コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「日立レールSTS」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 改良版モバイル編集
Cewbot (会話 | 投稿記録)
1行目: 1行目:
{{Pathnavbox|
<div class="pathnavbox">
{{Pathnav|フィンメッカニカ|アンサルド|this=アンサルドSTS}}
{{Pathnav|フィンメッカニカ|アンサルド|this=アンサルドSTS}}
{{Pathnav|日立製作所|鉄道ビジネスユニット|日立レール}}
{{Pathnav|日立製作所|鉄道ビジネスユニット|日立レール}}
}}
</div>
{{Infobox company
{{Infobox company
|name = Hitachi Rail STS S.p.A
|name = Hitachi Rail STS S.p.A

2021年9月6日 (月) 09:40時点における版

フィンメッカニカ > アンサルド > アンサルドSTS
日立製作所 > 鉄道ビジネスユニット > 日立レール > 日立レールSTS
Hitachi Rail STS S.p.A
種類
株式会社
業種 エンジニアリング
後継 日立レールSTS ウィキデータを編集
設立 2006
本社
主要人物
アリステア・ドーマー(会長)
アンドリュー・バー(CEO)
アルベルト・デ・ベネディクティス(副会長)[1]
サービス 信号保安システム、列車制御システムの設計、開発、販売、メンテナンス
売上高 14億3,710万ユーロ(2018)[2]
営業利益
1億1,850万ユーロ (2018)[2]
利益
8,830万ユーロ(2018)[2]
従業員数
4,327 (2018)[2]
親会社 日本の旗 日立製作所
イギリスの旗日立レール・リミテッド(Hitachi Rail, Ltd.)
ウェブサイト sts.hitachirail.com
脚注 / 出典
2006年-2019年3月の社名はアンサルドSTS

日立レールSTS(ひたちレールSTS、Hitachi Rail STS S.p.A.)はイタリアジェノヴァを拠点とする鉄道信号保安を手がける企業で、日立グループヨーロッパにおける鉄道部門のひとつ。前身はフィンメッカニカ・グループアンサルドSTS英語: Ansaldo Signalling and Transportation Systems)であり、日立の買収完了後に現在の名称となった。

保安装置の開発、製造、新設、更新、保守を一手に手掛け、信号保安、旅客鉄道や物流の統合輸送システム分野ではグローバル規模で事業を展開している。日立の完全買収完了前まではイタリア証券取引所でFTSE Italia Mid Cap Index(FTSE MIB指数のうち中型株)を構成していた。全世界で4,327人の従業員を抱える。

沿革

日立による完全買収以前も、国と世紀を跨いだ数社の合併を繰り返し、2006年にアンサルドSTS社が設立された[3]

社名は1853年にジェノヴァでジョヴァンニ・アンサルドイタリア語版によって創業されたアンサルド(Gio. Ansaldo & C.)に由来する。アンサルドは蒸気機関車の製造のほか、造船、電力、原子力など多角的に事業を展開した[4]

変遷

アンサルド/日立レールSTSの変遷(大まかな系譜図)[3]
19世紀
 
 
20世紀(戦前)
 
 
20世紀(中盤)
 
 
20世紀(終盤)
 
 
21世紀
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アメリカ合衆国の旗インターロッキング・スイッチ・アンド・シグナル・カンパニー
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アメリカ合衆国の旗ユニオン・エレクトリック・シグナル・カンパニー
1878-
(W.ロビンソン)
 
 
アメリカ合衆国の旗US&S
1881-
(G.ウェスティングハウス)
 
 
アメリカ合衆国の旗US&S
1917-
(WHエアブレーキ)
 
 
アメリカ合衆国の旗US&S
1966-
(アメリカン・スタンダード・カンパニーズ英語版)
 
 
 
アメリカ合衆国の旗US&S
1998-
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アメリカ合衆国の旗アンサルドSTS USA
2009-
 
日立レールSTS USA
2019-
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
スウェーデンの旗スタンダード・レディオ・オ・テレフォン(SRT)
(1938)
 
 
 
 
 
 
 
 
スウェーデンの旗アンサルド・シグナル・スウェーデン
1990
(イタリアの旗アンサルド)
 
 
 
 
 
 
スウェーデンの旗アンサルド・シグナル・スウェーデン
 
 
 
スウェーデンの旗アンサルドSTSスウェーデン
 
日立レールSTSスウェーデン
2019-
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フランスの旗CSEE
フェルナン・デュモン
(1902-1934 CSE)
 
 
 
 
 
 
 
 
フランスの旗CSEE
1996
 
フランスの旗CSEEトランスポート
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オランダの旗アンサルド・シグナル
1996(持株会社)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イタリアの旗アンサルドTSF
2001
 
 
 
 
 
 
 
イタリアの旗アンサルド(Gio. Ansaldo & C.)
(1853 ジョヴァンニ・アンサルドイタリア語版
 
 
 
 
 
 
イタリアの旗アンサルド
イタリア産業復興公社
 
 
 
 
 
 
 
 
イタリアの旗アンサルド
1993-
(フィンメッカニカ
 
イタリアの旗アンサルド・ブレーダ・トラスポルティ
2000
 
 
 
 
イタリアの旗アンサルドSF
2001
 
 
イタリアの旗アンサルドSTS
2006
(フィンメッカニカ)
 
イタリアの旗日立レールSTS
2019
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イタリアの旗ブレーダCF(BCF)
(1971-)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イタリアの旗アンサルド・ブレーダ
2001
(フィンメッカニカ)
日本の旗イギリスの旗日立レールヨーロッパ
 
 
イギリスの旗日立レールLtd.
2019
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イタリアの旗レルヴェティカ
(1886- エルネスト・ブレーダイタリア語版
 
イタリアの旗E.ブレーダ
(1899-)
 
 
 
 
 
 
 
イタリアの旗E.ブレーダ
(1962- EFIM)
 
 
 
イタリアの旗E.ブレーダ
(1993- フィンメッカニカ)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イタリアの旗日立レールイタリア
2015
 
イタリアの旗日立レールS.p.A.
2019
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

北米

1881年ジョージ・ウェスティングハウス米国ピッツバーグユニオン・スイッチ・アンド・シグナル(US&S)を創業した。 元は『インターロッキング・スイッチ・アンド・シグナル・カンパニー(Interlocking Switch & Signal Company)』と軌道回路の発明家だったウィリアム・ロビンソンが創業した『ユニオン・エレクトリック・シグナル・カンパニー(Union Erectric Signal Company)』であり、US&Sの親会社はウェスティングハウス・エア・ブレーキアメリカン・スタンダード・カンパニー英語版と変遷した。

1998年、US&Sはアンサルドに買収され、2009年に『アンサルドSTS USA』となった[5]

欧州

フィンメッカニカ時代のロゴ
CSEEの軌道回路端子

欧州ではスウェーデンでATC(自動列車制御装置)を開発していた国内通信事業者であるスタンダード・レディオ・オ・テレフォンスウェーデン語版社(Standard Radio & Telefon AB)を1990年に[6]、1996年にフランスで同じく鉄道信号を開発していたCSEE社(Compagnie des Signaux et d'Entreprises Electriques、1902年CSEとして創業)をアンサルドグループに吸収している[7]

1993年にアンサルド社はフィンメッカニカグループとなり、2000年にはソチエタ・イタリアーナ・エルネスト・ブレーダ・ペル・コストゥルツィオーニ・メッカニケの鉄道車両部門(Società Italiana Ernesto Breda per Costruzioni Ferroviarie、1996年にフィンメッカニカが吸収した)ブレーダ・コストルツィオーニ・フェッロッヴィアリエイタリア語版と統合しアンサルド・トラスポルティフランス語版(Ansaldo Trasporti)となった。

2001年のフィンメッカニカ民営化でアンサルドは

  • アンサルド・セグナメント・フェッロヴィアリオ(Ansaldo Segnamento Ferroviario S.p.A、信号保安部門。以下アンサルドSF)
  • アンサルド・ブレーダイタリア語版(AnsaldoBreda S.p.A、鉄道車両部門。のちに日立レールイタリアを経て日立レールS.p.A.となる。)
  • アンサルド・トラスポルティ・システミ・フェッロヴィアリ(Ansaldo Trasporti Sistemi Ferroviari S.p.A、システム、土木インフラ部門。以下アンサルドTSF)

の3つに分割された。

その後、オランダのアムステルダムを拠点とする持ち株会社アンサルド・シグナルイタリア語版(Ansaldo Signal N.V.)社が自国系のアンサルドSFと米国系のUS&S、フランス系CSEEの親会社となった。

2006年、アンサルド・シグナルとアンサルドTSF両社の持ち株会社アンサルドSTSが誕生した[8][3]。TSF社および米仏北欧各社はシグナル社の子会社としてこの時点でも共存していた[8]。ミラノのイタリア証券取引所でIPO(株式公開)がなされるとフィンメッカニカは発行済み株式の40%を保有[8]。アンサルド系2社は徐々にフィンメッカニカの支配が強まっていった[9][10]

日立グループ化

日立参入後のロゴ(2015-2019)

2015年2月24日、日本日立製作所がフィンメッカニカの保有するアンサルドSTS株40%すべてを買い取ることを発表[11]、11月2日には正式にフィンメッカニカ保有の全株式買い取りを完了[12]。また、2015年3月からTOB(株式公開買付け)により総額10.5億ユーロを投じて買い取った一般投資家保有分と合わせ合計50.7%とSTS社の過半数を確保した[13]。元アルストムで日立レールヨーロッパ首脳のアリステア・ドーマー(Alistair Dormer)はイタリアの実業家ステファノ・シラグーサ英語版にCEO就任を打診、ステファノがアンサルドSTSのCEOとなった。

日立の長期的な目標は車両と信号部門の製品で欧州におけるシェアを高めることだった[14]

2016年3月31日、ステファノはCEO職を辞任し、後任は日立レール・ヨーロッパのアンドリュー・バー(Andrew Barr)が就いた[15][16]

2018年10月、日立は米国ヘッジファンドエリオット・マネジメント英語版(Elliot Management)からSTS社の株式32%買い取りで合意した[17]

2019年1月22日、日立はアンサルドSTSの株式99%超を確保し[18][19]、 同月末にイタリア証券取引所の上場を廃止するとアナウンスした[20]

そして4月1日に社名からアンサルドの名は消滅、日立レールSTSとなった[3][21]

事業

STS社の事業は貨物輸送向けと旅客輸送(高速鉄道とその他)の2つに大別される。

アンサルド時代から日立時代まで鉄道車両、自動制御、システム監視、その他システム一式を請け負ってきた。コペンハーゲンを皮切りとする都市鉄道部門、LGV東線やイギリスのHS1などの高速鉄道での信号・保安部門は一貫して同社の主力事業である[22]。また、パリロサンゼルスローマミラノナポリ香港瀋陽デリーテッサロニキなどでは信号、列車制御、保守管理も受注している[22]

高速鉄道

アンサルドは1981年にフランスで開業したヨーロッパ初の高速鉄道TGV)の高速新線(LGV)上の運転保安装置TVM) を皮切りに、その後もイタリアやスペイン(マドリード-バルセロナ高速線など[23])など多くの路線に納入している。

2013年時点では日本を除く世界の高速鉄道路線にアンサルド/日立STSの信号システム製品は半数以上で採用されている[24]

LGV南東線に続きLGV東ヨーロッパ線[25][注釈 1]、2005年にはERTMS(Level2)規格での自社製品がローマ-ナポリ高速線LGVブルターニュ-ペイ・ド・ラ・ロワール線[26]LGV南ヨーロッパ大西洋線[27]、2018年にはミラノ-ブレシア高速線英語版(イタリア)で運行管理システム、保安システムが採用された[28]

TGV系統を採用した韓国高速鉄道のうち、湖南高速線(2015年開業)および水西平沢高速線(2016年開業)でも納入している[29]

2019年12月、LGV南東線を含むパリ - リヨン間の信号システム更新事業を約1億2,930万ユーロで受注[30][31]

一般旅客と貨物

欧州では、イタリアの一般鉄道路線で多く用いられている自動車両制御システム『SCMTイタリア語版(Sistema Controllo Marcia Treno)』やERTMS(level 1、2)に準拠した製品を多く開発、販売し[32]、複数の国に跨る異なる信号・保安システムのインターオペラビリティー(相互運用性)を確保している。

米国では、US&S時代に遡って130年以上鉄道貨物輸送に深くかかわってきた。アンサルド/日立は北米の一級鉄道(Class I railroad)向けの製品とシステムを納入している[33]

豪州でも鉄道貨物関連に進出して20年以上となる。近年では自動運行管理技術をリオ・ティントの長距離自動輸送プロジェクト『Autohaul』に提供している[34]

マス・ラピッド・トランジット

CBTCの展開図。オレンジがアンサルドSTSを採用した路線
コペンハーゲン地下鉄の集中管理室

STS社の制御システムは伝統的な信号機から新世代の無人運転システムまで多様に手掛けている。多くはアンサルド・ブレーダ/日立レールS.p.A.のコンセプト車両『ドライバーレス・メトロ』(DM)と一括式(ターンキー)だけではなく、日立系以外の他の車両メーカーとのコンソーシアムで展開されている[35][36]

Communications Based Train Control (CBTC)[37]

無線式移動閉塞によるドライバーレス運転を実現するシステム。STS社のシステム水準は他社同様『GoA 4』(完全自動運転、UTO: Unattended Train Operation)を提供している。

Driverless Automatic Train Control (ATC)

ドライバーレス用ATCは既存のATCATOATP機能を拡張するもので、アンサルドのシステムは厳格な欧州電気標準化委員会(CENELEC)の規格を満たした完全な無人運行システムソリューションを2002年に初めてコペンハーゲンに納入した。その後もミラノ、ローマ、リヤド、ブレシア、テッサロニキ、台北などで受注を獲得している。

既存メトロと路面電車

都心部の併用軌道におけるライトレールの目視運転から、従来のメトロ路線の軌道回路技術まで有人運転の路線を北米や欧州を中心にサポートしている。また、ブレーダ時代からのトラム車両のコンセプトモデル『シリオ』の無架線モードシステムなどもカバーしている。地表集電方式の『Stream』もこれに含まれる。

主な受注案件

事業者 路線 開業年 提供システム 車両 出典
デンマークの旗コペンハーゲン地下鉄 M1線英語版M2線英語版 2002 自社CTBC 自社DM [22]
イタリアの旗ナポリ地下鉄 6号線 2007 電力、通信、信号 アンサルド他 [38]
中華人民共和国の旗瀋陽地下鉄 1号線 2010 自社CTBC 長春軌道客車 [39]
サウジアラビアの旗プリンセス・ヌーラ・ビント・アブドゥッラハマーン女子大学英語版私設 2012 自社CBTC 自社DM [40]
フランスの旗パリ・メトロ 3号線 2012 自社CTBCに更新 - [41]
中華人民共和国の旗杭州地下鉄 1号線 2013 自社CBTC 中国南車 [42]
イタリアの旗ブレシア地下鉄 2013 自社CBTC 自社DM [43]
スウェーデンの旗ストックホルム地下鉄 ローダ線 2013 自社CBTC ボンバルディア [36](遅延のため2017年にキャンセル[44]
イタリアの旗ミラノ地下鉄 M4線M5線 2014 自社CBTC 自社DM [45]
中華人民共和国の旗大連地下鉄 1号線2号線 2014- 自社CBTC 大連機車車輛 [35]
トルコの旗アンカラ地下鉄 1-4号線[注釈 2] 2014- 自社CBTC ボンバルディア、中国中車 [46]
イタリアの旗ローマ地下鉄 C線 2015 自社CTBC 自社DM [47]
パナマの旗パナマメトロ 3号線 建設中 自社信号 日立モノレール [48]
インドの旗コルカタ・メトロ 2号線英語版 2015 自社CBTC BEML英語版 [49]
サウジアラビアの旗リヤド・メトロ 3号線 建設中 自社CBTC ボンバルディア [50][40]
デンマークの旗オーフスLRT英語版 2017 ライトレール用 シュタッドラー・レール [51][36]
中華人民共和国の旗北京地下鉄 西郊線 2017 ライトレール用 Sirio(中国北車大連機車車輛 [52]
中華人民共和国の旗珠海有軌電車 1号線中国語版 2017 キャパシタ Sirio(中国北車大連機車車輛) [53]
大韓民国の旗ソウル軽電鉄英語版 牛耳新設線 2017 ATP、ATO 現代ロテム [54]
インドの旗ノイダ・メトロ英語版 アクアライン 2019 自社CBTC 中国中車 [55]
デンマークの旗コペンハーゲン地下鉄 M3線英語版 2019[56] 自社CBTC 自社DM [57]
M4線英語版 2020[58]
中華民国の旗台北捷運 環状線 2020[59] 自社CBTC 自社DM [60]
イギリスの旗グラスゴー地下鉄 環状線 更新 自社CTBCに更新 シュタッドラー・レール [61]
ペルーの旗リマ地下鉄 2号線スペイン語版4号線スペイン語版 建設中 自社CTBC 自社DM [62]
ギリシャの旗テッサロニキ・メトロ英語版 建設中 自社CBTC 自社DM [63]
アメリカ合衆国の旗ボルチモア地下鉄英語版 更新 自社CBTC 自社 [64]
インドの旗ナビムンバイ・メトロ英語版 1号線英語版 建設中 自社CBTC 中国中車株洲電力機車 [65]
アメリカ合衆国の旗ホノルル・レール・トランジット 建設中 自社CBTC 自社DM [66]
アメリカ合衆国の旗ロサンゼルス郡都市圏交通局 パープルライン 2023- 自社ATP、ATO、ATS更新 - [67]
中華民国の旗新北捷運 三鶯線 建設中 自社CBTC 自社DM [68]
フランスの旗パリ・メトロ 6号線 2030 自社CBTCに更新 既存路線 [69]
カナダの旗 メトロリンクス英語版 ヒューロンタリオ・ライトレール英語版 2024 自社CBTC - [70]
アメリカ合衆国の旗BART 2029 自社CBTCに更新 既存路線 [71]

監視システム

『CAD』(コンピュータ支援ディスパッチ英語版、Computer-aided dispatch)は[72]、1966年にユニオン・スイッチ・アンド・シグナルがペンシルベニア州のユニオン・レールロード英語版(Union Railroad Company)向けに開発された[73]

『OTP』(Optimizing Traffic Planner)は[74]、現在アンサルド/日立STSが採用している上記CADの後継モデル。リアルタイムシステムによって複雑な物流系統を解決し線路容量の最大化と平均速度を向上する。

コンポーネント

MicroLok II(連動装置)、軌道回路転轍機、従来式およびLED式の鉄道信号機ETCS準拠のユーロバリス英語版を含むバリス式列車検知形閉塞装置セイフティー・リレー(バイタルリレーとも)、滑走検知装置、踏切保安装置などがある。

脚注

注釈

  1. ^ 乗り入れ先のドイツ鉄道在来線マンハイム-ザールブリュッケン線英語版を含む。
  2. ^ 1号線は更新、他は新規。[46]

出典

  1. ^ (英語)Board of Directors”. Hitachi Rail STS. 7 May 2019閲覧。
  2. ^ a b c d (英語)IR Highlights”. Hitachi Rail STS. 7 May 2019閲覧。
  3. ^ a b c d (英語)History”. 日立レールSTS. 2019年5月11日閲覧。
  4. ^ (英語)The Economic History of Italy 1860-199”. 27 February 2015閲覧。
  5. ^ (英語)Smith, Brady (13 March 2014). “Let's Learn From the Past: Union Switch & Signal Co.”. Pittsburgh Post-Gazette. 27 February 2015閲覧。
  6. ^ (イタリア語)LA SCALA MOBILE SARA' PROROGATA PER DUE ANNI”. ラ・レプッブリカ (1990年2月2日). 2019年5月19日閲覧。
  7. ^ (イタリア語)ANSALDO ACQUISISCE CST FRANCESE”. ラ・レプッブリカ (1996年5月21日). 2019年5月19日閲覧。
  8. ^ a b c (英語)Company & Business evolution and first half results 2006” (2006年9月). 2019年5月5日閲覧。
  9. ^ (英語)Ansaldo STS: SHareholders - ウェイバックマシン(2012年10月8日アーカイブ分) 2012年
  10. ^ (英語)CONSOLIDATED ANNUAL REPORT OF THE ANSALDO STS GROUP”. アンサルドSTS. hitachirail.com. p. 48 (2008年12月31日). 2019年5月11日閲覧。
  11. ^ (英語)Hitachi agrees to buy Ansaldo STS and AnsaldoBreda”. Railway Gazette. DVV Media Group (2015年2月24日). 2019年5月11日閲覧。
  12. ^ 伊フィンメカニカ、日立への鉄道事業売却完了 2015年11月3日 朝日新聞/ロイター
  13. ^ (イタリア語)Ansaldo, Hitachi compra azioni a 10,5 euro e sale al 50% - Economia”. ANSA.it (2016年3月23日). 2016年5月24日閲覧。
  14. ^ (英語)“Elliott ups Ansaldo STS stake to fuel Hitachi spat”. Reuters. (2016年3月18日). https://www.reuters.com/article/us-ansaldo-sts-m-a-elliott-idUSKCN0WK1ES 2019年1月1日閲覧。 
  15. ^ (イタリア語)Ansaldo Sts, Hitachi vince la battaglia in assemblea”. Il Sole 24 ORE (2016年5月14日). 2016年5月24日閲覧。
  16. ^ (イタリア語)Ansaldo Sts: Andrew Barr nuovo amministratore delegato e dg”. Yahoo Finanza Italia. 2016年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月24日閲覧。
  17. ^ (英語)“Hitachi agrees to buy Elliott's stake in Italy's Ansaldo STS,...”. Reuters. (2018年10月29日). https://www.reuters.com/article/us-ansaldo-sts-m-a-hitachi-idUSKCN1N30S2 2019年1月1日閲覧。 
  18. ^ (英語)Hitachi completes Ansaldo STS takeover Railway Gazette International 22 January 2019
  19. ^ (英語)Ansaldo STS to become fully owned by Hitachi and delisted 日立製作所 22 January 2019
  20. ^ (英語)Notice on final results of the procedure”. 日立レールSTS (2019年1月18日). 2019年5月11日閲覧。
  21. ^ New Hitachi Rail STS' billboard 209-04-05 日立レールSTS公式Youtube
  22. ^ a b c (英語)Company Profile: Ansaldo STS Main Projects”. Ansaldo STS. 2009年6月13日閲覧。
  23. ^ (スペイン語)ERTMS en España: una torre de Babel ferroviaria con problemas de comunicación 2013年8月3日 エル・ディアリオ
  24. ^ (英語)High Speed Rail”. 2019年5月11日閲覧。
  25. ^ (英語)Ansaldo STS subsidiary to install traffic management system for Germany's Deutsche Bahn 2007年12月28日 Progressive railroading.com
  26. ^ (英語)Ansaldo STS awarded LGV Bretagne signalling contract 2011年11月3日 Railway Gazette International
  27. ^ (英語)ETCS overlay for Tours - Bordeaux high speed line 2013年6月19日 Railway Gazette International
  28. ^ 日立、アンサルドSTS社がイタリアの高速鉄道向けの信号・運行管理システムなどを約130億円で受注 2018年12月10日 日本経済新聞
  29. ^ (英語)Signalling contract awarded for Korean high-speed line”. IRJ (2012年8月8日). 2019年5月11日閲覧。
  30. ^ (英語)Hitachi STS to upgrade Paris – Lyon high-speed signalling”. IRJ(インターナショナル・レールウェイ・ジャーナル) (2019年12月19日). 2019年12月20日閲覧。
  31. ^ 日立、仏高速鉄道向け信号システムを受注”. NNA EUROPE (2019年12月23日). 2019年12月30日閲覧。
  32. ^ (英語)European Rail Traffic Management System (ERTMS)”. 27 February 2015閲覧。
  33. ^ (英語)Bloomberg: Company Overview of Ansaldo STS USA, Inc.”. 27 February 2015閲覧。
  34. ^ Rio Tinto、鉄鉱石の鉄道輸送で完全自動運転を実施 2018-07-18 日経BP/Computer World
  35. ^ a b (英語)CBTC Communication Based Train Control アンサルドSTS
  36. ^ a b c (英語)Experiences and activities in the Transportation fields (Railway, Metro & Tram) 1991-2018 2018年5月 Servizi Tecnici Logistici s.r.l.
  37. ^ (英語)“Ansaldo STS CBTC”. Bloomberg. https://www.bloomberg.com/apps/news?pid=newsarchive&sid=autbtChNg6IE 
  38. ^ (英語)Ansaldo STS lands Naples metro contract 2009年1月23日 Metro Magazine
  39. ^ (英語)Shenyang Metro railway-technology.com
  40. ^ a b (英語)Railway Gazette: Riyadh university metro contracts signed”. 27 February 2015閲覧。
  41. ^ (英語)RATP awards Line 6 CBTC contract to Ansaldo STS 2018年4月6日 IRJ
  42. ^ (英語)LTE displays potential in Zhengzhou 2014-02-11 IRJ
  43. ^ (英語)Brescia Driverless Metro System, Italy work=Railway-technology.com”. 27 February 2015閲覧。
  44. ^ (英語)Stockholm Red Line resignalling contract cancelled 2017年11月8日 IRJ
  45. ^ (英語)Milan completes first of two automatic metro lines 2015年6月8日 IRJ
  46. ^ a b (英語)Turkish premier opens metro line in Ankara 2014-03-13 IRJ
  47. ^ (英語)Ansaldo STS wins metro contracts in three cities”. 27 February 2015閲覧。
  48. ^ (英語)Hitachi to supply Panamá City monorail trains 2018年8月31日 Metro Report International
  49. ^ (英語)BEML delivers first train for Kolkata’s East-West Line 2018年4月3日 Metro Report International
  50. ^ (英語)Italo-French consortium to operate most Riyadh metro lines 2018年9月18日 Metro Report International
  51. ^ (英語)Aarhus Letbane Phase 1 completed 2019年4月30日 Metro Report International
  52. ^ (英語)Driverless metro, maglev and tram line open in Beijing 2018年1月4日 Metro Report International
  53. ^ (英語)Trial operation starts on Zhuhai catenary-free LRT line 2014年11月12日 IRJ
  54. ^ (英語)Finmeccanica: New Orders Worth About EUR 173 Million 2012年3月8日 Defense-Aerospace.com
  55. ^ (英語)Noida opens Aqua metro line 2019年1月25日 Metro Report International
  56. ^ (英語)Copenhagen Cityring metro opens”. IRJ (2019年9月30日). 2020年2月2日閲覧。
  57. ^ (英語)Copenhagen S-Bane CBTC project set for completion by 2021 2018年3月21日 IRJ
  58. ^ (英語)“Copenhagen opens Nordhavn metro extension”. International Railway Journal. (2020年3月31日). https://www.railjournal.com/passenger/metros/copenhagen-opens-nordhavn-metro-extension/ 
  59. ^ 台北メトロ環状線が正式開業 蔡総統「建設に党派は関係ない」/台湾”. フォーカス台湾 (2020年1月31日). 2020年2月2日閲覧。
  60. ^ (英語)Reuters: Ansaldo STS gets 220 mln euro order for Taipei metro”. 27 February 2015閲覧。
  61. ^ (英語)First driverless Glasgow Subway train delivered 2019年5月7日 Metro Report International
  62. ^ (英語)Lima metro electrification contract awarded 2016年1月20日 IRJ
  63. ^ (英語)Thessaloniki Metro Line Extension Attracts Bids From Four Groups 2012年7月9日 Bloomberg
  64. ^ (英語)Hitachi to supply Baltimore metro trains and signalling 2017年7月27日 Metro Report International
  65. ^ (英語)Navi Mumbai Metro railway-technology.com
  66. ^ (英語)Honolulu Driverless”. 2019年5月11日閲覧。
  67. ^ (英語)Los Angeles selects Purple Line extension signalling 2016年1月5日 Railway Gazette International
  68. ^ (英語)Sanying Line turnkey contract awarded 2016年6月21日 Railway Gazette International
  69. ^ (英語)Ansaldo STS wins Paris metro CBTC contract 2018年4月6日 Metro Report International英語版
  70. ^ “Hurontario light rail contract awarded”. Railway Gazette International. (2019年10月24日). https://www.railwaygazette.com/projects-and-planning/hurontario-light-rail-contract-awarded/54896.article 
  71. ^ “BART CBTC contracts awarded”. Railway Gazette International. (2020年10月2日). https://www.railwaygazette.com/metros/bart-cbtc-contracts-awarded/57483.article 
  72. ^ (英語)Dispatching”. 2019年5月11日閲覧。
  73. ^ (英語)William C. Vantuono (2011年9月20日). “130 years of innovation: Union Switch & Signal/Ansaldo STS USA (1881-2011)”. Railway Age英語版. 2019年4月28日閲覧。
  74. ^ (英語)Optimizing Traffic Planner”. 2019年5月11日閲覧。

関連項目

外部リンク

現公式
旧サイト