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「加賀笠間駅」の版間の差分

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2020年2月15日 (土) 08:35時点における版

加賀笠間駅
西口
かがかさま
Kaga-Kasama
美川 (4.0 km)
(4.4 km) 松任

地図

加賀笠間駅の位置(石川県内)
加賀笠間駅
加賀笠間駅
加賀笠間駅位置図(石川県)
所在地 石川県白山市笠間町
北緯36度30分11.22秒 東経136度31分38.60秒 / 北緯36.5031167度 東経136.5273889度 / 36.5031167; 136.5273889座標: 北緯36度30分11.22秒 東経136度31分38.60秒 / 北緯36.5031167度 東経136.5273889度 / 36.5031167; 136.5273889
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 北陸本線
キロ程 162.8 km(米原起点)
電報略号 カマ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
1,663人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1923年大正12年)8月1日
備考 簡易委託駅
POS端末設置
テンプレートを表示
東口
東口の待合所
上り線ホーム

加賀笠間駅(かがかさまえき)は、石川県白山市笠間町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線である。

駅名の由来は所在地名からだが、国鉄には既に水戸線笠間駅茨城県笠間市)があるため旧国名を付けた。

歴史

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅分岐器絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。かつては混合ホーム2面3線で上り線に待避線があったが、レールを撤去してこの構造となった。互いのホームは跨線橋で連絡している。

かつては西口のみ木造の駅舎が設置されていたが、駅の東側地域に新興住宅地が広がったのち、旧3番のりば跡に東口の駅舎が設置された。東口の待合所には廃車となった特急列車のシートを利用して作られたベンチが設置されていたが、駅舎が建て替えられた際に撤去された。

金沢駅管理のPOS端末が設置された簡易委託駅である。駅業務は任意団体の「加賀笠間駅振興協議会」が受託している[3]

のりば

のりば 路線 方向 行先
1 北陸本線 下り 金沢方面
2 北陸本線 上り 福井敦賀方面
  • 長らくのりば番号が設定されていなかったが、2018年までに改めて設定された。
  • 優等列車通過駅である。

利用状況

近年の1日平均乗車人員は以下の通りである[4]

年度 1日平均
乗車人員
1996年(平成08年) 1,284
1997年(平成09年) 1,212
1998年(平成10年) 1,194
1999年(平成11年) 1,135
2000年(平成12年) 1,141
2001年(平成13年) 1,237
2002年(平成14年) 1,320
2003年(平成15年) 1,375
2004年(平成16年) 1,398
2005年(平成17年) 1,395
2006年(平成18年) 1,391
2007年(平成19年) 1,429
2008年(平成20年) 1,498
2009年(平成21年) 1,521
2010年(平成22年) 1,502
2011年(平成23年) 1,496
2012年(平成24年) 1,498
2013年(平成25年) 1,533
2014年(平成26年) 1,489
2015年(平成27年) 1,552
2016年(平成28年) 1,619
2017年(平成29年) 1,663

駅周辺

駅前広場には、白山市出身の俳人加賀千代女の句碑がある。

隣の駅

西日本旅客鉄道
北陸本線
美川駅 - 加賀笠間駅 - 松任駅

北陸新幹線「白山駅」設置構想

白山駅(はくさんえき)は、石川県白山市が北陸新幹線金沢駅 - 小松駅(事業中)間に設置を要請していた北陸新幹線鉄道駅である。駅名は仮称である。当初白山総合車両所に在来線新駅と新幹線乗降場、後に当駅の周辺に新幹線新駅を設置する構想を立てていた。隣の松任駅に特急が毎日数本停車しているが、この構想が実現すれば白山市において特急列車の停車がなくなることの代替措置となり、大都市との速達性の低下が避けられる、と沿線自治体は説明していた。森喜朗内閣総理大臣が長きに渡りこの構想を提唱し、周辺地域では「目指せ!白山駅」などといった広告が多く出ていた。これに対し2016年11月、JR西日本は採算面などから新駅設置に難色を示し、2017年3月14日、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)は新駅設置見送りを決定した。これを受け同年4月、地元自治体他による「北陸新幹線(仮称)白山駅建設期成同盟会」(会長・山田憲昭白山市長)は設置断念を表明。同年5月末をもって解散した。各民間団体も新駅誘致運動を終了している。

歴史

  • 2011年平成23年)
    • 12月22日 - 「白山駅整備促進・まちづくり推進市民会議」が設立され、会長には白山商工会議所の当時の会頭が就任した。当時は金沢から大阪方面の延伸工事が全くの白紙状態であった。そのため、回送線を利用して旅客列車を走らせ、博多総合車両所に併設されている博多南駅のような駅を白山総合車両所内に併設する計画であった。当駅 - 松任駅間の北陸本線上にも新駅を設置し、西口を在来線乗り場、東口を新幹線乗り場として整備する計画であった[5].。
  • 2012年(平成24年)
    • 8月8日 - 「白山駅整備促進・まちづくり推進市民会議」の総会で、事業主体が何処になるか、事業費の負担割合、発着本数が限られること、大阪方面への延伸後の活用方法などの課題が多いことから[6]、新幹線乗り場の実現は難しいとの見方が大勢を占め、旗振り役だった森喜朗元首相も事実上断念する意向を明らかにした[7]
    • 9月7日 - 市民団体「新幹線白山駅をつくろう会」が発足した。
  • 2013年(平成25年)
    • 2月11日 - 駅を車両基地内ではなく、本線上にある本格的な新幹線駅として当駅に隣接させる計画に変更し、白山市、能美市野々市市川北町の3市1町と地元経済団体などによる「北陸新幹線(仮称)白山駅建設期成同盟会」を設立、事務局を白山市役所内に設置した。当駅周辺の北陸新幹線の建設に合わせた駅の同時建設を国の事業として要望した。同様の例として九州新幹線筑後船小屋駅がある。
  • 2016年(平成28年)
    • 11月10日 - 谷本正憲・石川県知事は、与党PTの福井駅先行開業等検討委員会に駅の設置を要請し[8]、これを受けた与党は設置を検討を始めた[9]。しかしながら、金沢駅に約15kmと比較的近く、工期が7年8ヶ月~9年3ヶ月、建設費は約100億~150億円(地元負担はその約3分の1)も掛かるため、国土交通省は「駅設置に伴う費用増を賄うだけの需要が見込めない」[8]と指摘した。
    • 11月16日 - 来島達夫・JR西日本社長は、定例記者会見において「新駅を造るにふさわしいかどうかは、これから国の議論になる」と前置きし、特急列車が停車する最寄りの松任駅の利用状況(特急列車では一日辺り約100~200人)[10]を踏まえ「2022年度末の敦賀開業に向け、限られた時間の中で工事が進んでいる。この時期になって、新しい駅というのは非常に難しい条件」[11]「仮に新駅をつくっても、利用者数が相当少ないという懸念がある。総合的に収支、採算が合うかどうかをクリアしなければいけない」[10]との懸念を表明した。
    • 11月24日 - 山田憲昭・白山市長は記者会見において、与党PTの検討委員会が設置を認めなかった場合、新幹線新駅を断念する意向を示した[12]
  • 2017年(平成29年)
    • 3月14日 - 与党PTの検討委員会は新幹線新駅「白山駅」設置見送りを決定[13]
    • 4月15日 - 「北陸新幹線(仮称)白山駅建設期成同盟会」が白山市内で総会を開き、新駅設置を正式に断念することを表明。同年5月末で解散することを決めた[14][15]

新駅構想の内容

全国に5つある新幹線総合車両所(総合車両基地)[16]のうち地元自治体に新幹線駅が建設されていない総合車両所は白山総合車両所だけであるという現状認識から、当初は国の事業として白山総合車両所に新幹線乗降場を設置することを求めていた。しかし総合車両所内に乗降場を設置する場合、福井・大阪方面への延伸後のダイヤ調整など困難な問題が多く、白山市が整備費を負担する請願駅として本線上に新駅を設置する構想に変更した[17]。 実際に駅を設置する場合、新幹線の停車駅が一駅増えることに伴うダイヤ調整や速達性の維持、工事計画や運行管理システムの変更、財源や収支採算性の確保が必要となっていた[8][9][10]。 以下は北陸新幹線(仮称)白山駅建設期成同盟会の資料による駅構造・駅施設の概要である。

利用予測

北陸新幹線(仮称)白山駅建設期成同盟会では、1日の平均乗降客数を約6700人と想定していた。

脚注

  1. ^ "北陸線(大聖寺駅~金沢駅間)IRいしかわ鉄道線、城端線(高岡駅~新高岡駅間)4月15日ICOCAサービスご利用開始~石川と富山がICOCAでつながる~" (PDF) (Press release). 西日本旅客鉄道/IRいしかわ鉄道/あいの風とやま鉄道. 31 January 2017. 2019年5月25日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年2月1日閲覧
  2. ^ "交通ICカード「ICOCA」の利用範囲拡大等について" (PDF) (Press release). あいの風とやま鉄道. 31 January 2017. 2019年5月25日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年2月1日閲覧
  3. ^ 『振興協にJRが感謝状 加賀笠間駅 見守り10年目』(中日新聞ウェブサイト、2009年5月9日付)
  4. ^ 「石川県統計書」および「白山市統計書」より。
  5. ^ 「白山駅」実現へ 推進会議 - 読売新聞 2011年(平成23年)12月22日
  6. ^ 道のり険し「白山駅」 北陸新幹線・車両基地活用 - 朝日新聞 2012年(平成24年)1月9日
  7. ^ 白山・笠間に新駅構想 北陸新幹線 - 北國新聞富山新聞 2012年(平成24年)8月15日
  8. ^ a b c “北陸新幹線、「白山駅」を要請 石川県知事が与党検討委員会に”. 福井新聞. (2016年11月11日). http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/super_expless/108736.html 
  9. ^ a b “北陸新幹線で新駅検討=与党”. 時事通信. (2016年11月10日). http://www.jiji.com/jc/article?k=2016111000905&g=eco 
  10. ^ a b c “白山駅設置「難しい」 北陸新幹線延伸、会見でJR西日本社長”. 北國新聞. (2016年11月17日). http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20161117102.htm 
  11. ^ “JR西日本社長「白山駅は困難」 利用数の見通しに懸念示す”. 福井新聞. (2016年11月17日). http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/super_expless/109064.html 
  12. ^ 北陸新幹線 延伸 「白山駅」断念も 山田市長、与党意向に沿う /石川毎日新聞石川版 2016年11月25日
  13. ^ 福井先行開業を断念、北陸新幹線 与党検討委の山本拓氏見通し福井新聞 2017年3月11日
  14. ^ 北陸新幹線「白山駅」設置を断念 石川・白山市産経新聞West 2017年4月15日
  15. ^ 北陸新幹線 新駅、白山に設置断念 地元同盟会解散へ /石川毎日新聞石川版 2017年4月16日[リンク切れ]
  16. ^ 函館新幹線総合車両所新函館北斗駅七飯町北斗市)・新幹線総合車両センター仙台駅利府町仙台市多賀城市)・白山総合車両所(白山市)・博多総合車両所博多南駅春日市那珂川市)・熊本総合車両所熊本駅熊本市
  17. ^ 白山の在来線新駅概略調査 市がJR関連会社に委託 - 北國新聞富山新聞 2013年(平成25年)7月24日

関連項目

外部リンク