブを記録<ref>{{Cite news |url=https://www.daily.co.jp/tigers/2023/09/08/0016790726.shtml |title=阪神 岩崎が球団左腕初の30セーブ 「抑えたくてうずうずしてました」抑揚のない恒例の口調で爆笑導く「明日も勝つばい」 |newspaper=デイリースポーツ online |publisher= 株式会社デイリースポーツ |date=2023-09-08 |accessdate=2023-09-08}}</ref>。ペナントレース優勝試合となる9月14日の対巨人戦(阪神甲子園球場)では9回表2点リードで登板。1点は失ったもののリードを守り切り、胴上げ投手となった<ref>{{Cite web|和書|title=阪神・岩崎 横田さんとともに胴上げ投手に “代役”守護神が32S「うれしいだけでは言い表せない」 |url=https://www.daily.co.jp/tigers/2023/09/15/0016812111.shtml |website=デイリースポーツ |date=2023-09-15 |access-date=2023-9-15}}</ref>。 |
'''{{by|2023年}}'''は守護神を務めていた[[湯浅京己]]の不調により5月から代役として守護神を務めた<ref>{{Cite web ja |date=2023-05-04 |title=阪神・岡田監督 代役守護神の岩崎優を絶賛「安心して見ていられた」チームは2試合連続終盤の逆転劇 |url=https://news.ntv.co.jp/category/sports/cb80c185bf34419c9da4ad32e86e74d8 |access-date=2023-04-27 |website=日テレNEWS}}</ref>。オールスターには中継ぎ部門でファン投票1位で選出された<ref>{{Cite web ja |date=2023-06-29 |title=【球宴】セ・リーグファン投票結果 阪神が全部門1位総なめ 最多得票は近本光司 阪神からは10人が選ばれる |url=https://news.ntv.co.jp/category/sports/bee5275da04e4171b1e073349837508b |access-date=2024-04-27 |website=日テレNEWS}}</ref>。7月25日に同期入団の[[横田慎太郎]]の追悼試合として行われた対巨人戦(阪神甲子園球場)では9回に中継ぎとして登板し、無失点に抑えた<ref>{{Cite web ja |date=2023-07-25 |title=「特別なゲームだったので」阪神・岡田彰布監督 横田慎太郎さんの追悼試合で同期入団の岩崎・岩貞をリリーフで起用 |url=https://news.ntv.co.jp/category/sports/f7c3994722e64e8bacbae9ceb72cef03 |access-date=2024-04-27 |website=日テレNEWS}}</ref>。最終的に球団史上初の左腕投手でのシーズン30セーブを記録<ref>{{Cite news |url=https://www.daily.co.jp/tigers/2023/09/08/0016790726.shtml |title=阪神 岩崎が球団左腕初の30セーブ 「抑えたくてうずうずしてました」抑揚のない恒例の口調で爆笑導く「明日も勝つばい」 |newspaper=デイリースポーツ online |publisher= 株式会社デイリースポーツ |date=2023-09-08 |accessdate=2023-09-08}}</ref>。ペナントレース優勝試合となる9月14日の対巨人戦(阪神甲子園球場)では9回表2点リードで登板。1点は失ったもののリードを守り切り、胴上げ投手となった<ref>{{Cite web|和書|title=阪神・岩崎 横田さんとともに胴上げ投手に “代役”守護神が32S「うれしいだけでは言い表せない」 |url=https://www.daily.co.jp/tigers/2023/09/15/0016812111.shtml |website=デイリースポーツ |date=2023-09-15 |access-date=2023-9-15}}</ref>。 |
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== 選手としての特徴 == |
== 選手としての特徴 == |
2024年4月27日 (土) 10:50時点における版
阪神タイガース #13 | |
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2014年5月18日 阪神甲子園球場 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 静岡県清水市(現:静岡市清水区) |
生年月日 | 1991年6月19日(33歳) |
身長 体重 |
185 cm 91 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2013年 ドラフト6位 |
初出場 | 2014年4月2日 |
年俸 |
2億円(2024年)[1] ※2023年から4年契約 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
国際大会 | |
代表チーム | 日本 |
五輪 | 2021年 |
この表について
|
獲得メダル | ||
---|---|---|
日本 | ||
オリンピック | ||
金 | 2020 | 野球 |
岩崎 優(いわざき すぐる、1991年6月19日[2] - )は、静岡県清水市(現:静岡市清水区)出身[3]のプロ野球選手(投手)。左投左打。阪神タイガース所属。
2021年開催の東京オリンピック 野球 金メダリスト。
経歴
プロ入り前
静岡市立清水第四中学校の軟式野球部で野球を始める(後述)[3]と、サッカーの名門で進学校の静岡県立清水東高等学校に進学したが、甲子園球場の全国大会とは縁がなかった[4][5]。
国士舘大学への進学後は[6]、チームが東都大学野球の1部リーグに所属していた1年時からベンチ入りを果たすと、2部リーグに所属した2年時以降は救援投手として活躍した[7][8]。2部通算52試合10勝8敗、防御率1.75[9]。
2013年のNPBドラフト会議で、阪神タイガースから6巡目で指名[4]。契約金3000万円、年俸660万円(金額は推定)という条件で入団した。背番号は67。
阪神時代
2014年は、二軍の春季安芸キャンプ中に実戦登板で好投を続けたことから、オープン戦の序盤以降に一軍に帯同した。レギュラーシーズンの開幕こそ二軍で迎えたが、4月2日の対中日ドラゴンズ戦(京セラドーム大阪)に先発投手として一軍公式戦に初めて登板すると、5回無失点で初勝利を挙げた[10]。阪神の新人投手が一軍公式戦での初登板で勝利投手になった事例は、2007年の小嶋達也以来7年ぶり8人目であった[11]。5月7日の中日戦(ナゴヤドーム)では、同期入団・同学年の梅野隆太郎とのコンビで、阪神の一軍公式戦では2002年の安藤優也 - 浅井良以来12年ぶりの「新人バッテリー」としてプレー[12]。再び梅野とバッテリーを組んだ7月5日の対横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)では、阪神の一軍公式戦としては1983年の御子柴進 - 木戸克彦以来31年ぶりの「新人バッテリーによる勝利」を挙げた[13]。7月後半からおよそ1か月間の二軍調整を経験したが[14]、一軍公式戦では通算17試合に登板。先発で5勝4敗、防御率3.50を記録した。阪神にドラフト6位以下の順位で入団した新人投手が、一軍公式戦で5勝を挙げた事例は球団史上初めてであった[15]。チームのレギュラーシーズン2位で迎えたポストシーズンでは登板機会がなかったものの、ポストシーズン終了後の11月11日に阪神甲子園球場で開かれた「日本プロ野球80周年記念試合」では、阪神・巨人連合チームの3番手投手として登板(1回2失点で敗戦投手)。11月21日には、推定年俸1500万円(前年から840万円増)という条件で契約を更改した[16]。
2015年は、レギュラーシーズンの開幕から一軍の先発ローテーションに定着[17]。シーズン中盤まで先発を任されたものの、勝利投手の権利を得る目前で制球難や集中打に見舞われるなど調子が安定せず[18][19]5連敗を喫した。その影響で一軍と二軍の往復を繰り返したが、二軍調整中の7月12日には、ウエスタン・リーグの対オリックス・バファローズ戦(阪神鳴尾浜球場)で9回1失点の完投勝利を経験[20]。一軍公式戦でも、シーズン8試合目の先発であった8月9日の対DeNA戦(横浜)で初勝利を挙げると[21]、同月中に3連勝を記録した[22]。一軍公式戦全体では、15試合の先発登板で防御率3.51を記録[23]。ただし、9月以降に好投しながらも打線の援護に恵まれなかった試合が相次いだ[24][25]こともあって、3勝10敗と大きく負け越した[23]。なお、レギュラーシーズン3位で迎えたクライマックスシリーズ(CS)では、10月10日に読売ジャイアンツ(巨人)とのファーストステージ第1戦(東京ドーム)でプロ入り後初の救援登板を果たした。シーズン終了後に、推定年俸2000万円(前年から500万円増)という条件で契約を更改[23]。
2016年は、春季キャンプ中から背中の張りに悩まされた影響で、レギュラーシーズンを二軍でスタート[26]。5月21日の対広島戦(甲子園)から一軍に合流したものの、先発投手としては、8月末まで13試合の登板で3勝5敗という成績にとどまった。一軍の左腕救援陣に故障者が続出したことを背景に、9月中旬から中継ぎに転向。転向後の救援登板で好投を続けたことから[27]、シーズン終了後の調整では、中継ぎへの本格的な転向を視野に入れた[28]。
2017年は、中継ぎ要員として、入団後初めてシーズンを通して一軍に帯同。髙橋聡文、桑原謙太朗、マルコス・マテオ、ラファエル・ドリスと共に勝ちパターンの一角を担った[29]。9月18日の対広島東洋カープ戦(甲子園)では同点の8回表からシーズン60試合目の登板を果たしたが、2四球を与えた末に一死も取れずに降板。チームが降板の直後に逆転を許したことでシーズン初黒星を喫したほか、広島の2年連続リーグ優勝を確定させた。もっとも、レギュラーシーズンの一軍公式戦では、チームで2番目に多い66試合に登板。4勝1敗15ホールド、防御率2.39という好成績を残した。レギュラーシーズン2位で迎えたCSでは、DeNAとのファーストステージ(甲子園)に中継ぎとして2試合に登板したが、いずれの登板でも失点を記録[30]。チームが同ステージで敗退した後に、推定年俸4500万円(前年から2000万円増)という条件で契約を更改した[31]。
2018年は、左腕の先発投手が不足するチーム事情[32]を背景に、状況次第で救援にも先発にも対応できるように春季キャンプから調整[33]。レギュラーシーズンの一軍公式戦では、前年に続いて、中継ぎで60試合以上(61試合)の登板を果たした。もっとも、成績は1勝3敗10ホールド、防御率4.94と前年を下回った[34]ほか、矢野燿大が一軍監督へ就任した秋季キャンプからは先発向けの調整を再開した[35][36][37]。本人曰く「打たれることが多く、悔しいことばかり思い出す不完全燃焼のシーズン」とのこと[34][38]だったが、キャンプの終了後には推定年俸5000万円(前年から500万円増)という条件で契約を更改した[34]。
2019年は、オープン戦中に左肘の張りを訴えた影響で、レギュラーシーズンを二軍でスタート。ウエスタン・リーグの公式戦では、2試合で先発登板を経験した。しかし、4月12日の対中日戦(甲子園)で一軍公式戦でのシーズン初登板を果たして[39]からは、中継ぎに専念した[40]。インフルエンザA型へ罹患したことから、5月4日に出場選手登録を抹消[41]。抹消と前後して下半身の故障に見舞われたこともあって[42]、一軍への復帰は6月19日までずれ込んだ[43]。復帰後は中継ぎで登板を重ねると、クローザーのドリスが不調などで登録を抹消された7月中旬頃からは、勝ちパターンでの登板機会が増加[42][44]。レギュラーシーズン全体では、一軍公式戦の登板数が48試合と過去2年を下回ったものの、3勝0敗26ホールド、防御率1.01という好成績で、チームの2年ぶりCS進出に大きく貢献した。特に、6月以降は登板40試合で自責点を5にとどめたほか、7月26日の対巨人戦(東京ドーム)から8月24日の対ヤクルト戦(神宮)まで14試合連続無失点を記録[45]。チームが最終戦まで広島とCSへの出場権を争った9月には、3連投を含む13試合の登板で防御率0.64を記録した。さらに、10試合に登板した対DeNA戦では、全試合を無失点で凌いでいる[46]。CSでは、DeNAとのファーストステージ(横浜)全3試合と、巨人とのファイナルステージ(東京ドーム)2試合に救援で登板[47]。CS終了後に推定年俸8000万円(前年から3000万円増)という条件で契約を更改したこと[48]によって、1990年代以降に新人扱いで阪神へ入団した生え抜きの投手では初めて、入団1年目からの6年連続昇給を確定させた[49][50]。
2020年は、春季一軍キャンプの終盤に右足を痛めたため、キャンプ後から二軍で調整。例年より調整のペースが遅れていたものの、当初3月20日に予定されていたレギュラーシーズンの開幕が新型コロナウイルスへの感染拡大の影響でおよそ3か月延期されたことを背景に、開幕1か月前の5月19日から一軍へ合流した[51]。29歳の誕生日であった6月19日に、巨人との開幕戦(東京ドーム)で1点リードの7回裏から登板。しかし、吉川尚輝に逆転の2点本塁打を打たれた[52]結果、チームは開幕戦で4年ぶりに敗れた[53]。7月には11試合の登板で、月間防御率0.84と好調だった。左肘の張りを理由に、同月25日から二軍での再調整を余儀なくされたが[54]、開幕の直後からクローザーを務めるロベルト・スアレスが休養を理由にベンチ入りのメンバーから外れていた9月3日の対ヤクルト戦(甲子園)では、1点リードの9回表からの登板を無失点で凌いだ末に、一軍公式戦での初セーブを挙げた[55]。オフに翌年からの背番号を「13」へ変更した[56]。
2021年は、春季キャンプを一軍で迎え[57]、そのまま一軍で開幕を迎えた。開幕後はクローザーを務めるスアレスに繋ぐセットアッパーとして起用され安定した成績を残していたが、5月25日の対千葉ロッテマリーンズ戦(甲子園)でレオネス・マーティンに逆転2点本塁打を被弾しシーズン初黒星を喫する[58]など徐々に調子を落とし、6月4日に疲労回復も兼ねて一軍登録を抹消された[59](同18日に再登録[60])。6月16日、東京オリンピック代表に選出され[61]、主に「火消し」としての役割を任された[62]。決勝戦となる8月7日の対アメリカ合衆国戦(横浜スタジアム)では8回無死一塁から登板し、クリーンアップを三者凡退に退け日本代表の金メダルに貢献した[63]。8月15日の対広島戦(京セラドーム)ではオリンピック期間中に一時帰国し再合流の遅れたスアレスに代わって9回に登板し、シーズン初セーブを挙げた[64]。8月24日、オリンピックでの活躍が評価され、静岡県民栄誉賞を受賞した[65]。最終的にチーム最多タイの62試合登板を果たし[66]、オフには5500万円増となる1億5000万円で更改した[67]。
2022年、1月8日に一般女性との結婚を発表[68]。自主トレ中の1月25日に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、春季キャンプ合流が遅れたが[69]、その後は順調な調整を続け開幕一軍入りを果たした。シーズンは新外国人カイル・ケラーの開幕の不調[70]により抑えを任された[71]。開幕戦こそは失点したものの、5月17日のヤクルト戦で失点するまで12試合連続で無失点[72]。セ・パ交流戦では両リーグ最多の7セーブを挙げ、シーズン通算でも交流戦終了までに13セーブを挙げていたが、疲労を考慮し一旦出場選手登録を抹消された[73][74]。8月には救援失敗が相次ぐなど不振に陥り[75][76]再び選手登録を抹消[77]。この不振を受け投手コーチの金村曉は抑えを好調なケラーに交代、もしくは抑えを2人体制にすることを示唆したが[78][79]、それ以降も抑えを務めた。9月20日のDeNA戦では2点リードの9回に3点を失い、リリーフ転向後ワーストとなる6敗目を喫した[80]。最終的に57試合の登板で防御率1.96、28セーブだった。10月24日、4月上旬に取得した[81]FA権を行使した上で、残留することを発表した[82]。4年契約で推定年俸2億円となった[83]。
2023年は守護神を務めていた湯浅京己の不調により5月から代役として守護神を務めた[84]。オールスターには中継ぎ部門でファン投票1位で選出された[85]。7月25日に同期入団の横田慎太郎の追悼試合として行われた対巨人戦(阪神甲子園球場)では9回に中継ぎとして登板し、無失点に抑えた[86]。最終的に球団史上初の左腕投手でのシーズン30セーブを記録[87]。ペナントレース優勝試合となる9月14日の対巨人戦(阪神甲子園球場)では9回表2点リードで登板。1点は失ったもののリードを守り切り、胴上げ投手となった[88]。
選手としての特徴
ゆったりとした球持ちの良い左投スリークォーターから繰り出す最速149km/h[89]のキレのあるストレートが武器。スラーブやチェンジアップ、フォークを投げるが、それら変化球を投げる時もストレートを投げる時と同じ形で投球することができる[90][91]。
下半身の粘りを活かした独特の投球フォームは[42]、腕の振りが遅れてくるように見えると評される通り打者に球の出所を見えにくくさせている他[92]、NPB全投手の中でもトップクラスとされる球持ちの良さを生み出している[93]。トラックマンによる計測では、実際のストレートの最高球速が149km/hであるのに対し打者の体感速度は156km/hに相当するとされている[93]。
大学時代には、3年生の時に東都大学野球2部秋季リーグで防御率0.94(リーグ2位)を記録。また、4年生の時には、シンカーを習得した。2年生からは救援投手としてもリーグ戦で活躍するなど、先発も中継ぎもこなせる順応性も持ち味である[91]。
マウンドでは、どのような場面でもポーカーフェイスを貫きながら淡々と投げる[94][92]。
人物・エピソード
四人兄弟の次男。幼少期に、母親が所属する地元のソフトボールチームで球拾いを経験し、これをきっかけに野球に興味を示すようになった。しかし、成長期における肩の酷使を憂慮した父親の方針で、小学校時代は基礎体力養成を優先するため[5]、野球チームに入らず水泳部で活動した[5]。水泳を通して肩・腕の柔軟な動きを身に付けながら足腰を鍛えたという。ちなみに、岩崎自身は平泳ぎを得意にしている[11]。
学生時代からプロ野球への志向が強く、清水東高校在学中には、当時の監督に「プロ野球の世界に行きたい」と宣言[11]。国士舘大学3年生の時には、監督の永田昌弘の勧めで社会人野球へ進むことが内定していたにもかかわらず、監督との面談の席でプロ野球を目指すことを明言した[94]。その一方で、本当に指名されるとは思っておらず、ドラフト当日は寮の部屋でゲームをしていたという[95]。もっとも、ドラフト当日の阪神は当初5選手の指名を予定しており、5巡目では岩崎と同じ左投手の山本翔也を指名していた。その後6巡目時点で他球団が岩崎を指名していなかったことを受け、岩崎を大学3年秋から視察していた中尾孝義スカウト(当時)が佐野仙好統括スカウトと高野栄一球団本部長(当時)に岩崎の指名を進言し、急遽その場で指名が決定されたという[92][96]。
苗字の読み「いわざき」を「いわさき」と間違えられることが多く[97]、大学時代には友人からニックネームとして「いわさき」と呼ばれていた[98]。
家族は大のヤクルトファンであったが、岩崎のプロ入りを機に一家で阪神を応援するようになった。岩崎自身も、阪神主催試合のヒーローインタビューで阪神百貨店から「ヒーロー賞」としてトラッキー(球団のマスコットキャラクター)のぬいぐるみを進呈される度に祖母へ贈っている。岩崎によると、プレゼントを贈ることが自身の励みになっているという[99]。
幼少期から利き腕だけでなく左右両方の腕を積極的に用いる生活を行っていたが、母の勧めをきっかけに左利きに専念するようになった[100]。
前述の通り投球場面ではポーカーフェイスを崩さないが、マウンドを降りると投球イメージとは対照的にユーモラスな一面を発揮する。
- 2020年、髙橋遥人が打席に立つ際の登場曲を勝手に鈴木雅之の「違う、そうじゃない」に変更した[101]。2021年、同じ手口で髙橋の打席登場曲を「崖の上のポニョ」に[102][103]、「雨男」として知られる青柳晃洋の打席登場曲を德永英明の「レイニーブルー」に変更した[104]。両者とも自身が打席に立つ際に初めて曲の変更に気づいたという。2022年、青柳の打席登場曲を50TA(狩野英孝)の「紅葉に抱かれて」に変更した[105]。青柳の名前の「晃洋(こうよう)」や、「50TA(背番号50タイガース青柳)」にかけてのことだという[106]。
- 2020年9月3日の対ヤクルト戦(甲子園)で好リリーフの岩貞祐太、ジョー・ガンケルと共にヒーローインタビューに登場した際、日本語でファンに向けた一言を求められたガンケルの言葉を真似てコメントを残した[107]。岩崎はその後も同シーズンのヒーローインタビューにおいて度々このコメントを使用した。
- 2021年はセットアッパーとして開幕から好調を保っていたが、同時に登板後に決まって残す「0点で抑えることができてよかったです」という定型化されたコメントでも注目を集めた。5月18日、球団から同コメントをモチーフとしたフェイスタオルが発売され[108]、これを受けた岩崎は「商品化することができてよかったです」とコメントを残した[109]。
- 同年8月15日の対広島戦(京セラドーム大阪)にてスアレスに代わってシーズン初セーブを挙げ、ヒーローインタビューに登場した。インタビュアーに「東京オリンピックの緊迫した場面で学んだことを言える範囲で1つ」と問われたが、20秒弱の間無言を貫いてファンを沸かせた[110]。
2022年1月8日、一般女性と結婚したことを発表。「結婚することができてよかったです」とコメントを残した[111]。
東京オリンピック 野球日本代表(侍ジャパン)として金メダルを獲得した栄誉をたたえ、2022年1月7日、静岡市清水区のJR清水駅前に記念のゴールドポスト(第46号)が設置された(ゴールドポストプロジェクト[112])。
詳細情報
年度別投手成績
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014 | 阪神 | 17 | 17 | 0 | 0 | 0 | 5 | 4 | 0 | 0 | .556 | 379 | 90.0 | 85 | 6 | 26 | 3 | 4 | 76 | 1 | 0 | 37 | 35 | 3.50 | 1.23 |
2015 | 15 | 15 | 0 | 0 | 0 | 3 | 10 | 0 | 0 | .231 | 326 | 77.0 | 74 | 7 | 19 | 1 | 5 | 57 | 0 | 0 | 39 | 30 | 3.51 | 1.21 | |
2016 | 16 | 13 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 0 | 0 | .375 | 319 | 74.1 | 73 | 10 | 27 | 0 | 2 | 59 | 3 | 0 | 33 | 30 | 3.63 | 1.35 | |
2017 | 66 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 15 | .800 | 311 | 71.2 | 63 | 2 | 27 | 1 | 5 | 88 | 0 | 0 | 28 | 19 | 2.39 | 1.26 | |
2018 | 61 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 10 | .250 | 275 | 62.0 | 66 | 8 | 25 | 2 | 4 | 70 | 5 | 0 | 37 | 34 | 4.94 | 1.47 | |
2019 | 48 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 26 | 1.000 | 204 | 53.2 | 24 | 5 | 17 | 1 | 3 | 58 | 1 | 0 | 11 | 6 | 1.01 | 0.76 | |
2020 | 41 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 2 | 2 | 17 | .714 | 163 | 39.2 | 26 | 2 | 15 | 1 | 2 | 37 | 3 | 0 | 9 | 8 | 1.82 | 1.03 | |
2021 | 62 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 1 | 41 | .429 | 230 | 57.2 | 47 | 6 | 15 | 1 | 0 | 51 | 3 | 0 | 21 | 17 | 2.65 | 1.08 | |
2022 | 57 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 28 | 11 | .143 | 239 | 55.0 | 63 | 1 | 10 | 1 | 2 | 44 | 0 | 0 | 16 | 12 | 1.96 | 1.33 | |
2023 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 35 | 12 | .500 | 217 | 56.0 | 32 | 3 | 14 | 2 | 0 | 62 | 0 | 0 | 13 | 11 | 1.77 | 0.82 | |
通算:10年 | 443 | 45 | 0 | 0 | 0 | 31 | 38 | 66 | 132 | .449 | 2663 | 637.0 | 553 | 50 | 195 | 13 | 29 | 602 | 16 | 0 | 244 | 202 | 2.85 | 1.17 |
- 2023年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
オリンピックでの投手成績
年 度 |
代 表 |
登 板 |
先 発 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ | ブ |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ | ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | 日本 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 2.0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 |
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2014 | 阪神 | 17 | 4 | 11 | 1 | 0 | .938 |
2015 | 15 | 1 | 10 | 0 | 1 | 1.000 | |
2016 | 16 | 3 | 14 | 0 | 2 | 1.000 | |
2017 | 66 | 3 | 10 | 0 | 0 | 1.000 | |
2018 | 61 | 1 | 9 | 0 | 0 | 1.000 | |
2019 | 48 | 1 | 2 | 0 | 0 | 1.000 | |
2020 | 41 | 0 | 5 | 1 | 0 | .833 | |
2021 | 62 | 1 | 8 | 0 | 1 | 1.000 | |
2022 | 57 | 3 | 7 | 1 | 1 | .909 | |
2023 | 60 | 1 | 8 | 2 | 0 | .818 | |
通算 | 443 | 18 | 84 | 5 | 5 | .953 |
- 2023年度シーズン終了時
タイトル
- 最多セーブ投手:1回(2023年)
表彰
- 静岡県民栄誉賞(2021年)
記録
- 初記録
- 投手記録
- 初登板・初先発登板・初勝利・初先発勝利:2014年4月2日、対中日ドラゴンズ2回戦(京セラドーム大阪)、5回無失点[10]
- 初奪三振:同上、1回表にエクトル・ルナから空振り三振
- 初ホールド:2017年4月27日、対横浜DeNAベイスターズ4回戦(阪神甲子園球場)、6回表に2番手で救援登板、1回無失点
- 初セーブ:2020年9月3日、対東京ヤクルトスワローズ15回戦(阪神甲子園球場)、9回表に5番手で救援登板・完了 1回無失点
- 打撃記録
- 初打席:2014年4月2日、対中日ドラゴンズ2回戦(京セラドーム大阪)、3回裏に岡田俊哉から三振
- 初安打:2014年4月16日、対広島東洋カープ2回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、3回表に大瀬良大地から左前安打
- 節目の記録
- その他の記録
背番号
- 67(2014年 - 2020年、2014年日米野球日本プロ野球80周年記念試合)
- 13(2021年 - 、2020年東京オリンピック)
登場曲
- 「GO!WAY!」清木場俊介(2014年)
- 「ONE」清木場俊介(2015年 - 2016年)
- 「Yume Be The Light」CTS(2017年 - 2018年)
- 「long my way」清木場俊介(2019年)
- 「アイキャントライ」河野万里奈(2019年7月23日[114] - )
- 「栄光の架橋」ゆず(2023年9月14日・2023年7月18日に死去した横田慎太郎が現役時代に使用していた登場曲を9回表に使用)
- 「RAIJIN『雷神』(清水エスパルス公式選手入場曲)」作曲:林哲司(2024年)
代表歴
脚注
出典
- ^ 「阪神 - 契約更改 - プロ野球」日刊スポーツ。2023年11月22日閲覧。
- ^ 『阪神タイガース リーグ優勝!プロ野球2023シーズン総括BOOK』コスミック出版、2023年11月12日発行、28頁。ISBN 978-4-7747-4319-6。
- ^ a b 「父の教えで小学校では水泳部 阪神ドラ6岩崎は遅咲き強心臓左腕」『スポーツニッポン』2014年1月11日。2014年5月12日閲覧。
- ^ a b “ドラ6岩崎、母校を“野球の清水東”に”. デイリースポーツ. (2013年11月2日) 2013年11月2日閲覧。
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- ^ “阪神岩崎、来季中継ぎ起用決定的 金本監督進化求む”. 日刊スポーツ. (2016年10月27日) 2016年11月14日閲覧。
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- ^ “阪神岩崎2000万円増 中継ぎで「1年回れた」”. 日刊スポーツ. (2017年12月6日) 2017年12月9日閲覧。
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- ^ “阪神・矢野監督 逆転負けに「オレの責任」岩崎誤算、ボーアも打てず”. デイリースポーツ (2020年6月19日). 2020年9月3日閲覧。
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- ^ “阪神・岩崎の登場曲歌う河野万里奈がエール 「昨年のCSの3者三振のような素晴らしい活躍を」”. スポーツニッポン (2020年5月19日). 2021年8月13日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 岩崎優 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 選手プロフィール 岩崎 優 - 阪神タイガース公式サイト