川本末雄
川本 末雄 | |
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生誕 |
1907年3月16日[2][3] 日本・熊本県玉名村[2](現玉名市玉名[1]) |
死没 |
1982年12月24日(75歳没)[1] 神奈川県鎌倉市[1] |
国籍 | 日本 |
出身校 | 東京美術学校日本画科[1] |
著名な実績 | 日本画 |
受賞 |
日展特選 1982年 [1] |
選出 |
日展審査員(1958年)[1] |
活動期間 | 1948年 - 1979年[1] |
影響を受けた 芸術家 | 山口蓬春[1] |
川本 末雄(かわもと すえお、1907年(明治40年)3月16日[2] - 1982年(昭和57年)[4])は、熊本県玉名村(現玉名市玉名)出身[2]の日本画家[2][4]。
現代的解釈による大和絵の世界を展開し[5]、郷里の菊池川周辺の自然風景をモチーフに、現代日本画の新境地を開いた[2]。
略歴
[編集]1907年(明治40年)、熊本県玉名村に生まれる[2]。旧制玉名中学校(現熊本県立玉名高校)を経て1929年[1]、東京美術学校(現東京芸術大学)へ入学[2]、1933年卒業[1]。松岡映丘に師事する[1][4]。1938年の松岡映丘の死去により翌1939年より山口蓬春に師事[1][4]。
1948年、第4回日展(日本美術展覧会)にて「水辺薄日」が初入選、翌1949年第5回日展で「夕映」特選、1953年第9回日展で「朝の渓谷」が特選・白寿賞・朝倉賞を受賞[1][5]。1971年第3回改組日展で「新秋譜」が文部大臣賞、1975年第7回日展「春の流れ」で翌1976年第32回日本芸術院賞恩賜賞受賞[1][4][6]。1982年勲四等旭日小綬章を受章[1]。
1982年12月24日午前7時33分、心不全のため神奈川県鎌倉市の自宅で死去、享年75[1]。
作品
[編集]- 太字は受賞。
出品年 | 出品回 | 作品名 | 備考 | |
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1. | 1948年 | 第4回 | 「水辺簿日」 | |
2. | 1949年 | 第5回 | 「夕映」 | 特選 |
3. | 1950年 | 第6回 | 「早春の朝」 | 依嘱 |
4. | 1951年 | 第7回 | 「晩秋」 | |
5. | 1952年 | 第8回 | 「杉木立の風景」 | |
6. | 1953年 | 第9回 | 「朝の渓谷」 | 特選、白寿賞、朝倉賞 |
7. | 1954年 | 第10回 | 「倒影」 | 依嘱 |
8. | 1955年 | 第11回 | 「虹鱒」 | 依嘱 |
9. | 1956年 | 第12回 | 「秋瀑」 | 依嘱 |
10. | 1957年 | 第13回 | 「晨湖」 | 依嘱 |
11. | 1958年 | 第1回社団法人 | 「錦秋」 | 審査員 |
12. | 1959年 | 第2回社団法人 | 「冬日」 | 会員 |
13. | 1960年 | 第3回社団法人 | 「残雪」 | |
14. | 1961年 | 第4回社団法人 | 「鶏頭」 | |
15. | 1962年 | 第5回社団法人 | 「月明」 | |
16. | 1963年 | 第6回社団法人 | 「広野」 | 審査員 |
17. | 1964年 | 第7回社団法人 | 「浜風」 | |
18. | 1965年 | 第8回社団法人 | 「沼」 | |
19. | 1966年 | 第9回社団法人 | 「宵」 | |
20. | 1967年 | 第10回社団法人 | 「うしお」 | 審査員 |
21. | 1968年 | 第11回社団法人 | 「雪の並木」 | 評議員 |
22. | 1969年 | 第1回改組 | 「暁光」 | |
23. | 1970年 | 第2回改組 | 「秋耀」 | |
24. | 1971年 | 第3回改組 | 「新秋譜」 | 文部大臣賞、審査員 |
25. | 1972年 | 第4回改組 | 「湿原の夏」 | |
26. | 1973年 | 第5回改組 | 「朝」 | |
27. | 1974年 | 第6回改組 | 「苔樹」 | 審査員 |
28. | 1975年 | 第7回改組 | 「春の流れ」 | 翌1976年芸術院恩賜賞 |
29. | 1976年 | 第8回改組 | 「流れ」 | |
30. | 1977年 | 第9回改組 | 「凍沼晨」 | 理事 |
31. | 1978年 | 第10回改組 | 「山の朝」 | 審査員 |
32. | 1979年 | 第11回改組 | 「峡谷」 |
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab 東京文化財研究所刊「日本美術年鑑」より:「川本末雄」(2015年12月14日)、2016年10月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “「玉名が生んだ日本画家 川本末雄展」”. 玉名市 (2014年3月5日). 2016年1月23日閲覧。
- ^ 『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年~平成23年 2 (学術・文芸・芸術篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年、342頁。
- ^ a b c d e f g h i “川本末雄”. コトバンク. 2016年1月23日閲覧。
- ^ a b “川本末雄|美術人名辞典”. 思文閣. 2016年1月23日閲覧。
- ^ “歴代授賞者一覧”. 日本芸術院. 2016年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月23日閲覧。