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2021年9月20日 (月) 13:43時点における版
「アイ・フィール・ファイン」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ビートルズ の シングル | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
B面 | シーズ・ア・ウーマン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
リリース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
規格 | 7インチシングル | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
録音 |
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ジャンル | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
時間 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
レーベル | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
作詞・作曲 | レノン=マッカートニー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ゴールドディスク | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
後述を参照 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
後述を参照 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「アイ・フィール・ファイン」(I Feel Fine)は、ビートルズの楽曲である。1964年11月にシングル盤として発売された。レノン=マッカートニー名義となっているが、実質的にはジョン・レノンによって書かれた楽曲[3]で、ポピュラー音楽でギターのフィードバック奏法が使用された最初期の事例の1つとされている。イギリス、アメリカ、カナダ、アイルランド、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、スウェーデンのシングルチャートで第1位を獲得し、1960年代のイギリスで5番目に売れたシングルとなっている[4]。
背景・曲の構成
「エイト・デイズ・ア・ウィーク」のレコーディング・セッション中に、本作のギターリフが頭に浮かんだ[5]レノンは、演奏の間ずっとリフが鳴っているような曲を想定して本作を書いた。レノンは翌朝のスタジオでリンゴ・スターに「こんな曲を書いたんだけど、粗末な出来なんだ」と伝えたが、前日に思い浮かんだギターリフをつけて試し、シングル曲向きであると判断したため、そのまま使用されることとなった[6]。レノンとジョージ・ハリスンが演奏するギターリフは、ボビー・パーカーの「ウォッチ・ユア・ステップ」のリフに影響を受けたもの[7]。ポール・マッカートニーは、本作のドラムパターンが1959年に発売されたレイ・チャールズのシングル曲「ホワッド・アイ・セイ」に触発されたものであることを明かしている[3]。
本作は、短めの重いフィードバックの後、アルペジオのリフによるイントロに入る。曲はDメジャーで始まった後、Cメジャーを経て、Gメジャーに移行し、オープニングリフを数回繰り返してフェード・アウトする。メロディでは、長三度と短七度を使用。
冒頭のフィードバック
「アイ・フィール・ファイン」は、マッカートニーがベースのA弦を弾き、レノンがギターをマッカートニーのベースのアンプに近づけて鳴らすことで出しているフィードバック音から始まる。マッカートニーは「ジョンはギブソンのセミアコースティックギターを持っていた。そのギターにはピックアップが付いていたから、アンプに繋げることができたんだ。録音したテイクを聴くために、ジョンがそのギターをアンプに立てかけたままその場を離れようとしたら、『ニュアアアアアア』という音が鳴ったんだ。『アレはなんの音だ?プードゥーの呪いか?』『いや、違う。フィードバックだ』『すごい音だな!』と僕らは口々に言った。その場にいたジョージ・マーティンに『これをレコードに使えるかな?』と聞いたら、『そうだな、できると思うよ。最初の部分に入れたらいいんじゃないかな?』と答えた。ギターをアンプの方に向けて立てかけたせいで起こったハプニングから、良いものが見つかった」と振り返っている[3]。
1980年のPLAYBOY誌のインタビューで、レノンは「1920年代のオールド・ブルースは別にして、この曲より前にフィードバックを使っている曲なんかありっこないと断言できる。ライブでフィード・バックや進んでいる奏法をみんなやっているけど、レコードにこの手法を使ったミュージシャンはいなかった。これが最初のフィード・バックさ。ビートルズのために声を大にして言いたいね。(ジミ・)ヘンドリックスよりもザ・フーよりも、誰より先だったとね」と語っている[8]。
プロモーション・フィルム
ジョー・マクグラス監督のもと、2種類のプロモーション・フィルムが制作されており、いずれも1965年11月23日に撮影された。1本目はレノンとマッカートニーとハリスンが演奏している後ろでスターがエクササイズバイクを漕いでいるもので、2本目は4人がフィッシュ・アンド・チップスを食べているもの。前者は2015年に発売された『ザ・ビートルズ1』の特典DVD(Blu-ray)に、後者は映像作品『1+』に収録された[9]。
リリース
「アイ・フィール・ファイン」は、アメリカとイギリスでほぼ同時期に発売されたビートルズ初のシングルで、1964年12月12日付の全英シングルチャートで第1位[10]を獲得し、1965年1月13日付の同チャートまでの5週連続で第1位を獲得した[11]。カナダのシングルチャートでも第1位を獲得した[12]。アメリカのBillboard Hot 100でも1964年後半から1965年初頭までの3週連続で第1位を獲得し[13][14][15]、キャッシュボックス誌が発表した1965年度年間チャートで第19位を獲得した[16]。ビートルズのシングル作品でのBillboard Hot 100の首位獲得は、『抱きしめたい』、『シー・ラヴズ・ユー』、『キャント・バイ・ミー・ラヴ』、『ラヴ・ミー・ドゥ』、『ア・ハード・デイズ・ナイト』に次ぐ6作目となり、作曲者のレノンとマッカートニーにとっては、同じ年に書いた楽曲で7作目の首位獲得作品となった。
イギリスで発売されたオリジナル・アルバムには未収録となっており、1966年12月に発売されたコンピレーション・アルバム『オールディーズ』でアルバム初収録となった。アメリカでは1964年12月に発売された『Beatles '65』でアルバム初収録となった。このほか、『ビートルズ・イン・イタリー』、『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』、『ザ・ビートルズ/グレイテスト・ヒッツ』、『リヴァプールより愛を込めて ザ・ビートルズ・ボックス』、『パスト・マスターズ Vol.1』、『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』、『ザ・ビートルズ1』などのコンピレーション・アルバムにも収録され、『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』や『オン・エア〜ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2』にはBBCラジオで放送された演奏が収録された。
イギリスでは、2012年時点で141万枚の売上を記録し[17]、2018年12月時点で史上53番目に売れたシングルとなっている[18]。
演奏
※出典[19]
- ジョン・レノン - ダブルトラックのリード・ボーカル、リードギター、リズムギター
- ポール・マッカートニー - ハーモニー・ボーカル、ベース
- ジョージ・ハリスン - ハーモニー・ボーカル、リードギター、リズムギター
- リンゴ・スター - ドラムス
チャート成績
週間チャート
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年間チャート
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認定
国/地域 | 認定 | 認定/売上数 |
---|---|---|
アメリカ合衆国 (RIAA)[35] | Gold | 1,000,000^ |
^ 認定のみに基づく出荷枚数 |
カバー・バージョン
- ザ・ベンチャーズ - 1965年に発売されたアルバム『The Ventures Knock Me Out!』に収録[36]。
- チェット・アトキンス - 1965年に発売されたアルバム『Chet Atkins Picks on the Beatles』に収録[37]。
- シュガー・ローフ - 1975年に発売された楽曲「Don't Call Us, We'll Call You」で、本作のオープニングのリフをサンプリングしている。
- 佐藤博 - 1984年に発売されたアルバム『SAILING BLASTER』に収録。
- スウィートハーツ・オブ・ザ・ロデオ - 1988年にシングル盤として発売[38]。アメリカのビルボード誌のHot Country Songsで最高位9位を獲得した[39]。
脚注
出典
- ^ Unterberger, Richie. “I Feel Fine - The Beatles | Song Info”. 2020年11月24日閲覧。
- ^ a b O'Grady, Terence J. (1 May 1983). The Beatles: A Musical Evolution. Twayne Publishers. p. 56. ISBN 978-0-8057-9453-3 . "Both "I Feel Fine" and "She's a Woman" are heavily rhythm and blues influenced pop-rock songs."
- ^ a b c Miles 1997, p. 172.
- ^ “Ken Dodd 'third best-selling artist of 1960s'”. BBC News (2010年6月1日). 2020年11月24日閲覧。
- ^ MacDonald 2005, p. 36.
- ^ The Beatles 2000, p. 160.
- ^ The Beatles, p. 160.
- ^ 『ジョン・レノンPlayboyインタビュー』集英社、1981年、155頁。ASIN B000J80BKM。
- ^ Rowe, Matt (2015年9月18日). “The Beatles 1 To Be Reissued With New Audio Remixes... And Videos”. The Morton Report. 2019年1月18日閲覧。
- ^ a b "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 2020年11月24日閲覧。
- ^ “i feel fine | full Official Chart History”. Official Charts Company. 2020年11月24日閲覧。
- ^ “Top 40 & 5”. Library and Archives Canada. 2020年11月24日閲覧。
- ^ a b “The Hot 100 Chart”. Billboard (1964年12月29日). 2020年11月24日閲覧。
- ^ “The Hot 100 Chart”. Billboard (1965年1月2日). 2020年11月24日閲覧。
- ^ “The Hot 100 Chart”. Billboard (1965年1月9日). 2020年11月24日閲覧。
- ^ a b “Cash Box Year-End Charts: Top 100 Pop Singles, December 25, 1965”. 2015年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月24日閲覧。
- ^ Sedghi, Ami (2012年11月4日). “UK's million-selling singles: the full list”. The Guardian (Guardian Media Group) 2020年11月24日閲覧。
- ^ Myers, Justin (2018年11月14日). “The best-selling singles of all time on the Official UK Chart”. Official Charts Company. 2020年11月24日閲覧。
- ^ MacDonald 2005, p. 136.
- ^ "Austriancharts.at – The Beatles – I Feel Fine" (in German). Ö3 Austria Top 40. 2020年11月24日閲覧。
- ^ "Ultratop.be – The Beatles – I Feel Fine" (in Dutch). Ultratop 50. 2020年11月24日閲覧。
- ^ "Ultratop.be – The Beatles – I Feel Fine" (in French). Ultratop 50. 2020年11月24日閲覧。
- ^ "Top RPM Singles: Issue 5603." RPM. Library and Archives Canada. 2020年11月24日閲覧。
- ^ "The Irish Charts – Search Results – I Feel Fine". Irish Singles Chart. Retrieved 2020-11-24.
- ^ 『大人のロック!特別編集 ザ・ビートルズ 世界制覇50年』日経BP、2015年、33頁。ISBN 978-4-8222-7834-2。
- ^ "Dutchcharts.nl – The Beatles – I Feel Fine" (in Dutch). Single Top 100. 2020年11月24日閲覧。
- ^ “Lever hit parades: 24-Dec-1964”. Flavour of New Zealand. 2020年11月24日閲覧。
- ^ "Norwegiancharts.com – The Beatles – I Feel Fine". VG-lista. 2020年11月24日閲覧。
- ^ “Swedish Charts 1962 - March 1966/Kvällstoppen - Listresultaten vecka för vecka > December 1964” (Swedish). hitsallertijden.nl. 2020年11月24日閲覧。
- ^ Hoffmann, Frank (1983). The Cash Box Singles Charts, 1950-1981. Metuchen, NJ & London: The Scarecrow Press, Inc. pp. 32-34
- ^ “Offizielle Deutsche Charts - The Beatles - I Feel Fine” (German). GfK Entertainment Charts. 2020年11月24日閲覧。
- ^ "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 2020年11月24日閲覧。
- ^ “The 100 best-selling singles of 1964[in the U.K.]”. sixtiescity.net. 2020年11月24日閲覧。
- ^ “The 100 best-selling singles of 1965[in the U.K.]”. sixtiescity.net. 2020年11月24日閲覧。
- ^ "American single certifications – The Beatles – I Feel Fine". Recording Industry Association of America. 2020年11月24日閲覧。
- ^ Cook, Stephen. The Ventures Knock Me Out! - The Ventures | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年11月24日閲覧。
- ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Chet Atkins Picks on the Beatles - Chet Atkins | Songs, Reviews, Credits”. AllMusic. All Media Group. 2020年11月24日閲覧。
- ^ “Sweethearts Of The Rodeo - I Feel Fine / Until I Stop Dancing - Columbia - USA - 38-08504”. 45cat. 2020年11月25日閲覧。
- ^ “Sweethearts of the Rodeo Chart History (Hot Country Songs)”. Billboard. 2018年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月25日閲覧。
参考文献
- The Beatles (2000). The Beatles Anthology. San Francisco: Chronicle Books. ISBN 0-8118-2684-8
- MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised ed.). London: Pimlico (Rand). ISBN 1-84413-828-3
- Miles, Barry (1997). Paul McCartney: Many Years From Now. New York: Henry Holt and Company. ISBN 0-8050-5249-6
外部リンク
- I Feel Fine - The Beatles