「双葉駅」の版間の差分
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|画像説明 = 駅舎(2010年11月) |
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|よみがな = ふたば |
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2020年2月15日 (土) 03:08時点における版
双葉駅* | |
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駅舎(2010年11月) | |
ふたば Futaba | |
◄大野 (5.8 km) (4.9 km) 浪江► | |
福島県双葉郡双葉町大字長塚字町西3912[1] | |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■常磐線 |
キロ程 | 263.7 km(日暮里起点) |
電報略号 | フハ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
542人/日(降車客含まず) -2010年- |
開業年月日 | 1898年(明治31年)8月23日[1] |
備考 |
業務委託駅 * 1959年に長塚駅から改称[1] |
双葉駅(ふたばえき)は、福島県双葉郡双葉町大字長塚字町西にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線の駅である[1]。
東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故により営業休止中[1]。
概要
当駅は双葉町の中心駅である。前述のように当駅は東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故の影響で営業休止中である。2020年(令和2年)3月14日に、当駅を含む富岡 - 浪江間の復旧をもって営業再開予定[2][3]。
当駅における運行形態(震災前)
- 上り(富岡・いわき・日立・水戸方面)
- 日中は概ね1 - 2時間に1本の割合で普通列車(いわき行、一部水戸行)が停車していた。
- 下り(浪江・原ノ町・相馬・仙台方面)
- 日中は上り同様、概ね1 - 2時間に1本の割合で普通列車(原ノ町行、一部仙台行)が停車していた。
- 特急「スーパーひたち」の一部列車が当駅に停車していた。
当駅における運行形態(復旧後)
- 上り(富岡・いわき・日立・水戸方面)
- 日中は概ね2 - 3時間に1本の割合で普通列車(いわき行、一部水戸行)が停車する〈予定〉[4]。
- 下り(浪江・原ノ町・相馬・仙台方面)
- 日中は上り同様、概ね2 - 3時間に1本の割合で普通列車(原ノ町行)が停車する〈予定〉[4]。
- 特急「ひたち」の全列車が当駅に停車する〈予定〉[4]。
歴史
開業当初は双葉郡長塚村に属し、長塚駅を称した。長塚村は1951年(昭和26年)に新山町と合併して標葉町となり、さらに標葉町は双葉郡から名前を取って1956年(昭和31年)に双葉町に改称された。なお、双葉郡は標葉郡と楢葉郡が統合されてできたことに由来する郡名である。駅名はこれにあわせ、1959年(昭和34年)10月1日に双葉駅(ふたばえき)に改称された[1]。
年表
- 1898年(明治31年)8月23日:日本鉄道磐城線の長塚駅(ながつかえき)として開業[1]。
- 1901年(明治34年):土浦線・水戸線友部駅 - 水戸駅間・磐城線を統合し海岸線と改称。
- 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道が国有化され、官設鉄道の所属となる。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により常磐線の所属となる。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道が発足。
- 1959年(昭和34年)10月1日:双葉駅に改称となる[1]。
- 1967年(昭和42年)8月20日:草野駅から岩沼駅までが交流で電化される。
- 1968年(昭和43年)10月:ダイヤ改正で急行列車3往復が停車。特に朝7時3分上野行きで11時11分に上野着、17時45分の下り急行で22時1分着を実現し、日帰り出張が可能となった。福島第一原子力発電所1号機の工事着手翌年のことだが、当時の田中清太郎町長が管理局に陳情を続けた結果とされる[5]。
- 1970年(昭和45年)3月25日:水戸鉄道管理局より蒸気機関車が撤退。ディーゼル化される[6]。
- 1980年(昭和55年)4月1日:駅長以下三名の定員となり、出札とフロントでの荷物扱いは外部委託化[6]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
- 1998年(平成10年)10月:町のコミュニティー施設と合築の駅舎が竣工する[1]。
- 2011年(平成23年)3月11日:東日本大震災および福島第一原子力発電所事故により営業休止。
- 2018年(平成30年)8月6日:駅橋上化及び自由通路新設工事を開始[7][8]。
- 2019年(令和元年)12月18日:富岡駅 - 浪江駅間の運転再開に向けて、設備確認等を行うための試運転列車の運行を開始[9]。
- 2020年(令和2年)3月14日:富岡駅 - 浪江駅間の運転再開に伴い営業再開〈予定〉[2][10][4]。東京近郊区間に編入される〈予定〉[10]。ICカード「Suica」の利用が可能となる〈予定〉[10]。新駅舎(橋上駅舎)及び自由通路の供用を開始〈予定〉[7]。「Smart Station for EXPRESS」を導入に伴い無人化〈予定〉[4][11]。
駅構造
相対式ホーム2面2線をもつ地上駅である[1]。駅舎とホームとの間は跨線橋で連絡している。駅舎は1998年(平成10年)に竣工したもので町のコミュニティー施設の「ステーションプラザふたば」との合築である[1]。常磐線の全線再開が計画されている2020年3月の使用開始を目指し、新たに東西自由通路と橋上駅舎が整備されている[7][12][13]。震災前は当駅 - 大野駅間は複線化されていたが、上り線の敷地に側道を設けて非常時の避難道としても活用するため、単線化される予定となっている[14][注釈 1]。これに合わせて、ホームを2面2線から1面1線へ改修予定である[13]。総工費は約18億4000万円で、既存の駅舎は無償で双葉町へ譲渡される[13]。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■常磐線 | 上り | いわき・水戸・上野方面 |
2 | 下り | 原ノ町・仙台方面 |
利用状況
JR東日本によると、2010年度(平成22年度)の1日平均乗車人員は542人である[利用客数 1]。
近年の推移は以下のとおりである。なお、2011年(平成23年)3月11日以降は営業を休止していることから、2011年度(平成23年度)以降については旅客利用の実態がない。
乗車人員推移 | |||
---|---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
備考 | 出典 |
2000年(平成12年) | 776 | [利用客数 2] | |
2001年(平成13年) | 772 | [利用客数 3] | |
2002年(平成14年) | 748 | [利用客数 4] | |
2003年(平成15年) | 718 | [利用客数 5] | |
2004年(平成16年) | 682 | [利用客数 6] | |
2005年(平成17年) | 626 | [利用客数 7] | |
2006年(平成18年) | 579 | [利用客数 8] | |
2007年(平成19年) | 569 | [利用客数 9] | |
2008年(平成20年) | 566 | [利用客数 10] | |
2009年(平成21年) | 547 | [利用客数 11] | |
2010年(平成22年) | 542 | 平成23年3月10日まで営業。 平成23年3月11日以降は営業休止。 |
[利用客数 1] |
2011年(平成23年) | 営業休止 | ||
2012年(平成24年) | |||
2013年(平成25年) | |||
2014年(平成26年) | |||
2015年(平成27年) | |||
2016年(平成28年) | |||
2017年(平成29年) | |||
2018年(平成30年) |
駅周辺
双葉町の中心部の北西の端にあり、役場や病院などをはじめとする各種施設もすべて南東側にある。当駅周辺は福島第一原子力発電所事故に関連する帰還困難区域内で、立ち入ることはできない。(2020年3月4日に解除するため、同日からは立ち入りできるようになる)
- 双葉町役場
- 双葉警察署双葉駐在所
- 双葉町立双葉南小学校
- 双葉町立双葉北小学校
- 双葉町立双葉中学校
- 双葉郵便局
- 双葉厚生病院
- 前田川
- 双葉海水浴場 - 徒歩30分ほど
- 双葉町図書館
- セリア生活良品双葉店
- 福島県道254号長塚請戸浪江線
- 福島県道256号井手長塚線
- 国道6号(陸前浜街道)
- 国道288号
隣の駅
脚注
記事本文
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l 『週刊 JR全駅・全車両基地』 50号 郡山駅・会津若松駅・三春駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月4日、21頁。
- ^ a b “JR常磐線が3月14日全線復旧 震災で不通、最後の区間再開”. 共同通信. (2019年12月14日). オリジナルの2019年12月14日時点におけるアーカイブ。 2019年12月14日閲覧。
- ^ JR常磐線、復旧工事を公開=20年3月までに全線再開
- ^ a b c d e "常磐線(富岡駅〜浪江駅間)の運転再開及びおトクなきっぷの発売等について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道水戸支社. 17 January 2020. 2020年1月20日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年1月20日閲覧。
- ^ 双葉町史編さん委員会 編. 1995, p. 1098.
- ^ a b 双葉町史編さん委員会 編. 1995, p. 1099.
- ^ a b c “常磐線双葉駅橋上化及び自由通路新設工事の着手について”. 東日本旅客鉄道水戸支社 (2018年7月20日). 2018年7月20日閲覧。
- ^ “双葉駅の橋上駅舎着工”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2018年8月10日)
- ^ "常磐線(富岡駅〜浪江駅間)の試運転の実施について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道水戸支社. 4 December 2019. 2019年12月6日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年1月22日閲覧。
- ^ a b c "常磐線(富岡駅~浪江駅間)の運転再開について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 17 January 2020. 2020年1月17日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年1月17日閲覧。
- ^ “常磐線3月14日全線再開”. 読売新聞. (2020年1月18日). オリジナルの2020年1月18日時点におけるアーカイブ。 2020年1月21日閲覧。
- ^ “双葉町とJR東日本が双葉駅整備で協定 東西結ぶ橋上駅に”. 福島民報 (福島民報社). (2017年10月6日) 2017年10月6日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b c “常磐線・双葉駅「橋上駅」8月6日工事着手 20年春使用開始へ”. 福島民友 (福島民友新聞社). (2018年7月21日) 2018年7月21日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “JR常磐線の富岡-浪江間 全線再開へ試運転開始”. 河北新報. (2019年12月19日). オリジナルの2019年12月25日時点におけるアーカイブ。 2020年1月20日閲覧。
利用状況
- ^ a b “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
関連項目
参考文献
- 双葉町史編さん委員会 編.『双葉町史. 第1巻 (通史編)』双葉町 (福島県)、1995年3月。
外部リンク
- 駅の情報(双葉駅):JR東日本
- 国土地理院地図閲覧サービス - 双葉駅周辺の1/25000地形図