「日本におけるカトリック教会」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
カトリック教会から分割、統合提案タグ貼り付け |
(相違点なし)
|
2013年12月24日 (火) 08:25時点における版
この項目では日本におけるカトリック教会について概説する。
歴史
カトリックは日本に1549年、イエズス会宣教師のフランシスコ・ザビエルによって初めて伝えられた。その後江戸時代には禁教とされたが、一部の者は隠れキリシタンとして密かに信仰を受け継ぎ、幕末の1865年に長崎の大浦天主堂での「信徒発見」と1873年の明治政府による禁教令撤廃で再び宣教が行われるようになった。
→詳細は「日本キリスト教史」を参照
2010年12月現在の集計[1]で、信者数は448,440人。人口比は0.35%だが、このうち長崎県(長崎大司教区)では、上記のように隠れキリシタンの子孫が多くいた歴史的経緯もあり、人口の4%超と突出して多い。宗教法人法の組織は、カトリック中央協議会。
教区
日本には16の教区(司教区)が置かれ、それぞれ司教が教区長を務める。このうち東京、大阪、長崎の3ヶ所は大司教が教区長を務める大司教区となっており、いくつかの教区を統括する教会管区にもなっている。またカトリック教会では宗教法人法上の法人格は各教区となっており、個々の教会(小教区)は法人格を持たない。司教座の置かれる教会は「司教座聖堂(カテドラル)」と呼ばれ、その所在する都市名が教区名となる。なお、2001年(平成13年)に実施されたさいたま市の合併により、従来は浦和教区(浦和市)という名称であった教区は、2003年(平成15年)にさいたま教区へ名称が変更された。
各教区と(司教座聖堂)、管轄都道府県、各教区の小教区・信者数はそれぞれ次のとおり。(出典:カトリック教会・情報ハンドブック 2010 ISBN 978-4-87750-541-7 より)
- 札幌教区 (北一条教会) - 北海道(小教区57 信者数17,932人)
- 仙台教区 (元寺小路教会) - 宮城県・青森県・岩手県・福島県(小教区53 信者数10,944人)
- 新潟教区 (新潟教会) - 新潟県・秋田県・山形県(小教区31 信者数7,337人)
- さいたま教区 (浦和教会) - 埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県(小教区52 信者数21,007人)
- 東京教区【大司教区】 (関口教会) - 東京都・千葉県(小教区73 信者数95,877人)
- 横浜教区 (山手教会) - 神奈川県・静岡県・山梨県・長野県(小教区84 信者数57,229人)
- 名古屋教区 (布池教会) - 愛知県・岐阜県・富山県・石川県・福井県(小教区50 信者数26,374人)
- 京都教区 (河原町教会) - 京都府・滋賀県・奈良県・三重県(小教区54 信者数18,638人)
- 大阪教区【大司教区】 (玉造教会) - 大阪府・和歌山県・兵庫県(小教区81 信者数54,297人)
- 広島教区 (幟町教会) - 広島県・鳥取県・島根県・岡山県・山口県(小教区41 信者数20,469人)
- 高松教区 (桜町教会) - 香川県・愛媛県・徳島県・高知県(小教区26 信者数5,027人)
- 福岡教区 (大名町教会) - 福岡県・佐賀県・熊本県(小教区55 信者数31,274人)
- 長崎教区【大司教区】 (浦上教会) - 長崎県(小教区71 信者数64,218人)
- 大分教区 (大分教会) - 大分県・宮崎県(小教区26 信者数6,829人)
- 鹿児島教区 (ザビエル教会) - 鹿児島県(小教区29 信者数9,542人)
- 那覇教区 (開南教会) - 沖縄県(小教区13 信者数5,684人)
日本で活動する主な修道会
男子修道会
- イエズス会(上智大学、栄光学園などを経営)
- コンベンツァル聖フランシスコ修道会(仁川学院、聖母の騎士高等学校、聖母の騎士社、などを経営)
- 神言会(南山大学などを経営)
- 聖ヴィアトール修道会(洛星中学校・高等学校を経営)
- トラピスト会(厳律シトー会)
- フランシスコ会
- マリア会(暁星学園、札幌光星学園、長崎海星中学校・高等学校などを経営)
- レデンプトール会
など多数
女子修道会
- シャルトル聖パウロ修道女会(白百合学園を経営)
- 聖心会(聖心女子大学などを経営)
- 長崎純心聖母会(東京純心女子大学などを経営)
- ヌヴェール愛徳修道会(聖母女学院の母体修道会)
など多数
著名人の信徒
- 青田昇(元プロ野球選手・監督)
- アグネス・チャン(歌手)[2]
- 麻丘めぐみ(歌手)
- 麻生太郎(自民党衆議院議員、第92代内閣総理大臣)
- 天野貞祐(哲学者 文部大臣)
- 有吉佐和子(作家)
- 磯見辰典(上智大学名誉教授、西洋史学)
- 磯村尚徳(ジャーナリスト)
- 稲田朋美(自民党衆議院議員)
- 犬養道子(犬養毅の孫)
- 井上ひさし(作家)
- 宇津井健(俳優)
- 江藤俊哉(ヴァイオリニスト)
- 遠藤周作(作家)
- 大友直人(指揮者)
- 大原富枝(作家)
- 岡田知子 (文学研究者)(カンボジア文学研究者)
- 岡田真澄(俳優)
- 緒方貞子(国際政治学者)
- 小川国夫(作家)
- 小倉昌男(ヤマト運輸社長)
- 加賀乙彦(作家、精神科医)
- 加藤周一(評論家)
- 加藤一二三(棋士)
- 川上とも子(声優)
- 川崎麻世(俳優)
- 川本隆史(東京大学教授、倫理学)
- 菊池武範(タイガー魔法瓶創設者)
- 小林陽太郎(元富士ゼロックス会長)
- 斎藤元一(国士舘大学教授、元NHK記者)
- 沢田昭夫(筑波大学名誉教授、文学)
- 三遊亭らん丈(落語家・真打)
- 正田昭(死刑囚、獄中で受洗)
- 新谷のり子(歌手)
- 須賀敦子(作家)
- 曽野綾子(作家)
- ゾマホン・ルフィン(タレント、ベナン共和国駐日大使)
- 高田敏江(女優)
- 高田渡(フォーク歌手)
- 高橋たか子(作家、高橋和巳夫人)
- 高橋ヒロ(日本初男性テディベアアーティスト)
- 田中耕太郎(商法・法哲学者、元文部大臣、第2代最高裁長官)
- 田中澄江(作家)
- 丹下健三(建築家 東京カテドラル聖マリア大聖堂設計者)
- 団藤重光(東京大学名誉教授、刑法学、元最高裁判所裁判官)
- 辻邦生(作家)
- 円谷英二(映画監督、特殊撮影技術者)
- デヴィ夫人(インドネシアのスカルノ元大統領の第三夫人)
- 出門英(歌手、ヒデとロザンナ)
- 土居健郎(精神科医 「甘えの構造」の著者)
- 都倉俊一(作曲家)
- 永井隆(被爆医師)
- 袴田巌(死刑囚、1984年獄中で受洗)
- 蓮田太二(熊本市・慈恵病院院長、「赤ちゃんポスト」設置者)
- 浜尾実(東宮侍従)
- 樋口廣太郎(アサヒビール社長)
- 平野レミ(料理愛好家、タレント、シャンソン歌手)
- 福原義春(資生堂名誉会長)
- 深田祐介(作家)
- フジ子・ヘミング(ピアニスト)
- ブラザートム(歌手)
- 辺見マリ(歌手)
- 星野英一(東京大学名誉教授、民法学)
- 細川貂々(漫画家)
- 前川清(歌手)
- 毬谷友子(女優)
- 三浦朱門(作家、元文化庁長官)
- 水島広雄(そごう元社長)
- 水波朗(九州大学名誉教授、法哲学)
- 三淵忠彦(初代最高裁長官)
- 宮沢俊義(東京大学名誉教授、憲法学者)
- 村上陽一郎(東京大学名誉教授、科学史)
- 村木嵐(作家)
- 村松英子(女優)
- 目黒士門(フランス語学者)
- 森麻季(ソプラノ歌手)
- 森田順平(俳優)
- 本島等(元長崎市長)
- 矢代静一(劇作家・脚本家)
- 安岡章太郎(作家)
- 山下俊一(県立福島医科大学 副学長)
- 山谷えり子(自民党参議院議員、元衆議員)
- 山田五郎(美術評論家)
- 山本正(日本国際交流センター理事長)
- 山本直純(指揮者)
- 山本容子(版画家)
- 吉田茂(元内閣総理大臣)
- 渡部昇一(上智大学名誉教授、評論家)
関連項目
参考文献
脚注
- ^ カトリック教会現勢2010年 なお、聖職者・修道者・神学生を除く「信徒数」は440,301人。
- ^ /news_entertainment/TKY200709220107.html) アグネス・チャンさん、マザー・テレサの本を出版