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*[[グランドタマコシ]] - かつてのライバルで同様に平和堂の傘下に入った。 |
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*[[髙島屋]] - かつての提携先で、岐阜に合弁でヤナゲン高島屋を出店する計画があったが、高島屋が単独で進出した。 |
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*[[トミダヤ]] - 平和堂と同じニチリウグループの[[オークワ]]が業務提携したが、のちに提携は解消された。 |
*[[トミダヤ]] - 平和堂と同じニチリウグループの[[オークワ]]が業務提携したが、のちに提携は解消された。 |
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*[[ブルーチップ (企業)|ブルーチップ]] - ヤナゲンストアー時代のポイントカード、「アップルカード」名義で発行されていた。 |
*[[ブルーチップ (企業)|ブルーチップ]] - ヤナゲンストアー時代のポイントカード、「アップルカード」名義で発行されていた。 |
2020年6月15日 (月) 23:02時点における版
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒503-8558 岐阜県大垣市高屋町1丁目56番地 北緯35度21分53.9秒 東経136度37分1.5秒 / 北緯35.364972度 東経136.617083度座標: 北緯35度21分53.9秒 東経136度37分1.5秒 / 北緯35.364972度 東経136.617083度 |
設立 | 2005年9月1日 |
業種 | 不動産賃貸業他 |
法人番号 | 9200001015753 |
代表者 |
夏原平和(代表取締役会長) 遠藤正行 (代表取締役社長) |
資本金 | 5,000万円 |
従業員数 | 7名 |
主要株主 | 平和堂 |
外部リンク | http://www.yanagen.co.jp/ |
ヤナゲン大垣本店 Yanagen Ogaki | |
---|---|
店舗概要 | |
所在地 | 岐阜県大垣市高屋町1丁目 |
開業日 | 1961年(昭和36年)12月 |
閉業日 | 2019年(令和元年)8月31日 |
商業施設面積 | 約15,000[1] m² |
最寄駅 | JR東海道線・養老鉄道・樽見鉄道大垣駅 |
ヤナゲンは、岐阜県大垣市で2019年(令和元年)まで営業していた百貨店である。また株式会社ヤナゲンは、かつて同店を営業し現在は不動産賃貸事業等を行う同市の企業。
歴史・概要
1951年(昭和26年)1951年にに柳源呉服店として法人化した[2]。
1961年(昭和36年)12月[3]にJR 大垣駅に大垣市高屋町1丁目[4]にヤナゲン大垣本店として百貨店を開業すると、1970年(昭和45年)にはB館をオープンして増床するほどの集客力を見せ[5]、グランドタマコシと共に家族連れや学生、周辺にある紡績工場の女子工員たちが集まる大垣駅前を代表する百貨店となって[6]ピーク時にはA・B・Cの3館体制になり[1]、仕掛け時計や観覧車のある屋上遊園地は子供達に人気を博した[6]。
また、1974年(昭和49年)には岐阜県本巣郡穂積町(現在の瑞穂市)稲里に岐大ホームセンター[7]、スーパーマーケットでは1976年(昭和51年)12月に養老町に養老店[8]、1977年(昭和52年)12月に大垣市に寺内店[3]、1992年(平成4年)8月に大垣市にノースウエストショッピングセンターを開業[3]するなど多角化・多店舗化を進め、1995年(平成7年)には、大垣市を中心とする岐阜県下に百貨店・総合スーパー・食品スーパー・ホームセンター・コンビニエンスストアなどを展開する総合小売企業に成長した[9]。
1997年(平成9年)3月1日にヤナゲンストアーを設立してスーパーマーケット事業を分社化し[10]、売上高約175億円(1996年(平成8年)度)で従業員数350人、店舗数15店舗という規模で発足させた[11]。
1999年(平成11年)には、岐大ホームセンターを家具や生活雑貨を扱う「FAL店」としてリニューアル[12]するなどして環境変化に対応したが、2000年(平成12年)2月期の決算で売り上げ不振と商品在庫の再評価を行ったことで11億円の当期赤字となって債務超過に陥り、会長の浅野千恵子・社長の浅野弘嗣(いずれも当時)ら創業家出身の経営陣が退任、メインバンクの大垣共立銀行から田中完を社長に迎え、銀行主導で再建に乗り出した[13]。
平和堂傘下入り
銀行管理下での再建に入ったため、2000年(平成12年)9月には、同じ岐阜県を本拠地とするスーパーマーケットのバローとの間でヤナゲンストアの店舗の売買交渉を行っているという報道がされた[14]が実現せず、その後も郊外型大型店との競合で業績不振が続いたため、2005年(平成17年)5月31日に平和堂と業務提携を行い[15][16]、同年7月11日に平和堂が買収して事業を引継ぐことを発表し[17]、同年9月1日から100%子会社として新設された株式会社ヤナゲン2店と株式会社ヤナゲンストアー7店が営業を開始した[18]。
平和堂傘下に入った後の株式会社ヤナゲンは2006年(平成18年)3月3日に大垣本店のC館を閉鎖して返却し、売場面積を約7,000m2縮小して約15,000m2のA・B2館とする改装を行い、売場の廃止・集約化を進めて効率化を図る一方で、デパ地下の食品売場の高級化や、婦人雑貨売場の2倍への拡張と言ったてこ入れを行った[1]が業績は好転せず、2010年(平成22年)2月期まで赤字が続いた[19]。
そのため2011年(平成23年)7月30日[4]には、平和堂本体の仕入れ網を活用して[20]、家電や家庭用品などの日常生活に使う商品の拡充を行う[4]と共に、周囲の商店街との協力や催事を行って集客しながら、売上の約4割を占める外商を強化し[20]、「地元の人に普段使いしてもらう百貨店」になることで存続を目指し[4]、また、2011年(平成23年)7月20日は施設の老朽化を理由に従来のFAL店を閉鎖し[7]、親会社の平和堂のショッピングセンターアル・プラザ鶴見内に出店しているセレクトショップを拡充してFAL店とし[12]、事実上大垣本店のみの営業に縮小するなどの対応を行った結果、2012年(平成24年)2月期に僅かながら経常黒字に転換した[21]。
なお、株式会社ヤナゲンストアー7店は当初はそのままの名称で営業[18]していたが、2006年(平成18年)7月に平和堂東海に吸収合併されて消滅し、店舗の名称も平和堂となった[22]ため、ヤナゲンの名称を引き続き使用しているのは株式会社ヤナゲンのみである。
閉店へ
2019年(平成31年)2月21日、大垣本店を同年8月31日、FAL店を9月28日に閉店することを発表[23][24][25]、物販事業から撤退し今後は不動産事業等を継続する予定。
過去に存在した店舗
- 中川店
現在敷地はセブンイレブン大垣中川町4丁目店・中日岐阜サービスセンター大垣支店となっている
- 北方店
- 店舗跡地はパチンコ店舗を経て、現在は葬儀ホールの敷地となっている。
現在は平和堂ノースウエスト店
- スーパーバリューハッピー鶴見店(大垣市鶴見町字南大畔435-1[11]、 ?開店 - ?閉店)
- (株)ヤナゲンストアー発足後の第1号店として1997年(平成9年)11月14日に第2種大規模店舗新設届出を行った[11]。
- 岐大ホームセンターとして開業し[7]、住関連の大型専門店として最盛期には年間売上高約120億円を上げていた[26]。
- 1999年(平成11年)9月20日に婚礼関連用品を扱う大型店へ改装を行い[26]、婚礼家具以外にも分野を広げてブライダルウエディングをトータルで提案する店舗として[27]生活雑貨も扱う「FAL店」として新装開店した[12]。
- 2011年(平成23年)7月20日は施設の老朽化を理由に閉鎖し[7]、親会社の平和堂のショッピングセンターアル・プラザ鶴見内に出店しているセレクトショップを拡充して(2代目)FAL店として営業の一部を継承した[12]。
- 跡地は当社がデベロッパーとして再開発を行い[28]、2012年(平成24年)8月に大垣市出身の安田隆夫(会長兼CEO)が創業したドン・キホーテ[28]が、敷地約19,500m2に店舗面積約5,900m2で出店する届出が2011年(平成23年)12月に行われ[29]、翌年2012年8月24日開店した。
- 1995年(平成7年)11月に改装して大型食品スーパー(SSM) のスーパーバリューハッピー店として新装開店した[30]。
- フランチャイズ契約を結んで中京地区でも初出店となる牛めしの「松屋・穂積店」を駐車場敷地内に1996年(平成8年)6月4日に開業した[31]。
- 店舗敷地は、平和堂穂積店に引き継がれた。
- 約5億円を投じて大幅な改装を行い[33]、食品売り場など大幅に増床・改装して大型食品スーパー(SSM) として1996年(平成8年)5月13日に新装開店した[33]。新装開店後は、店舗面積2,294m2でうち売場面積は1,785m2の店舗で薬局や飲食店など7店のテナントも併設していた[33]。
- 店舗敷地は、平和堂東海日野店に引き継がれた。
- 当社の大型食品スーパー(SSM) 1号店[34]。
- 店舗敷地は、平和堂うぬま店に引き継がれた。
実現しなかった店舗
主な関連会社
- ジャンポシティー - 1956年(昭和44年)6月設立、一般小売業[2]。
- ヤナゲンハウジング - 1972年(昭和47年)9月設立、住宅販売業[2]。
- サン急配 - 1973年(昭和48年)6月設立、運送業[2]。
- ヤナゲン友の会 - 1975年(昭和50年)1月設立、割賦販売業[2]。
- ヤナゲン商事 - 1983年(昭和50年)2月設立、損害保険代理業[2]。
- ヤナゲンハッピー真正タウン - 1987年(昭和62年)7月設立、一般小売業[2]。
関連団体
- ヤナゲン柳盛会
- 当社取引先のメーカー・問屋の加盟する親睦団体で1997年(平成9年)2月時点では396社で構成されていた[37]。
- 大垣共立銀行から田中社長を迎えて、銀行主導で再建に乗り出した[13]後の初の総会の出席社数は287社であった[38]。
脚注
- ^ a b c “中心街再生の起爆剤に ヤナゲン大垣本店が改装オープン”. 中日新聞 (中日新聞社). (2010年1月20日)
- ^ a b c d e f g 流通会社年鑑 1990年版, 日本経済新聞社, (1990-11-24), pp. 93
- ^ a b c d e f g 商 店 街 実 態 調 査― 岐阜県内の商店街振興組合・商工会・発展会の現状 (Report). 財団法人岐阜県産業経済振興センター. 2001-03.
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の日付が不正です。 (説明) - ^ a b c d “ヤナゲンが「大垣本店」を大幅改装しあすリニューアルオープン”. 中部経済新聞(中部経済新聞社). (2011年7月29日)
- ^ “連載:濃飛まち紀行 大垣駅前商店街(大垣市)”. 読売新聞(読売新聞社). (2002年4月9日)
- ^ a b 早崎善晴. “かがやきスポット 昭和時代の屋上遊園地回想”. 文教協会会報 平成22年度12・1月号No.607 (大垣市文教協会) (2010-12).
- ^ a b c d e f g “ヤナゲンFAL店跡地に商業施設 他社に土地転貸”. 岐阜新聞(岐阜新聞社). (2011年7月21日)
- ^ a b c d e “平和堂養老店がきょう閉店 33年の歴史に幕”. 中日新聞(中日新聞社). (2010年1月20日)
- ^ “中部食品流通特集 ヤナゲン・浅野弘嗣副社長に聞く 得意分野の生鮮より強化”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1995年9月30日)
- ^ “ヤナゲン、新社長に浅野弘氏内定”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1997年2月7日)
- ^ a b c “ヤナゲン、SSM「ハッピー鶴見店」新設届出”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (1997年12月5日)
- ^ a b c d “ヤナゲンFAL、今夏にも移転 大垣のアル・プラザに”. 岐阜新聞(岐阜新聞社). (2011年5月18日)
- ^ a b “ヤナゲン新社長に田中完氏”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2000年5月26日)
- ^ “バローとヤナゲンの両社間でヤナゲンストアの店舗売買交渉説が流れる!”. タイハン特報(大量販売新聞社). (2000年9月4日)
- ^ “平和堂、ヤナゲンと業務提携”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2005年6月6日)
- ^ 株式会社ヤナゲンの事業譲受けについて (Report). 平和堂. 11 July 2005.
- ^ “平和堂、中堅百貨店・スーパーのヤナゲン(本社・岐阜)を買収”.日本経済新聞(日本経済新聞社). (2005年7月12日)
- ^ a b “平和堂、ヤナゲンから事業譲渡 SM7店・百貨店2店”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2005年7月15日)
- ^ “ヤナゲンが平和堂傘下で赤字継続の厳しい経営”. 中部経済新聞(中部経済新聞社). (2009年10月8日)
- ^ a b “「トップ登板」ヤナゲン社長 小山秀雄氏”. 中部経済新聞(中部経済新聞社). (2010年3月30日)
- ^ “ヤナゲンが通期経常黒字を達成”. 中部経済新聞(中部経済新聞社). (2012年3月23日)
- ^ 株式会社平和堂 有価証券報告書‐第54期 (Report). 平和堂. 20 May 2011.
- ^ “ヤナゲン大垣本店、FAL店 営業終了のお知らせ”. 株式会社ヤナゲン. (2019年2月22日) 2019年2月22日閲覧。
- ^ “ヤナゲン、物販から撤退 岐阜・大垣の本店閉店へ”. 日本経済新聞. (2019年2月22日) 2019年2月22日閲覧。
- ^ “大垣のヤナゲン閉店へ 市民ら驚きと戸惑い”. 中日新聞. (2019年2月22日). オリジナルの2019年2月22日時点におけるアーカイブ。 2019年2月22日閲覧。
- ^ a b “ヤナゲンがブライダル専門SC「FAL」開店”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1999年9月17日)
- ^ “ヤナゲン・柳盛会が総会”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2000年2月16日)
- ^ a b “瑞穂市の「FAL」跡地へドン・キが来夏出店”. 中部経済新聞 (中部経済新聞社). (2011年12月2日)
- ^ “瑞穂にドンキ出店へ 旧ヤナゲンFAL店跡”. 中日新聞 (中日新聞社). (2012年1月5日)
- ^ a b c “ヤナゲン、穂積店をリニューアル 11月SSM2号店でオープン”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1995年9月27日)
- ^ “ヤナゲン、松屋フーズと提携 岐阜・穂積町にFC1号店開店”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (1996年6月12日)
- ^ a b “ヤナゲン、「SVハッピー日野店」開店”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (1996年5月17日)
- ^ a b c “ヤナゲン、13日開店「スーパーバリューハッピー日野店」好スタート”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (1996年5月17日)
- ^ a b “ヤナゲン、SSM1号店を各務原市に開店”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1995年8月11日)
- ^ “スガキコシステムズ、30日「ヤナゲン鵠沼店」開店”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1995年7月28日)
- ^ “ヤナゲン、百貨店部門の新拠点「エクセレント」構想始動”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1996年1月22日)
- ^ “ヤナゲン・柳盛会総会、11社が新参加”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1997年2月7日)
- ^ “中部地区夏期特集=ヤナゲン、「ヤナゲンストアー柳盛会」合同総会”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2000年8月14日)
関連項目
- 平和堂 - 現在の親会社。
- グランドタマコシ - かつてのライバルで同様に平和堂の傘下に入った。
- 髙島屋 - かつての提携先で、岐阜に合弁でヤナゲン高島屋を出店する計画があったが、高島屋が単独で進出した。
- トミダヤ - 平和堂と同じニチリウグループのオークワが業務提携したが、のちに提携は解消された。
- ブルーチップ - ヤナゲンストアー時代のポイントカード、「アップルカード」名義で発行されていた。
- 電波堂 - CD小売業で、かつてのテナント。
- パレマルシェ - 岐阜県にも店舗を持っていたが、同じニチリウグループのオークワ傘下となった。