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2021年9月11日 (土) 23:59時点における版

アンソニー・レンドン
Anthony Rendon
ロサンゼルス・エンゼルス #6
2020年3月26日
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 テキサス州ヒューストン
生年月日 (1990-06-06) 1990年6月6日(34歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
200 lb =約90.7 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 三塁手二塁手
プロ入り 2011年 MLBドラフト1巡目(全体6位)でワシントン・ナショナルズから指名
初出場 2013年4月21日
年俸 $26,071,428(2020年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アンソニー・マイケル・レンドンAnthony Michael Rendon, 1990年6月6日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。MLBロサンゼルス・エンゼルス所属。愛称はアントAnt[2]。代理人はスコット・ボラス

メディアによっては「レンドーン」と表記されることもある。

経歴

プロ入り前

ライス大学では初年度の2009年から打率.388、20本塁打、77打点、OPS1.170を記録。2年目の2010年は打率.394、26本塁打、85打点、OPS1.340と更に成績を伸ばし、全米の大学野球の最優秀選手に贈られる賞であるディック・ハウザー・トロフィー英語版を受賞した[3]。また、この年は日本で開催された第5回世界大学野球選手権大会にアメリカ合衆国代表として参加した[4]

この2年の好成績から、2011年ドラフトでの全体1位指名が確実視されるようになった。しかし、3年目は足首の故障により指名打者での出場を余儀なくされ、打撃成績も落とした。ドラフト前には怪我の完全回復を宣言したが、スカウトの間では不安視する声も根強かった[5]

プロ入りとナショナルズ時代

2011年のMLBドラフトワシントン・ナショナルズから1巡目(全体6位)で指名を受けた。ナショナルズのGMであるマイク・リゾは、「まさかこの順位で彼を指名できるとは思っていなかった」と語った[5]。8月15日に4年総額720万ドルのメジャー契約で入団に合意した[6]

2013年4月21日にメジャーデビューし、二塁手のレギュラーの座を獲得した。

ナショナルズ時代(2014年)

2014年、引き続き二塁のレギュラーを務めていたが、主砲のライアン・ジマーマンが故障離脱した時に三塁手に移り、そのままレギュラーに入った[7]。153試合に出場し、リーグトップの111得点を記録。三塁の守備では134試合で15失策を喫した。シーズンオフにはシルバースラッガー賞を受賞し、MVPでも5位にランクイン[7]した。

2015年スプリングトレーニングで左膝の内側側副靱帯を痛め、4月にAA級ハリスバーグ・セネターズでリハビリするも、5月初めに腹斜筋の張りで中断[8]。6月4日に復帰したが、ユネル・エスコバーがいたことで二塁手として多く起用された。80試合の出場で打率.264、5本塁打、25打点、1盗塁(2盗塁死)に終わった。

2016年は三塁に戻り156試合に出場した。打率.270、20本塁打、85打点という成績を残し、カムバック賞(MLB[9])を受賞した。

2017年は、開幕から好調で前半戦を打率.304、16本塁打、54打点で折り返し、7月16日には週間MVPを受賞し、オールスターゲーム最終投票の候補にも選ばれた。後半戦も調子を落とすことなく最終的に147試合に出場し、打撃面では打率.301、25本塁打、100打点と自身初の打率3割と出塁率4割を達成。ポストシーズンでは打率.176に終わった。

2018年4月13日のコロラド・ロッキーズ戦で左足親指の付け根を負傷し途中交代すると、その後故障者リスト入りし[10]、5月5日に復帰した。136試合の出場で打率.308、44二塁打(リーグ1位)、24本塁打、92打点だった。

2019年4月20日のマイアミ・マーリンズ戦で肘に死球を受けてその後故障者リスト入りし、5月8日のミルウォーキー・ブルワーズ戦で復帰したが、第1打席でまたも死球を受け、第3打席ではストライク判定に不満を露にして退場処分になった[11]。前半戦はチームが低迷する中で奮起する打撃を見せたが、オールスターのファン投票では上位3名にも入らなかった。しかし監督・選手間投票で選出され自身初となるオールスター出場かと思われたが[12]、怪我の影響で出場を辞退した。後半戦に入るとさらに調子を上げて首位打者争いを演じたが、終盤に失速して首位打者のタイトル獲得はならなかった。146試合の出場で打率.319、44二塁打(リーグ1位)、34本塁打、126打点の成績を残し、打点王のタイトルを獲得した。

ポストシーズンではディビジョンシリーズの王手をかけられた第4戦で3打点を挙げ、第5戦では逆転勝利につながる本塁打を放った[13]チャンピオンシップシリーズでも毎試合安打を放ち、初のシリーズ突破に貢献した。アストロズとのワールドシリーズでは王手をかけられた第6戦で5打点を挙げ、第7戦でも本塁打を放ち、ポストシーズン全体で打率.328、5本塁打、15打点、OPS1.003の活躍で、球団史上初のワールドシリーズ優勝に貢献した[14][15]。オフにはシルバースラッガー賞を5年ぶりに受賞した[16]。10月31日にFAとなった[17]

エンゼルス時代

2019年12月11日にロサンゼルス・エンゼルスと7年総額2億4500万ドルを結んだ[18]。オプションとして表彰等の獲得やオールスターゲーム出場による出来高、全球団トレード拒否権が含まれている一方でオプトアウト権は含まれておらず、契約満了まで同チームに所属することとなる。背番号はナショナルズ時代と同じ「6」。

2020年は、新型コロナウイルス感染症流行の影響で60試合の短縮シーズンとなった中で、初出場試合に初安打初本塁打を放った。8月10日に通算1000安打に到達。最終成績は打率.286、9本塁打、31打点だった。

2021年7月6日、このシーズン3度目となる故障者リスト入り(10日間)が発表された[19]。8月4日、腰の手術でシーズン中の復帰が無いことが発表された[20]。最終成績は58試合で打率.240、6本塁打、34打点、OPS.712とキャリア最低の成績に終わった。

選手としての特徴

確実性(打率)と長打力を兼ね備えたオールラウンドな打撃と、守備範囲の広さが特徴的な守備の攻守両面において高いレベルを誇る選手にもかかわらずメディアに取り上げられることが少ないことから、「最も過小評価されている選手」の1人と言われている[21][22][23]

人物

趣味はヒストリーチャンネルを観ることで、野球観戦は「長すぎて退屈」と語っている[24]。バスケットボール好きでもあり、故郷のヒューストン・ロケッツのファンである[25]

2017年8月にハリケーン・ハービーでヒューストンが被害を受けると、同僚で同郷のマット・アルバースと共に「ヒューストン・フードバンク」への寄付金を集めるためにYouCaring英語版の募金活動ページを立ち上げた[26][27]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2013 WSH 98 394 351 40 93 23 1 7 139 35 1 1 2 5 31 3 5 69 7 .265 .329 .396 .725
2014 153 683 613 111 176 39 6 21 290 83 17 3 2 5 58 2 5 104 11 .287 .351 .473 .824
2015 80 355 311 43 82 16 0 5 113 25 1 2 0 4 36 0 4 70 8 .264 .344 .363 .707
2016 156 647 567 91 153 38 2 20 255 85 12 6 0 8 65 2 7 117 5 .270 .348 .450 .797
2017 147 605 508 81 153 41 1 25 271 100 7 2 0 6 84 6 7 82 7 .301 .403 .533 .937
2018 136 597 529 88 163 44 2 24 283 92 2 1 0 8 55 5 5 82 5 .308 .374 .535 .909
2019 146 646 545 117 174 44 3 34 326 126 5 1 0 9 80 8 12 86 13 .319 .412 .598 1.010
2020 LAA 52 232 189 29 54 11 1 9 94 31 0 0 0 0 38 2 5 31 10 .286 .418 .497 .915
2021 58 249 217 24 52 13 0 6 83 34 0 0 0 2 29 2 1 41 11 .240 .329 .382 .712
MLB:9年 1026 4408 3830 624 1100 269 16 151 1854 611 45 16 4 45 476 30 51 682 77 .287 .369 .484 .854
  • 2020年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)




































2013 WSH 82 147 213 9 50 .976 15 7 26 5 4 .868 4 9 2 2 1 .846
2014 28 51 52 0 8 1.000 134 106 235 15 30 .958 -
2015 59 107 137 4 35 .984 28 10 36 0 4 1.000 -
2016 - 155 134 239 9 25 .976 -
2017 - 145 83 244 7 28 .979 -
2018 - 136 88 222 6 23 .981 -
2019 1 0 0 0 0 ---- 146 95 249 11 31 .969 -
2020 LAA - 52 48 73 3 7 .976 -
MLB 170 305 402 13 93 .982 811 571 1324 56 152 .971 4 9 2 2 1 .846
  • 2020年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

表彰

記録

背番号

  • 6(2013年 - )

代表歴

脚注

  1. ^ Anthony Rendon Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2019年12月16日閲覧。
  2. ^ Explaining Nats Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月22日閲覧
  3. ^ Aaron Fitt (2010年6月16日). “2010 College Player Of The Year”. Baseballamerica.com. 2017年8月19日閲覧。
  4. ^ 2010 USA Baseball Collegiate National Team Roster
  5. ^ a b Sheinin, Dave(2011-06-07). 2011 MLB draft: Nationals pick Anthony Rendon with No. 6 pick in ‘surprise’. The Washington Post(英語). 2011年11月28日閲覧
  6. ^ Ladson, Bill(2011-08-16). Nationals sign first four 2011 Draft picks. nationals.com(英語). 2011年11月26日閲覧
  7. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、265頁頁。ISBN 978-4-331-51921-9 
  8. ^ UPDATE: Anthony Rendon diagnosed with oblique strain”. HardballTalk. 2015年5月5日閲覧。
  9. ^ スポーティング・ニュース社での選出はホセ・フェルナンデスマイアミ・マーリンズ
  10. ^ Anthony Rendon on DL with bruised toe” (英語). MLB.com. 2018年12月29日閲覧。
  11. ^ ナ軍野手の何とも“不運”な復帰戦 死球でIL入り→復帰初打席で死球→7回退場”. Full-count. 2019年7月8日閲覧。
  12. ^ Anthony Rendon selected to his first career All-Star Game”. NBC Sports Washington. 2019年6月30日閲覧。
  13. ^ マエケン快投もドジャース延長戦で敗れ終戦/詳細”. nikkansports.com. 2019年11月1日閲覧。
  14. ^ シャーザー粘投呼びこんだ逆転劇、ナショナルズ初V”. nikkansports.com. 2019年11月1日閲覧。
  15. ^ Is Anthony Rendon having fun yet? The quiet Nationals’ star is finally getting the spotlight in the World Series...”. Federal Baseball. 2019年11月1日閲覧。
  16. ^ 今季の各ポジション最強打者たちが集結! 2019年MLBシルバースラッガー賞発表【ナ・リーグ編】”. ベースボールチャンネル. 2019年11月11日閲覧。
  17. ^ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (English). MLB.com. 2019年12月2日閲覧。
  18. ^ Angels Anthony Rendon deal” (英語). MLB.com. 2019年12月12日閲覧。
  19. ^ “Injuries & Roster Moves: Rendon on IL”. MLB.com. (2021年7月7日). https://www.mlb.com/angels/news/angels-injuries-and-roster-moves 2021年7月7日閲覧。 
  20. ^ Rendon to have season-ending hip surgery” (英語). MLB.com. 2021年8月5日閲覧。
  21. ^ “Anthony Rendon is the Most Underrated Player in Baseball”. 12Up. (2017年7月7日). http://www.12up.com/posts/5239652-anthony-rendon-is-the-most-underrated-player-in-baseball 2017年8月30日閲覧。 
  22. ^ Baumann, Michael (2017年7月24日). “Anthony Rendon Is Baseball’s Unknown Superstar”. The Ringer. https://www.theringer.com/2017/7/24/16077754/mlb-washington-nationals-unknown-star-anthony-rendon-bryce-harper-max-scherzer-18cc12b22123 2017年8月30日閲覧。 
  23. ^ Castillo, Jorge (2017年4月1日). “The Nationals talk about Anthony Rendon like he’s a star. He’d rather talk hoops.”. https://www.washingtonpost.com/news/nationals-journal/wp/2017/04/01/the-nationals-talk-about-anthony-rendon-like-hes-a-star-hed-rather-talk-hoops/ 2017年8月30日閲覧。 
  24. ^ Butt, Jason (2014年7月17日). “Nationals’ Anthony Rendon: ‘I don’t watch baseball — it’s too long and boring’”. The Washington Post. https://www.washingtonpost.com/express/wp/2014/07/17/nationals-anthony-rendon-i-dont-watch-baseball-its-too-long-and-boring/ 2017年8月30日閲覧。 
  25. ^ Castillo, Jorge (2017年4月1日). “The Nationals talk about Anthony Rendon like he’s a star. He’d rather talk hoops.”. https://www.washingtonpost.com/news/nationals-journal/wp/2017/04/01/the-nationals-talk-about-anthony-rendon-like-hes-a-star-hed-rather-talk-hoops/ 2017年8月30日閲覧。 
  26. ^ Tinsman, Brian (2017年8月29日). “D.C. Athletes Donate, Raise Money for Harvey Relief”. CBS DC. http://washington.cbslocal.com/2017/08/29/d-c-athletes-donate-raise-money-for-harvey-relief/ 2017年8月30日閲覧。 
  27. ^ Houston Area Flood Relief Fund”. YouCaring.com. 2017年8月30日閲覧。

関連項目

外部リンク