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富山清琴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

富山 清琴(とみやま せいきん)は地唄生田流箏曲の家元である。現在は二代目を数える。

初代

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富山 清翁(とみやま せいおう、1913年10月5日 - 2008年9月3日[1])は文化功労者である。

大阪生まれ。本名・八田清治。1歳で失明。4歳で富永敬琴に入門。1926年、富山清琴を名乗り1927年に敬琴が没すると上京、富崎春昇に入門する。1948年、独立し家元。古曲の伝承のほか「防人の賦」(1944)など作曲も多い。1969年人間国宝1987年日本芸術院賞受賞[2]1988年日本芸術院会員、1993年に文化功労者。2002年、勲二等瑞宝章受章[3]2000年、名を長男に譲り清翁を名乗る。作品に「富山清琴 地歌の世界」「富山清琴 箏曲・地歌の世界」「富山清琴 箏・三弦・胡弓の世界」「富山清琴 歌と語りの世界」「富山清琴 端歌の世界」「富山清琴 創作の世界」などがある。

2代目

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1950年6月11日[4]、初代の長男として東京に生まれる。本名・八田清隆。1973年東京芸術大学音楽学部邦楽科卒業。1983年お茶の水女子大学講師を務め現在に至る。1986年、文化庁芸術祭賞受賞(1989年1991年にも同賞受賞)。2000年、富山清琴を襲名、家元を継承。2004年日本芸術院賞受賞。2009年、重要無形文化財の保持者(人間国宝)に認定。2011年6月、紫綬褒章を受章[5][6]

脚注

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  1. ^ 人間国宝の富山清翁さん死去 地歌箏曲の第一人者 asahi.com(朝日新聞社) 2008年9月6日
  2. ^ 『朝日新聞』1987年3月28日(東京本社発行)朝刊、26頁。
  3. ^ 「2002年秋の叙勲 勲三等以上と在外邦人、外国人叙勲の受章者一覧」『読売新聞』2002年11月3日朝刊
  4. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.515
  5. ^ 春の褒章、705人24団体が受章:社会:YOMIURI ONLINE(読売新聞)
  6. ^ 紫綬褒章:受章者 野田秀樹さんら25人”. 毎日新聞 (2011年6月15日). 2011年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月5日閲覧。

関連項目

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  • 細雪#1950年版富崎春昇、富崎富美子とともに地歌で特別出演
  • 谷崎潤一郎 - 1965年8月3日、東京・虎ノ門の福田屋での通夜で、故人の遺志により、初代が「残月」を唄った。