近藤乾三
表示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
近藤 乾三(こんどう けんぞう、1890年(明治23年)11月3日 - 1988年(昭和63年)10月1日)とは、シテ方宝生流能楽師。
近藤敦吉の次男として、東京市下谷区に生まれる。6歳より父について謡曲を習う。1899年『鞍馬天狗』子方で初舞台。1901年十六世宝生九郎に入門、内弟子となる[1]。兄弟子に、松本長、野口兼資。1905年『草薙』で初シテ。1954年文部省芸術祭賞受賞[2]。1960年日本芸術院賞受賞。1966年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。1971年に病気となり以降は独吟、一調などで舞台に立つ。1976年日本芸術院会員。1977年勲三等瑞宝章受章。1985年文化功労者。
重厚で底力のある舞い手で、当たり役に『藤戸』『俊寛』『景清』など。
妻は小鼓方大倉流宗家大倉六蔵の二女・喜久。長男がシテ方宝生流能楽師近藤乾之助。
著書
[編集]- 『能 わが生涯』1980年、わんや書店
- 新版2005年、日本図書センター
DVD
[編集]- 能楽名演集 「鉢木」宝生流 近藤乾三、松本謙三、NHKエンタープライズ
脚注
[編集]- ^ 近藤乾三コトバンク
- ^ “文化庁芸術祭賞受賞一覧 | 文化庁”. www.bunka.go.jp. 2024年10月26日閲覧。
関連項目
[編集]日本芸術院賞受賞者 | |||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| |||||||||||||||||
| |||||||||||||||||
| |||||||||||||||||
太字は恩賜賞受賞者。名跡は受賞時のもの。表記揺れによる混乱を避けるため漢字は便宜上すべて新字体に統一した。 |