「ニセコ駅」の版間の差分
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|画像説明= 駅舎(2017年9月) |
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2020年2月15日 (土) 03:08時点における版
ニセコ駅 | |
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駅舎(2017年9月) | |
ニセコ Niseko | |
◄S26 昆布 (9.3 km) (7.0 km) 比羅夫 S24► | |
所在地 | 北海道虻田郡ニセコ町字中央通 |
駅番号 | ○S25 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■函館本線 |
キロ程 | 179.6 km(函館起点) |
電報略号 | カリ(狩太駅)→ニセ(ニセコ駅) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
開業年月日 | 1904年(明治37年)10月15日 |
備考 | 簡易委託駅 |
ニセコ駅(ニセコえき)は、北海道虻田郡ニセコ町字中央通にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線の駅である。駅番号はS25。事務管コードは▲130105[1]。
国鉄(JR)では初めて、片仮名のみで表記された駅名である[注釈 1]。かつては特急「北海」や急行「ニセコ」などの停車駅だった。
歴史
- 1904年(明治37年)10月15日:北海道鉄道 歌棄駅(現在の熱郛駅) - 小沢駅間の延伸開業に伴い、同線の真狩駅(まっかりえき)として開業。一般駅。
- 1906年(明治39年)12月15日:狩太駅(かりぶとえき)に改称。
- 1907年(明治40年)7月1日:北海道鉄道の国有化に伴い、国有鉄道に移管。
- 1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定に伴い、函館本線の駅となる。
- 1936年(昭和11年)1月:殖民軌道真狩線が接続し、真狩の市街西端まで約13kmの軌道運用開始。初期は馬車鉄道であったが、後にガソリン動力化された。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道(国鉄)に継承。
- 1953年(昭和28年):殖民軌道真狩線が廃止。
- 1965年(昭和40年):駅舎改築。
- 1968年(昭和43年)4月1日:ニセコ駅に改称。
- 1974年(昭和49年)9月5日:貨物扱い廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止。
- 1984年(昭和59年)3月31日:列車集中制御装置 (CTC) 導入に伴い、簡易委託駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承。
- 1988年(昭和63年)12月:山小屋風にリニューアル。
- 1990年(平成2年)
- 1995年(平成7年)11月3日:「C62ニセコ号」運転終了。転車台の使用を終了。
- 2007年(平成19年)10月1日:駅ナンバリングを実施[2]。
- 2017年(平成29年)6月3日:蒸気機関車「9643」が駅前に移設[3]。
- 2019年(令和元年)10月6日:蒸気機関車「9643」の公開を開始[4]。
- 2020年(令和2年)夏:「ニセコエクスプレス」車両が駅前に移設・保存予定[4]。
駅名の由来
「真狩」はアイヌ語の「マク・カリ・ベツ」(奥のほうで曲がる川)に由来するもので、沿線を流れる真狩別川が上流でも蛇行が多い地勢を表している。
「狩太」は、真狩別川と尻別川との合流点を示すアイヌ語「マク・カリ・ベツ・プトゥ」(マッカリベツ川の川口)に当て字をした「真狩別太」の略称である。
「ニセコ」は沿線にあるニセコ連峰の主峰・ニセコアンヌプリ(アイヌ語で絶壁に向かってある山の意)に由来する。1963年(昭和38年)に当時の狩太町が狩太駅をニセコ駅に改称するよう国鉄に要請したが、国鉄の「町名を改正しない限り駅名改正は認めない」との方針を受け、まず1964年(昭和39年)に狩太町がニセコ町に改名。その後、ようやく駅名も「ニセコ駅」に改称されたという経緯がある。
駅構造
相対式ホーム2面3線をもつ地上駅で、各ホームは跨線橋で結ばれている。1・2番線が上下本線となっており、倶知安方面からのみ進出入が可能である3番線は通常使用しない。ただし、臨時列車増発の際の折り返し等に使用する場合がある。
駅舎は1965年(昭和40年)に完成した二代目である。ブロック造り一階建て、209平方メートルであるが、1988年(昭和63年)に山小屋風の建物にリニューアルし、2階建てで塔屋をもつようになった。
株式会社ニセコリゾート観光協会が業務を受託[5][6]する簡易委託駅(倶知安駅管理)である。窓口営業時間は7時10分から17時10分。1991年(平成3年)から駅舎内に喫茶店が入居している[7]。かつてキヨスクが設置されていたが、2011年(平成23年)時点で閉店している。駅舎内に観光案内所(営業時間9時00分から18時00分・年中無休)が設置されている[5]。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■函館本線 | 上り | 蘭越・長万部方面 | |
下り | 倶知安・小樽方面 | 「SLニセコ号」・臨時特急のみ | ||
2 | ||||
3 | 臨時列車運行時の折り返しのみ |
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ホーム(2017年9月)
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跨線橋(2017年9月)
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駅名標(2017年9月)
転車台と関連施設の状況
1990年の「C62ニセコ号」延長運転開始に伴い、転車台を根室本線の新得駅から移設し函館方に設置したが、1995年の運転終了後以降は接続線を撤去し使用されていない。なお、後に運転を開始した「SLニセコ号」は、牽引機が比較的小型のタンク機関車(C11形)であることから折り返し運転に伴う機関車の方向転換をしておらず、転車台も使用されていない。
また、3番線は「C62ニセコ号」の折り返しに伴う転車台への移動や機回しに使用されていたが、同列車の運転終了後に車止めが設置されたことにより、長万部方面からの進出入は不可能になった。
転車台は長年荒廃していたものの、2014年(平成26年)に整備が行われ、手動による可動化に成功。2019年(令和元年)10月には塗装の塗り替えを行った[4]。
構内の保存車両
同駅構内の転車台付近に、以下の車両が保存展示されている。
9643
日曹炭鉱天塩鉱業所が保有していた蒸気機関車。もとは札幌市東区のサッポロビール園で保存されていたものだが、改装工事のため同機の解体が決定、その後MODELS IMON 経営の井門義博が購入し、2017年(平成29年)6月に当駅に移設した[8][3]。2019年(令和元年)10月に上屋の設置工事が完成し、正式な公開を開始した[4]。
キハ183系「ニセコエクスプレス」(予定)
北海道旅客鉄道(JR北海道)が1988年(昭和63年)から2017年(平成29年)まで運用していた、ジョイフルトレインと呼ばれる車両の一種。クラウドファンディングによりキハ183-5001の保存が決定[9]し、2020年(令和2年)夏にJR北海道苗穂工場から当駅に移設される予定である[4][注釈 2]。
駅周辺
- 名勝・旧跡
- 妙福寺
- 有島記念公園
- 公共施設
- ニセコ町役場
- 倶知安警察署ニセコ駐在所
- 綺羅の湯(町営の日帰り温泉・ニセコ駅前温泉)
- 道の駅ニセコビュープラザ
- 北海道ニセコ高等学校
- 企業など
- ニセコ郵便局
- ニセコ駅前簡易郵便局
- 北海道信用金庫ニセコ支店
- ようてい農業協同組合(JAようてい)ニセコ支所
- ニセコバス本社
- 交通・地勢
- 国道5号
- 北海道道66号岩内洞爺線
- 北海道道792号ニセコ停車場線
- 尻別川
- ニセコバス「ニセコ駅前」バス停[10]
- 道南バス「ニセコ本通」[11]、北海道中央バス(高速ニセコ号)「本通り」[12]バス停
隣の駅
脚注
注釈
- ^ 日本で最初の片仮名表記の駅名はハイランド駅(現・富士急ハイランド駅)。
- ^ クラウドファンディングを行っていた当初は、車両の先頭部分7mを保存する場合は当駅で、1両全て保存する場合は「有島記念館」内での保存が検討されていた。
出典
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ "駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 12 September 2007. 2014年9月6日閲覧。
- ^ a b “SL「キュウロク」ニセコに移設 サッポロビール園から(動画):北海道新聞 どうしん電子版”. 北海道新聞 どうしん電子版. 2019年7月7日閲覧。
- ^ a b c d e “ニセコ町鉄道文化協会”. 有島記念館. 北海道ニセコ町. 2019年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月10日閲覧。
- ^ a b ニセコ観光協会のご紹介 - ニセコリゾート観光協会(2017年4月18日閲覧)
- ^ “「売り鉄」やりませんか ニセコ駅の窓口職員募集”. 北海道新聞. どうしんウェブ(電子版/経済) (北海道新聞社). (2017年4月14日). オリジナルの2017年4月14日時点におけるアーカイブ。 2017年4月18日閲覧。
- ^ “ニセコ駅にある旅人の聖地カレーがおいしい茶房ヌプリ”. J-TRIP Smart Magazine. 2019年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月10日閲覧。
- ^ “9643お披露目 | 拝啓 井門義博です”. 拝啓 井門義博です. 2019年7月7日閲覧。
- ^ “ニセコエクスプレス助かった ネット募金成功 ニセコ町内に移設へ”. 北海道新聞 (2019年6月4日). 2019年11月10日閲覧。
- ^ “ニセコ駅前 のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年6月5日閲覧。
- ^ “ニセコ本通”. NAVITIME. 2019年6月5日閲覧。
- ^ “本通り のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年6月5日閲覧。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 鉄道駅#名称 - 日本の鉄道駅の大多数は漢字を主体とした表記となっているが、当駅はその例外となっている。
- SNOW AGAIN - 森高千里の楽曲。PVにて駅のホームで列車で旅立つ仲間を見送るシーンは当駅で撮影された。
- ぼくのなつやすみ3 -北国篇- 小さなボクの大草原 - オープニングとエンディングで登場する駅のモデル