木村俊光
木村 俊光 | |
---|---|
生誕 | 1944年6月28日(80歳) |
出身地 | 日本 北海道 札幌市 |
学歴 |
桐朋学園大学 ウィーン国立音楽大学 |
ジャンル | クラシック音楽 |
職業 |
声楽家(バリトン) オペラ歌手 音楽教育者 |
木村 俊光(きむら としみつ、1944年(昭和19年)6月28日[1] - )は、日本の声楽家(バリトン)、オペラ歌手、音楽教育者。
経歴
[編集]1967年(昭和42年)桐朋学園大学卒業[3]。声楽を伊藤武雄に、指揮法を齋藤秀雄に師事[4]。
1968年(昭和43年)に渡欧。ウィーン国立音楽大学に入学。在学中に国際コンクールで連続優勝(後述の受賞歴の項を参照)[1]。1970年(昭和45年)ウィーン国立音楽大学を首席で卒業[4]。
1970年(昭和45年)からライン・ドイツ・オペラ(西ドイツ・デュッセルドルフ/デュースブルク)と契約し、16年にわたり専属歌手として、プッチーニ『ラ・ボエーム』マルチェロ役などで活躍[1]。1985年(昭和60年)同歌劇場より東洋人として初めての終身雇用の権利を得た[2]。
1986年(昭和61年)帰国[4]。国内外で数多くのオペラやコンサートに出演。新国立劇場では、開場記念公演1997年(平成9年)團伊玖磨『建・TAKERU』、1998年(平成10年)モーツァルト『魔笛』、2009年(平成21年)清水脩『修禅寺物語』に出演。ほかにも2013年(平成25年)日生劇場開場50周年記念公演 ベートーヴェン『フィデリオ』などに出演している。
コンサートでも、フォーレ『レクイエム』、ブラームス『ドイツ・レクイエム』、ベートーヴェン『第九』、バッハ『ミサ曲ロ短調』などで、NHK交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団などの主要オーケストラや、ジャン・フルネ、石丸寛、小澤征爾、朝比奈隆、飯守泰次郎、山田一雄などと共演している[5][6][7][8][9]。
後進の育成にも力を入れ、門下生には与那城敬[10]、篠﨑靖男[11]、草刈信明[12]、三代目海沼実[13]、吉川真澄[14]、佐藤望[15]、菅原洋平[16]、若桑愛[17]、渡邉美智子[18]、今野沙知恵[19]、今井学[19]、福田るり子[20]、大音絵莉[21]、河原真実[22]、松居美樹[23]、熊谷晃[24]、桑生美千佳[25]、井口真由子[26]、小川瑞枝[27]、澤武紀行[28]、千葉裕一[29]、吉田稔[30]、山川一江[31]、呉村成美[32]、南部由貴[33]、櫻井淳[34]、内海響子[35]、横山浩平[36]、高柳ユミ[37]、石川雅咲子[38]、山下眞生[39]、大森佳奈子[40]、桑生美千佳[41]、長谷川優子[42]、池浦七菜子[43]、高山圭子[44]、大久保豊典[45]、鈴木健一[46]、友清崇[47]、石原麻由[48]、香月健[49]、池山由香[50]、内海響子[51]などがいる。
公益財団法人新国立劇場オペラ研修所元所長、公益社団法人日本演奏連盟理事[52]、桐朋学園大学元教授、現在は名誉教授[52]・声楽科元主任、公益財団法人東京二期会元評議員[3]。
受賞歴
[編集]- 1967年(昭和42年)日本音楽コンクール声楽部門第1位、安宅賞 。海外派遣審査に合格[4]
- 1969年(昭和44年)ヴェルヴィエ国際声楽コンクール(ベルギー)優勝[2]
- 1969年(昭和44年)フランシスコ・ヴィニャス国際音楽コンクール(スペイン)優勝[2]
- 1970年(昭和45年)モントリオール国際コンクール第5位[3]
- 1971年(昭和46年)ミュンヘン国際音楽コンクール第2位(第1位なし)[3]
- 1973年度(昭和48年度)第1回ウィンナーワルド・オペラ賞[53]
- 1974年(昭和49年)芸術選奨文部大臣新人賞[2]
- 1996年(平成8年)日本芸術院賞[2]
- 2010年(平成12年)紫綬褒章[2][54]
- 2016年(平成28年)旭日小綬章[55]
主なディスコグラフィー
[編集]オムニバスCDの一部は、木村俊光歌唱の曲のみをMP3ダウンロードで入手できるものもある[6]。
- LP 木村俊光/日本のうた ポリドール[56]
- CD5枚組 ベートーヴェン:交響曲全集(新ベーレンライター版)ライブ 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 飯守泰次郎指揮 2009/10/21 フォンテック
- SACDシングルレイヤー3枚組 朝比奈隆/VICTOR原盤ベートーヴェン交響曲全集&ミサ曲集 大阪フィルハーモニー交響楽団 ビクターエンタテインメント[9]
- CD こどもさんびかベスト(1) オムニバス 2000/11/22 ビクターエンタテインメント
- CD8枚組 NHK名曲アルバム 世界の愛唱歌 オムニバス 2014/8/22 NHKサービスセンター
- CD なつのうた HiHiRecords Season Best オムニバス 2008/6/18 ビクターエンタテインメント
- CD ベートーヴェン:交響曲第9番 ライブ 東京都交響楽団 ジャン・フルネ指揮、ソプラノ:澤畑恵美、アルト:寺谷千枝子、テノール:小林一男、バリトン:木村俊光、二期会合唱団
- CD5枚組 ベートーヴェン:交響曲全集 山田一雄指揮、札幌交響楽団 2009/7/17 日本コロムビア
- CD2枚組 NHK名曲アルバム・ベスト2 -くつろぎの名曲ベスト30- オムニバス 2001/5/30 ユニバーサル ミュージック クラシック
- CD ブラームス:ドイツ・レクイエム ソプラノ:澤畑恵美、バリトン:木村俊光、指揮:石丸寛・栗山文昭、栗友会 、東京交響楽団
- CD 日本の唱歌 オムニバス 2002/3/21 ビクターエンタテインメント
- CD にほんのうた 心のうた 日本の唱歌ベスト20 オムニバス 1988/3/2 ビクターエンタテインメント
- CD にほんのうた 心のうた 幼き日の歌ベスト30 オムニバス 1988/3/2 ビクターエンタテインメント
- CD 日本の唱歌ベスト20 オムニバス 1986/9/21 ビクターエンタテインメント
- CD みんなの童謡 -春の小川- オムニバス 2008/1/25 NHKエンタープライズ
- CD 『北海道はオーケストラ』-幸せの鐘(浜口庫之助 作品集)オムニバス 2001/1/20 日本コロムビア
- CD 浜口庫之助 子どもの歌アルバム-うたうゆうえんち バラが咲いた オムニバス 1991/7/21 日本コロムビア
- CD2枚組 〈COLEZO!TWIN〉日本の唱歌・愛唱歌ベスト オムニバス 2005/12/16 ビクターエンタテインメント
- CD 〈COLEZO!〉きせつのうたベスト-はる・なつ・あき・ふゆ オムニバス 2005/3/24 ビクターエンタテインメント
- CD 〈COLEZO!〉日本の唱歌 ベスト オムニバス 2005/3/9 ビクターエンタテインメント
- CD NHK名曲アルバム 3.特選名曲集-モルダウ- オムニバス 1999/8/1 ポリドール
- CD NHK名曲アルバム エッセンシャルシリーズ28 庭の千草 イギリス(3) オムニバス 2006/10/4 キングレコード
- CD2枚組 ダイヤモンド・ベスト 日本の叙情歌 ベスト オムニバス 2010/11/24 USMジャパン
- CD2枚組 ムーミン おやこでいっしょにたのしむおんがく-enjoy with kids-きせつのうた・ベスト オムニバス 2008/6/18 HiHi Records
脚注・出典
[編集]- ^ a b c “デジタル版 日本人名大辞典+Plus”. コトバンク. 2020年3月21日閲覧。
- ^ a b c d e f g “文化庁月報 平成23年5月号(No.512) 声楽家・木村俊光”. 文化庁. 2020年3月21日閲覧。
- ^ a b c d “木村俊光”. 日本人オペラ名鑑. 2020年3月21日閲覧。
- ^ a b c d 1988年二期会公演『タンホイザー』プログラム 主なスタッフ・キャスト プロフィール
- ^ 日本放送協会. “N響 ザ・レジェンド - NHK”. N響 ザ・レジェンド - NHK. 2020年11月15日閲覧。
- ^ a b “木村俊光”. Amazon. 2020年3月21日閲覧。
- ^ “成城学園創立100周年記念音楽会”. 成城学園. 2020年11月15日閲覧。
- ^ “林達次:音楽監督・指揮 京都・大阪ゲバントハウス合唱団 - Kyoto/Osaka Gewandhaus Chor”. soundpie.com. 2020年11月15日閲覧。
- ^ a b “【タワレコ限定】朝比奈隆/VICTOR原盤ベートーヴェン交響曲全集&ミサ曲集(SACDシングルレイヤー) - TOWER RECORDS ONLINE”. tower.jp. 2020年11月15日閲覧。
- ^ “オペラ研修所研修生 第5期生”. 新国立劇場. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “指揮者紹介の最新の記事一覧”. 京都大学交響楽団. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “講師プロフィール”. スガナミ楽器. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “靴が鳴る―清水かつら童謡詩集”. 2020年3月21日閲覧。
- ^ “クリエーター”. Tokyo Arts and Space. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “第97回:2013/4/17『瑞々しい感性で紡ぐ-“ホフマン物語”への誘い 』”. アグネス ホテル アンド アパートメンツ 東京. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “2017年2月18日(土)菅原洋平&菅原達郎デュオリサイタル【ギャラリー】”. ティア スタッフ ブログ. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “夏休みコンサート -愛と未来の響き-”. 裏磐梯高原ホテル. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “-ソプラノ姉妹によるクリスマスコンサート-”. 泉佐野商工会議所女性会. 2020年3月22日閲覧。
- ^ a b “スタッフ・キャスト”. 歌劇BLACKJACK. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “音楽家プロフィール”. よこすかピアノスタジオ. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “出演者 大音 絵莉(ソプラノ) プロフィール”. Musica Celeste. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “過去のイベント案内”. Kイベントセンター. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “講師紹介”. てくてく音楽教室. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “団員募集中!”. 混声合唱団 青春隊. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “桑生美千佳-ピアノ”. ボックリ博士の音楽の仲間たち. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “井口真由子”. TOWER RECORDS. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “第6回『春の声』声楽コンクール 受賞者発表コンサート”. ソレイユ音楽事務所. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “地球のことづて”. ラジオ高岡. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “歌劇『道化師』”. エルデ・オペラ管弦楽団. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “先生方の紹介”. 静岡大学混声合唱団. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “アリアス ヴォーカル クァルテット”. 古楽情報誌『アントレ』. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “呉村 成美[ソプラノ]”. 春の訪れとともにびわ湖にメサイアを!. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “講師紹介”. 大阪音楽大学付属音楽院. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “櫻井 淳 Makoto Sakurai”. Le voci出演者. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “講師紹介”. アモローソ音楽院. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “オペラへのご招待”. シーハットおおむら. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “第106回コンサート”. 仙台シューマン協会. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “講師紹介”. べっら・ぼーちぇ音楽院. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “地元 八幡のディープに浸る!!”. いちフェス2017. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “プロフィール詳細”. 桐朋学園卒、50名以上に指導。温厚で指導歴豊富なベテランコーチ かなこ音楽教室. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “第十回記念 定期演奏会”. 平塚弦楽ゾリステン. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “講師紹介”. Miu音楽アカデミー. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “第8回 コンチェルト・カメリアローズ公演”. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “第27回 みんなで歌う第九の会演奏会”. みんなで歌う第九の会. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “ふれあいコンサート『音楽で潤いを』”. 江戸川区音楽ユビキタス. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “声楽学科”. OKINA音楽学院. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “せたがや名曲コンサート”. せたがや文化財団 音楽事業部. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “東日本大震災相馬市で家族を失ったこどもたちのためのチャリティーコンサート”. ダニエラと仲間たち. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “指揮法教室”. SOLARE. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “池山由香(アルパ&歌) CD発売記念コンサート”. Confetti. 2020年3月22日閲覧。
- ^ “Der fliegende Holländer,Siegfried”. ワーグナーアカデミー東京. 2020年3月22日閲覧。
- ^ a b “役員・事務局”. 公益社団法人 日本演奏連盟. 2020年3月21日閲覧。
- ^ Wikipedia『ジロー・オペラ賞』の項を参照
- ^ “木村俊光教授が紫綬褒章を受章しました”. 桐朋学園音楽部門. 2023年5月12日閲覧。
- ^ “バリトン木村俊光、平成28年秋の旭日小綬章受章”. 二期会21. 2020年3月21日閲覧。
- ^ “木村俊光/日本のうた”. 国立国会図書館サーチ. 2020年3月21日閲覧。