小川国夫
小川 国夫 (おがわ くにお) | |
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1956年撮影 | |
誕生 |
1927年12月21日 日本・静岡県藤枝市 |
死没 |
2008年4月8日(80歳没) 日本・静岡県静岡市 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 東京大学文学部国文科中退 |
活動期間 | 1953年 - 2008年 |
ジャンル | 小説 |
文学活動 |
内向の世代 私小説 キリスト教文学 |
代表作 |
『アポロンの島』(1957年) 『或る聖書』(1973年) 『青銅時代』(1974年) 『逸民』(1986年) 『ハシッシ・ギャング』(1998年) |
主な受賞歴 |
川端康成文学賞(1986年) 伊藤整文学賞(1994年) 読売文学賞(1999年) 日本芸術院賞(2000年) 旭日中綬章(2006年) |
デビュー作 | 『東海のほとり』(1953年) |
影響を受けたもの
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ウィキポータル 文学 |
小川 国夫(おがわ くにお、1927年(昭和2年)12月21日 - 2008年(平成20年)4月8日)は、日本の小説家。静岡県藤枝市出身。大阪芸大教授。
20歳でカトリックに入信。仏留学中に地中海沿岸を巡った経験から書いた『アポロンの島』が島尾敏雄の推挽により注目を集め、「内向の世代」の代表作家と目された。堅固で簡潔な文体でもって、自然や人間存在の原形を描き出し、聖書の世界を描く物語やエッセイを数多く手がけた。日本芸術院会員。
三男の小川光生は、サッカーライター・翻訳家。
経歴
[編集]静岡県志太郡藤枝町長楽寺(現在の藤枝市本町)に小川富士太郎・まきの長男として生まれる。母まきの弟は竹内壽平。1933年、青島幼稚園に入園。1934年、青島小学校に入学。1938年、肺結核に腹膜炎を併発し入院、入院3ヶ月後に自宅療養となり、1941年に小学校に復学するまで、安静療養状態が続いた。この自宅療養の時期に相当量の読書をしたことが、その後の小川国夫に影響を与えることになった。1942年、旧制志太中学校(現・藤枝東高等学校)に入学、学徒勤労動員で用宗海岸にある小柳造船所に通う。このときの経験は、のちの作品に色濃く投影されることになる。1946年、旧制静岡高等学校(静岡大学の前身校の1つ)文科乙類に入学。この頃カトリックの洗礼を受ける。洗礼名は、アウグスチノ。
1950年東京大学文学部国文科に入学。1953年、「東海のほとり」を『近代文学』に発表。その年の10月フランスへわたりパリ・ソルボンヌ大学に3年間私費留学。1954年7月、グルノーブル大学へ移籍。スペイン、北アフリカへ、単車ヴェスパで旅行する。同年12月、スイスへ旅行し、フライブルクの修道院に24日間滞在する。1955年7月、イタリアへ、同年9月ギリシアへそれぞれ40日間の単車ヴェスパにて旅行。10月下旬パリに出て滞在。1956年、3月からドイツ、オーストラリア、イギリスを旅行する。そして同年7月、フランス留学を終え帰国、東京都大田区新井宿に住むが、東京大学には復学せず、そのまま創作活動にはいる。
1957年、丹羽正、金子博等と共に同人雑誌『青銅時代』を創刊。第1号に「アポロンの島と八つの短編」を発表する。(1965年までに青銅時代は10号を発行する)1957年10月、ヨーロッパを放浪した体験を自伝風に描いた『アポロンの島』を私家版で刊行するがまったく売れず。その後も『青銅時代』・『近代文學』に作品を発表し続ける。1960年1月には、長男が誕生。同年4月、藤枝市に移り住む。1961年9月次男誕生。そして1965年6月、私家版『アポロンの島』を唯一買った島尾敏雄が突然藤枝の小川家を訪れ、そして同年9月5日の『朝日新聞』「1冊の本」欄で、私家版『アポロンの島』を島尾が激賞する。これが契機となり、1966年から商業雑誌に登場。1969年「ゲヘナ港」が芥川賞候補にされるが辞退する[1]。自身の経験から深めた主題として、自然や神と人間との関わりを描いており、非現実や抽象に基づくイメージを交えた内省的かつ簡勁な文体、郷里の静岡県(方言が作品中に多く用いられている)や地中海を原形とする小さい共同体を多く扱うことが特徴である。主としてキリスト教、地中海世界を描いたものが多いが、能楽にも深い関心があった。
1986年「逸民」で川端康成文学賞、1994年『悲しみの港』で伊藤整文学賞、1999年『ハシッシ・ギャング』で読売文学賞、2000年日本芸術院賞受賞、2005年日本芸術院会員、2006年旭日中綬章受章[2]。若い頃は友人で作家の丹羽正の影響もあり、賞嫌いとして知られていた(「賞で伸びる人間もいるが、伸びることができなくなる人間もいる。自分は後者」とは本人の言)。
立原正秋とは若いときから親交があり、立原も同人雑誌『青銅時代』にも寄稿するなど、その交流は立原の死まで続いた。
息子の母校である静岡聖光学院中学校・高等学校の校歌「聖光讃歌」の作詞をしている。
1990年4月 大阪芸術大学文芸学科教授に就任。平家物語、芭蕉、芥川などを講じる。のちに創作演習ゼミ、卒業制作ゼミを担当し、学生に小説の書き方を教えるかたわら、同大学発行の文芸雑誌『河南文学』『河南文藝文学篇』の編集人を務めた。2005年3月に退任。
2008年4月8日、静岡市内の病院で肺炎のため死去。80歳没[3]。
著作
[編集]小説
[編集]- 枯木 - 初出 書下ろし
- 貝の声 - 初出「青銅時代」昭和32年6月第1号
- エリコへ下る道 - 初出 書下ろし
- 重い疲れ - 初出 書下ろし
- ナフプリオン - 初出「青銅時代」昭和32年6月第1号
- 寄港 - 初出 書下ろし
- スイスにて - 初出 書下ろし
- シシリー島の人々 - 初出「青銅時代」昭和32年6月第1号
- エレウシスの美術館 - 初出「青銅時代」昭和32年6月第1号
- アポロンの島 - 初出「青銅時代」昭和32年6月第1号
- 海と鰻 - 初出「青銅時代」昭和32年6月第1号
- 箱船 - 初出「青銅時代」昭和32年6月第1号
- 東海のほとり - 初出「近代文學」昭和28年10月号
- 雪の日 - 初出「青銅時代」昭和32年6月第1号
- お麦 - 初出 書下ろし
- 夕日と草 - 初出 書下ろし
- 動員時代 - 初出「近代文學」昭和29年5月号
- 海の声 - 初出 書下ろし
- 遊歩道 - 初出 書下ろし
- 大きな恵み - 初出 書下ろし
- ボス - 初出 書下ろし
- 大きな森 - 初出「青銅時代」昭和32年6月第1号
- 里にしあれば - 初出「南北」昭和41年10月号
- 物と心 - 初出「南北」昭和41年10月号
- 役者たち - 初出「青銅時代」昭和42年3月号
- 巨人伝説 - 初出「青銅時代」昭和42年3月号
- 再臨派 - 初出「青銅時代」昭和40年7月号
- 相良油田 - 初出「青銅時代」昭和40年7月号
- 解らない道具 - 初出「青銅時代」昭和40年7月号
- コートにて - 初出「南北」昭和41年10月号
- 高砂族 - 初出「南北」昭和41年10月号
- 三月 - 初出「南北」昭和41年10月号
- 爽やかな辻 - 初出「南北」昭和41年10月号
- 平地の匂い - 初出「南北」昭和41年10月号
- 海峡と火山 - 初出「青銅時代」昭和38年7月号
- 修道士の墓地 - 初出「青銅時代」昭和38年7月号
- エンペドクレスの港 - 初出「青銅時代」昭和38年7月号
- 警備隊のいる町 - 初出「南北」昭和41年10月号
- スパルタ - 初出「近代文学」昭和37年12月号
- 施療病室 - 初出「青銅時代」昭和33年8月号
- 軍艦 - 初出「青銅時代」昭和33年8月号
- ヴァランスまで - 初出「南北」昭和41年10月号
- ゲラサ人の岸 - 初出「青銅時代」昭和33年8月号
- 旅の痕跡 - 初出「南北」昭和42年7月号
- アポロナスにて - 初出「青銅時代」昭和33年8月号
- 速い馬の流れ - 初出 書下ろし
- 崖への往復 - 初出「南北」昭和43年2月号
- 人隠し - 初出「南北」昭和43年2月号
- 五十海 - 初出「群像」昭和42年7月号
- 青年司祭 - 初出「南北」昭和43年2月号
- 白い息 - 初出「静岡新聞」昭和42年3月27日
- 支倉常長 - 初出「群像」昭和42年7月号
- 地中海の漁港 - 初出「文學界」昭和42年8月号
- 遥かな日本 - 初出「静岡新聞」昭和42年1月1日
- 鞭打苦行者 - 初出「近代文學」昭和38年11、12月合併号
- アンダルシアの木 - 初出「近代文學」昭和38年11、12月合併号
- 自殺 - 初出「群像」昭和42年7月号
- 闘牛の日 - 初出「群像」昭和42年7月号
- ジブラルタル海峡 - 初出「群像」昭和42年7月号
- カナリア群島 - 初出「群像」昭和42年7月号
- 行く者残る者 - 初出「南北」昭和41年10月号
- 曝露記事 - 初出「群像」昭和42年7月号
- 海難の後 - 初出「南北」昭和41年10月号
- 二百九人の死 - 初出「群像」昭和42年7月号
- 父と子 - 初出「群像」昭和42年7月号
- 海からの光 - 初出「青銅時代」昭和33年8月号、「葡萄の枝」加筆改題
- 悠蔵が残したこと - 初出「審美」昭和41年7月号
- 影の部分 - 初出「青銅時代」昭和39年7月号、原題「最小限のこと」
- 違約 - 初出「青銅時代」昭和39年7月号、原題「海野早苗の見合い」
- サラゴサ - 初出「青銅時代」昭和36年8月号、原題「ポリタイヤ」に加筆改題
- 大亀のいた海岸 - 初出「三田文學」昭和43年3月号
- アフリカン・ナイト - 初出「青銅時代」昭和35年10月号、原題「泥」に加筆改題
- 港にて - 初出「近代文學」昭和39年8月終刊号
- 河口の南 - 初出「中央公論」昭和41年9月号
- 入江の家族 - 初出「文藝」昭和43年8月号
- 試みの岸 - 初出「文藝」昭和45年10月号
- 黒馬に新しい日を - 初出「文學界」昭和44年4月号
- 静南村 - 初出「文藝」昭和47年3月号
- 一部 ともに在りし時 - 初出「展望」昭和44年11月号、原題「ある聖書」
- 二部 なぜ我を棄てたまいしか - 初出「新潮」昭和45年4月号、原題「闇の人」
- 三部 その血は我に - 初出「文芸展望」昭和48年4月号
塵に 吾八ぷれす 1973
- 海鵜 - 初出「週刊朝日」昭和48年6月1日号
- 或る熱意 - 初出「群像」昭和46年7月号
- 火喰鳥 - 初出「群像」昭和46年7月号
- 狙う人 - 初出「群像」昭和46年7月号
- 異邦の駅 - 初出「群像」昭和46年7月号
- あじさしの洲 - 初出「群像」昭和46年7月号
- 翔洋丸 - 初出「すばる」昭和45年夏号
- 彗星 - 初出「すばる」昭和45年夏号
- 梟たち - 初出「群像」昭和46年7月号
- キャンプ - 初出「すばる」昭和45年夏号
- 伸子の体 - 初出「群像」昭和46年7月号
- モルヒネを - 初出「青春と読書」昭和47年7月号
- 六道の辻 - 初出「群像」昭和46年7月号
- アナザ・ギャング - 初出「群像」昭和46年7月号
青銅時代 新潮社 1974 初出「波」昭和48年1月号〜12月号
- 酷愛 - 初出「青銅時代」昭和36年8月号
- 闇の力 - 初出「近代文學」昭和33年11月号
- 心臓 - 初出「風景」昭和43年7月号
- 先生の下宿 - 初出「ちくま」昭和46年3月号
- 消えた青年 - 初出「すばる」昭和48年6月号
- 夜の水泳 - 初出「静岡新聞」昭和43年7月25日
- 終の住家へ - 初出「南北」昭和43年2月号、河出書房新社版『小川国夫作品集第一巻』1976 流域に追加収録
- 姉弟 - 初出「日本読書新聞」昭和45年11月2日、河出書房新社版『小川国夫作品集第一巻』1976 流域に追加収録
リラの頃、カサブランカへ 角川文庫 1976
- 十二族 - 初出「日本読書新聞」昭和47年2月28日、「イスラエルの蜂起」加筆改題
- キリガミロイ - 初出 書下ろし
- マンドラキ - 初出「青銅時代」昭和33年8月号
- 光と闇 - 初出 書下ろし
- 血と幻 - 初出「群像」昭和48年1月号
- 塵に - 初出「文學界」昭和47年6月号
- エル・キーフの傷 - 初出「昴・すばる」昭和54年9月号、10月号
- 甘い砂 - 初出「昴・すばる」昭和54年5月号
- ゲヘナ港 - 初出「群像」昭和44年1月号
- 遠い百合 - 初出 不明 推定制作年昭和22年
- 初冬 - 初出 不明 推定制作年昭和21年
- 二月のノート - 初出 不明 推定制作年昭和22年2月
- すみ - 初出 不明 推定制作年昭和27年
- 悲しみ - 初出 不明 推定制作年昭和27年8月
- 洗い場 - 初出 不明 推定制作年昭和27年
- 想う人 - 初出 不明 推定制作年昭和28年10月
- ある日 - 初出 不明 推定制作年昭和31年
- 重い航跡 - 初出「青銅時代」昭和35年10月号
- 旅役者 - 初出「新潮」昭和50年2月号
- 砂丘 - 初出「群像」昭和50年1月号
- 親父の血痕 - 初出「新潮」昭和55年12月号
- 石の夢 - 初出「群像」昭和51年3月号
- 火の夢 - 初出「文學界」昭和52年3月号、原題「静岡附近」
温かな髪 河出文庫 1981
青い落葉 成瀬書房 1985
- 海の囚人 - 初出「文体」昭和53年夏号、原題「崖の絵」
- 崖の絵 - 初出「海燕」昭和61年1月号、原題「崖の絵と祖母」
- 自殺 - 初出「文學界」昭和61年1月号、原題「記念の絵」
- 放蕩息子 - 初出「群像」昭和61年1月号
- 幻の家族 - 初出「新潮」昭和59年1月号、原題「幻の亀」
- 欠落の秋 - 初出「文藝」昭和60年4月号、原題「青い落ち葉」
- 手強い少年 - 初出「新潮」昭和61年1月号
- 逸民 - 初出「新潮」昭和60年9月号
- 存在証明 - 初出「新潮」昭和60年1月号
- 聖女の出発 - 初出「海燕」昭和58年7月号、原題「志太神父の経験」
- 鷺追い - 初出「作品」昭和56年4月号
- 単身事故 - 初出「文藝」昭和52年1月号
王歌 角川書店 1988 初出「月刊カドカワ」昭和61年1月号〜6月号、原題「荒野のダビテ」
遠つ海の物語 絵・司修 岩波書店 1989 初出「静岡新聞・遊子随想」昭和63年8月20日〜平成元年7月22日隔週土曜日連載
- 小さな花 - 初出「新潮」昭和62年1月号
- 鷲 - 初出「群像」昭和63年3月号
- 跳躍台 - 初出「文學界」昭和62年11月号
- 肋骨 - 初出「文學界」昭和63年5月号
- 憂いの日 - 初出「文學界」昭和63年2月号
- 駅の明かり - 初出「群像」昭和61年10月号 天の本国として発表された作品を単行本収録時に二つの作品とした。
- 天の本国 - 初出「群像」昭和61年10月号
- 舞踊団の思い出 - 初出「文藝」昭和63年秋号
- 故郷を見よ
- 白壁
- 株と文学
- 本当の自分
- 着想 - 初出
- 琵琶
- 質問
- ドン・キホーテ
- 独身主義者
- 鉄工場
- 対岸の〈婚約〉
- 原稿
- 体臭
- 幻覚
- 天国の闇
- 白蝶貝
- 悪寒
- 小指
- 蠍
- 読書の慰め
- モン・フレール
- 洪水の夢
- 放心
- 脱皮
- 熱い鍋
- 残像
- 新しい道
- 可能性
- 私は兎です
- 血の地図
- リヤカー
- 幻の避難港
- 悪魔
- 接触する獣 - 初出「文學界」平成2年1月号、原題「酒の中の獣」
- 函館附近 - 初出「文學界」平成元年2月号
- 他界 - 初出「新潮」平成7年1月号
- 黙っているお袋 - 初出「文學界」平成6年2月号
- こうの他界 - 初出「新潮」昭和58年5月号、原題「召命」
- 幾波新道 - 初出「すばる」昭和54年1月号
- 幾波回想 - 初出「群像」昭和52年6月号
- 幾波行き・初出「群像」昭和51年10月号
マグレブ、誘惑として 講談社 1995
- 生徒会長
- 若木さえ - 初出「新潮」1996年10月号
- 生徒会長 - 初出「群像」1995年7月号
- 学校嫌い - 初出「群像」1996年12月号
- オディル - 初出「群像」1997年10月号
- ハシッシ・ギャング
- 彰さんと直子 - 初出「文學界」1997年1月号
- ハシッシ・ギャング - 初出「文學界」1996年1月号(「薬の細道」を改稿)
- あの夕焼け、倒産の家
- 母の二つの家 - 初出「文學界」1997年8月号
- あの夕焼け、倒産の家 - 初出「日経新聞」1997年12月28日
- 彼のおしゃれについて - 初出「文學界」1997年6月号
- 二少女 - 初出「群像」1998年1月号
- 求道者 - 初出「群像」1998年7月号
- 生徒会長
あじさしの洲・骨王 小川国夫自選短篇集 講談社文芸文庫 2004
- 葦枯れて - 初出「新潮」2006年1月号
- しのさん - 初出「読売新聞」2003年8月12日
- 亀さんの夕焼け - 初出「新潮」2002年1月号
- 琴の想い出 - 初出「群像」2001年11月号
- 舞い立つ鳥 - 初出「群像」2002年1月号
- 潮境 - 初出「新潮」2006年7月号
- 未完の少年像 - 初出「群像」2007年1月号
- 止島 - 初出「群像」2006年10月号
- 母さん、教えてくれ - 初出「東京新聞」夕刊 1999年3月27日
- 志願 - 初出「新潮」2007年10月号 - 初出時「修道女志願」を改題)
弱い神 講談社 2010
襲いかかる聖書 岩波書店 2010 ※後半が中編「明るい体」
俺たちが十九の時 小川国夫初期作品集 新潮社 2012
ヨレハ記―旧約聖書物語 ぷねうま舎 2012
- リラの頃、カサブランカへ - 初出 冥草社 1972
- ファンタジア - 初出 オリジン書房『小川国夫光と闇』に収録 1974
- テサロニキに病んで - 初出 オリジン書房『小川国夫光と闇』に収録 1974
- 傾いた公園 - 初出「南北」昭和43年2月
- 二つの顔 - 初出「近代文學」昭和38年11・12月合併号
- マグレブ急送 - 初出「ポリタイヤ」昭和44年9月号
蛇王 河出書房新社 『流域』1975 - 初出「高一時代」昭和49年3月号、原題「秘曲」
捨子 河出書房新社 河出文庫『温かな髪』1981 - 初出「メルヘンランド」(いんあーとりっぷ増刊号)昭和52年1月、原題「すて子」
骨王 小沢書店 『黙っているお袋』1995 - 初出「文學界」平成3年1月号、原題「白骨王」
少年ゴ・ニクレ 小沢書店 『黙っているお袋』1995 - 初出「文學界」昭和55年3月号、原題「苦しみ」
随想・紀行
[編集]- 愛と憎しみの顔 - 初出「青銅時代」第二号 昭和32年12月
- オリンピア - 初出「青銅時代」第三号 昭和33年8月
- 貧しい青年 - 初出「青銅時代」第五号 昭和35年10月
- ヴィキング - 初出「青銅時代」第五号 昭和35年10月
- 好きな場所 - 初出「風景」昭和35年12月号
- 人種的偏見 - 初出「青銅時代」第六号 昭和36年8月
- 教養 - 初出「青銅時代」第六号 昭和36年8月
- 情熱の法則 - 初出「近代文学」昭和37年1月号
- フォークナーと暴力 - 初出「文芸静岡」昭和39年4月 第2号
- 逝ける渡辺克己に - 初出「青銅時代」第九号 昭和39年7月
- 体験、省察、そして自己 - 初出「静岡新聞」昭和41年12月20日
- 志賀直哉の家 - 初出「文学」昭和42年3月号
- 現代豆本館 - 初出「図書新聞」昭和42年6月17日号
- 西伊豆の夏 - 初出「静岡新聞」昭和42年8月14日
- 言葉の星座 - 初出「静岡新聞」昭和42年10月2日
- 〈硝酸銀〉 - 初出「静岡新聞」昭和42年11月2日
- 通勤の道で - 初出「海廊」第50号 昭和43年1月
- 文体 - 初出「静岡新聞」昭和43年2月8日
- よすが - 初出「文學界」昭和43年6月号
- 〈天女御座〉まで - 初出「文芸静岡」昭和43年10月
- 青銅時代 - 初出「読売新聞」昭和43年11月3日
- 典型としての家 - 初出 筑摩書房『現代日本文学体系34 志賀直哉集』月報4 昭和43年11月
- 消えた小説 - 初出「静岡新聞」昭和43年11月11日・14日・18日・21日
- 金嬉老事件 - 初出「中日新聞」昭和43年12月17日
- 建物の石 - 初出「中日新聞」昭和43年12月25日
- テレビは冷淡に - 初出「名古屋タイムス」昭和44年1月29日
- 泉伝説 - 初出「読売新聞」昭和44年1月31日
- スタンダール《パルムの僧院》 - 初出「静岡新聞」昭和44年4月24日
- パゾリーニ『アポロンの地獄』 - 初出「静岡新聞」昭和44年5月20日
- フランソワ・モーリアック《内面の記録 正・続》 - 初出「東京新聞」昭和44年5月22日・24日
- インタビュー - 初出「日本読書新聞」昭和44年6月23日
- 高速動物 - 初出「中日新聞」昭和44年5月16日
- パヴェーゼ《牢獄》《故郷》 - 初出「週刊読書人」昭和44年11月10日号
- 作家のふるさと - 初出「静岡新聞」昭和44年12月11日·15日
- 朽ちない冠 - 初出「出版ニュース」昭和44年12月中旬号
- 東名高速道路 - 初出「東京新聞」昭和44年12月23日
- 人間の中の自然 - 初出「静岡新聞」昭和45年1月1日
- チュウーザレ・パヴェーゼの世界 - 初出 「文學界」昭和45年3月号
- 日記 - 初出「日本読書新聞」昭和45年3月9日・16日・23日・30日号
- 車と船と家 - 初出「新制作」第二号 昭和45年4月
- 鳥と天狗 - 初出「現代の眼」昭和45年4月号
- 治癒力 - 初出「東京新聞」昭和45年5月6日·7日
- 小学校五年の時 - 初出「静岡県教育広報」第253号、昭和45年5月
- 読書遍歴 - 初出「週刊読書人」昭和45年6月22日号
- 旧約聖書と少年時代 - 初出 講談社『聖書の世界』第2巻月報 昭和45年7月
- なぜ書くかなぜ書かないか - 初出「週刊読書人」昭和45年7月13日号
- 青春の読書 - 初出「中日新聞」昭和45年8月17日
- 書きたくないこと - 初出「日本読書新聞」昭和45年9月28日
- 命への考察 - 初出「群像」昭和45年11月号
- 〈欣求浄土〉 - 初出「文藝」昭和45年11月号
- パゾリーニの世界観 - 初出 早川書房『現代イタリア文学 パゾリーニ』月報 昭和45年12月
- 豆本の世界 - 初出「新風」昭和42年5月5日
- 仙■(崖の字の山なし)の百丈野鴨子図 - 初出「芸術生活」昭和45年12月号
- リアリズムを超えて - 初出「静岡新聞」昭和45年12月3日・7日
- 藤枝宿 - 初出「太陽」昭和46年1月号
- 或る年の冬 或る年の夏 - 初出「読売新聞」昭和46年2月26日
- サッカーコーチ - 初出「読売新聞」昭和46年2月28日
- 文藝の会 - 初出「文芸」昭和46年3月号
- 地中海岸の夜 - 初出「太陽」昭和46年5月号
- 酒の思い出 - 初出「青春と読書」昭和46年7月号
- 西東三鬼の幻 - 初出「俳句」昭和46年8月号
- 解苦 - 初出「文學界」昭和46年8月号
- 言語感覚と言語哲学 - 初出「群像」昭和46年8月号
- 謡曲 - 初出「あけぼの」昭和46年9月号
- 家族歴 - 初出 講談社『凶徒津田三蔵』解説 昭和46年9月
- イベリット眼 - 初出 講談社『凶徒津田三蔵』解説 昭和46年9月
- 凶徒津田三蔵 - 初出 講談社『凶徒津田三蔵』解説 昭和46年9月
- 《黒馬に新しい日を》について - 初出吾八ぷれす『黒馬に新しい日を』限定本後記 昭和46年9月
- なぜ港をうろつくか - 初出「日本読書新聞」昭和46年10月4日号
- 考える規準 - 初出「サンケイ新聞」昭和46年10月21日
- 志賀文学の魅力 - 初出「静岡新聞」昭和46年10月25日
- 混沌と形成 - 初出「早稲田文学」昭和46年10月号
- 少年期素描 - 初出「中学教育」昭和46年11月号
- 思い出すままに - 初出「文學界」昭和46年12月号
- 書ききるということ - 初出「文藝」昭和46年12月号
- 立原道造の脆さ - 初出 角川書店『立原道造全集』第4巻月報 昭和47年1月
- 旅とは - 初出「パスポート」昭和47年1月号
- 使徒言行録 - 初出「読売新聞」昭和47年1月16日
- ダビデ - 初出「群像」昭和47年2月号
- 北海道の友へ - 初出「北方文芸」第50号 昭和47年3月
- 室生犀星とその母 - 初出「東京新聞」昭和47年3月3日
- 富士と隔絶される人間性 - 初出「世界」昭和47年4月号
- サド寸感 - 初出「ユリイカ」昭和47年4月号
- 復活 - 初出「あけぼの」昭和47年4月号
- 大森カトリック教会 - 初出「大森カトリック教会50年史」昭和47年4月2日
- 連合赤軍 - 初出「週刊読売」昭和47年4月5日増刊号
- 体験と文学 - 初出「静岡新聞」昭和47年4月6日・10日
- 失われた旅 - 初出「潮」昭和47年5月号
- 福音書の理解 - 初出 筑摩書房『吉本隆明対談集』付録 昭和47年5月
- 長期欠席者 - 初出「朝日新聞」昭和47年5月6日
- 《リラの頃、カサブランカへ》について - 初出 冥草社『リラの頃、カサブランカへ』後記 昭和47年6月
- フォークナー断想 - 初出「ユリイカ」昭和47年6月号
- 《兄弟と友達》について - 初出 吾八ぷれす『兄弟と友達』限定本後記 昭和47年7月
- エーゲ海の泊り - 初出 世界文化社『南欧の旅』昭和47年7月
- 風信 - 初出「東京新聞」昭和47年7月29日
- 推敲 - 初出「群像」昭和47年8月号
- 鳥海青児と闘牛 - 初出「藝術新潮」昭和47年8月号
- 一人の意味 - 初出 河出書房新社『松尾芭蕉』(現代語訳日本の古典18)月報 昭和47年8月
- 渡仏前後 - 初出「旅」昭和47年8月号
- 水と土地について - 初出「地上」昭和47年9月号
かくて耳開け 集英社 1972
- ズンデルト――故郷 - 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- ハーグ――交信の約束 - 初出 書き下ろし
- ロンドン――初恋 - 初出 書き下ろし
- パリ――失職 - 初出 書き下ろし
- ラムズゲートなど――放蕩息子 - 初出 書き下ろし
- ボリナージュ――伝道者 - 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- エッテン ハーグ――閃光のように - 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- ドレンテ――暗い原野 - 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- ヌエネン――若い名匠 - 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- パリ――乱反射 - 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- アルル――悲劇的人物 - 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- サン・レミー――老後の豊饒 - 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- オーヴェール――人を強めるものを - 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- 川の便り
- 行きずりの港
- 贈物
- ギリシャで会った奴
- アフリカの夏休
- 漂泊
- 十月十三日金曜日
- 故郷と旅
- 二俣・藤枝・静岡
- 思い出の海
- 自殺について
- 《試みの岸》について
- 写本《駿河記》
- 燃える馬
- 物と心の出会い
- 衣服とは何か - 初出「アムウ」昭和46年1月号
- 聖衣 - 初出「アムウ」昭和46年2月号
- 贈物 - 初出「アムウ」昭和45年12月号
- 川の便り - 初出「女性自身」昭和46年8月21日
- 主観的照明 - 初出 河出書房新社『新鋭作家叢書 小川国夫集』昭和46年12月
- 思い出の海 - 初出「中日新聞」昭和47年8月10日
- 自殺について - 初出「静岡新聞」昭和47年9月21日
- 体験と告白 - 初出「潮」昭和47年10月号
- 自殺へ誘惑する幻想は - 初出「波」昭和47年10月号
- 超現実主義へのうながし - 初出「毎日新聞」昭和47年10月25日
- 寓目愚談 - 初出「東京新聞」昭和47年10月28日
- 写本《駿河記》 - 初出「日本古書通信」昭和47年11月号
- 11月13日金曜日 - 初出「螢雪時代」昭和47年12月号
- 燃える馬 - 初出「りーど(REED)」昭和48年1月号
- 漂泊-「パスポート」昭和48年1月号
- ギリシアで会った奴 - 初出「日本読書人」昭和48年1月1日
- 内部と外界 - 初出「東京新聞」昭和48年1月3日
- 二俣・藤枝・静岡 - 初出「静岡新聞」昭和48年1月4日
- 物と心の出会い - 初出「読売新聞」昭和48年1月16日
- 非凡な静けさ - 初出「サンケイ新聞」昭和48年3月7日
- 一つの読み方 - 初出 岩波書店『志賀直哉全集』第一巻月報 昭和48年5月
- 迫真の力 - 初出「毎日新聞」昭和48年5月18日
- 国際的文学への素地 - 初出「朝日新聞」昭和48年5月19日
- 愛憎から愛蔵へ - 初出「群像」昭和48年6月号
- 長い町 - 初出「文藝春秋」昭和48年7月 臨時増刊号
- 侠客 - 初出「文學界」昭和48年7月号
- 死んでいる私 - 初出「群像」昭和48年8月号
- 錬金術師の雄 - 初出 河出書房新社『日夏 之介全集』第五巻月報2 昭和48年9月
- 南フランス - 初出「毎日新聞」昭和48年9月13日
- 鴉の飛ぶ麦畑 - 初出「静岡新聞」昭和48年9月27日
- 《或る聖書》について - 初出「ちくま」昭和48年11月号
- 学生通訳 - 初出「読売新聞」昭和48年11月29日
- イコン - 初出「毎日新聞」昭和48年12月10日
- 夢の中の私 - 初出「図書新聞」昭和49年1月1日
- 街道 - 初出「静岡新聞」昭和49年1月11日
- よろずの行為には時あり、裁きあり - 初出「毎日新聞」昭和49年1月9日
- 列車 - 初出「文藝」昭和49年2月号
- 地熱 - 初出 講談社『現代の文学10』月報 昭和49年2月
- 鼠の子 - 初出「静岡新聞」昭和49年2月6日
- 日本の線 - 初出「静岡新聞」昭和49年2月13日
- 交通事故経験者 - 初出「静岡新聞」昭和49年2月20日
- 梅と矢 - 初出「静岡新聞」昭和49年2月27日
- 藤枝辺の言いかた - 初出「静岡新聞」昭和49年3月6日
- 馬車 - 初出「静岡新聞」昭和49年3月13日
- アニマル - 初出「静岡新聞」昭和49年3月20日
- 槇の木 - 初出「静岡新聞」昭和49年3月27日
- 冷静な熱狂 - 初出「藝術新潮」昭和49年4月号
- 親の存在 - 初出「風景」昭和49年4月号
- なぜ書くか - 初出 聖教新聞社『私の文章作法』昭和49年4月
- 十六年前と今 - 初出 文京書房「ふるさとの文学3 静岡」昭和49年4月
- アルゼンチンの文学者 - 初出「静岡新聞」昭和49年4月3日
- 想像力 - 初出「静岡新聞」昭和49年4月17日
- 《こゝろ》と《門》 - 初出 角川書店『夏目漱石全集』第八巻 昭和49年5月
- 血筋 - 初出「東京新聞」「中日新聞」昭和49年5月16日
- 蛇と住む - 初出「図書」昭和49年6月号
- 失敗 - 初出「総合教育芸術」昭和49年8月号
- 仕事と生活 - 「解釈と鑑賞」昭和49年8月号
- 最近の夢 - 初出「海」昭和49年9月号
- タンジェールの思い出 - 初出「現代詩手帖」昭和49年9月号
- 旅と定住 - 初出「サンケイ新聞」昭和49年9月2日
- 夢見る僧―――序にかえて - 初出「短歌」昭和49年1月号〜12月号
- 蝉丸 - 初出「短歌」昭和49年1月号〜12月号
- 景清 - 初出「短歌」昭和49年1月号〜12月号
- 弱法師 - 初出「短歌」昭和49年1月号〜12月号
- 葵上 野宮 - 初出「短歌」昭和49年1月号〜12月号
- 鉄輪 - 初出「短歌」昭和49年1月号〜12月号
- 羽衣 - 初出「短歌」昭和49年1月号〜12月号
- 井筒 - 初出「短歌」昭和49年1月号〜12月号
- 熊野 - 初出「短歌」昭和49年1月号〜12月号
- 大原御幸 - 初出「短歌」昭和49年1月号〜12月号
- 道成寺 - 初出「短歌」昭和49年1月号〜12月号
- 百萬 - 初出「短歌」昭和49年1月号〜12月号
- 融 - 初出「短歌」昭和49年1月号〜12月号
- サンチャゴ巡礼
- 天草灘 - 初出 「旅」昭和48年4月・「週刊読書人」昭和48年4月9日〜昭和49年5月20日
- 律法 - 初出「あけぼの」昭和47年4月号
- 二つの河口 - 初出「波」昭和49年10月号
- 中学生に - 初出 静岡県出版文化会編「冬休みの友」(中学二年)昭和49年12月10日
- かくれんぼ、鬼ごっこ - 初出「静岡新聞」昭和50年1月4日
- 物静かな人 - 初出中日新聞ショッパー社『思い出のしずおか』昭和50年2月
- 御座松 - 初出「サンケイ新聞」昭和50年3月23日
- 出発の不安 - 初出「いんなあとりっぷ」昭和50年4月号
- 俳句と私 - 初出「読売新聞」昭和50年4月17日
- 言葉の壁 - 初出「日本近代文学館」昭和50年5月15日
- 毀れた武蔵野 - 初出「文藝春秋デラックス」昭和50年6月号
- 外典 - 初出「群像」昭和50年7月号
- 後悔の価値 - 初出「読売新聞」昭和50年7月7日
- 或るカメラマン - 初出「読売新聞」昭和50年7月14日
- 鬼神の帰郷 - 初出「読売新聞」昭和50年7月21日
- 自動車事故にも余裕があった - 初出「読売新聞」昭和50年7月28日
- 展覧会 - 初出「潮」昭和50年8月号
- 寒い夏 - 初出「読売新聞」昭和50年8月4日
- 石彫家 - 初出「読売新聞」昭和50年8月11日
- 空間について - 初出「読売新聞」昭和50年8月18日
- 退化したあこがれ - 初出「読売新聞」昭和50年8月25日
- 同伴者 - 初出「読売新聞」昭和50年9月1日
- 愛らしく残忍 - 初出「読売新聞」昭和50年9月8日
- 死にざま - 初出「読売新聞」昭和50年9月29日
- 小林ドンゲの呪縛 - 初出「Print art No.22」昭和50年10月
- アフロディテ - 初出「文藝春秋デラックス」昭和50年10月
- シサクサ行きの事情 - 初出「三田文學」昭和50年10月号
- 折れ釘 - 初出「読売新聞」昭和50年10月13日
- エビガニ御難 - 初出「読売新聞」昭和50年10月6日
- 予期しない照明 - 初出「読売新聞」昭和50年10月20日
- 突然の招待 - 初出「読売新聞」昭和50年10月27日
- 栃折久美子の本 - 初出栃折久美子ルリュール展カタログ 昭和50年11月
- 鳴き声 - 初出「読売新聞」昭和50年11月10日
- すばらしい退屈 - 初出「読売新聞」昭和50年11月17日
- 二つの店 - 初出「読売新聞」昭和50年12月1日
- 紙も凶器 - 初出「読売新聞」昭和50年12月8日
- 狂乱クリスマス - 初出「読売新聞」昭和50年12月15日
- 待つこと - 初出「読売新聞」昭和50年12月22日
- 現代人と時間 - 初出「読売新聞」昭和51年1月6日
- 徹夜 - 初出「週刊文春」昭和51年1月8日号
- 直哉の夢 - 初出「文學界」昭和51年2月号
- 友情 - 初出「静聖」昭和51年2月
- 直哉との一会 - 初出「國分學」昭和51年3月号
- 無文禅師 - 初出「サンケイ新聞」昭和51年3月7日
- セザンヌと文学 - 初出「図書新聞」昭和51年5月15日
- 小さな村 - 初出「本」No.3 昭和51年6月10日
- 絶句と笑い - 初出「週刊読書人」昭和51年6月28日
- 口実 - 初出「早稲田文学」第八次第二号 昭和51年7月
- 芥川の聖書 - 初出「読売新聞」昭和51年7月24日
- 夜と昼 - 初出「詩羊」昭和51年8月号
- 大井川の現在 - 初出「静鉄だより」昭和51年9月1日
- 少年の読書 - 初出「サンケイ新聞」昭和52年1月5日
- 世阿弥の花 - 初出「解釈と鑑賞」昭和52年2月号
- 非凡な凡人 - 初出「新刊ニュース」昭和52年4月号
- アレキサンドリア - 初出「図書新聞」昭和52年4月23日号
- 芥川と私 - 初出 岩波書店「芥川龍之介全集カタログ」昭和52年6月
- 足掻きと慰め - 初出「文學界」昭和52年6月号
- 食事風景 - 初出「アサヒグラフ」昭和52年7月1日号
- 富士見にて - 初出「図書」昭和52年8月号
- 花と血 - 初出「サンケイ新聞」昭和50年10月21日
- 色と香り - 初出「サンケイ新聞」昭和50年9月12日
- 霊香体験 - 初出「サンケイ新聞」昭和50年9月18日
- 蛇幻想 - 初出「サンケイ新聞」昭和50年9月22日
- 自閉の部屋 - 初出「サンケイ新聞」昭和50年9月23日
- 夢まぼろし - 初出「サンケイ新聞」昭和50年9月25日
- 飢え渇き - 初出「サンケイ新聞」昭和50年9月29日
- 無間の鐘 - 初出「サンケイ新聞」昭和50年9月30日
- シバの女王 - 初出「サンケイ新聞」昭和50年10月2日
- クレオパトラ - 初出「サンケイ新聞」昭和50年10月7日
- 没薬をたずねて - 初出「サンケイ新聞」昭和50年10月8日
- マリア信仰 - 初出「サンケイ新聞」昭和50年10月13日
- 舞踊のふるさと - 初出「サンケイ新聞」昭和50年10月14日
- 花野伝承 - 初出「サンケイ新聞」昭和50年10月16日
- コンポジション - 初出「サンケイ新聞」昭和50年10月20日
- なだれる虹
- 燃える茨
- 対照の国で
- 渡島半島 - 初出「旅」昭和49年6月号
- 二月の雪舟庭 - 初出「旅」昭和50年5月号
- 澄んだ湖 - 初出「青春と読書」昭和50年6月号
- アルルの闘牛 - 初出「山渓フォト・ライブラリー地中海」昭和50年12月
- ローヌ川河口 - 初出「山渓フォト・ライブラリー 地中海I」昭和50年12月
- カディツに眠る - 初出「山渓フォト・ライブラリー 地中海I」昭和50年12月
- チェファルーでの野宿 - 初出「山渓フォト・ライブラリー 地中海I」昭和50年12月
- メッツの新春 - 初出「朝日新聞」昭和51年1月5日
- 動物の世界 - 初出「赤旗」昭和51年6月5日
- セザンヌの場所 - 初出「青春と読書」昭和51年10月号
- 勾玉 - 初出「季刊湯川」第一号 昭和52年1月
- ピカソの鳩と牛 - 初出「読売新聞」昭和52年1月8日
- 鹿の骨 - 初出「藝術新潮」昭和52年2月号
- 悪霊 - 初出「読売新聞」昭和52年2月5日
- 深夜の散歩 - 初出「読売新聞」昭和52年2月12日
- 耕馬の島 - 初出「読売新聞」昭和52年2月19日
- ひよこと蟻 - 初出「読売新聞」昭和52年3月12日
- 蝉と蛙 - 初出「読売新聞」昭和52年3月19日
- 病院へ行った日 - 初出「千」第八号 昭和52年4月
- 驢馬と縞馬 - 初出「読売新聞」昭和52年4月16日
- 鷹 - 初出「読売新聞」昭和52年4月23日
- 蝶と蜂 - 初出「読売新聞」昭和52年5月7日
- 重傷者の想い出 - 初出「ちくま」昭和52年8月号
- 司修と私 - 初出「版画藝術」昭和52年10月号
- 赤外線のような眼 - 初出「ムンク版画展」カタログ 昭和52年10月
- まだ見ぬ絵 - 初出「文藝」昭和52年11月号
- 大江港高砂屋 - 初出「週刊読書人」昭和52年12月5日
- 望月 - 初出「サンケイ観世能」プログラム 昭和53年1月
- 優しい遺跡 - 初出「週刊朝日」昭和53年1月13日
- 猟人ピカソ - 初出「青春と読書」昭和53年2月号
- 鰊 - 初出「中日新聞」昭和53年2月20日
- 一茶の根 - 初出 信濃毎日新聞社『一茶全集』月報6 昭和53年3月
- 旅の中のバッハ - 初出「ちくま」昭和53年3月号
- 文章修行 - 初出「週刊朝日」昭和53年5月5日号
- 森有正さんのこと - 初出 筑摩書房『森有正全集 1』付録 昭和53年6月
- 杉村孝と私 - 初出「婦人公論」昭和53年6月号
- 佐伯祐三 - 初出「朝日ジャーナル」昭和53年7月14日
- 池田満寿夫と私 - 初出「版画藝術」昭和53年9月号
- 言葉とは何か - 初出「カトリック新聞」昭和53年9月10日
- スケッチ行 - 初出 筑摩書房『葦の言葉』昭和53年12月
- 氷塊
- タンジェールへ行った時
- 小さすぎる靴
- 雪
- オリンピア - 初出「青銅時代」第三号 昭和33年8月、冬樹社『一房の葡萄』に収録
- 貧しい青年 - 初出「青銅時代」第五号 昭和35年10月、冬樹社『一房の葡萄』に収録
- よすが - 初出 「文學界」昭和43年6月号 冬樹社『一房の葡萄』に収録
- 人種的偏見 - 初出「青銅時代」第六号 昭和36年8月、冬樹社『一房の葡萄』に収録昭和45年12月
- エーゲ海の泊り - 初出 世界文化社『南欧の旅』昭和47年7月、冬樹社『漂泊視界』に収録
- 渡仏前後 - 初出 「旅」昭和47年8月号、冬樹社『漂泊視界』に収録 昭和47年12月
- ギリシアで会った奴 - 初出「日本読書新聞」昭和48年1月1日、冬樹社『雲間の星座』に収録
- 牛とは何か - 初出「アムウ」昭和45年10月号、先駆文学館『静かな林』に収録 昭和48年7月
- タンジェールの思い出 - 初出「現代詩手帖」昭和49年9月号、冬樹社『雲間の星座』に収録
- 漂う小舟 - 初出 河出書房新社『小川国夫作品集』第四巻後記 昭和50年6月
- ローヌ川河口 - 初出「山渓フォト・ライブラリー 地中海I」昭和50年12月、小沢書店『親和力』に収録
- カディツに眠る - 初出「山渓フォト・ライブラリー 地中海I」昭和50年12月、小沢書店『親和力』に収録
- メッツの新春 - 初出「朝日新聞」昭和51年1月5日、小沢書店『親和力』に収録
- サンチャゴ巡礼 - 初出 平凡社カラー新書50『ヨーロッパ古寺巡礼』昭和51年10月および、「鹿の骨」(「藝術新潮」昭和52年2月号初出、小沢書店『親和力』に収録分)「燃えるいばら」(平凡社カラー新書79『ステンドグラス』に収録分)を併せて収録
- 流れる秋 - 初出 麥書房『小川国夫の手紙』昭和52年6月、昭和59年12月「青の階調」と改題、小沢書店より刊行
- 鉱山の復活祭 - 初出 麥書房『小川国夫の手紙』昭和52年6月
- 星を見ると - 初出 麥書房『小川国夫の手紙』昭和52年6月
- 語ろう - 初出 麥書房『小川国夫の手紙』昭和52年6月
- 重油 - 初出 麥書房『小川国夫の手紙』昭和52年6月
- 友情 - 初出 麥書房『小川国夫の手紙』昭和52年6月
- エドモン・ロジェ街 - 初出 麥書房『小川国夫の手紙』昭和52年6月
- 査証を待ちつつ - 初出 麥書房『小川国夫の手紙』昭和52年6月
- 学生食堂 - 初出 麥書房『小川国夫の手紙』昭和52年6月
- 中庭 - 初出 麥書房『小川国夫の手紙』昭和52年6月
- アフロディテ - 初出「文藝春秋デラックス」昭和50年10月、冬樹社『舷にて』に収録 昭和52年12月
- なだれる虹 - 初出 平凡社カラー新書79『ステンドグラス』昭和52年12月
- 優しい遺跡 - 初出「週刊朝日」昭和53年1月13日、小沢書店『親和力』に収録
- 対照の国で - 初出 平凡社『角よ故国へ沈め』昭和53年2月
- 旅の中のバッハ - 初出「ちくま」昭和53年3月号、小沢書店『親和力』に収録
- 野兎の案内 - 初出 「週刊ポスト」昭和54年5月11日
- 氷塊 - 初出 青銅会『評伝小川国夫(第二部)海の声』昭和54年6月
- タンジェールへ行った時 - 初出 青銅会『評伝小川国夫(第二部)海の声』昭和54年6月
- 小さすぎる靴 - 初出 青銅会『評伝小川国夫(第二部)海の声』昭和54年6月
- 雪 - 初出 青銅会『評伝小川国夫(第二部)海の声』昭和54年6月
- 再会 - 初出「文藝春秋デラックス」昭和54年7月
- 若夫婦 - 初出「文藝春秋デラックス」昭和54年7月
- 騾馬と縞馬 - 初出 「読売新聞」昭和52年4月16日
- 地中海岸の夜 - 初出 「太陽」昭和46年5月号
- さぼてんの国 - 初出 筑摩書房『葦の言葉』昭和53年12月
- シサクサ行きの事情 - 初出 「三田文学」昭和50年10月号
- 泉伝説 - 初出 「読売新聞」昭和44年1月31日
- 楽しい光 - 初出 筑摩書房『葦の言葉』昭和53年12月
- 自然な身ごなし - 初出 筑摩書房『葦の言葉』昭和53年12月
- 神殿 - 初出 筑摩書房『葦の言葉』昭和53年12月
- チェファルーでの野宿 - 初出 「山渓フォト・ライブラリー 地中海I」昭和50年12月
- セーター - 初出 「アムウ」昭和45年11月号
- すばらしい退屈 - 初出 「読売新聞」昭和50年11月17日
- 列車 - 初出 「文藝」昭和49年2月号
- 学生通訳 - 初出 「読売新聞」昭和48年11月29日
- 色と香り - 初出「サンケイ新聞」昭和50年9月12日
- 藤枝宿 - 初出「太陽」昭和46年1月号
- 二つの河口 - 初出 「波」昭和49年10月号
- 大井川の現在 - 初出 「静鉄だより」昭和51年9月1日
- 御座松 - 初出 「サンケイ新聞」昭和50年3月23日
- 西伊豆の夏 - 初出 「静岡新聞」昭和42年8月14日
- 無文禅師 - 初出 「サンケイ新聞」昭和51年3月7日
- 二月の雪舟庭 - 初出 「旅」昭和50年5月号
- 富士見にて - 初出 「図書」昭和52年8月号
- 渡島半島 - 初出 「旅」昭和49年6月号
- 北海道の友へ - 初出 「北方文芸」第50号 昭和47年3月
- 天草灘 - 初出 「旅」昭和48年4月・「週刊読書人」昭和48年4月9日〜昭和49年5月20日
- 予期しない照明 - 初出 「読売新聞」昭和50年10月20日
- 大江港高砂屋 - 初出 「週刊読書人」昭和52年12月5日
- 旅とは - 初出 「パスポート」昭和47年1月号
- 漂白 - 初出 「パスポート」昭和48年1月号
- 国際的文学への素地 - 初出 「朝日新聞」昭和48年5月19日
- 旅と定住 - 初出 「サンケイ新聞」昭和49年9月2日
- ヴィキング - 初出「青銅時代」第五号 昭和35年10月
- 好きな場所 - 初出「風景」昭和35年12月号
- 仙■の百丈野鴨子図 - 初出「芸術生活」昭和45年12月号
- ボッティチェルリなど - 初出「週刊読書人」昭和46年9月6日
- 鳥海青児と闘牛 - 初出「藝術新潮」昭和47年8月号
- 非凡な静けさ - 初出「サンケイ新聞」昭和48年3月7日
- 迫真の力 - 初出「毎日新聞」昭和48年5月18日
- イコン - 初出「毎日新聞」昭和48年12月10日
- 夢の中の私 - 初出「図書新聞」昭和49年1月1日
- 日本の線 - 初出「静岡新聞」昭和49年2月13日
- 冷静な熱狂 - 初出「藝術新潮」昭和49年4月号
- パルテノン神殿 - 初出「藝術新潮」昭和49年10月号、新潮社『新潮古代美術館』に収録 昭和54年11月
- 物静かな人 - 初出 中日新聞ショッパー社『思い出のしずおか』昭和50年2月
- 澄んだ湖 - 初出「青春と読書」昭和50年6月号
- 胸に海が - 初出 河出書房新社『司修石版画集・光と闇』昭和50年7月
- 石彫家 - 初出「読売新聞」昭和50年8月11日
- 小林ドンゲの呪縛 - 初出「Print art No.22」昭和50年10月
- 栃折久美子の本 - 初出 栃折久美子ルリュール展カタログ 昭和50年11月10日
- セザンヌと文学 - 初出「図書新聞」昭和51年5月15日、
- 絶句と笑い - 初出「週刊読書人」昭和51年6月28日
- セザンヌの場所 - 初出「青春と読書」昭和51年10月号
- ピカソの鳩と牛 - 初出「読売新聞」昭和52年1月8日
- 司修と私 - 初出「版画藝術」昭和52年10月号
- 赤外線のような眼 - 初出「ムンク版画展」カタログ 昭和52年10月
- 聖劇・人間劇 - 初出 平凡社『ステンドグラス』昭和52年12月
- 猟人ピカソ - 初出「青春と読書」昭和53年2月号
- 杉村孝と私 - 初出「婦人公論」昭和53年6月号
- 佐伯祐三 - 初出「朝日ジャーナル」昭和53年7月14日
- 鮫をかついで漁師が行く - 初出「東京新聞」昭和53年7月30日
- 司修と田舎の店 - 初出 小沢書店『風船乗りの夢』附録 昭和53年9月
- 池田満寿夫と私 - 初出「版画藝術」昭和53年9月号
- 伊藤勉随想 - 初出『伊藤勉黄版画集』昭和53年10月
- スケッチ行 - 初出 筑摩書房『葦の言葉』昭和53年12月
- 小林古径《河風》 - 初出「静岡新聞」昭和54年4月28日
- 灰色の群れ - 初出「樹」第二号 昭和54年7月
- ルオー - 初出「静岡新聞」昭和54年7月10日
- 生粋のフランス - 初出「東京新聞」昭和54年8月29日
- ゴッホと三人の友人 - 初出「週刊朝日百科」昭和53年6月
- 情熱の探求者 - 初出 冨山房『フォークナー全集』第六巻 昭和49年4月
- ヴェリア博士 - 初出「東京新聞」昭和52年1月25日
- 現世と来世 - 初出 新潮社『ドストエフスキー読本』 昭和53年4月
- ゴッホの宗教性 - 初出「総合教育技術」昭和53年5月
- 黙示録・呪術空間への関心 - 初出「朝日新聞」昭和53年5月9日
- 共同訳《新約聖書》 - 初出「読売新聞」昭和53年10月4日
- パスカルと私 - 初出 教文館『パスカル著作集』パンフレット 昭和54年
- 宇津谷峠と私 - 初出「文學界」昭和54年1月号
- サハラの港 - 初出「静岡新聞」昭和54年1月3日
- コーラン - 初出「東京新聞」昭和54年1月10日・11日
- 夢の大井川 - 初出「文藝」昭和54年3月号
- 羽衣 - 初出「サンケイ新聞」昭和54年6月8日
- マシーセン《遥かな海亀の島》 - 初出「朝日新聞」昭和54年9月7日
- さやにさやげども - 初出「文学」昭和54年10月号
- 孤影とコミュニケーション - 初出「國分學」昭和54年10月号
- アトラスを越えて - 初出「旅」昭和54年11月号
- モロッコ・ノートの一ページ - 初出「文藝」昭和55年1月号
- サーレフ - 初出「群像」昭和55年1月号
- アフリカ三篇 - 初出「週刊読書人」昭和54年12月31日号〜昭和55年1月21日号
- シェッラの門のディディ - 初出「すばる」昭和55年2月号
- ふたたびサーレフ - 初出「群像」昭和55年2月号
- 鰻 - 初出 日清製粉(株)『四季八十彩』昭和55年5月
- 御前崎 - 初出 講談社『遥かな海亀の島』後記 昭和55年5月
- 小泉八雲の夢 - 初出 画廊しずおか『波・八想』(前田守一木版画集)昭和55年7月
- 波頭としての人間、その言葉 - 初出「翻訳の世界」昭和55年8月号
- この世に住む自覚 - 初出「國分學」昭和55年9月号
- 聖書の運命 - 初出「朝日ジャーナル」昭和55年9月19日号
- 親密なパリ - 初出「くりま」第二号 昭和55年秋
- 手紙 - 初出 南雲堂〈おおはしけんざぶろう退官記念論集〉『文学とアメリカ』第三巻 昭和55年12月
- 鬼について―――序にかえて - 初出「短歌」昭和55年1月号〜5月号、7月号〜12月号連載分
- 通小町 卒都婆小町 - 初出「短歌」昭和55年1月号〜5月号、7月号〜12月号連載分
- 松風 - 初出「短歌」昭和55年1月号〜5月号、7月号〜12月号連載分
- 砧 - 初出「短歌」昭和55年1月号〜5月号、7月号〜12月号連載分
- 隅田川 - 初出「短歌」昭和55年1月号〜5月号、7月号〜12月号連載分
- 自然居士 - 初出「短歌」昭和55年1月号〜5月号、7月号〜12月号連載分
- 花筺 - 初出「短歌」昭和55年1月号〜5月号、7月号〜12月号連載分
- 斑女 - 初出「短歌」昭和55年1月号〜5月号、7月号〜12月号連載分
- 実盛 - 初出「短歌」昭和55年1月号〜5月号、7月号〜12月号連載分
- 鵜飼 - 初出「短歌」昭和55年1月号〜5月号、7月号〜12月号連載分
- 吉野静 - 初出「短歌」昭和55年1月号〜5月号、7月号〜12月号連載分
- 江口 - 初出「マダム」昭和55年10月号
- 西行桜 - 初出「短歌」昭和55年1月号〜5月号、7月号〜12月号連載分
イエスの風景 写真・善養寺康之 講談社 1982
スペイン憧憬 写真・赤地経夫 講談社 1983
新富岳百景 写真・英伸三 岩波書店 1984
古都アッシジと聖フランシスコ 写真・菅井日人 講談社 1985
- 時空を超えて - 初出 世界文化社『日本の仏像―御仏の心』昭和54年10月
- 母胎としての影 - 初出「東京新聞」昭和55年3月10日
- 絵の夢 - 初出 筑摩書房『冷静な熱狂』後記 昭和55年7月
- 写実と個性 - 初出 高宮画廊『津田季穂画集』昭和55年7月
- 頭上の爆弾 - 初出「東京新聞」昭和55年7月26日
- 朝露を踏んで - 初出「東京新聞」昭和55年8月9日
- 列の心理 - 初出「東京新聞」昭和55年9月13日
- 日常の中に - 初出「読売新聞」昭和55年10月11日
- 恋愛や結婚 - 初出「東京新聞」昭和55年10月18日
- 女の自然を - 初出「東京新聞」昭和55年10月30日
- 幻聴追跡 - 初出 シロタ画廊『夢の罠・坂東壮一銅版画集』昭和55年11月
- 同窓会 - 初出「東京新聞」昭和55年11月1日
- 時報 - 初出「東京新聞」昭和55年11月15日
- 映画熱 - 初出「東京新聞」昭和55年11月29日
- 火の用心 - 初出「東京新聞」昭和55年12月27日
- 富士幻想 - 初出 世界文化社『美しい日本5 湖のロマン』昭和56年
- 私を先導した作家 - 初出「日本経済新聞」昭和56年4月6日
- 衣を裂く - 初出「群像」昭和56年5月号
- 芥子粒のようなもの - 初出「サンデー毎日」昭和56年6月21日号
- 水と人間 - 初出 小沢書店『語りえぬもののための変容』附録 昭和56年7月
- 聖書の表現 - 初出「文学」昭和56年8月号
- 川竹の女 - 初出「新潮」昭和56年9月号
- 聖書の喩え - 初出「文学」昭和56年9月号
- 欲望と哲理 - 初出「文学」昭和56年10月号
- 既成のイメージからの解放 - 初出「木村一生展」カタログ 昭和56年11月
- 街道と人 - 初出「静岡新聞」昭和56年11月3日
- 未完成の自作について - 初出 韻文叢書『地を這う者』後記 昭和56年12月
- 母のこと - 初出「文學界」昭和56年12月号
- 仁挾の徒 - 初出 淡交社『能鑑賞入門』昭和56年12月
- 雪と私 - 初出「群像」昭和57年1月号
- 寒波の冬の想い出 - 初出「海燕」昭和57年2月号
- 能動的習慣としての言語 - 初出「国語通信」昭和57年5月号
- ア・プリオリの文学 - 初出「國分學」昭和57年5月号
- 南イタリアへ - 初出「ハイファッション」別冊付録 昭和57年10月
- 駿河湾西岸 - 初出「週刊新潮」昭和58年3月31日号
- 熱狂した体験 - 初出「サンケイ新聞」昭和57年7月9日
- ササン朝ペルシャの血 - 初出「東京新聞」昭和58年7月18日
- 文庫本 - 初出「週刊読書人」昭和58年7月25日号
- おのずから聖なるものが - 初出「東京新聞」昭和57年9月29日
- ヨルダンの水 - 初出「群像」昭和58年7月号
- 聖書翻訳 - 初出「文藝春秋」昭和58年8月号
- 駿河の人 - 初出 毎日新聞社『静岡県の昭和史』下巻 昭和58年9月
- スニーカー - 初出「新潮45+」昭和58年10月号
- 鳥と私 - 初出「文芸静岡」第48号 昭和58年11月号
- 思索し構想する視覚 - 初出 形象社『吉田勝彦版画集』昭和58年12月
- 清浄な肉体 - 初出「群像」昭和59年3月号
- 鯉好き - 初出「新潮45+」昭和59年4月号
- 小説の発想 - 初出「すばる」昭和59年4月号
- 歩き魔 - 初出「海燕」昭和59年8月号
- 本箱と本の思い出 - 初出「栞」昭和59年11月号
- 機内 - 初出「群像」昭和60年7月号
- 中年の惑い - 初出「オール讀物」昭和60年8月号
- レプティス・マグナ - 初出「文藝春秋」昭和60年8月号
- 機織り職人 - 初出「東京新聞」昭和60年10月8日
- 眼の苦しみ、眼の喜び - 初出「三田文學」昭和60年11月号
- 荷物 - 初出「図書」昭和61年2月号
- 詩へ旅する人 - 初出「司修の世界展」カタログ 昭和61年3月
祈りの大聖堂シャルトル 写真・菅井日人 講談社 1986
- ゴッホ紀行
- ズンデルト――故郷 - 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- ハーグ――交信の約束 - 初出 書き下ろし
- ロンドン――初恋 - 初出 書き下ろし
- パリ――失職 - 初出 書き下ろし
- ラムズゲートなど――放蕩息子 - 初出 書き下ろし
- ボリナージュ――伝道者 - 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- エッテン ハーグ――閃光のように - 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- ドレンテ――暗い原野 - 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- ヌエネン――若い名匠 - 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- パリ――乱反射 — 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- アルル――悲劇的人物 - 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- サン・レミー――老後の豊饒 - 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- オーヴェール――人を強めるものを - 初出 平凡社「太陽」昭和48年11月
- ゴッホ素描
- アルルの闘牛 - 初出「山渓フォト・ライブラリー」昭和50年12月、小沢書店『親和力』に収録 昭和53年11月
- 南フランス――セザンヌとゴッホ - 初出「毎日新聞」昭和48年9月13日、冬樹社『雲間の星座』に収録 昭和50年10月
- 花と血 - 初出「サンケイ新聞」昭和50年10月21日、湯川書房『花深き』に収録 昭和52年3月
- 言葉の壁 - 初出「日本近代文学館」昭和50年5月15日、冬樹社『舷にて』に収録 昭和52年12月
- ゴッホと三人の友人 - 初出「週刊朝日百科」昭和53年6月、筑摩書房『冷静な熱狂』に収録 昭和55年7月
- ゴッホの宗教性 - 初出「総合教育技術」昭和53年5月、小沢書店『サハラの港』に収録 昭和56年1月
- 鰊 - 初出「中日新聞」昭和53年2月20日、小沢書店『親和力』に収録
- 鴉の飛ぶ麦畑 - 初出「静岡新聞」昭和48年9月27日、冬樹社『雲間の星座』に収録
- 機織り職人 - 初出「東京新聞」昭和60年10月8日、小沢書店『流木集』に収録 昭和61年7月
- ゴッホ紀行
- プロローグ
- 列車と小説
- 背後の死
- 時間のない世界
- 1 聖書の終末世界
- 過去と未来の裁判
- エレミヤの哀歌
- 悲しみの預言者
- 仲介者の像
- 終末的状況と現代
- 2 物語と終末論
- 《平家物語》のなかの終末観
- 終末の予兆
- 破局を超えて
- 3 永遠の訪れ
- パウロの回心
- 終末の訪れ
- キリーロフの自由
- 4 蕩児の帰還
- ことばありき
- イエスのことば
- 放蕩息子
- 週末を視る
- 天の本国
- エピローグ―〈黙示録〉のヴィジョン
回想の島尾敏雄 小沢書店 1987
或る過程 河出書房新社 1988 - 初出河出書房新社版『小川国夫作品集』後記六回分、「文藝」ある過程として七回掲載分
- 新約について
- 聖痕 アッシジのフランシスコ - 初出 講談社『古都アッシジと聖フランシスコ』昭和60年9月
- 聖なる百科全書 シャルトル大聖堂 - 初出 講談社『祈りの大聖堂シャルトル』昭和61年11月
- 地中海の慰め ダンテ《天国篇》
- 海鳥のように メディア
- かぐわしい香り ゴーガン - 初出 集英社『世紀末の美と夢6』昭和61年12月
- スペインの思い出 - 初出 講談社『スペイン憧憬』昭和58年10月
遊子随想 陽炎の道 岩波書店 1989 - 初出「静岡新聞」昭和60年8月3日より昭和63年7月23日まで、隔週土曜日連載「遊子随想」76回
- I
- 作家の郷里 - 初出 講談社『藤枝静男著作集』解説1 昭和51年7月
- 肉体とは何か - 初出 講談社『藤枝静男著作集』解説2 昭和51年9月
- 歴史と〈私〉 - 初出 講談社『藤枝静男著作集』解説3 昭和51年11月
- 学生時代 - 初出 講談社『藤枝静男著作集』解説5 昭和52年3月
- 風狂 - 初出 講談社『藤枝静男著作集』解説6 昭和52年5月
- II
- 体験、省察、そして自己 - 初出「静岡新聞」昭和41年12月20日 冬樹社『一房の葡萄』所収
- 〈硝酸銀〉その他 - 初出「静岡新聞」昭和42年11月2日 冬樹社『一房の葡萄』所収
- 〈天女御座〉 - 初出「文芸静岡」18号 昭和43年10月 冬樹社『一房の葡萄』所収
- 欣求浄土 - 初出「文藝」昭和45年11月号 冬樹社『一房の葡萄』所収
- 家族歴 - 初出 講談社『凶徒津田三蔵』解説 昭和46年9月 冬樹社『漂泊視界』所収
- イベリット眼 - 初出 講談社『凶徒津田三蔵』解説 昭和46年9月 冬樹社『漂泊視界』所収
- 凶徒津田三蔵 - 初出 講談社『凶徒津田三蔵』解説 昭和46年9月 冬樹社『漂泊視界』所収
- 或る年の冬 或る年の夏 - 初出「読売新聞」昭和46年2月26日 冬樹社『漂泊視界』所収
- 十六年前と今 - 初出 文京書房『ふるさとの文学3 静岡』昭和49年4月 冬樹社『雲間の星座』所収
- 地熱 - 初出 講談社『現代の文学10』月報 昭和49年2月 冬樹社『雲間の星座』所収
- 寓目愚談 - 初出 「東京新聞」昭和47年10月28日 冬樹社『雲間の星座』所収
- III
- 同郷のよしみ―追悼一 - 初出「産経新聞」平成5年4月21日
- その徳利―追悼二 - 初出「北日本新聞」平成5年5月2日
- 弔辞 - 初出「静岡新聞」平成5年4月22日
- 藤枝静男晩年の境位 - 初出「新潮」平成5年6月号に書下ろし補稿
- 霧の中の藤枝さん - 書下ろし
- 後記
- 遠い百合 - 初出『遠い百合』書肆山田、1979年。のち『想う人』小沢書店、1980年に収録
- 聖書随想
- サンチャゴ巡礼 - 初出『ヨーロッパ古寺巡礼 - パリからサンチャゴまで』平凡社、1976年
- 黙示の輝き - 初出『ステンドグラスーなだれる虹 燃えるいばら』平凡社、1977年
- シバの女王 - 初出『サンケイ新聞』1975年10月2日。『花深き』湯川書房、1977年
- 没薬をたずねて - 初出『サンケイ新聞』1975年10月8日。『花深き』湯川書房、1977年
- マリア信仰 - 初出『サンケイ新聞』1975年10月13日。『花深き』湯川書房、1977年
- 言葉は荒野を出て 新約断想 - (初出・聖書断想 - 言葉は荒野を出て)『白川義員作品集―新約聖書の世界』小学館、1979年。のち『サハラの港』小沢書店、1981年
- 文学と終末論 - (初出・聖書と終末論)『聖書と終末論』岩波書店、1987年
- 序章
- 聖書の終末世界
- 物語と終末論
- 永遠の別れ
- 蕩児の帰還
- 終章
- 福音書を読む - (初出・イエスの風景)『イエスの風景』講談社、1982年、改題「新約について」。『地中海の慰め - 旅と物語の思い出』小沢書店、1989年
- 聖書への道
- 治癒力 - (初出・わが文学の原体験)『中日新聞』1970年4月2日。『一房の葡萄』冬樹社、1970年
- 芥川の聖書 - (初出・龍之介の聖書)『読売新聞』1976年7月24日。『舷にて』冬樹社、1977年
- 福音書の理解 - 初出『吉本隆明対談集』付録、筑摩書房、1972年。『漂泊視界』冬樹社、1972年
- 使徒言行録 - (初出・使徒行録)『読売新聞』1971年1月16日。『漂泊視界』冬樹社、1972年
- 復活 - 初出『あけぼの』1972年4月号。『漂泊視界』冬樹社、1972年
- ダビデ - (初出・ダヴィデについて)『群像』1972年2月号。『漂泊視界』冬樹社、1972年
- 旧約聖書と少年時代 - 初出『聖書の世界』第二巻月報、講談社、1970年。『一房の葡萄』冬樹社、1970年
- 欲望と哲理 - 初出『文学』、1981年10月号。『流木集』小沢書店、1986年
- 聖書の喩え - 初出『文学』、1981年9月号。『流木集』小沢書店、1986年
- 黙示録・呪術空間への関心 - 初出『朝日新聞』1978年5月9日。『サハラの港』小沢書店、1981年
- 未完成の自作について - 初出『地を這う者』記念版、後期。『流木集』小沢書店、1986年
- 共同訳《新約聖書》 - 初出『読売新聞』1978年10月4日。『サハラの港』小沢書店、1981年
- 聖書の運命 - 初出『朝日ジャーナル』1980年9月19日号。『サハラの港』小沢書店、1981年
- 聖書翻訳 - 初出『文藝春秋』1983年8月号。『流木集』小沢書店、1986年
- 聖書の表現 - 初出『文学』1981年8月号。『流木集』小沢書店、1986年
- 聖書と私 - 初出『イエスの風景』講談社、1982年、改題「新約について」『地中海の慰め -旅と物語の思い出』小沢書店、1989年
- 後出
- モロッコの二人芝居
- 眠るのにも骨が折れる
- プロバンスと青春
- 舟人の情
- お戻りさん
- エスペーホさんと二人の姪
- 画家 春田美樹とのえにし
- 馬で行きたい
- 実弾
- モロッコの二人芝居
- ※蜃気楼の中へ - 初出「本」1995年1月号
- 命なりけり滑走路
- ロシアのユーモア
- 日本語が解らない
- 同級会が好き
- 丹下左膳餘話・百萬兩の壺
- 名犬ピー公
- ※弁当 - 初出「一冊の本」1997年1月号
- 暴力の負い目
- お客を殴る
- 同級会が好き
- 〈追っかけ〉にもセンス
- カール・ベームとビートルズ
- ※長いつきあい、清水と私 - 初出「週刊新潮」1996年11月28日号
- 祖父に洗礼
- ゆかりの遠州森町
- 遊女の手紙
- ※恋の代書人 - 初出「読売新聞」1996年10月2日夕刊
- 於阿吾さま
- 名画獲得
- ひとり行く女
- 入試問題
- 小説本が伴侶
- 花々の匂い
- 泥棒との会話
- トラ部屋はいかが
- 警察官も失敗
- 仰天、乗用車
- 河原の美しさ
- わが町、わが家
- 花々の匂い
- ああ高校生
- ペースが乱れそう
- 散歩とは何か
- 初夏の喜びと悲しみ
- 遠慮勝ちな友達
- ※鷹の歌 - 初出「東京新聞」1993年12月25日夕刊
- 鵜
- ※聖夜の満月 - 初出「静岡新聞」1996年12月30日朝刊
- 神秘体験
- 聖書 愛読
- 輪廻転生説
- ハルマゲドン
- 宗教の普遍性
- 神秘体験
- ※文学的青春 - 初出「河南文學」1991年創刊号
- 命と幻想
- 書こうとしても書けない
- 後輩に打ち明ける
- 賞嫌い
- 変わらぬ敬愛の念
- 熊本空港の午後
- 駆け降り、駆け込み
- 聞いてしまう
- 列車事故
- 平家物語
- K教授の場合
- 愛の暮らし
- 二人が一人になる
- ※あの年八十一歳だったあなたに―埴谷雄高 - 初出「太陽」1991年6月号
- ※永生と永死 - 初出「日本経済新聞」1997年2月22日朝刊
- ※壮大なオーロラ - 初出「静岡新聞」1997年2月20日朝刊
- 五所平之助監督の思い出
- 変わらぬ敬愛の念―高橋進
- フランキー堺さんを偲ぶ
- 木下恵介監督の思い出
- ※楽しく苛烈な人―藤枝静男 - 初出「藤枝静男『今ここ』後記 1996年5月
- ※真摯で洒脱―遠藤周作 - 読売新聞」1996年9月30日夕刊
- ※まだ売れない立原正秋 - 初出「太陽」1996年8月号
- 焼津はギリシャに似ている
- カラオケ明けの寸感
- ※字が書けない - 初出「三田文学」1995年秋季号 (原題「震え」)
- 震える人間
- 壇上の格闘
- モロッコの二人芝居
夕波帖 随筆集 幻戯書房 2006
- 第1章 虹よ消えるな
- 最初の登場人物 - 初出「中日新聞」2007年2月28日
- おばあちゃんの言い分 - 初出「静岡新聞」2007年3月5日
- 煙草 - 初出「日本経済新聞」2007年3月11日
- 骨折以後 - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年7月4日
- 駅にて寸感 - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年7月11日
- 一九三六年冬から - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年7月18日
- 空にも鮫がいる - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年7月25日
- 慰霊 - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年8月1日
- 私たちの終戦 - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年8月8日
- 行きずりのマントーヴァ - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年8月15日
- 癌を飼う - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年8月22日
- 野末貞次さんのこと - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年8月29日
- 海からかすかな合図が - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年9月5日
- 笑われている - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年9月12日
- 美術部始動 - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年9月19日
- 前のめりの美術部 - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年9月26日
- 浜岡砂丘の写生 - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年10月3日
- 受験の思い出 - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年10月10日
- 天竜川で写生 - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年10月17日
- 焼野が原 - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年10月24日
- 蝦蟇観察 - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年10月31日
- 防空壕に住む人 - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年11月7日
- 山本晴山さんの新しい旅 - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年11月14日
- 食べさせてくれる政治を - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年11月21日
- いっぱしの男 - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年11月28日
- 暗い研修所 - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年12月5日
- 助けて、トルストイ - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年12月12日
- 船歌 - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年12月19日
- 随筆に関する随筆 - 初出「日本経済新聞」夕刊2007年12月26日
- 南仏への思い - 初出「静岡新聞」206年1月9日
- 第II章 南――風の道
- プロヴァンスの坑夫 - 初出「新潮」1998年8月号
- サント・マリー・ド・ラ・メール - 初出「群像」1998年10月号
- 第1章 虹よ消えるな
イエス・キリストの生涯を読む 河出書房新社 2009
書簡・対談他
[編集]- 宗教と幻想 吉本隆明 - 初出《野性時代》1974年11月
- 怒る・赦す・裁く 阿部 昭 - 初出《三田文学》1973年7月
- 地園について 津島祐子 - 初出《文芸》1973年8月号
- 時代と情念 武田勝彦 - 初出《青春と読書》1974年3月
- 内部の自然 饗庭孝男 - 初出《新刊ニュース》1972年7月号
- ヴィジョンの展開 古屋健三 - 初出《図書新聞》1973年1月1日
- 日本語を考える ドメニコ・ラガナ - 初出《総合教育技術》1976年4・5月
- 後記 小川国夫
- 4月2日 金 飯坂温泉
- 4月3日 土 飯坂温泉
- 4月4日 日 飯坂温泉
- 4月9日 金 長崎
- 4月10日 土 長崎
- 4月11日 日 長崎
- 後記 島尾敏雄
- 後記 小川国夫
その声に拠りて 対談集 小沢書店 1976
- 趣味のことなど 藤枝静男
- 志賀直哉について 饗庭孝男
- 中世への接近 立原正秋
- 原型への志向 古井由吉
- 〈われはわれわれ〉か 中上健次
- 時代と感性 秋山駿
- 後期に代えて
- 旅立ちまで 昭和26年8月 - 昭和28年7月
- 滞欧書簡 昭和28年10月 - 昭和31年7月
- 『青銅時代』以前 昭和31年8月 - 昭和32年6月
- 『青銅時代』以後 昭和34年1月 - 昭和45年2月
- 後記 小川国夫
- 編者後記 丹羽正
光があった 地中海文化講義 下村寅太郎 朝日出版社レクチャー・ブックス 1979
西方の誘惑 対話 朝日出版社 1981
冬の二人 往復書簡 立原正秋 創林社 1982
闇のなかの夢想 映画学講義 埴谷雄高 朝日出版社レクチャー・ブックス 1982
青の諧調 小川国夫の手紙 小沢書店 1984(『小川国夫の手紙』丹羽正編・著 麦書房版を改題、新装版)
- 1. (第1信)永生と永死 埴谷雄高
- 2. (第1信)想像力による復権 小川国夫
- 3. (第2信)夢想と想像力 埴谷雄高
- 4. (第2信)現世の永遠の生命 小川国夫
- 5. (第3信)未知のビィジョン 埴谷雄高
- 6. (第3信)可能性または不可能性としてのムイシュキンの深淵 小川国夫
- 7. (第4信)対峙する空間 埴谷雄高
- 8. (第4信)共存する二つの光 小川国夫
- 9. (第5信)事実と真実と誤認 埴谷雄高
- 10. (第5信)大難所越え 小川国夫
- 11. (第6信)宇宙の力の量と質 埴谷雄高
- 12. (第6信)招かれる原言語希求者 小川国夫
- 13. (第7信)非在とのっぺらぼう 埴谷雄高
- 14. (第7信)私は運ばれる 小川国夫
- 15. (第8信)出現の未出現と私 埴谷雄高
- 16. (第8信)鸛の声 小川国夫
- 17. (第9信)無出現者の永劫夢 埴谷雄高
- 18. (第9信)人間でなくなる 小川国夫
- 19. 対話を終えて 埴谷雄高
- 20. 更に彷徨を 小川国夫
イエス・キリスト NHK人間大学、日本放送協会編 1995
- I 文藝の会のころ 昭和36年〜37年
- II 青銅の会のころ 昭和38年
- III 近代文学終刊のころ 昭和39年
- IV その後昭和40〜43年
- 後記に代えて 小川国夫
- 解説 武田勝彦
- 家・隣人・故郷 - 初出 「文藝」1971年10月号
- 宗教と幻想 - 初出 「野性時代」1974年11月号
- 生死・浄土・終末 - 初出 「伝統と現代」1975年11月号
- 新共同訳聖書を読む - 初出 「新潮」1988年2月号
- 宗教論争 - 初出 「文学界」1996年2月号
襲いかかる聖書 岩波書店 2010 ※前半が「幻視者の手紙 埴谷雄高・小川国夫往復書簡」と、中篇
- 文学の国から―その固有の言葉とフィールド (小川国夫 大阪芸大最終講義)-2005年10月11日、大阪芸術大学にて
- 小川国夫、自作を語る-2004年11月19日、大阪芸術大学特別講義
全集
[編集]- 第1巻 - 初期作品集、解説(饗庭孝男) 1976年1月30日
- 第2巻 - アポロンの島、生のさ中に、解説(川村二郎) 1974年11月30日
- 第3巻 - 海からの光、悠蔵が残したこと、解説(吉増剛造) 1975年1月30日
- 第4巻 - 或る聖書、彼の故郷、解説(桶谷秀昭) 1975年6月30日
- 第5巻 - 試みの岸、新作長編、解説(秋山駿) 1975年10月30日
- 第6巻 - 一房の葡萄、漂泊視界、解説(菅野昭正) 1975年4月15日
- 別巻 - 小川国夫論集 作家論・作品論、参考文献一覧、解説(磯田光一)、年譜 1983年8月29日
- 第1巻—アポロンの島 想う人 ファンタジア 1992年4月30日
- 第2巻—生のさ中に 海からの光 流域 1992年8月20日
- 第3巻—悠蔵が残したこと 試みの岸 1992年1月30日
- 第4巻—或る聖書 アフリカの死 1991年11月20日
- 第5巻—彼の故郷 青銅時代 闇の力 1992年11月20日
- 第6巻—若潮の頃 逸民 1991年9月20日
- 第7巻—王歌 血と幻 遠つ海の物語 1993年2月20日
- 第8巻—跳躍台 黙っているお袋 蛇王 1995年11月20日
- 第9巻—或る過程 遊子随想 1993年5月20日
- 第10巻—随想1 文学I 1995年8月20日
- 第11巻—随想2 文学II 1995年1月20日
- 第12巻—随想3 美術論 1994年3月20日
- 第13巻—随想4 紀行 1995年3月30日
- 第14巻—随想5 身辺誌 1995年10月20日
翻訳
[編集]- 遥かな海亀の島 ピーター・マシーセン 青山南共訳 講談社 1980
- イエスの言葉 ジャン=イヴ・ルルー 紀伊国屋書店 1996
評伝
[編集]- 小川恵「銀色の月 小川国夫との日々」岩波書店、2012
- 小川恵「指輪の行方 続・小川国夫との日々」岩波書店、2015
- 山本恵一郎「小川国夫を読む」静岡新聞社・静新新書、2009
- 山本恵一郎「評伝小川国夫 至近距離から」鳥影社、2022
作詞
[編集]- 静岡聖光学院中学校・高等学校校歌 聖光讃歌
- 静岡県立大学校歌
関連施設
[編集]- 藤枝市郷土博物館・文学館:藤枝市の市立博物館。文学館内では藤枝ゆかりの文化人を紹介・顕彰しており、小川国夫の業績も多く展示している。映像コーナーは小川国夫の「書斎」をイメージしたレイアウトである[4]。
脚注
[編集]- ^ 『海からの光』講談社文庫、年譜
- ^ “平成18年秋の叙勲 旭日中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 2 (2006年11月3日). 2007年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月15日閲覧。
- ^ "小川国夫さんが死去/小説「アポロンの島」". 四国新聞社. 2008年4月8日. 2021年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月7日閲覧。
- ^ 文学館の常設展示「枝っ子作家、小川国夫」-藤枝市郷土博物館・文学館
関連人物
[編集]外部リンク
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