「笠寺駅」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
40行目: 40行目:
|備考 = [[日本の鉄道駅#業務委託駅|業務委託駅]]<br />[[みどりの窓口]] 有<br />[[ファイル:JR area MEI.png|15px|名]] [[特定都区市内|名古屋市内]]駅
|備考 = [[日本の鉄道駅#業務委託駅|業務委託駅]]<br />[[みどりの窓口]] 有<br />[[ファイル:JR area MEI.png|15px|名]] [[特定都区市内|名古屋市内]]駅
}}
}}
'''笠寺駅'''(かさでらえき)は、[[愛知県]][[名古屋市]][[南区 (名古屋市)|南区]]立脇町丁目にある、[[東海旅客鉄道]](JR東海)・[[日本貨物鉄道]](JR貨物)・[[名古屋臨海鉄道]]の[[鉄道駅|駅]]である。
'''笠寺駅'''(かさでらえき)は、[[愛知県]][[名古屋市]][[南区 (名古屋市)|南区]]立脇町2丁目にある、[[東海旅客鉄道]](JR東海)・[[日本貨物鉄道]](JR貨物)・[[名古屋臨海鉄道]]の[[鉄道駅|駅]]である。


JR東海・JR貨物の[[東海道本線]]と、名古屋臨海鉄道の[[貨物線]]である[[名古屋臨海鉄道東港線|東港線]]が乗り入れる。旅客営業上は東海道本線単独駅の扱いを受ける。
JR東海・JR貨物の[[東海道本線]]と、名古屋臨海鉄道の[[貨物線]]である[[名古屋臨海鉄道東港線|東港線]]が乗り入れる。旅客営業上は東海道本線単独駅の扱いを受ける。

2015年11月25日 (水) 14:19時点における版

笠寺駅
東口(駅舎は跨線橋上)
かさでら
Kasadera
所在地 名古屋市南区立脇町二丁目1
北緯35度5分44.966秒 東経136度55分34.266秒 / 北緯35.09582389度 東経136.92618500度 / 35.09582389; 136.92618500
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
日本貨物鉄道(JR貨物)
名古屋臨海鉄道
電報略号 サラ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 3面4線
乗車人員
-統計年度-
7,379人/日(降車客含まず)
-2013年-
開業年月日 1943年昭和18年)6月1日
乗入路線 2 路線
所属路線 東海道本線(JR東海・JR貨物)
キロ程 356.8 km(東京起点)
大高 (3.2 km)
(4.0 km) 熱田
所属路線 名古屋臨海鉄道東港線(貨物線)
キロ程 0.0 km(笠寺起点)
(3.8km) 東港
備考 業務委託駅
みどりの窓口
名 名古屋市内
テンプレートを表示

笠寺駅(かさでらえき)は、愛知県名古屋市南区立脇町2丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)・名古屋臨海鉄道である。

JR東海・JR貨物の東海道本線と、名古屋臨海鉄道の貨物線である東港線が乗り入れる。旅客営業上は東海道本線単独駅の扱いを受ける。

歴史

第二次世界大戦中の1942年に、軍需工場への通勤輸送対応のため開設された。当駅の開業前は、名古屋鉄道豊橋線(現、名古屋本線)の本笠寺駅が「笠寺駅」を名乗っていた。

上記のとおり、名古屋市南部の工業地帯における貨物輸送の拠点駅となり、昭和40年 - 50年代には当駅から八田貨物駅(仮称、後に名古屋貨物ターミナル駅として開設)に至る南方貨物線が建設が始まる。しかし、国鉄末期の改革の一環で建設は凍結され、未成線となった。

現在では、南区役所・南警察署の最寄駅であり、工場も多いためビジネスマンの利用が多い。また、日本ガイシスポーツプラザ(名古屋市総合体育館)への観客・利用者輸送の中心駅であり、大物アーティストのコンサート等のイベント開催時には名古屋方面へ臨時列車の運転、快速電車の臨時停車などが行われる。

駅構造

ホーム・配線

島式ホーム1面2線と単式ホーム2面2線、合計3面4線のホームを持つ地上駅である。ホームは単式ホームが島式ホームを挟むように配置され、中央の島式ホームが上下待避線となっている。尚昼間は待避線は旅客ホームとしては使われず貨物列車の待避がよく行われている。また、4番線の西側には貨物列車用の着発線が5本、仕分線(側線)が6本、保線車両の留置線(側線)が敷設されている。また東側には東海道新幹線が通る。

ホームの使用状況
番線 路線 方向 行先 備考
1 東海道本線 上り 豊橋武豊方面[1]  
2・3 東海道本線 上り 豊橋・武豊方面 待避列車
下り 名古屋大垣方面[1]
4 東海道本線 下り 名古屋・大垣方面  

駅舎・施設

駅舎がホーム上空に設置された橋上駅である。駅舎とホームは階段で接続し、全ホームにおいてエレベーターが使用可能である。駅舎と地上を結ぶエレベーターは営業時間外は使用できない。駅舎内にはみどりの窓口自動券売機TOICA対応タッチパネル式)、自動精算機(TOICA非対応)ならびにTOICAチャージ機が設置されている。業務委託駅であり、旅客に関する業務は東海交通事業の職員が担当する。管理駅大府駅である。

また、ペデストリアンデッキによって駅舎と名古屋市総合体育館の各建物が結ばれている。

列車ダイヤなど

基本的に1時間に4本ある普通列車のみの停車であるが、近くに南区役所や日本ガイシホール(旧レインボーホール)などがあり利用者は両隣の熱田駅大高駅より多く、日本ガイシホールでのイベント時には臨時に新快速や快速も停車する。2013年3月現在、名古屋方面から当駅止まりの普通列車が平日・土休日に各1本、設定されている。2009年3月までは、2番線から当駅始発の名古屋方面行き列車が設定されていた。平日の朝夕ラッシュ時は待避の有無にかかわらず2番線に上り停車列車が発着する。2009年3月13日まで停車していた下り「ムーンライトながら」は、4番線ホームが8両分の有効長しかないため、3番線(副本線)に発着していた。

日本ガイシホールでのイベント終了時には、名古屋方面の混雑を緩和するため、臨時停車の快速が4番線に発着する。

貨物取扱

1981年まで一般向けの車扱貨物を、1996年まで専用線発着の車扱貨物を取り扱っていたが廃止され、現在は臨時車扱貨物のみを取り扱っている。当駅で荷役作業を行う貨物列車は無く、荷役設備や専用線は存在しない。

かつては鉄道貨物輸送の拠点駅の一つであり、駅西側に有蓋車用貨物ホームや車運車自動車荷役ホームが存在した。また、大同特殊鋼星崎工場や三井東圧化学(現在の三井化学)名古屋工場、住友セメント(現在の住友大阪セメント)サービスステーション、帝人名古屋工場へ続く専用線があった。

利用状況

2013年度(平成25年度)の乗車人員は合計2,693,172人であり[2]、1日あたりの乗車人員は7,379人と算出できる。乗車人員は、名古屋市内にあるJR東海の13駅の中では6番目に多い。

駅周辺

名古屋市総合体育館と連絡する西口

バス路線

  • 名古屋市営バス
    • 「笠寺駅」バス停(駅東側)
      • 基幹1 地下鉄堀田・高辻・鶴舞公園前経由栄行き
      • 神宮16・南巡回 北頭・道徳通・中京病院経由神宮東門行き
      • 神宮16・南巡回 笠寺西門・桜本町1丁目・中京病院経由神宮東門行き
      • 新瑞13 笠寺西門・桜本町1丁目経由新瑞橋行き
      • 新瑞13 鳴尾車庫・北頭・笠寺西門・桜本町1丁目経由新瑞橋行き(鳴尾車庫止便有り)
      • 節分時には笠寺西門・大須方面へ向かう臨時バスが運行される。
    • このほか徒歩連絡となるが「南区役所」バス停も利用できる。

隣の駅

東海旅客鉄道
東海道本線
特別快速・新快速・快速・区間快速
通過
普通
大高駅 - 笠寺駅 - 熱田駅
名古屋臨海鉄道
東港線
笠寺駅 - 東港駅

脚注

  1. ^ a b 駅掲示用時刻表の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(2015年1月現在)。
  2. ^ a b 『名古屋市統計年鑑』 平成26年版、2015年。
  3. ^ 『愛知県統計年鑑』、1952年、326頁。
  4. ^ 『愛知県統計年鑑』、1957年、319頁。
  5. ^ 『愛知県統計年鑑』、1962年、324頁。
  6. ^ 『愛知県統計年鑑』、1967年、262頁。
  7. ^ 『愛知県統計年鑑』、1972年、236頁。
  8. ^ 『愛知県統計年鑑』、1977年、216頁。
  9. ^ 『愛知県統計年鑑』、1982年、238頁。
  10. ^ 『愛知県統計年鑑』、1987年、222頁。
  11. ^ 『愛知県統計年鑑』、1992年、229頁。
  12. ^ 『愛知県統計年鑑』、1997年、243頁。
  13. ^ 『名古屋市統計年鑑』 平成13年版、2002年、200頁。
  14. ^ 『名古屋市統計年鑑』 平成18年版、2007年、202頁。
  15. ^ 『名古屋市統計年鑑』 平成19年版、2008年、206頁。
  16. ^ 『名古屋市統計年鑑』 平成20年版、2009年、188頁。
  17. ^ 『名古屋市統計年鑑』 平成21年版、2010年。
  18. ^ 『名古屋市統計年鑑』 平成22年版、2011年。
  19. ^ 『名古屋市統計年鑑』 平成23年版、2012年。
  20. ^ 『名古屋市統計年鑑』 平成24年版、2013年。
  21. ^ 『名古屋市統計年鑑』 平成25年版、2014年。

参考文献

  • 名古屋市編集 『名古屋市統計年鑑』、各年度版。
  • 愛知県編集 『愛知県統計年鑑』、各年度版。

関連項目

外部リンク