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「M11 (天体)」の版間の差分

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2021年5月6日 (木) 12:49時点における版

M11
Wild Duck Cluster[1]M11
M11
M11
仮符号・別名 NGC 6705
星座 たて座
見かけの等級 (mv) 5.8[2][3]
視直径 11'[3]
分類 散開星団
発見
発見年 1681年[1]
発見者 ゴットフリート・キルヒ[1]
位置
元期:J2000.0[2]
赤経 (RA, α)  18h 51m 05.0s[2]
赤緯 (Dec, δ) −06° 16′ 12″[2]
赤方偏移 0.000098[2]
視線速度 (Rv) 29.49 km/s[2]
固有運動 (μ) 赤経: -6.55 ミリ秒/年[2]
赤緯: -0.04 ミリ秒/年[2]
距離 6000光年[1](約1.8kpc)
物理的性質
年齢 250×106[1]
他のカタログでの名称
野鴨星団[4], Mel 213
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 星図 18h 51m 05.0s, −06° 16′ 12″

M11 (NGC 6705) はたて座にある散開星団

概要

M11 は散開星団の中ではかなり星が多く、コンパクトに密集した天体である。鴨が群れている様子に似ているとして[4]、英語では Wild Duck Cluster と呼ばれる[1]。日本語でもこれを訳して野鴨星団と呼ばれる[4]。野鴨が群れを成して飛んでいる様子に見立てたのはウィリアム・ヘンリー・スミスである[5]

M11の北西1にはおうし座RV型の脈動変光星として有名なたて座R星が輝いている[1]

双眼鏡ではぼんやりとした光の斑点が見える。口径5cm程度の望遠鏡から星が分離できる。星の光が扇形に見える。扇形のかなめの近くには8等星のサフラン色の星があり、そこから星がわき出しているように見える。このサフラン色の星は星団の仲間ではない。M11の周囲には幾つかの暗黒星雲がある。M11のすぐ南には、暗黒の切れ込みであるB318があり、さらにその南には暗い池のように見えるB112がある。

観測史

1681年にドイツのゴットフリート・キルヒによって発見された[1]。キルヒは「不明瞭な光斑」と表現している[5]。1733年頃、ウィリアム・デラムによって初めて星団であることが示された[1]シャルル・メシエは「非常に多くの星が集まっている。良い器械ならこれが見えるが、私の(口径)3フィート望遠鏡では彗星のようで、星団の中には微かな光が混じり合っているようである」と記している[5]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2013年12月19日). “Messier Object 11”. SEDS. 2015年11月29日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M11. 2015年11月29日閲覧。
  3. ^ a b 中西昭雄『メシエ天体ビジュアルガイド』誠文堂新光社、2014年8月28日、30頁。ISBN 978-4-416-11462-9 
  4. ^ a b c M11”. メシエ天体ガイド. AstroArts. 2015年11月29日閲覧。
  5. ^ a b c Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年2月9日). “Messier 11”. SEDS. 2016年3月13日閲覧。

関連項目